【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。   作:炎の剣製

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更新します。


0239話『多摩の改装案』

 

 

 

 

今日はこの球磨が秘書官だクマ。

大規模作戦も終わったので少しゆったり気味な鎮守府だけどそれでもしっかりと任務をこなしていく提督は偉いクマ。

そんな時に大淀が電文を持ちながら執務室に入ってきたんだクマ。

 

「提督。昨日の電文でとあることが分かりました」

「そうか。何が書いてあったんだ……?」

「球磨も気になるクマ」

「そうですね……球磨さんは喜ぶ内容ですよ」

「お……?」

 

なんだろうクマ。球磨が喜ぶ事っていったい……?

球磨がそう考えている時だった。

 

「それでは教えますね。大規模作戦が終了する日に大本営からとある艦娘の改二が実装されるというお話です」

「おー……また改二の話か。今年は多いな」

「そうですね。それで誰が改二になるかというと『北方海域警備など北方の護りに就き、戦局の激化により南方へ展開、最期は「レイテ沖海戦」となったある5,500t級軽巡の改二改装』と書かれていますね」

「クマッ!?」

 

球磨はそれで思わず変な声を上げてしまった。

それってもしかして! もしかすると!

 

「お、大淀……それはもしかして……」

「はい。球磨さんの考えいる通りですね。ここまで情報が出ているのなら確実でしょう。おそらく多摩さんで間違いないようです」

「そっかー! ついに多摩に第二次改装の話が来たクマか! お姉ちゃんとしては嬉しいクマ! 提督、多摩を呼んでもいいクマか!?」

「ああ。構わないよ。それじゃ多摩の部屋に連絡を入れるとしようか」

 

さっすが提督、分かっているクマ!

提督が多摩の部屋に連絡を入れているのを横目にして大淀とお話を色々としてしていた。

 

「ですが、球磨さんとしては複雑なのではないですか……?」

「む、どういう事クマ……?」

「いえ、だってこれで多摩さんの第二次改装が行われれば姉妹艦ではついに球磨さんだけが残ってしまうわけですから」

「あー、そう言う事クマね。それに関しては問題ないクマ。球磨は姉妹のみんなが楽しく過ごしてくれればそれだけで嬉しいからクマ。だから球磨の事は後回しでもなんでもいいクマよ」

「そうですか。球磨さんは立派なお姉さんですね」

「むふふー。そう褒めるなクマ♪」

 

球磨がそれで少し恥ずかしがっているところで、

 

「球磨。多摩に連絡をしておいたぞ。もう少しで来るだろう」

「提督、ありがとうクマ!」

 

さーて、多摩の驚く顔が目に浮かぶクマ。楽しみだクマ!

いつごろ来るかクマね?なんか今からそわそわして来たクマ。

 

 

 

 

 

 

 

『多摩、ちょっと話したい事があるから至急執務室に来てもらっても構わないか……?』

 

提督から急にそんな電話がかかってきたので何事かと思ったにゃ。

でもなにやら電話の先から球磨姉の声も聞こえてくるからどうやら騒いでいるようだ。

それで多摩も少し気持ちがざわつくのを我慢しながらも、

 

「わかったにゃ。すぐに向うにゃ」

『ああ。分かっている通り球磨が騒いでいるから早めにな』

「了解にゃ」

 

多摩はそれで電話を切った後に、

 

「まったく球磨姉はなにを騒いでいるんだにゃ……まぁすぐに向えばわかる事にゃ」

 

さっそく多摩は執務室に向かう事にしたにゃ。

だけど道中で北上に大井、木曾の三人も発見したので多摩はちょうどいいと思ったので、

 

「おーい、三人とも。ちょっといいにゃ?」

「んー? どうしたの多摩姉?」

「どうしたんですか多摩姉さん?」

「どうした多摩姉さん?」

 

三者三様で返事をしてくる三人は個性が出ているなーと思ったにゃ。

それはともかく、

 

「なにやら多摩に用があるみたいで提督から呼ばれたにゃ。それになんか球磨姉も一緒にいるみたいで少しきな臭いから一緒に着いてきてもらってもいいにゃ……?」

「そーいう事ね。わかったよー。それじゃ行こうか、大井っちに木曾」

「北上さんがそういうのでしたら私も着いていきますね♪」

「そうだな。球磨姉さんが騒いでいるってのも気になるから行ってみるか」

「それなら話は早いにゃ……早速行こう」

 

多摩は三人を引き連れて執務室へと向かったにゃ。

そして執務室のドアをノックすると、

 

『多摩か。入ってもいいぞ』

「わかったにゃ」

 

それでドアを開けてみるとそこには満面の笑みを浮かべている球磨姉の姿があったにゃ。どうしたんだろうか? なにか悪いものでも食べたにゃ?

 

「むふふー。やっと来たクマか。それに北上達も連れてきてくれるとは好都合だクマ!」

「いったいどうしたの球磨姉ー?」

 

北上がそう言って球磨姉に話しかけている。

多摩もすぐに知りたいから好都合だにゃ。

それで球磨姉が笑みを絶やさないである事を言ってきた。

 

「ふっふっふー。聞いて驚け見て笑えだクマ! なんとー!」

 

一際大きい叫び声を上げながら球磨姉はある紙を多摩達の前に出してきた。

それはいつも提督がチェックしている電文だった。

 

「内容を読んでみるクマ!」

 

そう言われたので読んでみた。

だけどそれだけで多摩もどうしてここまで球磨姉が喜んでいるのか分かってしまった。

 

「これは……もしかして多摩の第二次改装案にゃ……?」

「そうクマよ! ついに多摩にも話が来たんだクマ!」

「おー! それはめでたいねー」

「はい! おめでとうございます、多摩姉さん!」

「こんなめでたい話があるなら今夜はパーティか何かか!?」

 

多摩達五人はそれで色々と騒いでいる時に、

 

「まぁそんなわけだ。現在の多摩の練度も90と改二の練度としては十分だから後は時が来るまで待っているとしようか」

「わかったにゃ。楽しみにしているにゃ……」

「およ? 珍しく多摩姉が頬を赤くしているねー」

「たまには、は余計にゃ北上……」

「にゅふふー。楽しみだクマねー」

 

球磨姉は終始笑顔を絶やさないでいたのもなんていうか冷静になれる感じだったにゃ。

まぁ楽しみだにゃ……。

 

 

 




イベント後に改装が来るという事で楽しみですねー。




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