仮面ライダーディゴッド世界を救う旅   作:侍魂

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第二十一話超電王&ディゴッド

陸たちはデンライナーに戻るするとベッドで休んでいた少年、良太郎は起き上り自分も戦うと言う。

「モモタロス!僕も行くよ!」

 

「良太郎!その身体じゃ無茶だぜ!」

 

「でも!」

 

「何でそんなに必死になるんですか?」

 

「キミは神谷君だっけ?」

 

「俺は神谷陸です」

 

「僕は野上良太郎!よろしくね!」

 

「はい。よろしくお願いします」

自己紹介が終わる

「僕は生まれつき不幸体質なんだ……でもだからこそ誰かが不幸になるのは嫌だ!」

 

「敵が自分よりも強くてもですか?」

神楽の世界で戦った宿敵ドラスを思い出し答える。

 

「それでもだよ!それにキミが巡ってきた世界の人たちもそうだったでしょ?」

 

「……!?そうでしたね……みんな凄い人たちだった」

陸は巡って来た世界の戦士たちを思い出す

 

たとえ戦うことが嫌で自分が泣きそうでも歯を食いしばって人の笑顔を守るために戦った戦士

 

記憶を無くしていても人間とアギトの居場所を守る為に戦った戦士

 

その戦いに正義は無く全ての戦士が自分の願いの為に戦うライダーバトル。それでも人を守る為に、ライダーの戦いを止める為に戦った戦士

 

不器用で無愛想。それでも人の夢を守るために戦う罪を背負って戦った戦士

 

自分を犠牲にしてジョーカーとなり世界と友を守った戦士

 

人間とファンガイアの共存の為に戦った戦士

 

どんなときも二人で協力して町を泣かせる敵と戦った戦士

 

無欲でお人好し。今もなお戦い続けている戦士

 

「勝てるか勝てないかじゃない理沙や栞を守る為に、世界を守る為に戦うんだ。俺もあの人たちみたいに仮面ライダーだから!」

 

陸は折れかけていた心を良太郎の意思の強さと今まで巡ってきた仮面ライダーたちを思いだし持ち直す。そして決意を新たにする。

モモタロスたちは言う

「しょうがねえなーなら俺たちが支えてやるよ!」

 

「僕も支えてあげるよ〜」

 

「俺も支えたるでぇー」

 

「しょうがないから良太郎支えてあげる〜答えは聞いてない!」

 

「モモタロス、みんなありがとう!」

 

「野上さん……貴方は強いよ」

 

「ありがとう。神谷君」

 

「へへ!そうだろうそうだろう!良太郎は強えんだよ!ここがな!」

 

「そうだな」

 

「それによ!陸、おめえも強いんだぜ!」

 

「俺が強い?」

 

「ああ!俺にも真似出来ねえ剣さばきだったじゃねえかーおめえはいちいち考えるすぎなんだよ!だからよ、先輩として一つ良いこと教えてやるよ」

 

「俺は最初っから最後までクライマックスだぜ!」

 

「俺は最初っから最後までクライマックス?」

 

「それでいいんだよ!後の事なんか後で考えればよ!最初っから最後まで全力でクライマックスで行けば良いんだぜ!」

 

「ありがとう……モモタロスさん」

 

「おうよ!」

イマジンがデンライナーを襲う。

「栞ここは任せて良いか?」

 

「良いよ。陸君たちは?」

 

「俺たちはネガ電王を倒す」

栞は外に出る。

栞サイド

「こんな女子供が相手かよー?」

イマジンたちは栞を馬鹿にした。しかし栞は相手が逆に強いと思ったのかワクワクしていた。

「へーキミたちそんなに強いんだー?楽しみだなー変身!」

ツヴァイに変身した。そしてすぐにツヴァイランサーを突き刺し一体を倒す。

「はぁ。あんまり強くないね〜残念だよ〜」

 

「こうなったらお前ら集合!」

五体だったイマジンが三十体集まる

「これだけの数だったらいくらお前でも無理だろ?」

 

「それだけいたら面白そうだよ〜はぁぁ!」

ツヴァイランサーにミッションメモリーを装填した。そしてビームになったツヴァイランサーをムチを振るう様に突き刺す。

「くっ!なんて強さだならば突撃!」

そして一体のイマジンがツヴァイに近づき攻撃しようとすると消滅した。

「何故だ!」

 

「ツヴァイの力は……常に凄い毒が周りをおおってるんだよ〜だから弱い敵なら触れなくても消滅しちゃうってわけ♪」

その説明を聞くとイマジンたちの悲鳴が辺りに響く

「ぎゃあ!化け物!!」

 

「失礼な!女の子に化け物はないでしょ!」

 

陸サイド

「あの嬢ちゃんそんなに強いのかよ?」

 

「ああ。本気出さないと俺でも勝てない」

 

「へへ!そんなに強いのかよ!」

戦うのが楽しみの様に笑う

 

「野上さん。行こう」

 

「うん!モモタロス!」

 

[行くぜ良太郎!]

外に出てネガ電王がいる場所に着く。

「来たな陸!電王!」

 

「ネガ電王お前を倒しに来た」

 

[キミを倒しに来たよ!]

二人はディゴッドと電王に変身する。

「はぁぁ!」

 

「行くぜ!行くぜ!」

ディゴッドと電王はライドセイバーとデンガッシャーソードモードでネガタロスに斬りかかる。

「はぁぁ!」

ネガタロスもデンガッシャーソードモードで斬り合う。そしてしばらく斬り合いになり。ネガ電王が押されていた。

「やはり二対一はきついな」

<<ネガライナーフォーム>>

ネガライナーソードとネガライナーシールドを呼び出し、ネガライナーシールドにライダーパスを装填する。ネガ電王ネガライナーフォームに変身した。

[姿が変わった?]

 

「野上さん!気をつけて下さい。そのフォームは強いです」

その言葉通りさっきまで押していたのがウソの様に形勢は逆転されていた。

<<オーバーチャージ>>

ネガ電王はネガライナーシールドからライダーパスを抜きもう一度さす。そして必殺技の体制に入る。

「はぁぁ!」

強力なエネルギーを放ち二人は防ぐがディゴッドたちは膝を着く。

 

「お前らは弱い。仲間に頼るからお前らは弱いんだ」

陸は迷いなく答える。


「確かに俺たちは弱い…だけど恥じることじゃない。それは本当の弱さじゃないから!本当の強さはどんな時も仲間と協力し乗り越えるそれが本当の強さだ!」

陸は良太郎とモモタロスの事を見て答える。

「神谷君…」

 

「陸!分かってるじゃねえか!!」

「行きますよ!良太郎さん!モモタロスさん!」

「うん。行くよ!陸君!モモタロス!」

 

「あぁ!俺たちの強さあいつに見せてやろうぜ!

「陸、お前は何者だ?」

 

「世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

陸が言うと陸と良太郎の身体が光りだす。

「元に戻ったか」

 

「やっと戻ったよ」

陸は中学生の姿に戻り、良太郎は大人の姿に戻る。

「ウイングフォーム」

すると何故かジークが憑依した。

「降臨、満を持して」

 

[ジーク!何でこんな所にいるの!?]

 

「姫の命だ。家臣供光栄に思え」

デンライナーが近くに走って来てハナが窓から言う。

「良太郎!ジーク連れて来たわよ!鬼の時の姿で決着つけなさい!」

 

[ありがとうハナさん!]

[行くよ!みんな!]

<<モモ・ウラ・キン・リュウ・ クライマックスフォーム>>

過去に一度だけ鬼と戦った時に電王はジークを入れクライマックスフォームを超えた最強形態、スーパークライマックスフォームに変身したのだった

「俺たち参上!最初っから最後までクライマックスで行くぜー!」

 

「モモタロスさん。まだ始まってない」

<<ファイナルフォームライド・・・電・電・電・電王>>

「変われ」

電王に触ると分解され、ディゴッドの右肩にロッドフォーム、左方にアックスフォーム、胸にガンフォームの電仮面が、背中にはウイングフォームの羽が付いた。更に色は黄色だったがソードフォームを意識した赤色になる。頬にはソードフォーム〜ウイングフォームのマークが描かれていた。ディゴッドスーパークライマックスフォームに変身する。

[うお!?なんだ!?なんだ!?]

 

[これは?]

 

「これが俺と良太郎さんたちの力だ!」

 

「それがどうした?はぁ!!」

 

「わい!」

さっきまで圧倒されていたディゴッドたちはディゴッドスーパークライマックスフォームになるとダンスを踊る様なステップで全て攻撃を流しきる

「泣けるで!」

ネガ電王は盾で防ぐがディゴッドが突っ張りをしてネガ電王を吹き飛ばす。

 

「ネガ電王、何でお前は悪のライダーや電王にこだわる?」

 

「この声は陸か?いいだろう答えてやる。俺は電王、お前たちの欠陥品だ」

ネガ電王は語り出す。それは電王に憧れを抱いた人間が電王をイメージして創り出した。しかし電王と違っていて欠陥品と言うのだった

 

「俺は何故そんな事を言われなければいけない!勝手に生み出され挙げ句の果てに欠陥品だと!?そんなに正義が大切か!?」

ネガ電王は声を荒げ怒鳴る。

「そんな事どうでもいい」

 

「陸君!?」

 

「陸……お前もか!?」

 

「あるイマジンが言った。最初っから最後までクライマックスだって。俺たちは最初っから最後まで全力でクライマックスで戦った。その戦った時の気持ちに本物とか偽物とか関係ない!」

 

「陸……」

 

「お前もそうじゃないのか?ネガタロス?」

 

「そうだな。お前との戦いは楽しかったな」

ネガ電王は陸との戦いを思い出す。

「ネガタロス。お前も全力で来い。俺たちも全力で戦う」

 

「いいだろう来い陸!」

<<ファイナルアタックライド・・・電・電・電・電王>>

 

<<デッドオーバーチャージ>>

 

[行くぜ!俺たちの必殺!ディゴッドバージョン!!]

右足に電仮面が移動し、右足に電仮面が集結した。ディゴッドは羽根で飛び上がると黄色のディメンションがネガ電王へと繋がりそしてディメンションへとキックする。必殺技、スーパーディメンションポイターズキックとネガ電王ライダーフォームの命をかけた超必殺技、スーパーネガライナーキックがぶつかる

「はぁぁ!」

 

「はぁぁ!」

そして勝ったのはディゴッドだった。キックを受けたネガ電王は変身が解け砂が落ちていた。陸たちは変身を解き駆け寄る。

「ネガタロス……次に生まれ変わったら一緒に旅をしよう」

 

「旅か……面白そうだ。またな陸」

 

「またなネガタロス……」

そして完全に砂になり消滅した。陸はしばらく砂を眺めていた。

陸たちはデンライナーに戻る。

***

「陸よ!俺たちと戦わねえか?」

 

「良いね!僕に釣られてみる?」

 

「お前の強さに俺が泣いた!」

 

「お兄ちゃんと戦うけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

「えー止めようよ」

モモタロスたちは良太郎に詰め寄る。モモタロスは良太郎の肩に腕を掛けながら言う。

「なぁ〜良太郎。俺たちめちゃくちゃ頑張ったよな?」

 

「わかったよ。陸君手合わせお願い出来る?」

 

「はい良いですよ」

二人は仮面ライダーに変身する。そして全てのフォームと戦い手合わせは終わる。

 

「陸君もう行くの?」

 

「はい。世界を救う為に次の世界に行きます」

 

「陸また会おうぜ!」

 

「じゃあね!」

 

「さよならやー」

 

「バイバイお兄ちゃん」

 

「また会いましょう」

陸は良太郎たちに手を上げ理沙たちと一緒に家に帰る。

 

***

 

「今回の世界は騒がしかったわね」

 

「そうだね!でも楽しかったよ〜」

 

「最初っから最後までクライマックスか……」

 

「どうしたの陸君?陸君!?」

 

「髪が紫色よ!」

陸の髪を栞と理沙がみると紫色になっていた。陸が鏡でみると何時もと同じ白色だった。しかし陸の身体からは少しだけ砂が落ちていた。

「気のせいだったのかしら?」

 

「僕も見たんだけどなぁ〜」

すると写真が飛び出し絵が突然変わる。絵はカブトが空を指指していた。写真はデンライナーの中で良太郎たちとモモタロスたちが笑顔で写っていた。

 

「次の世界はカブトの世界……」

 




次の話は一緒に書くと長いので省略した電王との手合わせです。その次がカブトの世界の話です。

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