目を開けたらなんかSF映画にでも出てきそうな科学が発達した場所に居た。
「えっとクロノ君だっけ?ここが君たちの基地みたいなところかい?ずいぶんSFチックだね」
「ええ、そうです。ここは時空航行艦アースラの中です。それでは艦長がお待ちですのでこちらに着いてきてください。」
そういうとクロノ君はすたすたと行ってしまった。
いやいや、仕事なのはわかるけどもうチョイこっちに合わせてくれてもいいんじゃないかなとお兄さんは思う訳ですよ。
と、思いつつも声には出さないシンであった。
「見失うとまずいから速く行こうよシン兄さん」
「え?ああ、そうだねぇ。あと、はいチャクラドロップ。さっき大量に魔力奪われたでしょ?これでも舐めてなさい」
「うん、じゃあ行こう」
そういうと間薙兄弟はクロノを追いかけた。
「ここが艦長室になります。艦長失礼します。」
クロノがそういうと艦長室の扉は開かれた。
そこには、外国人が間違いやすい日本の文化をふんだんに盛り込んだ空間が広がっていた。
そして、中には緑色の髪の女性がいた。たぶんこの人が艦長なんだろう。
「何で緑色なんだ?つーかどんな遺伝子と掛け合わせても緑は無いだろ」
それを小声で言うシン。
それを聞いたシキも頷くが忘れてはいけないシキは銀髪である。
ちなみにシキの髪の毛が銀髪なのはダンテの遺伝子の所為だと未だにそう信じているシンであった。
そう、シンは未だにシキがダンテの子供だと思っていた。
「何か今とても不愉快な事を思われて居たような気がします」
「そうですか、緑髪さんそれは災難ですね。」
「私の名前はリンディ・ハラオウンです。」
そう言って自己紹介する緑髪さんの表情は笑顔だが、米神のところに青筋が浮いているどうやらあまり冗談は好きじゃないようだ。
「シン兄さん実は僕もなんだ。」
「シキ人生は長いんだ。良いこともあれば悪いこともある。そんなことでクヨクヨしちゃダメだぞ。よし、今日の夕食はピザとストロベリーサンデーにしよう」
「シン兄さん僕は別にピザが好きなわけじゃあないんだけど・・・・というかなんで事あるごとにピザとストロベリーサンデーを持ち出すのかな?」
うむむ、最近はシンもピザを見ても喜ばなくなった。
何故だ?ダンテなら三度の飯よりピザが好きなのに・・・ハッもしやピザに飽きたのか?
いやいや、そんなことは無いはず。でも、まさか、そんな事があり得るのか?
そう言えば最近アリサがピザを見るとベルゼブブ(人形態)に向かってピザでも食ってろって言っていたな。
よし、今晩は家族会議だ。テーマはピザは二日に一回。
ダンテ俺はお前の家族をピザ好きにさせて見せる
心の中で一人ピザのコトワリを秘めた瞬間であった。
しかし、それを遮るのは若き執務官クロノであった。
「あー、何か決心しているところ悪いが、話の腰を折らないでもらいたいのだが?それではかあさ・・・艦長お願いします。」
「え?ええ、そうねそれではえーっと」
「ああ、自己紹介がまだだったな俺は間薙シンで、こっちが弟の間薙シキだ。」
「弟の間薙シキです。」
「ええ、ではシンさんとシキ君に幾つか聞きたいことがあるわ。でもその前に飲み物は大丈夫ですか?」
「じゃあ、麦茶」
「僕は・・・「麦茶で」はい」
「それじゃあエイミィ悪いんだけど緑茶と麦茶二つ持ってきて」
「はいは~い」
リンディがそういうとどこからともなくエイミィと呼ばれた茶髪の女性が現れて、シキとシンに麦茶を渡しリンディには緑茶とミルクと角砂糖を瓶ごと渡した。
そして当然のように受け取るリンディは緑茶に何のためらいもなくミルクと角砂糖を入れた。
それらを凝視する間薙兄弟
そして完成したお茶をおいしそうに飲むリンディ
「(え!?シン兄さんアレって!?え、嘘?普通に飲んでるよ。馬鹿じゃないの!?)」
「(コラ!!シキ。そういうこと言っちゃいけません。)」
「(で、でもなんでリンディさんあんな罰ゲームみたいなことやってんの?味覚障害ってレベルじゃないよ)」
「(リンディさんって艦長だろ?いろいろ溜まってんじゃないかな?ストレスとかお金とか性欲とか。まーその辺は家庭の事情だから首は突っ込んじゃいけないぞ)」
と、小声で会話するシンとシキ
そのとき、ふとクロノを見ると右手で頭を押さえていた。
実の息子までもが頭を抱える位に悩んでいた。
「ふぅ、それでは一息つけたところでお話をしましょうか?」
そういうリンディはほんとに幸せそうだった。
「ええ、そうですね(おぃぃぃこっちは何時爆弾投入されるか気が気じゃなかったんだぞ。全然一息つけねーよ。)」
しかし、シンとシキは何時自分の麦茶に角砂糖を投入されるか気が気じゃなかった。
「まず、我々は時空管理局という者です。今回第97管理外世界である地球で異常な魔力を感知しましたのでそれの調査に来ました。」
その時シンに電流走る
「その魔力は凄まじい量で次元震が起きるほどの物です。」
「次元震って言うのが良くわからないけどどんなものなの?」
「イメージとしてこの星が壊れるぐらいの地震です。」
「そうなの?(俺の地母の晩餐より強いのかな?)」
「ですが、その魔力も数秒程度で消失してしまったのです。」
「それは何時ぐらいの話になるのかな?」
「そうですねぇ~大体一か月くらいの間なんですが何かわかりませんか?」
何かわかるどころの騒ぎじゃねーよ。丁度そのときジュエルシードだっけ?それが落ちてきたじゃん。
「う~ん。俺は何も聞いてないなぁ~。魔力反応ももうないんだろ?じゃあ大丈夫なんじゃないかな?」
シンはとりあえずすっとぼけることにした。
「そうですかわかりました。では、しばらくこの辺りを調べさせていただきたいのですが構いませんね」
「ああ、かまいやしねぇよ。一年でも二年でも好きなだけいな」
「ご協力ありがとうございます。あと、それとは別件になりますが、先ほどシキ君が闘っていた相手に付いても教えていただけないでしょうか?もしかしたら次元犯罪者かもしれんせんので」
「僕も詳しいことはわからないけどいきなり学校の帰りに烈火の将シグナムと鉄槌の騎士ヴィータと湖の騎士シャマルと盾の守護獣ザフィーラとあとは同じクラスの高町なのはと天童和樹がお前の魔力を寄こせと言いながら向かって来た。」
「なるほどね。シキ君最初の4人は自分たちの事をヴォルケンリッターって言ってなかったかしら?」
「覚えてないけどたぶん言ってないよ」
「そう、わかったわ。じゃあ後は我々がその四人も受け持つわ」
「いや、その必要はない。あの四人の相手はシキがする。」
「無理よ。だって今のシキ君は魔力を蒐集されて空っぽなのよ。そんな状態で勝てるわけないじゃない」
「そうだ、もう民間人が出る幕じゃないんだ。ここは僕達管理局に任せてもらいたい」
「とは言ってもやられっぱなしじゃあ居られないよなシキ?」
「ええ、僕の手で引導を渡してやります」
「だが、今の君には魔力が無いから彼女たちには勝てない」
「ほれシキソーマだ」
シンはそういうと小瓶をシキに渡した
「何だいそれは?」
それに興味を持ったクロノ
「なーにあらゆる傷を癒す霊薬だよ。最高峰のな」
シキがクロノにそう伝えると同時にシキはソーマを飲み干した。
その瞬間蒐集されたシキの魔力は瞬く間に全快まで回復した。
「さて、これで問題は無いな」
シキの魔力が全快したところを見たクロノ・リンディ・エイミィは目からうろこが出るほど驚いていた。
「とりあえず戦闘は俺とシキに任せな。クロノ君達は四人の事を調べてくれ。期間は2か月も有れば充分だろ」
「君たちは非常識すぎる」
「でも、これで何とかなるわね」
「うん、二か月も有れば調べるのなんて楽勝だよ」
上から順にクロノ、リンディ、エイミィが声を出す
「じゃあ俺らはそろそろ帰るとするから、転送だっけ?お願いしてもいいか?」
「ええ、じゃあ転送ポートに行って、場所は最初に入ってきたところだよ」
「わかった。じゃあ行くぞシキ」
「あ、まってよシン兄さんそれではお元気で」
そういうと間薙兄弟は海鳴に戻って行った。
ちなみにそのころ間薙家の神社には車いすの少女と車いすの老人がレースを行っていた。