仮面ライダーディゴッド世界を救う旅   作:侍魂

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この話で栞編は終わりです!



四話 ツヴァイ2

僕の目の前に優雅に佇んでいるオルフェノクがいた。

オルフェノクの見た目は鳥の様なオルフェノク。

颯君が変身したホークオルフェノクと似ている。

でも直感だけどこのオルフェノクは真ラッキークローバーの誰よりも一番やばいと思う。

 

 

「ラッキークローバーは四人のはずだけど? それとも真ラッキークローバーは五人なの?」

 

僕の記憶ではラッキークローバーは四人の筈だ。

でも真ラッキークローバーはこのオルフェノクを含めて五人いる。

 

「……」

 

「え~無視なの?まあ良いけどね~ はぁぁ!!」

 

「……」

 

「ぐっ!?」

 

僕は全力で殴りかかる。

でも簡単に拳を受け止められ逆にお腹に一発重たいカウンターを決められてしまった。

 

「だったらこれならどう!!」

 

<<000 エンター >>

<<アクセル>>

 

コードを入力しエンターを押すと音声が鳴りツヴァイアクセルフォームに変身する。

十秒間だけだが通常の千倍の速度で動く事が出来る。

 

「一気に行くよ!!」

 

僕は認識出来ない程の超スピードで移動しお腹に拳をを打ち込む。

今度は効いているみたいだ!

このまま一気に攻める!

拳や蹴りを決めていき

変身が解除されるカウントが始まる。

そろそろトドメを刺すためにツヴァイポインターにミッションメモリーを装填してエンターを押す。

いくつものポインターがオルフェノクにロックオンされ僕は全部のポインターにキックを決めた。

 

「アクセルスカイブルースマッシュ!!」

 

オルフェノクに必殺技、アクセルスカイブルースマッシュを決める。

青い炎と共に灰化しこの勝負は僕の勝ちだ。

さあて変身を解こうかな。

ツヴァイフォンを取り出しキャンセルボタンを押そうとする……

何かが可笑しい……

嫌な予感がして目の前を見ると辺りに散らばった灰の中から青い炎が浮かび上がり今倒したオルフェノクはもう一度復活する。

 

「私は不死鳥のオルフェノク。フェニックスオルフェノクです」

 

優雅に佇むオルフェノクはがむしゃらに全力の攻撃を叩き込んだ僕に残酷に宣言した。

 

このオルフェノクは、フェニックスオルフェノクっていうみたいだ~

不死鳥って不死身ってこと!?

 

「やっと話したね! 話せないのかと思ったよ」

 

僕はそう軽口を言いながら攻撃する。

さっきの戦闘で力を使い過ぎてもうほとんど力残ってないやー

最後の力も使い切ってしまい僕は遂に地面に膝を着いてしまった、

 

「貴方を倒したら残りの裏切り者のオルフェノク二体を倒し仲間のオルフェノクたちと共にこの世界を支配します」

 

フェニックスオルフェノクは僕に掌を向け青色の炎を放つ。

僕はツヴァイランサーを使い何とか防ぐ。

 

「ミッションメモリーを装填する体力も残ってないとわ」

 

「キミなんかこれだけで充分だよ」

 

「強がりを……冥土の土産に教えて差し上げましょう……この世界を支配したら前王を殺した人間の世界を支配しに行こうと思います」

 

何だって?……陸君の世界を支配しに行く?

……あーあ余計負けれなくなっちゃったな

 

「終わりだ……何!?」

 

僕は迫り来る炎をもう一度ツヴァイランサーで防ぎお返しにツヴァイフォンでフォトンブラッド光弾を放ち攻撃した。

 

「キミが陸君の世界を支配しようとするなら、絶対に負けれなくなっちゃったよ」

 

‪「何故です?」

 

「陸君はどんだけ自分がボロボロになっても僕たちが止めても誰かを守る為に戦ってた!

ただでさえ違う世界もそんな状態で助けているのに……もしそんな人がいる世界に攻めていったら絶対にまた陸君は自分が傷ついてでも守ろうとする!

僕はキミに負けれない!!」

 

「貴方は何者ですか?」

 

フェニックスオルフェノクは僕の覚悟を感じたのか問いかける。

何者か問いけられたらあの言葉言うしかないよね♪

 

「僕は世界を救いし仮面ライダーだ! 覚えとけ!」

 

僕はずっと聞いていた大好きな人の言葉を言う。

不思議だけどこの言葉を言うと勇気が湧き負ける気がしない。

僕はあの大好きな救世主みたいに世界を脅かす敵を倒して大事な人たちが居る世界を救う。

 

 

突然エンジン音が鳴り響く。

音がする方を見ると水上をウォーターバイクが走って来て僕の目の前で止まる。

シートが急に開くとトランクボックス型のツールが入っていた。

このバイクはどうやら僕にこのトランクボックスを届けてくれたみたいだ。

 

「これは……ううん分かるよありがとうアクア君」

 

ツヴァイの説明書に記載されていた。

このバイクはツヴァイの専用マシーン、アクアバジン。

 

オートバジンをモチフに作られた事でバイク状態のモビルモード。

戦闘形態のバトルモード。

 

そして海の王のベルトの相棒にふさわしく、ウォーターバイクに変形して水の上を走る事が出来るアクアモードがある。

 

僕は新しい愛機アクアバジンに礼を言うと、ツヴァイフォンを取り出しツヴァイブラスターにコードを入力してツヴァイフォンを装填する。

 

<<2.8.1.エンター.スタンディングバイ>>

<<アウェイクニング>>

 

人工衛生に変身コードが打ち込まれる。

 

281ー2

アクセプト

 

人工衛星から受信され水色のフォトンブラッドが全身に広がり新たなツヴァイに変身する。

僕が求めていた力、ツヴァイブラスターフォームに変身した。

 

「姿が変わった?」

 

「姿だけじゃないよ……力が溢れてくる!! 今の僕は負ける気がしない!!」

 

僕は自信満々に言うとフェニックスオルフェノクに殴りかかる。

さっきまでは簡単に攻撃を受け止められていたけど、最終形態に変身した事でスペックが上がったのか今回はガード事吹き飛ばした。

フェニックスオルフェノクの攻撃は逆に簡単に避ける。

 

「何故私が押されている!こんな事があるはずが!!」

 

ブラスターフォームに変身してあらゆる面で圧倒され焦りを覚えたのかさっきまでの冷静さを忘れ全力で走り接近する。

僕は荒々しい攻撃を冷静に受け止めてカウンターを決め吹き飛ばす。

 

<<103エンター>>

<<ブラスターモード>>

 

倒れた隙にツヴァイブラスターにコードを入力してフォトンバスターモードに変形させ引き金を引いてフォトンブラッドの光弾を放つ。

 

「くらえ!!」

 

「そんな!馬鹿な!!」

 

気合いと共に放つとフェニックスオルフェノクに青い炎と共に灰化する。

少しの時間と共に青い炎が現れてフェニックスオルフェノクは復活した。

 

「忘れていました……私は不死鳥のオルフェノクです。貴方に勝ち目はない」

 

「そーれはどうかな?」

フォトンバスターにポンプアクションをして弾を装填する。

そしてもう一度撃ちフェニックスオルフェノクは灰化するが復活した。

 

「何度も言ったはずですよ私は不死鳥だと!」

 

僕は何度も同じ事を繰り返す。

何故こんな事を繰り返すかって?

昔陸君から聞いた事を思い出したんだ!

もし不死身の敵と戦ったら冷静に考えたら良いってね♪

 

 

回想

これは何気無い日常。

理沙ちゃんがご飯を作ってくれてて食器や飲み物の用意が終わった僕と陸君はソファーでくつろいでいた。

 

陸君はソファーに座りテレビを見ていた

見ている番組はニュースだよ。

僕は陸君の膝を枕にしながら横になり携帯型のゲームをする。

台所から殺気が飛んで来ているのは言うまでもないね♪無視しようっと

 

「ねえ不死身の敵が現れたらどう戦えば良いと思う」

 

「どうしたんだ急に?」

 

「いやーこのゲームの事何だけどね敵が不死身で倒せないんだよ〜キミならどうするのか聞きたくて」

 

「不死身の敵か……俺は倒せない敵なんかいないと思う」

 

「えーっとどういう事かな?」

不死身なのに倒せない敵はいない?駄目だ僕の頭じゃ分からないやー

 

 

 

「不死身=無敵じゃないって事だ。どんな敵にも弱点は必ず存在する。俺たちライダーにも怪人にも」

 

陸君はそう言うとコントローラを握りキャラクターを操作して不死身の敵と戦う。

敵キャラは亀型のモンスター2体。

防御力が高くてどんな攻撃をしてもダメージが無くまさに不死身だ。

 

「やってみるか」

陸君が扱うキャラは亀型のモンスターを持ち上げるともう1体の方に向けて投げてぶつける。

HITと表示されるとさっきまでは倒せなかった敵がダメージを受け消える。

陸君が扱うキャラが勝利した。

 

「うそっんー!?」

 

「もし不死身の敵って奴がいたら冷静にどう戦えば良いか考えてみたらいい。そうしたら必ず倒せるはずだ」

 

「分かったよ♪ありがとう陸君!」

 

「ほらご飯出来たわよ!早く離れて!!」

 

「もう少しだけ!!」

理沙ちゃんは僕を引き離そうとするけど僕も負けじと粘る陸君は苦笑いをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は不死身の敵に対して対抗策を持っている。

でもさっきまでの僕の力じゃとても出来ない戦法だった。

 

今の僕なら(ブラスターフォーム)この不死身の敵を倒せる!

 

フェニックスオルフェノクを何度も倒すうちに僕の攻撃に耐える程強くなってしまう。

 

「言い忘れていましたが私は死んで復活する度に強くなります」

 

僕は仮面をしていて向こうから表情は分からないがニヤとする。

何かを考え悪巧みしているそんな顔をしてるんだろうな〜

 

 

「そっかこれならどうかな?」

 

<<エクシードチャージ>>

フォトンバスターをエクシードチャージさせてフォトンブラッドの強力な光弾を放ち灰化させるが復活する。

やっぱり駄目か!

すぐに復活してしまった。

 

「キミとの戦いは楽しかったけどそろそろ終わりにしようか♪」

僕はツヴァイポインターを装備しコードを入力してツヴァイポインターを起動させる。

 

 

<<2232エンター>>

<<ツヴァイポインターエクシードチャージ>>

 

ツヴァイブラスターを放り投げ迫って来ているフェニックスオルフェノクをアッパーで空中に打ち上げると僕は思いっきり空高く飛び上がる。

 

「ブラスタースカイブルースマッシュ!!」

僕は必殺キック、ブラスタースカイブルースマッシュを決めて遠く、遥か遠くまで蹴り飛ばす。

 

「こんな事をしても私は何度でも……ここは太陽?」

 

僕の狙い通りフェニックスオルフェノクは太陽まで飛ばされていった。

 

「この私が!? この私が!?」

 

「そこで永遠に再生と死を繰り返しなよ♪」

 

「絶対に私はここから抜け出し帰ってくる!! 覚えていろツヴイ!!」

 

フェニックスオルフェノクは太陽に焼かれ永遠に死と再生を繰り返す事になる。

もしかしたらフェニックスオルフェノクが言うように太陽から抜け出して更に強くなって戻ってくるかも知れない。

その時はもっと強くなって今以上の力で迎え撃つつもりだ。

僕の大好きな人や大切な人たちを守るために。

 

「太陽に蹴り飛ばすなんてよ相変わらずエグい奴だな」

 

「流石栞だな!」

 

巧君たちの戦いも終わり集まってくる。

 

 

 

「栞俺は旅に出るよお前が世界を見てきたみたいに」

 

「分かった……また会おうね♪颯君!」

 

「ああ! またな栞!」

最後に握手をして別れる。

また颯君は強くなるんだろうな〜僕も負けないように頑張らないと!

 

***

颯君と別れた僕たちはクリーニング屋に戻る。

 

 

「帰るのかよ?」

 

「うん♪目的の物も手に入ったし敵も倒せたからそろそろ行くよ! 」

 

「まったく、相変わらず面倒事を持ってくる奴だな」

 

「へへまた遊びに来るね〜」

 

「もう二度と来るんじゃねえ!」

 

「助っ人に来てくれてありがとう。お陰で助かったよ♪」

 

「ああ……またな」

 

「うん♪バイバイ!」

 

‪「栞」

 

‪「どうしたの?」

 

‪「また困った事があったら来い助けてやるよ。陸には命を助けてもらった借りがあるからよ」

 

‪「ふふ! ありがとうたっ君!」

 

‪「たっ君言うな!!」

相変わらずツンデレだな〜

陸君の事が無くても必ず助けてくれるのにさ〜

 

今度こそ巧君と別れ僕はクリーニング屋を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***2

巧君たちと別れた僕は元の世界に帰ろうとする。

銀色のオーロラから誰かが現れた。

 

僕は敵と思い構える。

 

「お疲れ栞」

中から現れたのは僕の大好きな白髪の少年だ。

無表情だけど僕には分かる何か焦ってる。

 

「陸君!? 焦ってるようだけどどうしたの?」

 

「理沙が行方不明になった……力を貸して欲しい」

 

「ええっ!?」

 

陸君から理沙ちゃんが行方不明になった事を聞いた。

何があったんだろ?

 

 

 

 




最後まで見ていただきありがとうございました!
今回登場したツヴァイブラスターフォームと追加装備、アクアバジンの設定は後程投稿します!
次の話は陸編です。リーマジネーションのゲンムの世界の話です!
栞編と陸編と理沙編は繋がっています。
陸編は栞がファイズの世界に着いた所からスタートします!

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