ピンク頭が剣を振る
赤いロリータは体に見合わないハンマーをぶんぶん振り回す
犬耳のにーちゃんが付かず離れずで接近戦を挑む
金髪のねーちゃんは傷ついた人を治療している
なのははなのなの言いながら、レイジングハート振り回し、魔砲を隙あらばゼロ距離でぶっぱなす
天童は白と黒の二振りの短剣を振っている。
しかし、驚愕すべきはそれ等の攻撃をシキはすべて紙一重で躱し続けているのだ。
「クッ化物め。まさか我々の攻撃を全て避けると・・・・」
「ああ、でもあいつは生身だから一発でも当てることが出来れば状況はひっくり変えるだろ?」
「ならば俺が隙を見てバインドを掛ける」
「では、私が時間を稼ぐヴィータは奴がバインドにかかったら思いッきし振りぬけ」
「まかせろシグナム」
「シャマルは旅の鏡を隙あらばアイツに使って気を逸らすように」
「わかったわ」
そういうとヴォルケンリッターならではのコンビネーションを見せ始めた。
時を同じくして、なのはと天童もシキに対して猛攻を仕掛けることにした。
「もぉぉぉはやく倒れてなのはとO☆HA☆NA☆SHIするのぉぉぉ」
そういうとなのははどこからか小太刀に似た刀を取り出してシキの右側から切りかかる
「はっはっはーどうだぁ?間薙ぃぃこれが俺の力だぁぁぁ」
天童は左側からシキに切りかかる。そのスピードはもはや恭也と同等であり、腕力に関してはそれ以上であった。
そして、シグナムと呼ばれたピンク頭はシキの真上から切りかかってきた。
しかし、それさえもシキはいともたやすく避ける。
だが、その様子に憤るなのはと天童と違いシグナムは笑みを浮かべる
その笑みは見る人が見れば顔を赤くしてしまうほど可憐な笑みであった。
「騎士としては恥ずべき事だが全く、今の不意打ちを避けるなんて、ますますお前の事が気に行ったぞ。こんな出会いでなければお前とはいい関係になれそうだったのにな」
「へっ、良く言うぜ。お前とはどんな出会い方をしても結局はこうやって闘うことにしかならねーよ」
「それもそうだな。ああ、お前とはずっとこうして剣を交えていたいが、我らには時間が無いのだ。おとなしくお前が持っているジュエルシードと魔力を渡してもらおうか?」
「何言ってやがる。剣を振っているのはお前らだけで俺は無手だぞ?あと残念だが俺はジュエルシードなんて持ってねーよ。このバカどもに何を吹き込まれたか知らねーが残念だったな。ま、それじゃああまりにもかわいそうだから、魔力なら俺を倒せた褒美に全部くれてやるよ。しかもハンデで俺は魔力を使わないでやるよ。そっちの方が面白いだろ」
「なら、勝つのは我々だ。この人数差でお前が勝てる確率は万に一つもありはしない」
「わかってねーなー。どんな状況でもひっくり返すことが出来るのが間薙だぜ」
そういってにやりと笑うシキ
ちなみにしゃべっている間も天童&なのは&シグナムによる猛攻は続いていた。
そして、時折シャマルが『旅の鏡』を使用しシキのリンカ―コアを奪おうとするも、シキの驚異的なカンにより、ことごとく避けられていた。
しかし、これによりシキはますます追い詰められていくことになる
天童とシグナムという達人級(なのはは初段位)を同時に相手にしさらには360°いつどこからシャマルの手が飛んでくるかわからない状況。そして先ほどから動きを見せない犬耳のにーちゃんにハンマーからガシュコンガシュコン物騒な音を出しているヴィータ。本来であれば詰んでいるような状態をシキは楽しんでいた。
「(この危機的状況を乗り越えることが出来た時、俺はもっと強くなれるそのためにはさらに自分を追い込まなければ、ならば・・・・)」
そう、シキは強くなるために自らを追い詰めていた。
そして、シキは自らザフィーラが仕掛けたバインドにあえて掛かった。
それは、その場に居たものが驚くと同時に喜んでいた。シグナムを除いて
「この時を待っていたぜぇぇーーーーぶっ飛びやがれーーー轟天!爆砕!ギガントシュラーク」
ヴィータそう言いながらシキに突っ込んで行った。
そのときシグナムは一瞬だがシキの顔を見てしまった。
それは罠に掛かって絶望している顔でも勝つことを諦めた者の顔でもなくただ凄惨に笑っていた。
そのことに気付いたシグナムは急いでヴィータを止めようとするも、すでにシキの目の前にてグラーフアイゼンを振り落とそうとしていた。
誰もが勝ったと思った瞬間であったが、奇怪なことが起きていた。
そこには涼しげな表情をして未だにバインドで体を固定されているシキと何も持っていないヴィータが居た。
「かっはぁ」
そして横から天童の悲鳴が響いた
みんなが天童の方を振り向くと先ほどまでヴィータが握っていたグラーフアイゼンが天童の腹にめり込んでいた。
そこに声を掛けるシキ
「どうしたお前ら怖気づいたのか?速く来いよ」
だが、誰もが動けなくなっているときであった。
「ストップだ。民間人相手に魔法を使うのは犯罪行為だ。」
そこに一人の少年が現れた。