陸と士鳴滝が戦っている頃・・・
守護者たちの目の前には巨大な城があり、その城はハイパーショッカーの本拠であった。
「はぁぁ!!」
守護者たちは次々と現れるクウガ~オーズまでの怪人たちを倒していく。
「切りがないわね」
「そうですね」
海里と奏、二人が悪態を吐くのはしかたないだろう。陸と士と別れダークライダーたちを倒し終わった後、守護者たちは集まり何十体、何百体と現れてくる怪人を次々と倒していたのであった。
「また援軍!勘弁してよ!」
「いや、今度は味方みたいだぞ」
怪人たちではなく、違う世界から来た理沙たちだった。
「お久しぶりです!奏さん!陸のお願いでオリジナルの世界のライダーたちを集めて来ました!」
「お久しぶりです。理沙さん。助かります。敵の数が多くて困ってました」
「貴方が理沙ね?」
(私に似ている……この人が翔太郎さんが言っていた人)「はい。私は海東理沙です。貴方は?」
「私は海里。世界の守護者の一人で今は陸の代わりにリーダーをしているわ」
海里を筆頭に守護者たちは次々と挨拶をしていく。
「僕は雨宮栞!陸君の」
「まさか彼女とか言わないわよね?」
「うん。そのまさかだよ♪」
(怖えー!!)
軽い修羅場が起こり海里、理沙、栞以外は巻き込まれない様にそそくさと離れる
海里は嘘くさい栞の紹介を真実か確認する為に視線を理沙に向ける。
「本当はどうなの?」
「ただの友だちです。どちらかというと私の方が//いいえ何でもありません」
「だいたい分かったわ。貴方たち2人の事が。二人共陸の事が好きなのね?」
「もしかして海里さんも……」
「ええ。私も陸の事が好き。あの鈍感ずーっとアピールしてるのに気づいてくれないから」
「陸君らしいね~」
「そのくせ、側にいてほしい時にはいてくれたり、悲しい時に言って欲しい言葉を言うからたちが悪いのよね」
「分かります。陸は昔からなんですね」
「ということは今もそうなの?」
「ええ。そうですね」
「だからこそ僕は好きになったんだけどね♪」
三人は最初は睨みあっていたが陸の愚痴を言い
合い、陸の好きな所を言い絆を深めた様だ。
「貴方たちに負けないから」
「私もです!絶対に負けません!」
「僕もだよ!例え神様でも譲れないよ♪」
ライバル
そして戦線布告した。そう三人は恋敵なのだ。
しばらく和やかなムード。になるがここは戦場。さっきまでの空気が変化し、辺りにはピリピリした空気がただよう。魔王が襲来して来た様な緊張感が理沙たちを襲う。
城からハイパーショッカー最高幹部の初夏が出陣してきたのだ。
「全く……僕たちの仲間を次々と殺して」
「なら貴方が最初っから出てこれば良かったんじゃないかしら?ハイパーショッカー最高幹部。ドラスの右腕の初夏」
「これは痛いね。海里。じゃあ始めようか守護者たち。僕たち因縁の決着をつけるために。ハァァ!」
初夏は怪人体、ショッカーガーディアンフューマンタイプに変身する。
「やれ!お前たち!」
ショッカーガーディアンは銀色のオーロラから怪人たちを呼び出し理沙たちに襲わせる。
「陸から受け取った力使わせてもらうわ!変身!」
<<カメンライド・・・ディエンド>>
理沙はディエンドライバーを使い仮面ライダーディエンドに変身する。
陸はディケイドの世界で復活したカードアイテムライドを使い、ディエンドドライバーを呼び出し理沙に渡したのだった。
「行くよ!変身!」
<<タカ・トラ・バッタ・タトバ・タトバタトバ!>>
「さーてお片付けの時間だ。行くぜ!フィリップ!」
<<ジョーカー!>>
「ああ!ゾクゾクするね」
<<サイクロン!>>
「変身!」
<<サイクロン!ジョーカー!>>
他の人たちもライダーに変身し怪人たちに必殺技を当て倒して行く。
「やるねライダーたち。じゃあ僕も本気で行こうかな。ハァァ!!」
スピードが速く魔術をあやつる事が出来るヒューマンタイプと力が強いビーストタイプ
そしてその二つを合わせ持つ最強形態を超えた強さを持つ人獣形態ガーゴイルタイプに変身した。
「大将は貰うよ♪」
ツヴァイがツヴァイランサーを構え突撃した。
素早い槍がショッカーグリードを襲うが簡単に受け止められてしまう。
「栞!!」
受け止められるのを確認すると掴まれた腕を銃撃しショッカーグリードからツヴァイを引き離す。
「ありがとう!助かったよ」
「ええ。慎重に行きましょう」
「そうだね。陸君が言っていたショッカーグリード。あの怪人凄く強いよ」
栞が言う通り、ハイパーショッカーの中でドラスの次に強く今の姿は最強形態でも倒せない程の強さを持つ。
「キミたちが陸と旅をしている理沙と栞か。やっぱり陸の仲間は面白い。栞は天才的な戦闘センスがあるね~理沙はセンスより努力かな?キミからは積み重ねた強さを感じるよ」
「褒められたのかな?ありがとう♪」
(あの一瞬で実力が分かったなんて……)「栞!こいつは危険よ!気を引き締めて行きましょう!」
「うん!」
「俺たちも行くよ」
「ああ!皆行こうぜ!」
オリジナルライダーたちもショッカーガーディアンに攻撃する。
「これだけのライダーを相手にするのは初めてかな」
ショッカーガーディアンは全ての攻撃を防ぐとライダーたちに爪や剣。または回し蹴りなどを使い攻撃しライダーたちは地面に倒れる。
絶対絶命のピンチに守護者たちが間に入る。
「ここは僕たちに任せてください」
「そうね。私たちも本気で行くわ。行くわよ!皆!」
守護者たちの腕輪が金色に光る。
「変身!!」
最強形態を超えた強さを持つ形態。
超最終形態、ガーディアンフォームに変身した。
姿は通常形態を金色にした姿。更に武器は最終形態や最強形態を金色にした武器を持つ。
「僕と同じぐらいの強さを持っているね」
「ええ。私たちも貴方たちとの戦いが終わった後鍛えたからね」
「おりゃぁ!!」
「はぁぁ!!」
守護者たちのライダーキック
クウガのガーディアンマイティーキック
アギトのガーディアンライダーキック
龍騎のガーディアンドラゴンライダーキック
ファイズのガーディアンクリムゾンスマッシュ
ブレイドのガーディアンライトニングソニック
響鬼のガーディアンライダーキック
電王のガーディアンライダーキック
キバのガーディアンダークネスムーンブレイク
九人のライダーキックがショッカーガーディアンに当たる。
<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディフェンド>>
「これで終わりよ!ガーディアンディメンションバースト!!」
そして最後にディフェンドガーディアンフォームの必殺技。ガーディアンディメンションバーストが放たれる。
前方に金色のディメンション十三枚が現れガーディアンディフェンドドライバーから強力な砲撃を放ちディメンションを潜り抜けながら当たる。
そしてショッカーガーディアンは倒れる。タイミング良く城からドラスが現れる。
「ドラス。ちゃんと足止めしといたよ」
「初夏、足止めありがとう。僕の中に眠れ」
初夏の魂がドラスに吸い取られる。
ドラスの身体に異変が生じる。黒だった身体が金色に変化する。
「キミ達風に言うならこう言うべきかな。ドラスカオスフォーム」
強さはガーディアンフォームを圧倒的に超えていて、超最終形態でも勝てない程の強さを持つ。そう名付けるなら究極形態。超最終を超え究極の力を手に入れた形態。
「どれぐらいの力があるか試してみようかな」
金色の衝撃波を出しライダーたちに向け放つ。余りの威力にガーディアンフォームに変身していた守護者たち以外の変身が解けてしまう。
「次は誰を狙おうかな~うん。決めた」
変身が解除された理沙に追撃し理沙に向け金色のエネルギーの球を投げる。
この世界に来た陸の叫びが聞こえる。