リリカルマニアックス   作:だめねこ

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第9話

シキは屋上で天童をぶっ飛ばしたあと何食わぬ顔で教室に戻り、午後の授業を受けていた。

 

「(それにしても天童の奴この世界がリリカルなのはとか言っていたな、となるともしかしてここはアニメの世界だったりするのかな?僕はてっきりシン兄さんが作った世界だと思っていたんだけどな。それにしてもリリカルなのはか、主人公は高町で間違いなさそうだね。じゃあこの赤い宝石は返した方がいいのかな?せっかく憧れのガイア教徒”アサシン”の際限が出来たのに残念だな)」

 

 

シキは一人そう思っていた。

 

ちなみにその間高町から念話でレイジングハートを返して~、ジュエルシードはユーノ君のなの~と

 

あんまりにもしつこいのでシキは”じゃあ放課後屋上に来たらレイジングハートだっけ?それは返して上げるよ”と言ってしまった。

 

 

そんなこんなで学校も終わったので、シキは屋上に向かった。

 

 

○  ●  ○  ●  ○  ●  ○  ●

 

 

 

 

「で、僕に何か用かい?わざわざ人が居ないところに来たんだ。」

 

「授業中にも言ったけどレイジングハートを返して欲しいの」

 

「まーこんなおもちゃで何がしたいのか知らないけどほら」

 

シキはそういうとポケットから赤い宝石を出して高町に渡した。

 

「じゃーこれで用事は済んだで「ジャキ」なんの真似かな?」

 

そこには学校の制服を改造したような白い服を着て、レイジングハートをシキに向けている高町が居た。

 

「ジュエルシードも返して欲しいのアレはユーノ君の物であって、間薙君のじゃないの」

 

「いや、別段僕のでも無いんだけどね。どちらかというと兄さんのだし」

 

「そんなことは関係ないの!!!速く出すの」

 

高町はそういうとレイジングハートに魔力を込め始めていた。

 

「なんだ、もともと奪う気だったのか、でも残念だね。君じゃあ僕には勝てないよ」

 

「そんなのやってみなきゃわからないの!!!いっけ~ディバインシューター」

 

<Divine Shooter>

 

高町がそういうと桃色の魔力弾がシキに向かって行った。

 

絶妙なタイミングで放たれた魔力弾はシキに当たる直前で魔力弾自体がシキを避けた。

 

「え?なんで?なら当たるまで続けるの」

 

高町はそういうとディバインシューターの数を5個に増やしてシキに向かって放つも、魔力弾はシキに当たる直前で魔力弾自体がシキを避けてしまった。

 

「まったく君は一体何がしたいんだい?」

 

シキはそういうと両手を前に出した。

 

その両手には何も持ってはいないが、手の形はまるで拳銃を持っているかの様にしていた。

 

そして、次の瞬間シキの両手に光輝く拳銃が現れ魔力弾を全て撃ち落とした。

 

「あのさ~僕だって暇じゃないんだからね」

 

シキはそういって帰ろうとしたが、高町はなおシキの前に立ちはだかっていた

 

 

「うそ、私のディバインシューターが・・・ならディバインバスター」

 

<Divine Buster>

 

「遅いよ。」

 

シキはそれだけ言うとレイジングハートの先端部分目がけて発気を全力で撃った

 

だが、その時である

 

シキは自分の背後に気配を感じたので振り返ってみるとそこには金髪の美少女が鎌を振り落とそうとしていた。

 

しかし、鎌はシキをすり抜け後ろに居た高町に激突した。

 

「ふぎゃ」

 

高町は目をぐるぐるさせて気絶した。

 

「いや、あんた誰だし」

 

シキは突然乱入してきた金髪の美少女に突っ込みを入れざるを得なかった。

 

 

「それよりあなたが、持っているジュエルシードをわ、渡してください(泣)」

 

「こんな石ころが泣くほど欲しいのかい?っておっと」

 

シキがそう言いかけていると突如真上から美人のお姉さんがシキに攻撃してきたが、シキはバックステップで躱して距離を取った。

 

「え~二対一か~これは分が悪いね」

 

「痛い目に遭いたく無きゃとっとこその石を渡しな」

 

美人の姉さんはそういうと獰猛な笑みをシキに向けた。

 

「あ、アルフ乱暴はだめだよぅ。あ、あなたが持っているその石を渡してくれたら私は何もせず帰りますだからお願いします(泣)」

 

金髪の美少女はほぼ半泣きでシキに懇願していた。

 

 

え、いきなり背後から攻撃してきて、それが通じなかったら今度は泣き落としとか・・・なるほどこれが乙女の武器か、ってかなりやりずらいなぁ~。さてどうしたものか・・・

 

 

そこでシキは考える。

 

 

目的がわからない相手に実際問題ジュエルシードを渡したら、シン兄さんに怒られる可能性がある。

 

 

うん、渡すのは辞めよう。でも、それじゃあ相手が納得しないしな~ってかなんで僕がこんなことで悩まないといけないんだよ

 

 

「うん、わかった。じゃあ、質問に答えてくれたらこれを渡すよ。で、目的は何かな?」

 

シキは色々考えた末とりあえず相手の目的を尋ねることにしたが、

 

 

「そんなことはあんたには関係ないんだよ。さっさと渡さないとがぶっていくよ」

 

 

アルフと呼ばれたお姉さんがハンギレで答えた

 

 

「もう、アルフそんな風に言っちゃダメ。えっと目的はわからない。ただ母さんに頼まれたから・・・」

 

「なるほどね。母親と話をする機会ってあるかな?」

 

「えっと一応明日会いに行くんだ。」

 

「じゃあ最後に君の家はどこにあるんだい?」

 

「この世界には無いよ」

 

ふむ、この世界の住民ではないのならジュエルシードが暴走しても大丈夫だね。まぁ何に使うのか知らないけど、なんとかなるでしょ

 

と安易に考えるシキ

 

「わかった。じゃあ、明日ジュエルシード全部持ってくるよ。で、渡すのはその時で良いよね。で、場所なんだけど、あそこにある神社に3時過ぎぐらいに来てね」

 

「わかった。」

 

「あ、そうそう言い忘れてたけど僕の名前は間薙シキって言うんだ。君は?」

 

「私はフェイト・テスタロッサです。じゃあ明日お向かいに上がります。アルフ行くよ」

 

「あ、まってよフェイト~」

 

そういうとフェイトとアルフは転移した。

 

 

 

 

シキもフェイトとアルフが居なくなったのを確認してから、屋上を後にした。

 

 

 

ちなみに高町とユーノが気が付いたのは日が完全に沈んで真っ暗になった時っだったとか、

 

 

 

 

○  ●  ○  ●  ○  ●  ○  ●

 

 

「ただいま~」

 

「おかえり~」

 

「え!?なんでシン兄さん家にいるの?一週間ぐらい家を空けるって言ってなかったっけ?」

 

「ああ、そのことなんだけどほら、金剛神界って現世と違って時間の流れが全然違うでしょ。だから向こうでは一週間居てもこっちでは1時間しか経ってない時もあるし、向こうでは一時間でもこっちでは50年経っているなんて事もあるんだよね。」

 

そういえば、真Ⅰでも確かにそんな設定だったな

 

シキは心の中で一人そんなことを考えていた。

 

 

「あ、そうだシン兄さん明日暇?」

 

「明日は暇だけど何かあるの?」

 

「実はかくかくしかじかで」

 

シキは今日学校であった喧嘩の事、高町が喧嘩っ早くなっていた事、天童が転生者である事、フェイトという金髪の少女がジュエルシードを集めている事を話した。

 

それを聞いたシンはまた学校に俺呼び出されるのかな?と若干憂鬱になっていた。

 

「まぁー学校の事は置いといて、えーっとフェイトって子がジュエルシードだっけ?このひし形の青い石が欲しがってんだっけ?まー異世界に住んでるから何が起きても自己責任だと思うんだけど、イチャモンつけられるのもやだし、その母親って言うのも気になるから会いに行くとするか」

 

「じゃあ、明日はお願いね。」

 

「おう、兄ちゃんにまかせんしゃい。あ、そうだシキちょっと服脱いで」

 

「え?何するの」

 

「ちっと呪いを掛けてやろう」

 

「え?何する気」

 

「まぁー怖くないよ。さぁ脱いだ脱いだ。」

 

シンはそういうとシキが来ていた制服をあっという間に脱がした。

 

「ちょ、シン兄さん慣れすぎでしょ!!!」

 

「まぁーまぁー気にしない気にしない」

 

シンはそういうとジュエルシードにソーマを垂らして、願いを掛けた。

 

するとシキに掛かっていた呪いが完全に解けた。

 

「よし、終わりっとじゃあお休み~」

 

「え?うん、お休み」

 

そういうとシンは足早に自身の部屋に戻った。

 

「なんだか、体が軽くなった気がするけど一体シン兄さんは何をしたんだろう?」

 

シキはそう思いつつも自身の部屋に戻ってベットにダイブするとそのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

気が付くとシキは夢を見ていた。

 

 

 

そこは、洞窟のような場所であり、シキはそこに見覚えがあった。

 

 

しかし、シキはそんなところに言った覚えが無かったのである。

 

 

そして、夢の中のシキはその洞窟の奥へどんどん進んでいくと、そこには白いスーツに紫のシャツを着た男性と昼間見たフェイトに瓜二つの少女がそこにいた。

 

 

「ほう。こんなところにまで良く来たな。って言っても無自覚みたいだがな。とりあえずまだお前さんが来る場所じゃないぜ。何いずれ近いうちお前さんは必ずこの道を通るさ。」

 

「バイバイお兄ちゃん。私はお兄ちゃんが来るのをここで待っているからね」

 

シキは動くことも、しゃべることもできずに夢の中で意識を失った。

 

 

 

 

 

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