さきほどのジェイル・スカリエッティの通信を聞いた六課のメンバーは会議室で話し合いをしていた。
最初に口を開いたのははやてだった。
「今現在やけど、広域犯罪者ジェイル・スカリエッティはゆりかごをクラナガンに向けて発進しているって情報とアジトの場所も判明したんや。そこでやゆりかごに突入メンバーとアジトに潜入と地上の防衛にメンバーを分ける」
「はやて俺はゆりかごに行く。タケシ・・・いや、カオスヒーローと戦えるのは俺ぐらいだ。」
「ああ、シャマルとザフィーラを倒した男やな・・・わかったシキ君に任せるわ。」
「はやて私も行くわ。ゆりかごにはヴィヴィオが居るみたいだしね。それに私の勘が言うのよあそこにはあのメガネが居るってね。」
アリサの放つ威圧感にはやては冷や汗を流す。
「ほ、ほなかじゃあ、ゆりかごは間薙姉弟に任せるで・・・じゃあアジトの方はなのはちゃん、フェイトちゃん天道で防衛はティアナ、スバル、キャロ、エリオや私はヴォルケン率いて遊撃しているで」
「「「任せて(ろ)はやて(ちゃん)」」
「「「「了解」」」」
「ところでシンさんは今回は手伝ってくれるんか?」
「ああ、じゃあティアナの指揮の元で防衛しているぜ。あとアリサの護衛に斉天大聖とウリエル手伝ってやれ」
シンがそういうとシンの影が伸びそこから雲に乗った猿と神々しいオーラを放つ天使が現れた。
「アリサの御嬢にシキの坊主久しぶりだな。ずいぶんでかくなったじゃねーかおっとそこに居るのはフェイトの嬢ちゃんかこらまた別嬪なったもんだ。」
「こらこら大聖みんなさんびっくりしているじゃないですか。ちょっとは落ち着いたらどうですか?」
「へっへっへ俺とした事が少しばかり興奮しちまったな。
――俺は七天大聖が一人斉天大聖・孫悟空。我が親の名は釈迦如来。生まれは花果山の仙岩で育ちは水蓮洞。師の名は須菩提、玄奘三蔵。西方旅し闘戦勝仏となりし者。天に等しき我が総身、砕けるものなら砕いてみろっ!!」
如意棒を振り回し構える仙猿
「コホン、次は私ですね。私は四大天使が一人ウリエルと申します。短い間ですがよろしくお願いします。」
微笑を絶やさずに挨拶するウリエル
「まぁ自己紹介も済んだことやし、ほな機動六課出陣や!!!」
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「さて、じゃあゆりかごまで一気に行くぜ。姉さん、大聖、ウリエル」
「ハッあの坊主が一端の口利くようになったじゃねーか、じゃあ道は俺が切り開いてやるから着いてきな!!!」
「では、アリサ行きますよ。」
「ええ、お願いウリエル」
シキは自分が召喚したシトリーに跨り、アリサはウリエルに抱えられ、斉天大成は自前の雲に乗り、ゆりかごに向かう。
ゆりかごに近づくと内部から無数のガジェットが飛び出てくるが、それを斉天大成は如意棒を伸ばし一気に叩き落す。
「なんじゃこりゃ!?おいおい、護衛っていうから少なからず緊張していたんだが、こんなガラクタが相手じゃあ白けちまうぜ。」
そう言いつつも如意棒を振り回す手はどんどん加速してゆりかごに到着した。
「はぁ~あ、退屈だぁ~こんな玩具で粋がっている程度の相手と戦うなんて」
「まぁ中の敵に期待って所ですかね?」
斉天大成は大きなため息を付き、それをなだめるウリエルを尻目にゆりかごの中に突入した。
内部は対魔導師対策でAMFが発生していたが、このパーティーには魔導師が居ないため意味を為さなかった。
「ところで姉さんはどっちに向かう?」
「私は玉座の方に向かうわ。あのメガネはそこに居ると思うしね。シキは駆動炉の方に行きなさい」
「分かった」
俺と姉さん達はそこで分かれた。
駆動炉に向けて走っていくと急に悪寒がした。
俺はそれに従いしゃがむ
だが、一瞬遅かったのか腹を掠めてしまった。
見えない敵か・・・
「マハジオダイン」
雨のように降りそぞぐ雷が見えない敵に降り注ぐ
雷が落ちるたびに爆発が鳴り響き魔法が終わった後は鉄くずがそこかしこに散らばっていた。
「ほう、やるじゃないかシキ」
声がしたほうに顔を向けるとそこには武者のような姿のカオスヒーローが居た。
「ハッ準備万端って感じだな。カオスヒーロー」
「お喋りしに来た訳じゃあ無いだろ?来いよ俺が見極めてやる」
「行くぜ!!」
赤い炎を纏うヒノカグツチを握り締め、カオスヒーローに一気に近づき振り下ろす。
対するカオスヒーローも倶利伽羅の剣で防ぐ、防がれた俺はその反動を利用して後ろ回し蹴りしたが、それはしゃがんで避けられ反対に水面蹴りで軸足を駆られてそのまま地面に倒れたが、ハンドスプリングで起き上がるも、カオスヒーローは空いてる手をこちらに向けていた。
「アギダイン」
直撃するかと思われた火球は俺を避ける。
「なっ!!!」
その光景に驚くカオスヒーローに今度は俺が手を向ける
「今度はてめぇが避けてみろアギダイン」
火球はカオスヒーローに直撃し、巨大な炎となり燃やしたはずだった。
「ぐあああああああああ・・・・・なんてな」
断末魔の声を上げたと思ったカオスヒーローは炎を消し飛ばし、五体満足で現れた。
「炎は俺の得意とする領分だぜ。しかもこの程度の炎じゃあ俺は殺せねーぜ救世主さんよぉ」
「なら今度は氷結魔法で仕留めてやる」
「俺がわざわざ魔法を使わせると思うのか?」
そういうとカオスヒーローはすさまじい速さで剣を振る
それを防ぐ為に俺も剣を振る
そこからカオスヒーローの剣を防ぎ、反らし、打ち落とすも、カオスヒーローの連撃は止まらない。いや、むしろその一撃はどんどん疾くなり、そして重さも増していった。
その一撃を防ぐたびに体中の骨が全部砕けるような錯覚さえある。
そんなときである。
「おらぁぁぁぁぁぁぁ」
カオスヒーローの気合の掛け声と共に放たれた大振りの袈裟切り
それを俺はしゃがんで避けてたが、次の瞬間目の前に蹴りが飛び込んでいた。
「がはぁ」
カウンター気味で食らった俺の体が宙に浮いた。
「菩薩掌」
カオスヒーローの拳が腹にめり込み、あまりの威力に吹っ飛び、壁にめり込む
「終わりだ。デスバウンド」
叩きつけられた剣から衝撃波が走りそれは俺を飲み込んだ。
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ジェイル・スカリエッティのアジト
なのは、フェイト、天道といったSランクオーバーの魔導師達が突入し、ジェイル・スカリエッティをあっさりと捕縛した。
だが、捕まってなおジェイル・スカリエッティは高らかに笑う
「クックック例え私を倒したところでこの勝負は私の勝ちなのだよ。コレを見るが良い」
ジェイル・スカリエッティがそういうとゆりかご内部の映像が映し出された。
そこには壁に背を向けて座っている間薙シキの姿とそれを見下ろす武者の男カオスヒーローが居た。
「これはゆりかご内部の映像でミッド全域に流している。さあ、見るが良い。この私が作り出した
それだけ言うとジェイル・スカリエッティは狂ったように笑い出す。
間薙シキを知らないなのはと天道は焦る。
「間薙君が負けても私たちが絶対に止めて見せる」
「ああ、行こうぜなのは、フェイト」
「待って、なのはに天道ゆりかごなら大丈夫だよ。シキはあの程度じゃあ負けないよ」
急いでゆりかごに向かおうとするなのはと天道をフェイトは止めた。
フェイトの言葉を聞いてジェイル・スカリエッティの笑いは止まり冷静に質問した。
「何を言っているんだい?現実に彼は倒れて居るじゃないか!?君にはそれが理解出来ないのかね?フェイト執務官殿」
「シキの事を知っている人はこう言います。ここからが本番であるってね。」
そういうとフェイトは映像を指にを向ける
そこには壁にもたれて座っていたはずのシキがいつの間にか立ち上がっていた。
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カオスヒーローは驚いていた。
まさか自分の全力の技を受けてなお、立ち上がれるとは思わなかった事とシキから発せられる膨大な魔力にだ。
ゆりかご内部は高レベルのAMFが発生しているにもかかわらず、シキの魔力は消える事無く全てヒノカグツチに注ぎ籠められ、赤く燃える炎の刀身は紫色に変わった。
シキは紫の炎を纏うヒノカグツチを無造作に振るう。
七つの大きな紫の火球がカオスヒーローに降りかかる。
「俺をなめるなぁーーーーマハラギダイン!!!!」
カオスヒーローの手から放たれた巨大な炎は紫の火球を飲み込み辺り一面は灼熱とかす・・・・はずだった。
巨大な炎が紫の火球に振れた瞬間
紫の火球は弾け、マハラギダインを飲み込みカオスヒーローを襲う
「がああああああああ」
あまりの威力に悲鳴を上げるカオスヒーロー
それを好機と見たシキはヒノカグツチを逆手に持ち一気に駆け寄る
「煉獄・武者車」
高速回転し相手を4回切りつけるその剣術はカオスヒーローの四肢を切り裂き、斬られた傷跡から万魔の炎が吹き上がりカオスヒーローの体を焼き始める。
「ハァ・・・ハァ・・・・やる・・・・じゃ・・・ねーか・・・・シキ・・・・全く・・・・二度死ぬ・・・なんて・・・な・・力を・求めた・・・俺には・・・上出来すぎる・・い・・い・夢だぜ・・・」
「良いや、夢なんかじゃねーよ。」
シキそれだけ言うとカオスヒーローが持っていたピースメイカーを拾い銃口を向けた。
「あばよカオスヒーロー」
パンと乾いた音が鳴るとピースメイカーから黒き玉<死気>が撃ち出された。
<死気>はカオスヒーローに着弾すると次元に穴が空き、その穴にカオスヒーローは吸い込まれて消えた。
「ハァハァようやく決着が着いたが、俺もずいぶん消耗してしまった。仕方ないフェンリル、玉藻召喚」
シキは携帯を操作し悪魔召喚プログラムを起動させる
「ああ、マスターなんて痛々しいお姿で・・・・」
「玉藻悪いが回復魔法を掛けてくれ」
「お任せください<ディアラハン>」
すると緑の光がシキを包み込み、怪我を治した。
「助かった玉藻戻ってくれ」
「ご主人様わらわに出来る事あればすぐにやんでたもれ」
玉藻はそれだけ言うとシキの携帯に吸い込まれるように消えた
「マスターコノアトドウスル?」
「ああ、このまま動力炉を破壊する。フェンリルの背を借りるぜ?」
「アオ―ン。シッカリツカマッテクレマスター」
フェンリルはシキを背に乗せると動力炉に向けて走り出した。