仮面ライダーディゴッド世界を救う旅   作:侍魂

31 / 69
第二十五話戦国の想い

 

浜辺・・・

 

陸と栞はオロチと戦った浜辺に来ていた。

 

「オロチが現れても陸君なら倒せるんじゃないの?」

 

栞は陸とオロチの戦いを見ていて疑問に思った事を聞く。

 

「倒せると思う。だけどオロチを倒したとしてもこの世界でヒビキさんたち鬼の戦いは終わらない。ヒビキさんにはアームドセイバーが直る間、アームドセイバーと同等の武器が必要だ」

 

陸は自分たちが違う世界に行っても大丈夫の様に戦国時代にオロチを倒した武器を探そうとしていた。

 

「ふーんじゃあ僕たちはその刀を探せば良いんだね!」

 

「ああ。俺は海に潜って刀を探すから、栞はオロチの相手をしてくれ」

 

ザバーン!ザバーン!

 

音が聞こえる方を見ると水面から飛び跳ねているオロチがいた。オロチは陸との戦いで無くなった頭が再生し元の状態に戻っている。

 

「栞あいつの相手を頼む」

 

「僕に任せて♪変身!」

ツヴァイに変身しオロチに立ち向かう。

 

 

「さて僕がキミを躾けてあげるよ~」

 

ツヴァイランサーにミッションメモリーを装填しビーム上にするとオロチへと鞭のように振る。

陸はその間にオロチに気づかれない様に海の中に潜った。

 

「ギャオオオ!!!」

 

八つの口から八つの炎をツヴァイへと放つ。

 

<<エクシードチャージ>>

 

「エイヤー!」

 

エクシードチャージしツヴァイランサーを分裂させ飛んできた炎を全て貫通させる。そして八つの頭に必殺技ツヴァイランスを決める。

 

「やっぱり普通の攻撃じゃ倒せないか」

 

オロチに傷を負わせてはいるが直ぐに回復していく。

 

「よっ!苦戦してるみたいだな」

 

「ヒビキ君!」

 

「助けに来たぞ!」

 

シュッ!と敬礼し響鬼が加勢に入る

 

「烈火弾!」

 

 

音撃棒から火炎弾を放つがダメージが無い。

オロチはディゴッドへと気づき海に潜る。

 

 

(早く探さないと)

陸は二人が戦っている間に海に潜り探していた。

 

「何処にある?」

 

ザバーン!

 

「ごめん!!陸君そっちにオロチが逃げたよ!!」

 

ツヴァイが地上から大声で言うと海の中にオロチが潜りディゴッドへと襲いかかる。尻尾でディゴッドに巻きつき更に海の底へと連れて行く。

 

(息が……水の中じゃ奴の方が有利か。ならこれだ。変身!)

 

<<フォームライド・・・オーズシャウタ>>

 

シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ,シャウタ!

 

シャチ・ウナギ・タコの力を宿した水棲コンボ。

ディゴッド・オーズシャウタコンボに変身した。

 

巻きつかれていた尻尾から抜け出すとディ・シャウタはタコのコアメダルの力、タコレッグを使い超スピードで泳ぎオロチと戦う。

 

「セイヤー!」

ムチ型の武器、電気ウナギウィップで巻きつかせ電気で痺れさせると気合いを入れながら地上へと放り投げる。

 

「ナイス!パス!」

 

ツヴァイは地上へと飛ばされて来たオロチをツヴァイランサーで巻きつけ地上に引き寄せた。

 

「響鬼紅!」

炎の気を限界まで高め真っ赤な身体をした響鬼紅へと変身する。

 

「はぁぁ!!」

 

響鬼紅は音撃棒で叩く。さっきよりは効くがそれでも倒せない。

 

「見つけた!」

 

ディ・シャウタは探していた刀を見つけると引っこ抜く。そして地上に戻るとディゴッドに戻った。直ぐに海の底で見つけた刀を響鬼に渡した。

 

「ヒビキさん。これを」

 

「それは?」

 

「ずっと前からの貴方の刀です」

 

「ありがとう……使わせて貰うよ」

 

海深く沈んでいた刀はディゴッドが持っても何も反応がなかったが、響鬼が持つと本当の持ち主に戻った様にアームドセイバーに変化する。

 

「響鬼装甲!」

 

炎が響鬼を包み込み響鬼アームドに変身する。

オロチは前の戦いの様にアームドセイバー噛み砕こうとするが……噛み砕けず。響鬼アームドはそのまま斬りつける。

 

「ギャオオオ!?」

 

「その刀は砕けない。猛士さんが師匠の為に刀を作った想いが、アスムさんがヒビキさんを信じる想いがつまっている最強の刀だから!」

 

陸は文書を観て戦国時代の人たちの想いを知る。そしてオロチに言う。

響鬼アームドはディゴッドに何者なのか聞く。

 

「少年お前は何者なんだ?」

 

「俺は世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」

 

「行きますよ!仁志さん!」

 

「何で俺の本名を知っているんだ?……まあいいか行くぞ陸!」

 

<<ファイナルフォームライド・・・響・響・響・響鬼>>

 

「変われ」

 

アームド響鬼をアームドセイバーに変化させる。

オロチは嚙みつこうとするがディゴッドはアームドセイバーで全て防ぐ。

 

「とどめだ!」

 

決着を付ける為にカードを装填した。

 

<<ファイナルアタックライド・・・響・響・響・響鬼>>

 

「ディゴッドブレイズ!」

バックルにカードを装填すると

アームドセイバーが激しく燃え上がり、燃え上がった炎で全てのオロチの頭を斬り裂いた。そして斬り裂かれたオロチは爆発する。

 

***

オロチとの戦いが終わると陸たちは猛士関東支部に戻る。

 

「行くのか?陸」

 

「はい次の世界を救うために」

 

「また会おう少年!」

 

「また会いましょうヒビキさん!」

 

 

陸たちは家に戻る。

 

陸の家・・・

 

「次で旅も終わりね!気を引き締めましょう!」

 

「最後の世界かーどんな世界かな?〜?楽しみだよ♪」

 

絵が変わり写真が飛び出す。写真はヒビキが自分を鍛えている写真。絵は九つの地球がディケイドを囲むように浮かび上がるように描かれていた。

 

「ディケイドの世界……」

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。