最後の手合わせはディゴッドVSブレイドです。
ディゴッドは指輪の魔法使いにカメンライドさせます。
テロリストである亜矢との戦いが終わり紅星が本当の仲間になって数日が過ぎる。
いつも通りの平和な日常ではなく、今日は陸の家に謎の騎士が訪問していた。
「お前たちが最近噂になっている陸とその仲間だな?」
「何の用だ?」
「……お前を捕まえる」
謎の騎士はいきなり剣を振り下ろし陸に襲いかかる。
陸はライドセイバーを使い迫り来る剣を防ぐ。
「いきなり襲いかかって来て何のつもりだ?」
「お前には容疑がかかっている。罪を認め大人しく着いて来い」
「何の罪だ?」
「……窃盗罪だ」
「俺は何も盗んでないんだけど」
「本当か嘘かは後で牢で聞く」
騎士は陸の言葉を全く聞こうとはせず問答無用で剣を振るう。
(話し合いじゃ無理か……実力行使だ。
ここじゃ破壊してしまうだから場所を変えさせてもらう!)
陸は銀色のオーロラを使い騎士と海里たちを飲み込み場所を移動する。
「変な魔法を使うみたいだな」
(ここは? 草原!? ここからじゃだいぶ距離があるぞ!?)
騎士は銀色のオーロラを越えた先に町外れにある草原があった事に冷静に装うが内心驚く。
それは騎士から見たらまるで魔法を使っているように感じた。
「どうせ話し合いはしないんだろ?」
「ああ。分かってるみたいだな! 行くぞ!」
騎士はまたもや剣を振り下ろす。
陸はライドセイバーで攻撃を防ぎ、追撃する為にサモンドライバーで撃つ。
命中したと思われた銃弾が全て剣で弾かれていた。
「全部弾いた?」
「次はこっちの番だ!」
(速い!?)
謎の騎士の動きは陸の予想より速く動き急接近し、そして剣を打ち付け陸は倒れてしまった。
「陸が負けた……?」
「はっ!? 陸!? 今助けるから!!」
仲間たちは陸が初めて敗北した事に驚き一歩遅れる。
直ぐに我に帰った海里は謎の騎士から陸を助けようと動く。
「大丈夫。峰打ちだよ」
騎士は突然剣を収めると陸の仲間たちに安心させる為に笑顔で話しかける。
「何が大丈夫よ!! いきなり襲いかかって来て何のつもり!?」
「ごめん陸の実力を少し試させてもらった」
「実力を試させてもらった? 一体どういう意味よ!?」
海里は大好きな陸が傷つけられた事に腹を立て怒鳴りながら問いかける。
「俺の名は剣 この国の騎士をしている!
悪いけど話の続きは城でさせてくれ」
「……分かったわ。みんなもそれで良いわね?」
仲間たちは頷く、そして陸を抱え町の中央にそびえ立つ城に連れて行く。
城・・・
海里たちは城の中に入る。そして奥にある王室に招き入れられる。
「小夜! 陸たちを連れて来たぞ!」
「剣様!? 姫様を呼び捨てなど無礼ですぞ!!」
「爺!! 剣とは幼馴染なんだから別に良いじゃない!!」
先程戦った騎士の名前は剣。後に守護者最強と呼ばれる男。
怒っているお爺さんは姫様の付き人。
そして爺に文句を言っている女性はこの国のお姫様、小夜と呼ばれるお姫様。
小夜の見た目は姫様らしく大和撫子の様に上品そうで物静かの様に思えるが、話し方なのかお姫様らしくなく活発なイメージも持てる。
「ごめんなさい! お待たせました! 私は小夜。この国の姫です! よろしくお願いします」
「私は海里。一体何で急に陸に襲いかかって来たの?」
「襲って来た……剣! ちゃんとこの人たちに説明したの!?」
剣は図星なのか顔を背ける。
「はぁー、ごめんなさいこの人昔から不器用だから。私が説明しますね!」
「小夜俺が説明するよ」
「剣は休んでなさい! もう少ししたら嫌でも働かなきゃいけないんだから!!」
「分かった。何かあったら呼んでくれ」
「うん! 頼りにしてる」
剣は下がって良いと言われると部屋を出て行く。
「その前に聞きたい事があるわ」
「どうしました?」
「貴方……」
緊張感が辺りを包み海里は一声を発する。
「さっきの騎士の事が好きなんでしょ!!」
緊迫した雰囲気で聞いていた仲間たちは予想外の質問にずっこける
「えっ!! えっ!?私が剣の事好き!? 彼とは何でもないわ//」
しかし質問を受けた小夜は顔を赤くして狼狽えていた。
「じゃあ嫌いなの?」
「それは……その話しは後でしませんか?」
「分かったわ! 貴方の事は何て呼べばいいかしら? お姫様とか?」
「いいえ、私の事は小夜で良いですよ! 貴方の事は何て呼べばよろしいですか?」
「私の事は海里で良いわ! 後敬語じゃなくても良いわよ!」
「分かりま……分かった! よろしくね海里!」
「ええ!よろしく小夜!」
先程まで険悪の空気だったのが嘘の様に剣と小夜のやり取りを見た海里は自分と陸を重ねたのか小夜と仲良くなる。
「では話しますね。その前に陸を起こしてもらっても良い?」
「何で陸の事を知っているの?」
「貴方たちの事は国中で噂になってるの。白髪の青年陸とその仲間たちが町を襲おうとしていたテロリストたちを倒したってね」
「姫様! また城を勝手に抜け出したんですか!?」
「もう! うるさいわよ爺!」
小夜は勝手に城を抜け出す事がある様だ、最近も抜け出し町で陸たちの噂を耳にした。
爺は小夜に説教をしている。
「何ですか!その態度は!」
表情は面倒くさいやだるそうな感じで聞いている。
「海里、今から私たちが何故貴方たちを連れて来たか訳を話すから陸を起こしてほしい!」
「分かったわ! 陸起きて!!」
「起きてるよ」
海里が起こそうとすると陸の目が開く。
「陸起きていたの!?」
「ごめん話しの途中で気がついた」
「陸も気がついた事ですし、では話しますね。剣が何で貴方たちをこの城に連れて来たのか」
小夜は理由を話しだす。
「最近国中を脅かしているテロリストが攻めて来ると情報がありました。この事は貴方たちも無関係ではないはずです」
「ああ。俺たちは少し前にテロリストの幹部とその一味を倒した。その時にいつかテロリストが攻めて来るって言っていたな」
「貴方たちはテロリストの標的に入ってる筈です! だから協力した方が良いと思います。まあそれは建前ですが……」
「建前?」
先程までは友人に話す様に柔らかく話していたが王の気迫を見せ自分の想いを言う。
「一人でも多くの国の人々を守る為に力を貸して欲しいんです!」
(人の為か……)
陸は仲間を一人ずつ見ていくと仲間たちは頷く。
「分かった協力するよ」
「ありがとうございます!」
「でも一つ聞かせてくれ。剣だったか?何で急に襲いかかってきたんだ? 」
陸は疑問に思っていた。
話しの通りなら連れて来るだけで良かった筈だが剣は陸に急に襲いかかったからだ。
「それは剣と話して見たら分かると思うわ! 不器用だけど悪い人じゃないから」
「あいつの事信じてるんだな」
「うん。私たちは幼馴染でずっと一緒だったから!」
「分かった。俺たちはテロリストが動くまでは待機でいいのか?」
「うん! じゃあお願いしますね!」
陸たちと小夜の話しは終わる一旦城の外に向かおうとすると海里が話しかける。
「ごめん陸! 私、小夜と話してから帰るわね!」
「分かった」
海里は小夜と話しをする為残る。
陸たちは王室から出るとこれからの事を話す。
「俺たちは町を見学してくるよ! 陸はどうするんだ? 」
「俺は用事がある」
「分かった! また後で会いましょう!」
「俺は遠慮」
「紅星も来い」
「行くぞ!」
空たちは城下町を見学しに行く様だ。
嫌がる紅星を武と龍は引っ張って行く。
「俺たちも行くか」
「コンッ!」
陸は城の何処かにいるであろう人物を探しに行く。
フォックスは陸に着いて行く様だ。
海里サイド……
「やっと話せるわね」
「うん! 私も貴方と話したいと思ってたの! 陸とはもう付き合ってるの?」
「えっ// 何で私が陸の事を好きって分かったの!?」
「見てたら分かるわよ! 貴方が陸の事好きって事ぐらい! で! で! どうなの!! 」
「まだ付き合えてないわ……」
「えっ!つまんない! 」
「だってアピールしても気づいてくれないんだもの! そういう小夜はどうなの?」
「私もアピールしてるんだけどね……はぁー 鈍感な人を好きになると苦労するね」
「全く本当よ」
海里と小夜は同じ苦労をしているのか愚痴り合いながらどうやって気づいてもらえるか話し合っていた。
陸サイド……
陸は目的の人物をを見つけると話しかける。
「剣」
探していた人は前の戦闘で戦った騎士、剣であった。
「陸か……もう大丈夫なのか?」
「ああ」
「ごめん急に襲いかかって。陸の実力と人柄を知りたかったから」
剣は陸の人柄と実力を図る為に急に襲いかかった様だ。
信頼して背中を任せられるのか、そして戦いが始まっても大丈夫なのか実力を測った様だ
「大丈夫だ。お前から見て俺は合格なのか?」
「ああ! 人柄は陸の仲間たちの様子を見て大丈夫だと思った。実力は俺とあれだけ戦えれば文句ないよ!」
「そうか。剣、一つ聞きたい……お前は何の為に戦う?」
「俺が戦う理由? それは……みんなを守る為だ! 俺、この国の人が好きだから戦えない人たちの為に戦うって誓ったんだ!」
「人の為か……小夜と同じ事言うんだな」
「そうなのか? 小夜も同じ理由なのか……だったら嬉しいな! ならもっと強くならないとな……陸少し訓練に付き合ってくれ!」
剣は小夜と同じ事を考えていて喜びをあらわにする。
そして人々を守る為強くなる為に訓練をしようと陸を誘う。
「分かった」
陸が頷くと陸たちは場所を移動し城にある訓練所に行く。
訓練所・・・
陸たちが訓練所に着くと先客がいた。
剣に気づくと少年が話しかけてくる。
見たところ剣と同い年の様だ。
「剣! いまから訓練するの?」
「ああ 弓もか?」
「ううんー僕はもうこれぐらいで終わろうとしてるよ。所でそこの人はだれ?」
「俺は陸。よろしく」
「僕は弓!騎士たちの副団長をしているんだ! よろしく!」
自己紹介をすると握手をする。
「さて僕はそろそろ行こうかなー剣!」
「この国の事や姫様の事どう思う?」
「えっ?」
「何でもない……じゃあまたね!」
「ああ待たな」
弓は去って行く。
剣は謎の事を発した弓に少し戸惑うが挨拶を返し、陸はその姿を疑いながら見る。
「陸、じゃあ訓練をしようか」
「ああ」
二人は少しの間手合わせをしていると兵士たちが剣に慌てて何かを知らせる。
「申し伝えます! 町を何者かたちが襲っています!!」
町が襲われているようだ。
「早く町に行かないと!!」
「剣……話しがある」
陸は何かが分かったのか話す。
「嘘だろ!?」
「本当か嘘かは分からない。だが、町の事は俺に任せて剣は小夜の所に一旦戻った方が良い」
「分かった。ごめん町の事任せる。でも陸の予想が間違ってたら直ぐに追いかけるから」
「ああ」
剣は急いで城に向かう。
「海里に伝えないと」
陸は剣が向かったのを確認すると腕輪が光る。
[海里聞こえるか]
[陸!? 一体何処から話してるの!? ]
辺りを見渡すが発見出来ず。陸に問いかける。
[腕輪の力を使えば腕輪を持っている者同士遠くにいたとしても話せる]
陸は腕輪の力の事を話す。
腕輪の力を使えば腕輪を所有している者同士遠く離れた所からテレパシーの様に頭の中で会話する事が出来る様だ。
[俺は今から町を守りに行く]
[私も一緒に町を守りに行けば良いのね!!]
[違う……海里には頼みたい事がある]
陸は剣にも話した内容を伝える。
[本当なのその話?]
[もしもの時剣と小夜を頼む]
[ええ! 分かったわ! 陸、気をつけてね]
[ありがとう。海里も気をつけて]
会話が終わると陸は町に急いで向かう。
陸と剣が町が襲われていると聞いた頃……
海里と小夜も爺から事態を聞く。
「姫様!! 町がテロリストと思われるものたちに襲われております!!」
「ええ分かったわ。直ぐに騎士たちに町に向かい守れと伝えて」
「はっ!!」
爺は直ぐに騎士を集め町に向かう。
「小夜私も町に向かうわ!」
「ええ! お願い!!」
海里は向かおうとすると頭に声が響く。
[聞こえるか海里]
[陸!? 一体何処から!?]
「ごめん小夜少しだけ待って」
少し離れた所で頭の中に聞こえた声を聞く。
そして陸との話は終わり小夜の元に戻ろうとすると……
兵士たちが海里に襲いかかる。
「陸の言った通りね……良いわ、相手して上げる!」
海里は拳銃を構え撃ち抜く。
その銃声が合図の様に兵士たちは襲いかかる。
「ねえ?」
「ごめんなさい話しはまた後で! 何のつもりですか副団長?」
弓は剣を小夜に向ける
「質問は僕からだ何の為に戦うの?」
「質問の意図が分からないですが……私はみんなを守る為に戦います」
「みんなを守るか……何も知らないくせに良く言うよ……やっぱり君みたいな小娘じゃこの国を任せられない……質問の答えだ……死んでもらう」
「そんな事はさせない!!」
「剣!!」
「陸の言った通りだったな……」
「剣、何故僕が裏切り者って分かったんだい?」
「陸が、お前が何かを企んでるって教えてくれたよ。余り信じてなかったがまさか本当だったとは……何で裏切ったんだ!?」
「この国の為だ」
「……この国の為だと?」
「知ってるかい? 君が守るって言った国の人の中には食べ物が無く食べれずに餓死している人たちがいる事を」
「……本当なのか?」
「本当さ。そんな事を知らずに守るか。そんな口だけのお姫様にこの国を任せられない」
「だからお前がこの国を乗っ取るって事か?」
「ああ。でも王様になるのは君でも良いんだけどね! 君は口だけじゃ無くみんなを守る為に必死に戦い、幾たびの戦場を乗り越えてきたからね。じゃあ答えを聞こうかな?」
「断る。俺は小夜に付いて行くって決めている」
「君ならそう言うって思ってたよ。
改めて名乗る! 僕は仲間たちからはゼロと呼ばれてる。
全てをゼロにし終わらせ新しく国を立て直す為に僕たちは今日革命を起こす!」
「させない!お前は俺が止める!」
「止めてみろ!!」
二人の剣がぶつかり合う。
次第に経験と実力の差で剣が押していた。
「やっぱり強いね……来いお前たち!!」
弓は他の仲間たちを呼び剣に襲わせる。
「邪魔をするな!!」
兵士を倒していくが余りの多さに時間がかかる。
その間に弓は小夜に向けて歩いて行く。
「今度こそ終わりだ。」
「うわぁー!!」
兵士たちの叫び声が聞こえ何事かと弓は視線を向けると銃弾が兵士たちに当たり、更に小夜と弓の間を通過した。
「ごめん遅くなったわ」
「ありがとう助かるよ!」
海里が兵士たちと弓に向け銃弾を放ったのであった。
「ここは任せて」
「ごめん任せる」
剣は直ぐに弓に剣を振り下ろし弓は受け止める。
「弓、お前はさっき言ったな? 小夜じゃこの国を任せれないって」
「ああ! 餓死をしている民たちがいるのに、解決しようとはせず外に出て遊んでばかりだ」
弓は思い浮かべる。
「そんなうつけ姫には任せられない!!」
「 小夜はそんなうつけ姫じゃない!」
「だったら何故城を抜け出していた!?」
「民の生活を、現状を知る為にお忍びで行っていた筈だ!!」
剣は小夜の行動を考えて答える。
小夜の性格なら民が苦しんでいる時にのんきにに遊びに行くとは思えず更に爺の説教があんなに軽く済むとは思えなかった。
最終的な結論は最新の噂である陸たちの活躍が町で噂になっている事を知っていた事だ。
「剣……」
「何故信じきれるんだ?」
「そんなの決まってる幼馴染だから」
「君が言うならそうなのかもしれない……それでも僕は止まれない……やれ!!」
「……!? 小夜!!」
弓は誰かに叫ぶ。
剣は何かに気づき慌てて小夜に近づく。
同時に銃声が鳴った。
「なっななんで……?」
小夜が見ると身代わりになり銃弾を受け倒れていた。
「剣、ごめん……次はお前だ!!」
剣を少し見て謝り小夜に視線を向けると凄まじい殺気を放ち今度こそ狙いを定め剣を振り下ろす。
「小夜!? 退きなさい!!」
海里は狙われている小夜を助ける為に周りの敵を倒すが間に合わない。
「剣……ごめんね」
目を閉じ諦めるていると、銀色のオーロラから陸が剣をライドセイバーで受け止めていた。
「ごめん遅れた」
「陸!?」
「お前はあの時の!?」
陸は腹に拳を入れ気絶させ弓を捕える。
「陸!! まだ狙撃手が何処かにいるわ!!」
「大丈夫」
悲鳴と共に銃を持っている兵士が飛ばされて来る。
「フォー君!」
「グルルー!!」
落ちて来た所を見ると巨大化したフォックスがいる。
陸が何処に兵士が隠れ狙撃したのか考え、銀色のオーロラを使いフォックスをその場所に送り指示してフォックスが兵士を倒したのであった。
海里が戦っていた騎士たちはリーダーである弓が敗北したのを見ると降参する。
こうしてテロリストたちとの戦いは終わる。
「負けてしまったか……殺せ」
「貴方方全員殺しません」
「何を言ってるんだ!? 剣を殺した僕たちが、剣を殺した僕が憎く無いのか!?」
「剣は死んでないです」
「何だと!?」
陸たちがテロリストを倒した直後、陸は腕輪の力を使い金色の光が剣を包む。
するとさっきまでは血が止まらなかったが、傷口がふさがり苦しそうな表情から楽そうな表情になり意識を取り戻す。
「小夜……?」
「剣!! 本当に良かった!!」
安心からなのか剣を抱きしめる。
次の日……
陸たちと剣たちは面会する。
すると最初に口を開いたのは小夜であった。
「剣……貴方陸たちの旅に着いて行きなさい!」
「小夜……?」
「陸に命を救われた借りを返したいんでしょ? 見てれば分かるわ……だから一緒に行きなさい」
「大丈夫なのか?」
「私は大丈夫だから! 剣がいなくてもこの国の姫として国を守るから! だから……安心して行って来て」
「分かった! もし必要になったら呼んでくれ! 何処に居ても絶対に駆けつけるから!」
「ありがとう」
剣が去ろうとすると小夜は駆け寄る
「剣!!」
「えっ?」
「キャア!!」
小夜と剣の影が重なり合う。
海里はその姿を見て黄色い悲鳴を上げた。
「剣! 私貴方の事が好き!!」
「小夜俺は」
「返事はまた会った時で言いわ。だからまた会いましょう! その時までに私は立派なお姫様になってるから」
「ああ。分かったよ。また会おう小夜」
「またね剣!」
そして二人は別れる
こうして剣が仲間に加わり陸たちは次の世界に向かう。
この世界は後に剣の世界と呼ばれる事になる。
「これが俺たちと剣との出会いの物語だ」
「あの時はびっくりしたわ 」
「剣さん! 小夜さんとはその後どうなったんですか?」
「俺が守護者になってから直ぐに俺の世界に戻って小夜と結婚した 」
「ちゃんと結婚出来たんだねー 結婚か……何かいいねー あーあ! 僕も好きな人と結婚したいなー」
「そうね~ 私も好きな人と結婚したいわ!」
「そうだな」
栞と理沙は陸の事をチラッと見て言うが陸は何食わぬ顔でいた。
「はぁーやっぱり伝わらないかな」
「そうね……陸の馬鹿」
「あはは! やっぱり陸ね! 全く鈍感なんだから」
「相変わらずなんだな」
少し休憩すると陸と剣は距離を空け睨み合う。
今まで理沙や栞は陸と守護者の戦いを見てきたが今までの比ではなく緊迫した緊張感を理沙たちは感じていた。
「行くぞ陸」
「来い、剣」
剣は開始早々ブレイラウザーで斬りかかる。
陸はライドセイバーで受け止め前に押し返すと追撃するためサモンドライバーで銃撃した。
剣は迫り来る銃弾を弾き素早い動きで接近しブレイラウザーを振り下ろす。
「今のは決めたと思ったんだけどな」
「お前なら銃撃を避けて直ぐに反撃すると思ってた」
陸は迫り来るブレイラウザーをライドセイバーで受け止めていた。
「あれこれって?」
「さっき陸たちから聞いた戦いよね?」
「ふふ懐かしい……」
物語で聞いた陸と剣の出会いのシーン。
まるで三人には過去の出来事を映画で見ている様であった。
過去の再現を表す様な戦い栞と理沙はすぐに気づき海里は昔を懐かしむ。
しかし少しだけ違う所がある。
剣の実力を知っていて反撃すると考え、更に陸が様々戦いの経験を積み強くなった事で剣の動きに着いて行けたからだ。
「変身!」
<<タンアップ>>
プレイバックルにカードを装填しベルトを腰に装備した。
するとベルトがトランプと共に巻かれていくそしてレバーを下ろすと青いカブトムシの模様をしたゲートが陸に向かう。
「変身!」
<<カメンライド・・・ディゴッド>>
陸はディゴッドに変身する。
ゲートがディゴッドに向かって来るとライドセイバーで弾き返す。
弾き返されたゲートを剣は潜るそして……
悲しい運命を背負った友だちを助けるため自分をジョーカーに変え最後まで運命と戦った戦士。仮面ライダーブレイドに変身した。
「運命には希望だ。変身!」
<<カメンライド・・・ウィザード>>
<<ヒー・ヒー・ヒー・ヒー・ヒー!>>
赤い魔法陣が現れ左手から潜り体全体を潜り抜けるとディゴッド・ウィザードフレイムスタイルに変身した。
<<アタックライド・・・ショータイムだ!>>
「ショータイムだ!」
華麗に舞いながら決め台詞を言い放つ。
遠く離れ場所で観戦している理沙たちは見たことないライダーに変身したディゴッドの事を海里に聞いていた。
「海里さん、あのライダーって?」
「あのライダーも平成二期の世界に新しく誕生したライダーの内の一人。人々の希望を守る指輪の魔法使い。仮面ライダーウィザードよ!」
「魔法を使う仮面ライダーか~約束する! 僕が最後の希望だ! なーんてね~♪」
理沙は海里に質問すると海里はウィザードについて説明する。
栞はふざけてはいるがウィザードの台詞を知らないはずだが何故か言い当てたのである。
視点はディゴッドたちの方に戻り……
「魔法のライダー……? 何処かで会ったような……」
ブレイドはディゴッド・ウィザードフレイムスタイルを見て何かを思い返す。
(あの子の事覚えてないのか……?)
「どうしたんだ陸?」
「……何でもない」
「そうか……行くぞ!」
ディ・フレイムはバックルにカードを装填する。
<<アタックライド・・・ウィザーソードガン>>
魔法陣からウィザーソードガンを取り出し装備する。
両者は同時に動きウィザーソードガンとブレイラウザーを同時に振り下ろす。
武器同士がぶつかると……
鉄と鉄の弾く音が聞こえ更には衝撃が起こり二人は一旦距離を空けた。
「魔法を見せてやる」
<<アタックライド・・・ビック>>
魔法陣に腕を入れると手が大きくなる。
ディ・フレイムは振り払う様にブレイドに攻撃した。
「これが魔法か……このカードで防ぐ!」
<<メタル>>
カードをラウズさせ身体を鉄と同じ様に固くしてビックの魔法を防ぐ。
「次はこれだ。変身!」
ディ・フレイムはバックルにカードを一枚装填した。
<<フォームライド・・・ウィザードフレイムドラゴン>>
<<ボー・ボー・ボー・ボー・ボー!>>
ディゴッド・ウィザードフレイムドラゴンに変身する。
「フレイムドラゴン? 炎の竜か」
<<アタックライド・・・ドラゴタイマー>>
ディゴッドは時計型の強化ツールドラゴタイマーを装備し針を赤いマークに調整すると使用する。
<<セットアップ>>
針の動く音が鳴りそして青色のマークに針が重なるとレバーを押す。
<<ウォータードラゴン>>
青色の魔法陣からディゴッド・ウィザードウォータードラゴンが出現し迫り来るブレイドに銃撃をして足止めした。
「陸が二人? あの時計は分身を呼び出すのか」
ブレイドは冷静に状況を判断している。
「三人だったりして」
緑色のマークに止まるとレバーを押した。
<<ハリケーンドラゴン>>
緑色の魔法陣からディゴッド・ハリケーンドラゴンが出現し斬りかかる。
「この!」
ブレイドは受け止め斬り倒そうとすると、更に黄色のマークに止まるとレバーを押す。
<<ランドドラゴン>>
黄色の魔法陣からディゴッド・ランドドラゴンが出現し受け止める。
合計四体のディ・ドラゴンたちはウィザーソードガン、ソードモードとガンモードを使い攻撃をする。
ブレイドは体制を整える為に一旦距離を空ける。
「四体か……次は俺の番だ!」
<<アブゾーブクイン フュージョンジャック>>
左腕に装備されているラウズアブゾーバーにスペードQアブゾーブを装填し起動させた。
そして続け様にスペードJフュージョンをラウズする。
中間形態であるブレイドジャックフォームに変身した。
「一気に終わらせてやる」
<<サンダー スラッシュ ライトニングスラッシュ>>
カードをラウズし、背中の翼で空中に飛び上がり急降下しながら四人のディゴッド・ウィザードたちを次々と斬りつける。
必殺技を受けたディゴッド・ウィザードたちは地面に倒れてしまった。
「強いな。ならドラゴンの力を一つにして対抗する」
<<ファイナルタイム>>
<<フォームライド・・・ウィザードオールドラゴン>>
ドラゴタイマーの針が一周回るとカードを一枚バックルに装填する。
四人のディゴッド・ウィザードたちが融合し、ディゴッド・ウィザードオールドラゴンに変身する。
「次は空中戦だ」
「望む所だ」
二人は空を飛行し空中戦とばかりにディゴッドは爪、ブレイドは剣を使いぶつかり合う。
そして最後のぶつかり合いで鋭い一撃が互いに入り二人は地上に落下していった。
「流石だな剣。前より強くなってる」
「陸、やっぱりお前は凄いよ」
<<真ファイナルカメンライド・・・ウィザード>>
ウィザードインフィニティースタイルにウィザードラゴンの力を加わえた最強形態、ディゴッド・ウィザードインフィニティードラゴンゴールドに変身する
<<アブゾーブクイーン エボリューションキング>>
ラウズアブゾーバーにスペードQアブゾーブを装填し起動させる。
そして最後にスペードKエボリューションをラウズするとブレイドに十三体のアンデットが配合され黄金の鎧をまとったブレイドの最終形態、ブレイドキングフォームに変身した。
「はぁぁ!!」
「はぁぁ!!」
さっきの戦いと同じ様に金色の爪と金色の剣キングラウザーがぶつかり合う。
しかし先程とは違うのは圧倒威力の差であった。
「これで終わらせる!」
ブレイドキングフォームの意思で五枚のラウズカードが手元に飛んでくる。
<<スペード10.スペードJ.スペードQ
スペードK スペードA
ロイヤルストレートフラッシュ>>
「ハァァァ!!」
装填したカード五枚が前方に出現しキングラウザーから放ったれた光線が潜り抜けてディゴッドに向かう。
「はぁぁ!!」
気合いと共に胸に装備されたドラゴンスカルから炎を放出して粉砕した。
「何だと!?」
「次はこっちの番だ」
ブレイドが驚いてる隙を見逃さずカードを装填する。
<<ファイナルアタックライド・・・ウ・ウ・ウ・ウイザード>>
「ゴールドインフィニティーエンド!」
右足にエネルギーを溜めそして飛び上がり必殺キックを当てた。
「負けるか!」
ブレイドはキングラウザーを盾がわりにして全力で防ぐ。
「フィナレーだ! ハァァ!!」
ディゴッドは回転し防御を貫く。
ディゴッドウィザードインフィニティードラゴンゴールドの必殺技、ゴールドインフィニティーエンドを決め勝利した……
と思われたが……
突然ブレイドの身体が金色の光に包まれ衝撃波がディゴッドを吹き飛ばす。
ディゴッドはダメージを受け過ぎた為、カメンライドが解け元の状態に戻ってしまった。
「ガーディアンフォームか」
ディゴッドが目の前を見ると終焉の世界で初夏との戦いで見せた最強形態の上の強さを持つ形態……
超最強形態、ブレイドガーディアンフォームに変身したのであった。
見た目は通常形態のブレイドを金色にした姿。
キングフォームの姿が元から金色だからか余り見た目は変わらないがキングラウザーを更に強化された武器ガーディアンキングラウザーを装備する。
「本当の戦いはここからだ」
「俺も全力で行く。変身!」
<<真ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>
ディゴッド光闇状態に変身すると腕輪が光り金色のオーラーを身体にまとう。
二人は挨拶代わりにライドセイバーとガーディアンキングラウザーをぶつける。
するとたった一太刀ぶつかりあっただけで凄まじい衝撃が辺り一面を襲う。
「あれは…… ガーディアンフォーム!?」
「凄い力だね! ここまで戦いの衝撃が伝わってくるよ~」
「陸も剣も本気になったみたいね」
<<アタックライド・・・ シャイニングブラスト ダークスラッシュ>>
ディゴッドの意思でアタックライドのカードが自動的に装填され能力を発動させる。
「俺から攻める」
シャイニングブラストの効果でサモンドライバーから強力な光のエネルギーの砲撃を放ち、ダークスラッシュの効果でライドセイバーの肩身が紫色に光り強化されると斬りかかる。
<<スペード2 スペード3 スペード4 スペード5 スペード6 ストレートフラッシュ>>>>
「ハァァ!!」
キングラウザーを呼び出し左手に装備し、ガーディアンキングラウザーとキングラウザーの二刀流になる。
ブレイドは迫り来る光の砲撃をキングラウザーで斬り裂き、ダークスラッシュをガーディアンキングラウザーで受け止める。
「陸! そろそろ終わらすぞ」
「ああ。これで終わりだ」
白と黒のカードが自動的に装填され能力を発動し必殺技の体制に入る。
<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディゴッド>>
黒のディメンションがブレイドを拘束する。
「こんな物!!」
ブレイドは力ずくで拘束されたディメンションを破ると三枚のカードが手元に飛び出して来てカードを装填する。
<<キック サンダーマッハ ライトニングソニック>>
「シャイニングダークゴッドディメンションキック!」
「ガーディアンライトニングソニック!」
ディゴッドは白のディメンションが黒のディメンションに重なると背中に生えた白の翼と黒の翼で飛び上がり、ディメンションを潜りながらキックをする必殺技、シャイニングダークゴッドディメンションキック。
ブレイドはガーディアンキングラウザーを地面に突き刺すとマッハの効果で速く動き、加速をつけて飛び上がり、サンダーとキック二つの効果で蹴りを強化し、キックをする必殺技ガーディアンライトニングソニック。
二人の必殺キック、シャイニングダークゴッドディメンションキックとガーディアンライトニングソニックがぶつかり合う。
凄まじいエネルギー同士がぶつかり合った。
それらは言葉で表せれない威力のぶつかり合
いが起こり辺りにあった島は消し飛んていた。
ブレイドの変身が解け、戦場に立っていたのはディゴッドだけであった
こうしてディゴッドとブレイドの手合わせはディゴッドの勝利で終わる。
「島一帯が消えてる……」
「陸君たちの戦い凄かったね♪」(僕もいつかこの領域に行かないと……陸君を守れないよね)
「陸!! 剣やり過ぎよ!!」
驚いている者やおちゃらけているが目標を見つけ決意を固める者、腕輪の力を使い変わってしまった地形を直しながらこの現状を作り出した二人に叫んでいる者などが見られる。
***
「俺はそろそろ行くよ! 陸何か困った事があったら呼んでくれ。必ず向かうから」
「ありがとう。剣も何かあったら呼んでくれ」
「ごめんね! 私ももう少ししたら守護者の世界に戻るから」
「気にするなゆっくり休んでくれ」
「ありがとう!」
「またな二人共」
「またな剣」
「また会いましょう!」
剣は別れを告げると銀色のオーロラを呼び出し中に入ろうとしたが振り返り話しかける。
「理沙、栞。陸の事頼む。こいつは平気で無茶する奴だ。でも、それでも俺たちにとって大切な仲間だ」
「任せて下さい!」
「陸君は絶対に僕たちが守るよ!」
「ありがとう」
今度こそ剣は銀色のオーロラの中に入り守護者の世界に帰って行く。
こうして七人目の守護者で最強の守護者と呼ばれた物語は終わる。
見ていただきありがとうございます!
剣たち守護者が忘れ、陸だけが覚えている魔法のライダーは近々物語に出てきます。