何時間が過ぎ、復活した巧と陸は研究所に向かう。
研究所に着くと栞が待ち構えていた。
「やっぱり来たね、陸君」
「栞……乾さん、ここは俺が戦います。乾さんはアークオルフェノクを倒しに行って下さい」
「分かったぜ。ここは任せた神谷!」
巧は研究所の奥に入って行き、陸と栞は変身し二人は戦う。
「何でお前はそんなに泣いているんだ?」
変身前の時栞は笑顔だったが、陸には栞がまるで泣いている様に見えていた。
「別に僕は泣いてないよ」
ツヴァイは拳を振り上げる。しかしディゴッドは拳を避けずに受ける。
「何で避けないのさ!」
「お前は戦いたくないんだろ」
「何を……」
ツヴァイの動きが止まる。
「お前は本当は人と仲良くしたいんだろ!」
「うるさい!うるさい!うるさい!じゃぁ僕はどうしたらよかったのさ!人間に僕の正体が分かったら恐れ嫌われる!」
ツヴァイは泣き、がむしゃらに攻撃しディゴッドは攻撃を受け傷を負いながらも前に進みツヴァイを抱きしめる。
「大丈夫だ。例え世界が人間が嫌っても、恐れても俺が絶対に栞を守る」
「……何で僕の為に傷つきながらそこまでしてくれるの?」
「友達だからだ」
「友達か……陸君ありがとう」
ディゴッドとツヴァイは戦いを止め研究所の奥に行くとファイズとアークオルフェノクが戦っていた
「大丈夫ですか乾さん?」
「あぁ!それよりもういいのかよ?」
「はい。後はこいつを倒すだけです」
「アーク様ごめん、僕は陸君と人間として一緒に生きて行くよ!」
「そうか、お前も人と生きていくのか。ならばここで裏切り者共々殺す」
「はぁぁ!」
三人はアークオルフェノクに立ち向かうが吹き飛ばされる。
「人間は弱すぎる。やはりオルフェノクが世界を支配するべきだ」
「確かに人間は弱い」
「ふん」
「でも人間は夢を叶える為に努力し強くなれる この人の様に。この人は人の夢を守る為に戦っている、例え戦う事が罪でも、その罪を背負い戦うそんな人が、人間が弱いわけない!」
「お前は一体何者だ?」
「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ」
「お前!」
「行こう巧さん」
「あぁ、行くぜ陸」
ファイズはブラスターフォームに変身する。するとカードが力を取り戻した。ディゴッドは一枚カードを装填した。
<<ファイナルフォームライド・・・ファイズ>>
「変われ」
ディゴッドがファイズに触るとブラスターブラスターに変形する。
「何だこりゃぁ!」
「これが俺と巧さんの力だ」
「悪あがきを!」
アークオルフェノクが襲いかかって来ると、ディゴッドはブラスターブラスターで冷静に撃ちながらカードを装填する。
<<ファイナルアタックライド・・・ファ・ファ・ファ・ファイズ>>
「ディゴッドブレイカー!」
「がぁぁぁ!!!」
ディゴッドが必殺技ディゴッドブレイカーを放ちアークオルフェノクから青い炎が表れ灰になって消えた。
「さようなら、アーク様」
栞は悲しそうに言う。
***
戦いが終わり三人は変身を解きクリーニング屋に戻る。
「行くのか?」
「はい。次の世界に行きます。世界を救う為に」
「雨宮も着いて行くのか?」
「うん。僕も陸君の旅に着いて行くよ!」
「この世界はお前の世界だ。だからまた戻って来いよ」
「ありがとう!乾さん!」
「陸、色々助かったぜ。またな」
「はい。また会いましょう」
理沙を連れて二人は家に戻る。
家・・,
「何で雨宮がここにいるのかしら?」
「栞も一緒に旅に着いて行く事になった」
「僕も陸君達と色々な世界を見て見たいからね」
「そういう事ね。分かったわ!これからよろしくね雨宮!」
「よろしくね、海東ちゃん!僕の事は栞で良いよ!」
「分かったわ栞!私の事も理沙で良いわよ」
「分かったよ理沙ちゃん!でもこの勝負は負けないからね」
栞は陸を見ながら言う。
「なっ//私も負けないんだから!」
すると写真が現れて絵が変わる。巧達が働いている写真。そして次の世界を表す絵は龍騎とナイトが立ち、回りにドラグレッターとブラックウイングがいる。
「龍騎の世界・・・」
陸はブランクカードを見ながら言う。