仮面ライダーディゴッド世界を救う旅   作:侍魂

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第十九話AGITΩ

レストランAGITΩ・・・

陸たちはメンバーが集まるのを待っていると氷川と小沢が入って来た。

「お待たせしました!」

 

「久しぶりですね! 氷川さん!」

 

「お久しぶりです! 津上さん!」

 

「あら私には挨拶は無しなのかしら?」

 

「小沢さんも久しぶりです!」

 

「久しぶりね!津上君!ところで貴方が神谷君?」

 

「はい。神谷陸です。よろしくお願いします」

 

「私は小沢澄子よ! よろしく頼むわ!」

陸たちが自己紹介が終わり旅の事を氷川や小沢に説明する。説明が終わった頃 冷と進も遅れてやって来た。

「待たせたね陸! 正義!」

 

「お待たせ! 二人とも!」

陸はメンバーが集まったのを確認すると敵の事を話す。

 

「さっき俺たちが戦っていた奴は神です」

 

「神だって!? 俺たちが倒したはず!」

 

「神は三人います。一人目は人間にアギトの力を与えた光の力」

 

「そんな神がいたのか~」

 

「二人目は闇の力。津上さんたちが倒した神です」

 

「僕たちが倒した敵ですか……」

陸は二人の神を紹介する。

「二人の神は人間を愛していたみたいです。そして昨日戦った三人目の神は……」

陸は重要な事を言う為に言葉の間を空け話す。

「人間を滅ぼそうとしたみたいです」

 

「人間を滅ぼすだって!?」

全員が驚いた。

「だけど人間を愛した二人の神に封印されていたみたいです」

 

「封印されていたのに何で急に封印が解けたんですか?」

氷川が聞いかける。

「封印が解けたのは闇の力を倒したからです」

 

「あいつは!アギトになる人をアンノウンに襲わせてたんだ!」

翔一はアンノウンに襲われ亡くなった人たちの事を思いだしながら怒鳴る。

 

「分かっています。津上さんたちが闇の力を倒していなければアギトの力を持った人たちはアンノウンに襲われ全員亡くなっていました」

 

 

「神谷君。大地の力の目的は人類を滅ぼす事ですか?」

 

「はい。あいつの目的は人類を滅ぼすと言っていました。それが今日なのか、明日なのかは分かりません」

アナウンスが鳴り町を沢山のアンノウンが襲っている事を知る。

「もう襲ってきたのかよ!?」

 

「小沢さん!」

 

「ええ!G3Xは何時でも出動出来るわ!」

正義、氷川、小沢の順に話す。

「陸! 栞! 気をつけてね!」

 

「ありがとう行ってくる」

 

「ありがとう行ってくるよ!」

 

 

 

陸たちは町に急いで向かう。陸たちが向かった後店の中では危険を知らせる様にアラームが鳴り響いていた。

 

町・・・

町にたどり着くと目の前にはアンノウンの大群がいて、人を襲っていた。陸たちは直ぐに変身とG3XとG5を装着し立ち向かう。

「陸君たちは先に行って!」

 

「ここは僕たちが倒します!」

 

「正義この世界を頼むよ!」

ツヴァイとG3XとG5言う

 

「ありがとう。任せる!」

 

「ありがとうございます!」

 

「任せて下さいっす!」

 

陸、翔一、正義はバイクに乗り大地の力がいる場所に向かう。

栞サイド・・・

「さて僕たちも戦おうか!」

ツヴァイは短い槍ツヴァイランサーを構えアンノウンに刺す。すると刺されたアンノウンは輪っかが出現し爆発した。

「雨宮さん凄いですね!」

 

「僕たちも負けてられないね」

 

「ああ!」

G3XはGXランチャーを構え、G5はバズカー型の必殺武器ギガンテスを構え放つ

ドッカン!ドッカン!

何体かのアンノウンは爆発した。

「やるねえ~じゃあ僕も!」

<<レディ>>

ミッションメモリーを装着した。すると槍がビーム上になりツヴァイは鞭を振るう様に上からや横から変幻自在にアンノウンに突き刺していく。何体か倒すとボタンを押す。

<<エクシードチャージ!>>

分裂させずエネルギーを溜めアンノウンに向け放つ。するとアンノウンたちを捕らえる様に水色の三角のマークがマークした。

「ブルースカイスピアー!」

 

必殺技ブルースカイスピアーを使いアンノウンたちを倒す。するとバイクが走って来て止めバイクから下り歩いて来る。

「キミは?」

 

「葦原さん!」

 

「久しぶりだな氷川。俺は葦原涼。津上から話しは聞いた。俺も戦う。変身!」

走りながら腕を交差させ叫ぶと緑色の身体になる。カミキリ虫をイメージさせる仮面ライダー。仮面ライダーギルスへと変身した。

「オオオオオ!!」

ギルスクロウを伸ばすと叫び声を上げアンノウンを切り裂きアンノウンは爆発した。

「あの人が陸君が言ってた三人目の仮面ライダーか~そろそろ終わらせるよ!」

<<アクセル>>

コードを入力しアクセルフォームに変身する。

超スピードで動きながら足にツヴァイポインターをはめミッショメモリーを装備しエンターキーを押した。

<<エクシードチャージ!>>

「はあぁ!!」

全てのアンノウンに水色のポインターがロックオンされ拘束する。ツヴァイはポインター目掛けてキックをする必殺技 超スカイブルースマッシュを決めアンノウンは爆発した。

アンノウンをを倒し終わると変身を解き栞は話しかける。

「陸君といっしょに戦った人だから聞きたい。君たちは何の為に戦うの?世界を守る為に?」

栞は戦う理由を知る為に問いかけた。

 

「世界を守る為に?違う。僕はただ友が欲しかっただけさ。命を一緒にかけれる様な友を!」

冷は大企業の御曹司で能力が高く学校では話す人はいたが命をかけれる様な友達はいなかった。本当の友達を見つけるために親の反対を押し切りG5ユニットに参加した。

 

「何ていうかな~俺が戦う理由か~

成り行きかな。でも今は本当に入隊して良かったよ!冷や正義たちに会えたからな!」

進は流されてG5ユニットに参加した。しかし大切な仲間に出会えた。

「陸君と仲の良い正義君だっけ? あの人は何の為に?」

 

「正義か。あいつは何も考えて無いと思うよ」

 

「いえてるな!」

笑いながら答える。

「何も考えてない……?」

 

「ああ。正義はただ、目の前で困っていた人がいたら助けるし。嬉しい事があったら喜ぶ。ムカついたら怒る。悲しい事があったら泣く」

 

「うん。本当に何も考えて無い素直な奴だよ!」

正義の事を教える。

「氷川さんと葦原さんは何で戦うの?」

 

「僕はただ困っている人がいたら助けたいだけです」

氷川は助けた人たちの笑顔を思い出しながら話す。

 

「俺は大切な人たちをこいつらから守れなかった。だが今度こそ守ってやる!」

涼は大切だった人たちを思い出しながら言う。

「雨宮。キミこそ何で旅に着いて行ってるんだ?」

 

「……僕は親に捨てられ誰にも助けられず死んだんだ。そしてオルフェノクとして蘇った」

オルフェノクに変身し元の姿に戻ると答える。

「人間に復讐するのかい?」

 

「まさか!ただ、陸君たちと旅に出て世界を見てみたい。人間の事を好きになりたい!」

栞は過去の所為で人を信じれずにいた。旅に出て人を信じれる様になる為に戦う理由を聞いたのだった。

「僕が言えた事じゃ無い。でも正義に良く言われるみたいに言うよ。考え過ぎだ!君はさっき人を救った。感謝されているはずだよ」

その言葉通り小さな女の子が歩いてきてお礼を言う。

「おねえちゃん!たすけてくれてありがとう!」

 

「ほらね!」

 

「うん!」

栞は涙を流し答える。

「どこかいたいの?」

 

「ううん。痛くないよ。嬉しいんだ!ありがとうね!」

 

「うん!」

 

(陸君……僕少しだけ前に進めたよ……だから陸君も絶対に帰って来てね!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陸サイド

「来たか下等生物」

 

「お前を倒しに来た」

 

「神である我を下等生物が倒すだと?」

 

「たとえ神様だろうと!」

 

「俺たちは戦う!人間の為に!アギトの為に!」

アギトは拳を振り上げ、G5はブレードで斬りかかる。

「ふん!」

大地の力が手を向けると二人は重力が襲い地面に倒れた。

「ここは俺に任せてくれ。変身!」

<<ファイナルカメンライド・・・クウガ>>

カードを装填するとクウガのカメンライドより低い音声がなり

ディゴッド・クウガアルティメットフォームレッドアイに変身する

「アギト!?黒いG3!?」

 

「違う!あれは黒い4号!!」

翔一が言うようにアギトとG3に似ている。

正義が驚く。過去にこの世界ではグロンギから五代雄介ではないクウガが世界を救ったのだった。

「はぁ!」

二人は殴り合う。重力をかけられて動けなかったアギトとG5も襲っていた重力が無くなると加勢に入る。

「邪魔をするな」

アギトとG5に向け衝撃波を飛ばすとアギトは変身が解けG5はマスクが壊れエネルギーが尽きかけていた。

「津上さん、正義ありがとう。これで終わらせる!」

ディ・アルティメットはカードを装填する

<<ファイナルアタックライド・・・ク・ク・ク・クウガ>>

「おりゃぁ!」

飛び上がり必殺技アルティメットキックを決める。しかし大地の力は生きていた。

「この程度か?」

衝撃波をくらいディ・アルティメットも変身が解けてしまう。しかし三人は諦めず立ち上がる。

「下等生物共。何故諦めない?」

 

「この人は何も考えていないように思える。だけど、人間の為にアギトの為に出来る事を考え行動している優しい人だ」

翔一は笑顔を浮かべ。

「こいつはバカだ」

 

「おい!」

正義は慌てて陸に駆け寄った

「でも、心に熱いものを持っている!誰かが傷ついてほしくないから戦える!そう思える熱い奴だ!」

胸を押さえながら言う、

「この子は!/こいつは!無口で冷たい印象だった、だけど世界の為と言ってるが仲間の為に!世界中にいる人の為に戦っている 凄い奴だ!」

翔一と正義は言う。陸は言葉を繋ぎ答えた。

「人間にはそういう人たちがいる。だから人間は下等生物なんかじゃない!」

 

「……貴様は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

 

「かかって来るがいい!」

 

「翔一さん!正義行こう!」

 

「あぁ! 行こう! 陸!」

 

「行くぜ陸! 俺は俺の正義を貫く!」

力を取り戻したアギト関連のカードが飛び出す。

「変身!」

ディゴッド光状態とアギトシャイニングフォームに変身する。

<<ファイナルフォームライド・・・ア・ア・ア・アギト>>

「変われ!」

カードを装填しディゴッド光状態がアギトシャイニングフォームに触ると変形する。

 

「何だこれ!? 俺変形した!?」

 

「これが俺と翔一さんの力だ!」

大地の力は黄色のエネルギー弾をディゴッド光状態に向けて放つ。

「陸危ねえ!!」

ディゴッドはアギトシャイニングトルネイダーに飛び乗りかわす。

「正義!」

 

「おう!」

G5はディゴッドの後ろに飛び乗ると、シャイニングトルネイダーは空に浮かび上がる。

「正義!これを使え!」

 

「ならこれ使ってくれ!」

二人は武器を交換しディゴッドはガンを、G5はライドセイバーを持つ。

「はああっ!」

ディゴッドはガンでG5はライドセイバーでときには撃ち。ときには斬る。そして大地の力の動きが鈍るとディゴッドはその隙に光状態の能力でライドセイバーからカードを取り出さずにカードの能力を使う。

<<ファイナルアタックライド・・・ア・ア・ア・アギト>>

シャイニングトルネイダーは超スピードで空高く上がり、ディゴッドとG5は飛び上がる。

「ディゴッドオメガ!」

シャイニングトルネイダーが大地の力に回転しながらぶつかり、後ろからはアギトの紋章が大地の力に向けて浮かび上がる。そして二人は紋章に向けてキックを放つ。必殺技ディゴッドオメガを決め大地の力は倒れる。

三人は変身を解く。

「まさか人間にやられるとは……」

 

「お前も人を知ればいい。そうしたら人の良さが、人の強さが分かるから」

陸が大地の力に言うと何も返事をせず大地の力は何処かに消えていった。

***

「行くのか?」

 

「はい。俺たちはまだ世界を救わなきゃいけないので」

 

「がんばれよ陸!」

 

「ありがとうございます! また何処かで!」

陸は立ち去ろうとするとG5トレーラーが到着した。

 

「神谷陸!君はG5ユニットを卒業する!冷!」

 

「はい。陸、キミはG5ユニットで短い間だが勇敢に戦ってくれた。よってG5ユニットを卒業する!」

紙に正義たちが手書きで書いた表彰を渡す。

「ありがとうございます」

 

「陸ちょっといいか?」

正義は陸に竹刀を渡すと。二人は会話をする。

「陸戦う前に一つだけ聞かせてくれ? 本当の正義っていうのはあると思うか? 」

 

「それは俺にも分からない。でもこれだけは言える。正義っていうのは誰にでもあると思う。それは俺にも、ミネルバアンノウンにも、もしかしたら大地の力にも……」

 

「正義は誰にでもある……?」

 

「ああ。だからもし誰かの正義と自分の正義がぶつかり合うなら戦っていた時に言っていたみたいに自分の正義を貫けばいい」

 

「俺の正義を貫く……分かったぜ!ありがとう!」

会話も終わると二人は少し距離を取り離れた。

「陸君勝ってね!」

 

「陸頑張って!」

 

「正義頑張れよ!」

 

「正義勝ちなよ!」

陸と正義は竹刀を構え、試合開始の合図が聞こえると同時に二人は竹刀を打ち合う。

「陸!今回は俺が勝つ!」

 

「俺も負けない」

 

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!」

 

今回も陸の勝ちと思う。しかし前とは違い状況を見て攻める時は攻め、退く時は退いていた。

(成長してる……?)

陸が考えてる様に正義は成長していた。陸たちと一緒に戦った事や大地の力との戦いで成長していた。そして陸の竹刀を吹き飛した。

「俺の負けだ」

 

「俺の勝ちだ!」

正義が竹刀を突きつけ勝利に終わった。

「陸が負けた……?」

 

「陸君が負けるなんて!凄いね正義君は!」

 

***後日談 1

 

「陸絶対に負けるなよ!お前を倒していいのはライバルの俺だけだからな!」

 

「次の世界もその次の世界でも俺は負けない。もちろんお前にも負けるつもりはない。俺はお前のライバルだから」

陸は正義がライバルだと認め二人は握手し別れる。

 

陸たちは家に帰宅した。しばらくゆっくり休むと絵を観る。すると絵が突然新しい絵に変わり写真が飛び出す。絵は影の怪人たちと紫色の狼に似ている怪人に立ち向かう巫女装束の女性とディゴッド光状態が描かれていた。写真はレストランAGITΩで翔一たちと正義たちが笑いながら食事をしていた。

「ディゴッドの絵だよね?なんか今までの絵と違うね~」

 

(俺はこの世界に一度来てる……?)「ああ。そうだな……

絵を観て陸は少し考えていた。一度この世界に来ていると。

「陸?大丈夫?」

 

「ああ。大丈夫だ。次の世界に行こう」

 

***後日談2

陸が旅を出て数日が過ぎる……

正義はレストランAGITΩに食べに行くと正義が知っている人?ではなく知っている神が働いていた。

「お前は!?」

 

「久しぶりだな……虫ケラ」

 

「こら大地!」

翔一が叩く

 

「翔一さん!こいつは!?」

 

「今日から働く事になった大地だよ。よろしくしてやってね!」

 

「説明してやる人間!我は人間を知る為に貴様らの側にいる事にした」

 

(陸お前が言いたかったのはこの事だったのか?)「これからよろしくな!大地!」

 


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