【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。   作:炎の剣製

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更新します。


0124話『イベントで現れる艦娘』

 

 

 

 

この世界に来て第二の作戦が開始された。

作戦名、『西方再打通!欧州救援作戦』。

この作戦は欧州で困難を極めている深海棲艦との戦いを有利とするために再度欧州周辺海域を救援して深海棲艦の群れを一掃する作戦だ。

 

「ついに始まりましたね提督」

「ああ、大淀。この世界に来てから初めてになる大規模作戦だ。覚悟を決めて挑んでいかないとな」

「はい。特に海外艦の皆さんがいつもよりやる気を出していますのでこの作戦も頑張ってまいりましょう」

「そうだな。まぁ、こういう時に限って誰かが聞きに来そうなものなんだけどな。誰とは言わんが……」

 

するとその私のセリフを待っていたかのように執務室の扉が開かれてドヤ顔で入ってきたとある艦娘。

その表情はとても情報を欲しがっているように見えて飢えているよに感じた。

そう、前回の時も作戦が開始されたと同時に突撃取材してきた青葉であった。

 

「ふふふ……司令官、青葉、来ちゃいました」

「来るとは思っていたよ。それで情報を知りたいんだろう……?」

「もう……司令官、反応が冷たいですよー。もっとやる気を出していきましょうよ! せっかくの大規模作戦なんですから」

「そうは言うがな……まだ今は各情報が送られてくるのを待っている状態だからまだ出撃はしないぞ?」

「分かっていますって! ただ分かっている情報だけでも教えていただければ青葉もさっそく記事作成に着手することができますので~!」

「わかったわかった。それじゃ教えてやるから早めにみんなに伝わるように頼んだぞ」

「わっかりましたー!」

 

それで私は青葉に今回の各海域の作戦名を教えていくことにした。

 

「まず第一海域だが、『再打通作戦発動』。

そして第二海域が、『リランカを越えて』。

さらには第四海域は『ステビア海の先へ』。

最後に第四海域が『遥かなるスエズ』。

 

この四つの作戦を統括して前段作戦となる」

「なるほどなるほどー」

 

青葉はそれでメモを取っている。

取材魂が逞しいな。

 

「それで艦娘の方はどうなっているのでしょうか……?」

「そうだな。この前段作戦の間の海域で特Ⅱ型駆逐艦の『狭霧』と『天霧』が深海棲艦に魂を捕えられているという」

「狭霧さんと天霧さんですか。綾波さん達が喜びそうですねー」

「そうだな。そしてE2攻略報酬で神風型駆逐艦の『旗風』。そしてE4攻略報酬でフランス戦艦である『Richelieu(リシュリュー)』が仲間に加わるという。

今のところは情報はこれで全部だ」

「なるほどー。わかりましたー。それではこれで分かりやすい記事を作成しておきますね。失礼しましたー」

 

そう言って青葉は部屋を出ていった。

うん、本当に台風みたいなやつだな、青葉は。

 

「とりあえずはこれで青葉の件はいいとして攻略はどうするか?」

「万全を期すために攻略情報が出揃ってからでも遅くはないかと」

「そうだな。それじゃその方針でいくとするか」

 

それで私と大淀はこれからの攻略について話し合いを開始した。

 

 

 

 

 

 

 

青葉はさっそく記事を作成するために自室へと向かっているとそこにちょうどよく前方から綾波が歩いてきた。

それなので青葉はさっそくこの内容を伝えようという思いで綾波に話しかけた。

 

「綾波さん、少しよろしいでしょうか……?」

「はい? 青葉さん、なんでしょうか?」

「はい。耳寄りな情報があるのですけど聞きませんか?」

「耳寄りですか……その情報はなにか私に関係するのでしょうか……?」

「はいー。情報源は司令官からですからかなり確かな情報ですよ」

「司令官から……? なんでしょう……?」

 

それで綾波は考え始めだす。

青葉はそれを見計らって、

 

「なんでも今回の作戦の前段作戦では特Ⅱ型駆逐艦の狭霧さんと天霧さんが仲間に加わるという話ですよ」

「ッ!? それは本当ですか!?」

 

それで青葉の腕を思わず掴む綾波。

青葉は少し汗を垂らしながらも、

 

「綾波さん、落ち着いてください。だから今現在司令官と大淀さんが出撃編成を考え中らしいですよ」

「そうなのですか……。それを聞いていてもたってもいられなくなりました。この情報はすぐに綾波型で共有しますね!」

「どうぞー。でもまだ記事が作成できていませんので公けに公表するのはまだ我慢してくださいねー?」

「わかりました! 綾波、頑張りますね!」

 

それでご機嫌となった綾波はスキップでもするのではないかという感じで青葉から離れていった。

それを見送った青葉は思わず綾波に捕まれた腕を見て再度汗を垂らしていた。

すこし赤くなっていたのだ。

綾波がどれだけ本気かという感じが伺える。

 

「……まだ情報を教えるのは早かったみたいですね。青葉も反省しないと……姉妹艦が仲間になるなんて言われればそれは有頂天にもなりますよね」

 

青葉は情報を出すタイミングを少し誤ったのを反省しながらも「さて……」と言葉を零した後に、

 

「それでは皆さんが納得するような記事を作成しないといけませんね。頑張りますよー!」

 

そう言って青葉は自室へと入ってさっそく記事作成を開始した。

ちなみに作成した記事は午後にはすでに掲示板に告知されていたために多くの艦娘達がそれを見ていた。

その中でコマンダンテストが仲間が増えるという感じで執務室へと向かったのは別の話。

 

 

 




前回同様に青葉を出しました。
青葉を出すのはイベントの始まりのようでいいですよね。
皆さんも頑張ってください。
私も全員仲間にできるように頑張ります!



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