スマートブレーン秘密の研究所・・・
僕がこの世界に来たのは里帰りもあるけどカブトの世界で姉ちゃんが言っていた事を思い出したからだ。
それは故郷にツヴァイの
だからそれをこの研究所に取りに来た。
僕は陸君を守る為にもっと、もーっと強くなる必要があるから……
「あった!!」
ツヴァイの追加武器、
デジタルカメラ型パンチグユニット、ツヴァイショットを見つける。
これで戦い方に幅が広がるね♪
しかもこれがあれば陸君と一緒に写真を撮れるよ~
陸君、旅が終わった後、士君から貰った黄色のカメラで写真を撮ることに夢中になっているみたいだからねー
でも一番欲しい物はこれじゃない……
「うーん何処にも無いな」
「何を探しているんだ?」
「ツヴァイの強化アイテムを……って誰!?」
「俺だよ栞!久しぶりだな!」
「颯君!? 何でここに!?」
この少年は雨宮
雨宮の名字を名乗っているのは僕がアーク様の所にいた時に僕と颯君が兄弟の盃を交わし義理の兄妹になり颯君は雨宮の苗字を名乗る事にしたらしい。
同い年だからかどっちが兄か妹かでよく揉めたのは懐かしいな。
「栞を見たって奴がいたからそれより着いて来てほしい所がある」
「分かった着いて行くよ」
僕は颯君に着いて行く。
勿論研究所で見つけたツヴァイショットは貰って行くよ♪
「栞……」
「何でこの人がいるの……」
「驚いたか?」
僕の目の前には僕を捨てた母親が縄にくぐられ捕まっていた。
消耗しきっているのか声が小さく聞き取れない。
「でもこいつは酷いやつだよ栞を捨てたくせに別の娘と幸せに暮らしてたんだぜ! 栞がオルフェノクになって苦しんでたのによ」
颯君は壊れた写真棚を僕に見せる。
中には僕に容姿が似ている小さな女の子とこの人が笑顔で写っていた。
「ずっと言っていただろ? この母親に復讐したいって。人間を支配したいって」
「颯君ありがとう。でもごめんね」
海君は僕の為に母親を捕まえてくれたみたい。
そして僕の為に身勝手なこの人に怒ってくれてるみたい。
でも僕の気持ちは旅をする前と違ってる。
ツヴァイランサーを使いこの人の縄を解く。
「栞!? 何でだよ! 殺したいほど恨んでたんじゃないのか!」
「うん。この人を恨んでいたよ。僕がオルフェノクになったのはこの人の所為だから」
「人間を支配したいって言ってたよな!?」
「うん。僕たちオルフェノクは嫌われるって思ってたから。なら支配するすれば良いと思ってた」
「だったら何でだよ!?」
「大好きな人と大切な友だちが出来たからかな?」
「大好きな人と大切な友だち……?」
「オルフェノクである僕の事を命懸けで止めてくれた大好きな人……こんな僕を友だちと言ってくれた大切な友だち……復讐した先に二人はいないから!! だから僕は復讐しないよ」
僕は颯君に自分の今の想いを言う。
「栞……お前変わったな」
「いろんな世界を見て来たからね」
「分かった……お前は俺が殺す」
颯君は鷹をモチフにしたホークオルフェノクに変身する。
「キミじゃ僕には勝てないよ」
「どうだろうな?」
ホークオルフェノクは僕の予想と違ったスピードで接近して拳を振り下ろす。
「危な!?」
僕は転がり間一髪避ける。
「たしかに前より強くなってるね~」
「当たり前だ。あの時より時間経っているからな!」
「そうなんだ……はぁぁぁ!!」
僕は気合を入れると共にオルフェノクに変身する。
シュモクサメをモチフにしたオルフェノク。ハンマーヘッドオルフェノクだ。
「ツヴァイに変身しないのか?」
「うん。キミとはツヴァイの力を使わず。僕自身の力で、オルフェノクの力で正々堂々戦いたいからね」
「相変わらずだなお前」
颯君は呆れているようだ。
でも颯君とは僕の想いを伝える為に正々堂々戦うべきだと思う。
だから今回はツヴァイに変身しない。
「行くぞ」
ホークオルフェノクは羽根を使い空中に飛び上がり僕に向けて小さな羽を乱射する
「こんな物!! これは不味い!?」
僕は迫り来る沢山の羽根を受け止め様と防御の構えをするが嫌な予感がして反射的に避ける。
ドッカン!!
僕の予想通り羽根が地面に触れると突然爆発した。
「よく分かったな!」
「何となくだけどね~」
「相変わらず感が鋭い奴だなー だがお前は空中への敵対策はないだろ?」
ホークオルフェノクは僕が空中戦が出来ない事を知っているから空から羽根を撒き散らし攻撃する。
僕は迫り来る羽根を避ける。しかしいつまでも避けきれず当たりそうになる。
「これは避けきれない!?」
体力の限界がきてしまい、避けきれないことを直感してハンマーを呼び出し防ぐ。
しかし爆発してダメージを受けてしまう。
「降参してもう一度俺たちの仲間になろうぜ?」
「いーだ!!」
仲間に誘うホークオルフェノクにあっかんべして拒否を伝える。
「そうかよ残念だ! ……終わりだ!!」
とどめを刺すために羽根を乱射する。
「確かに空中への敵に対しての対策はない……だったらこれならどう? うおりゃ!!」
「何だと!?」
僕はハンマーを力任せに振り回して投げる。
ホークオルフェノクは驚愕しガードをする暇もなくハンマーを受ける。
そしてその隙に僕は背後へとジャンプして叩き落とす。
「くっ! もう一度空に飛べば!!」
「いや、終わりだよ」
空に羽ばたこうとするホークオルフェノクに僕は全力で殴り気絶させた。
気絶した事でホークオルフェノクの変身は解ける。
こうして僕対ホークオルフェノクとの勝負は圧倒的差で僕の勝利で終わった。
えっ!圧倒的差じゃなかったって?
圧倒的差だったよ!
……うん。確かに違うね!
颯君は予想外に強くなってたよ!
「うーんここは……」
「目覚めた?」
「栞……そうか俺負けたんだな……とどめ刺さないのか?」
「うん。だってキミは僕の義兄妹でしょ? とどめ刺せれる訳ないよ〜 でもそれはキミもでしょ?」
今回の戦い僕がツヴァイに変身しなかった様に颯君も本気を出してなかった。
理由は何となく分かる。
僕と同じ様に義兄弟だから本気出せなかったんだ〜
あれ? なんか颯君に溜息つかれたような感じがする。気のせいだよね?
「栞。一つだけ聞かせてくれ! お前の大好きな人について教えてくれ!」
「恥ずかしいけどいいよ〜 名前は神谷陸君。優しくて強い僕と同い年の男の子だよ♪」
僕は顔が赤くなるのを感じながら陸君について説明した。
「……神谷陸って奴が大好きなんだな?」
「えへへ//陸君と話してたらドキドキして、陸君が女の子と話してたらイライラするこんな気持ち初めてだよ♪」
「そっか……」
「颯君また今度陸君と理沙ちゃんに会ってほしいんだ! きっと良い友だちになれると思うんだよ!」
「理沙って奴とは友だちになれると思う……でも神谷陸とは友だちになれないと思うな」
「えっ!? 何で!?」
「ふっ鈍感な栞には分からないだろ」
「ぶう〜僕が鈍感って何だよ〜鈍感なのは陸君だけだよ〜」
「栞頑張れよ!」
(栞……お前は本当に好きな人を見つけたんだな……バイバイ俺の初恋)
僕は颯君と話しを終わらせるとあの人に近づく。
颯君は気を使ってくれたのか遠くから様子を窺ってくれてる。
「栞・・・」
「僕はキミの事が許せない……僕が死んでオルフェノクになったのは……キミの所為だ。だからずっと復讐しようと思ってた。でもね」
栞は言葉を区切ると繋げる。
「僕にも大切な友だちが出来た。僕をボロボロになりながら、命をかけてくれて止めてくれた大好きな人が出来た。
だから復讐はしないよ。もし復讐してしまったら二人に会わせる顔がないからね」
「栞……ごめんなさい」
「絶対に許さないよ。だけどこれだけは言わせてもらうよ。僕を産んでくれて大切な友だちと大好きな人に会わせてくれてありがとう! ……お母さん」
栞は自分を産んでくれた母親に感謝する。大好きな陸と大切な友だちの理沙に会わせてくれた事に感謝した。
栞は泣きながらこの場所を去る。
残された母親も泣いていた。
二人は親子になれる事はもう二度とないだろう。しかしこの一瞬だけは、この瞬間だけは確かに二人には親子の絆が見えたのだった。
***
あの人と別れた後僕は颯君と話す。
「栞、この世界から早く出て行った方がいいぞ」
「出て行った方がいいって何でなの颯君?」
「真ラッキークローバーって知ってるか?
お前とファイズは狙われてる」
ツヴァイの新しい力を探そうとしていたけど、僕の戦いはまだ終わってないみたいだ!!