偽伝・機動戦艦ナデシコ T・A(偽)となってしまった男の話 作:蒼猫 ささら
「ふぁぁ……」
ね、眠い。欠伸が出る。目がしぶしぶする。身体がとてつもなく怠い。
ほんとに徹夜する事になるなんて……――――とにかく眠い。
「テンカワ! テンカワ!」
「ハッ!?」
「鍋! 鍋!」
「あっ……しまった!!」
あちゃー……駄目だ。焦げてしまっている。もうこれは全部破棄しないと…ここまで焦げが酷いと鍋を洗うのも一苦労だ。
痛恨のミスに思わず頭を抱える。溜息も零れる。
「溜息を吐きたいのはこっちだよ。どうしたんだい、昨日の今日にして? テンカワは貴重な男手なんだ。確りして貰わないと困るよ」
「うう……す、すみませんホウメイさん」
「……ホント、どうしたんだい?」
謝る俺にホウメイさんは眉を寄せる。その表情は咎めるというよりも不可解そうだ。
「寝てないのか?」
「……はい」
誤魔化し切れない、嘘を言うのも悪いと思ったのもあるけど、頭が回らない所為で素直に頷く。
「……昨日会ったばかりだけど、それでもテンカワが真面目なタイプだってのは分かる。そんなアンタが敢えて仕事に差し支える真似をするとは思えない。……昨日の晩、何かあったのかい?」
「……」
答え辛い。ゲキガン祭りをしてました……等とはとてもではないが言えない。
答えに窮して黙ってしまっていると、
「多分、ヤマダさんに付き合わされたんだと思います」
「……え?」
「おや、ルリ坊」
いつの間にか、厨房前のカウンターに小柄な少女の姿があった。
「どうも、おはようございます。ホウメイさん、アキトさん」
「ああ、おはよう」
「……おはよう、……ルリちゃん」
いつもながら丁寧にぺこりと頭を下げて挨拶するルリちゃんに、ホウメイさんと俺も挨拶を返す。
「で、ルリ坊は何か知ってるのかい? ヤマダって確かパイロットの……?」
「はい、パイロットでアキトさんと同室の方です。とあるアニメのオタクのようなんですけど、多分ルームメイトの歓迎会的なノリで、そのアニメの視聴に無理やり付き合わされたんだと思います」
「……もしかして朝まで?」
ホウメイさんが尋ねるとルリちゃんは、俺の顔を見ながら恐らく……と頷いた。相当眠そうに見えるんだろう。
「なるほどね。二度ほどあのパイロットの男は見かけているけど……なるほど」
なるほど、という言葉を二回言ってホウメイさんは呆れた顔をする。ガイの素行や性格を思い浮かべているのかも知れない。
「それとアキトさんは、ナデシコが出航した一昨日の晩から寝てない筈です。一徹ならともかく、その晩の戦闘の疲れを引きずって二徹しては流石に……」
ああ、そっかそれもあるか。
あの晩は、ユリカ嬢の後を追ってネルガルのドックまでの長い道のりを全力で自転車を漕いでいたし。その後、エステで戦闘して……そりゃ疲れている訳で、眠い訳だ。そうかぁ、二徹目なのかー……俺。
ぐわんぐわんする頭の中で考える。
「はぁ……しょうがないね。テンカワ、アンタは今日は休みだ。無理して体調を崩したら元も子もないし、そんな状態じゃどうせまたミスをする」
「う、はい、……すみません」
「だけど二度は許さないよ。アタシからも言っておくけど、アンタもヤマダって男に確りと注意しておくんだ。テンカワも此処での仕事はあるけど、ヤマダはパイロットなんだ。いざって時に使い物になりませんでしたってのは洒落にならない」
「……はい、……ほんと申し訳ないです」
「いいから、もう行きな」
ホウメイさんは呆れの中に怒りを含んだ声色で俺を厨房から追い出した。
俺はそんなホウメイさんに申し訳なさ一杯で何度も頭を下げながら、この厨房と食堂を後にするしかなかった。
そんな俺の背中に、
「ルリ坊に感謝するんだよ」
との声が掛かった。ルリちゃんのフォローに免じてという事なのだろう。
「ルリちゃん。ありがとう」
「いえ」
寝不足でグラグラする頭だが、それでも通路を一緒に歩くルリちゃんに確りと頭を下げた。
ただちょっと気になる事もある。ゲキガン祭りをやっていた事を知っていたらしい事に。
小説などでは結構この子はナデシコ艦内を覗き見していた。プライバシーの問題でロックが掛かっている筈のクルーの私室まで。
TV版ではアカツキとエリナ嬢、副提督の会話を覗くぐらいしかしなかったが……いや、それは元はプロスさんの悪だくみだった筈。
だから疑いたくはないんだけど……――
「――覗いてた?」
やはり寝不足の所為か、気付くと思っていた事がポロッと口に出ていた。
「……眠そうなアキトさんを見て、何となく予想が付いただけです。前の時もアキトさん、ヤマダさんに付き合わされてゲキガンガーを熱心に見てましたし」
その声に動揺は無い。疑わしい感じはしない。
「心外です。アキトさんにそんな風に思われるなんて……」
う……、ショックを受けた表情で悲し気に言う。ルリちゃんにそんな声でそんな顔をされたらこっちがショックで死んでしまいたくなる。
「いや、いや、ごめんルリちゃん。心配してくれたのに」
「……」
「疑って悪かった! 本当にゴメン! ルリちゃんがそんな事する訳ないのに」
両手で合掌して先程より深く頭を下げる。うう……下げた勢いでぐわんぐわんグラグラする頭の中が余計に酷くなる。
けど我慢する。
「許してあげます」
その言葉にホッとする。
「……それよりもアキトさん、部屋に戻って休まれるんですか?」
「……その積りだけど」
「ヤマダさん、部屋にいますよね? 骨折まだ治ってませんし」
ルリちゃんの問いに頷く。実際は未来の医療だけあってもう骨はくっ付いているらしいが……流石は200年後の医療技術、半端ない。
しかしまだ完全ではなく、一応安静にするように医者に言われたとガイは言っていた。
そして俺が仕事に向かう際も元気よくゲキガンカーを見ていた。
「戻らない方が良いんじゃないですか?」
「うーん」
ルリちゃんの危惧は分かる。ゲキガン祭り再! になりかねないと言いたいのだろう。
なら医務室のベッドでも借りるか? ガイ以外に怪我人・病人は出てないと思うし。事情を説明すれば……。
「……良かったら私の部屋で休みませんか?」
「え゛」
考え込んでいたら思わぬ提案がなされて変な声が出てしまった。
「私はこれからブリッジで勤務に入りますし、一人部屋で誰もいませんから静かに寝られますよ。ベッドも大人用ですし」
「いや……でも、迷惑じゃないかな? それに嫌じゃない? 男を一人自分の部屋に置いて、ベッドを貸すだなんて」
「そうだったらこんなこと言いませんよ。アキトさん」
信頼した笑みを向けられる。いや、しかし――
「いや、医務室でベッドを借りればいいことだし……」
「怪我人や病人でもないのにですか、それはそれで医療班の方達には迷惑な話ではないでしょうか? 同じ迷惑なら気にしない私のところの方が良いと思います」
幼くとも女の子の部屋を借りるのは悪いし、迷惑であろうと思うので断ろうとしたが、そう諭されるように言われた。
尤もなように思える……けど、
「……もしかして嫌ですか? 私の部屋……」
「いや、そんな事は無いけど……分かったよ。ありがたくルリちゃんの部屋を借りる」
渋ったが、悲しそうにされたので頷くしかなかった。するとルリちゃんは嬉しそうに微笑んで、
「それじゃあ、行きましょう」
そう言って先導するように俺の前を歩きだした。
ぼんやりと暗い部屋でベッドの上で横になっている。
制服の上着と靴を抜いでベッドに転がると、ルリちゃんはお休みなさいと言って部屋を出て行った。ブリッジに向かったのだろう。
「ふぁぁ……」
欠伸が出る。強い眠気に直ぐにでも寝付けそうではあるが、眠れそうにもない感覚もある。
ルリちゃんの部屋、ルリちゃんのベッドの中にいる事実がやはり緊張を誘い、オマケにやたらと良い匂いがする事もあって、落ち着くようで落ち着かない。
「とにかく寝よう。何も考えるな」
そう念じるようにして目を閉じ、身体の力を無理にでも抜いた。そうして――なんだかんだ言っても一昨日から蓄積した疲労が大きかったのだろう。俺の意識は……何とか……眠りに、ついた。
◇
「あれ? アキトはいないの?」
食堂の暖簾を潜り、厨房を見渡すが彼女の愛しい彼の姿は無い。
「艦長、食事かい? 何にする」
ナデシコ食堂は食券制でもあるが、忙しくない時は注文を直に受けつける事が殆どだ。
ただ、今は朝食時で忙しくはあったが、手が空かない事もないので食堂の責任者にして料理長であるリュウ・ホウメイは、カウンター越しに厨房を覗くナデシコ艦長ミスマルユリカに嫌な顔一つせずに応対した。
「ホウメイさん、アキトはいないんですか?」
「テンカワ? あいつなら今日は休みだよ」
注文の問い掛けに答えず、逆に問いかけてくる艦長をやはり嫌な顔をせずにホウメイは応じる。
「え? お休み!?」
ユリカは驚く、何しろアキトは昨日コックとして働き始めたばかりだ。その翌日に休むなんて余り常識的ではない。
だから直ぐにユリカは思い至る。休まざるを得ないのだと。
「もしかして病気!」
ユリカの脳裏に布団に横になり、頭に氷を乗せた苦しげなアキトの姿が浮かぶ。
「いや、病気じゃないよ。コックなのにパイロットの真似事をして、その疲れが今朝になって出たみたいでさ、これが少し辛そうに見えてね。無理させて身体を壊された方が困るから一応休みを取らせたんだ。そう心配する事はないよ」
ただの寝不足であるが、アキトの体面を考えてホウメイはそう答えた。
「そ、そうですか。良かったぁ、アキト」
酷く心配げな顔が安堵に変わる。その一瞬の変わりように可笑しさを覚えたのか、ホウメイは愉快そうに軽く笑う。
「ま、ほんとに大事は無いから明日になればケロリと此処に顔を出しているさ。で、艦長……注文は何にする」
「えっと、それじゃあ――」
と、このようなやり取りがあり。この時は頼れる女将さん、女傑的な雰囲気のあるホウメイの言葉もあって、ユリカは休んでいるアキトの事を大きく気に掛けなかったのだが――
「――そうだ!」
お昼時、再び食堂を訪れ、本来なら居るであろう愛しい彼の姿が無い事からか、アキトが思ったようにフラストレーションの解消が成されなかったらしく、
「病気で苦しんで一人寂しく寝ているアキトを元気づけないと! 恋人の私が来てくれたらアキトもきっと喜ぶよね!」
病気でないと聞いた筈なのに病気と言い、その脳裏にはやはり布団に寝込んで頭に氷を乗せ、口に体温計を咥えている彼の姿が浮かんでおり、
「でも、手ぶらでお見舞いなんて出来ないよね。じゃあ……」
食堂という場所が悪かったのだろう。そのシチュエーションが彼女の頭の中で展開された。
病気で寝込んでいる彼の所へ訪れた自分。その手には温かな鍋が持たれ、スプーンを差し出してその中身を彼の口元へ…当然それはユリカの手料理だ。それを食べた彼は美味しいと微笑み、
「いやーん、そんなぁ。ユリカが作った料理以外もう食べられないだなんて、そんなプロポーズみたいなことぉ……」
紅潮させた頬に手を当てて、身体をくねくねと捩じらせるユリカ。周囲の目線も気にせずに。
「分かったわ。貴方のプロポーズを受け取る為に美味しい料理を持って行ってあげる! 待っててね、アキト!」
そうして厨房に飛び込む彼女。ホウメイも妄想を展開させたユリカの姿に引くものを感じたが、彼女の意気込みに理解を示し、快く仕事場の一角をユリカの為に貸し出した。
――そう、貸し出してしまったのである。
しかし幸か不幸か、その場面を昼食を取りに来ていた少女は見ていた。
「拙いです……!」
少女は額に汗を浮かべて焦ったように、戦慄するように短く声を零した。
◇
薄っすらと目を開ける。
見覚えのない部屋。天井に魚を模したオブジェクトが見える。ゆっくりと宙を泳ぐように回るそれを見て、
「あ、そっか。ルリちゃんの部屋で休ませて貰ったんだ」
此処にいる理由を思い出した。
ベッドに備え付けられた時計を見て時間を確認。デジタルの数字と文字は丁度PM2:00を示している。
寝る際の時間は確認していないが、結構寝たように思う。
「よっと……」
体を起こしてベッドから出て上着を取り、袖を通そうとした所でコミュニケから小さな電子音。
「と、外すのを忘れてた」
寝てる間も付けっぱなしだったそれの横のスイッチを操作、鳴り続ける電子音に応えて通話状態にし、
『――アキトさん、絶対に部屋から出ないで下さい!』
ウィンドウが展開されるや否やルリちゃんが叫ぶようにして言った。
何時も以上に感情が見える表情。それを示すかのようにウィンドウのサイズも大きい。コミュニケは使用者の感情の振れ幅を読み取ってウィンドウのサイズが変わったりするのだけど、
「ど、どうしたの、ルリちゃん。部屋から出るなって?」
必死さを感じさせる表情に驚きながらも尋ねる。するとルリちゃんは地獄の底から響くような低い声色で、
『……ユリカさんが、料理を作りました』
囁くようにして言った。それに合わせてかウィンドウのサイズも手の平以下のサイズになる……が、
「な!?」
そんなこと気にしている場合ではなかった!
ユリカ嬢の料理……だ……と!?
この上なく状況を理解した。ルリちゃんが焦り、必死になるのも当然だ! 何故料理したのかも想像が付いた。
「俺か? 俺が悪いのか!? 寝不足で寝込んだりしたから!?」
『……いえ、アキトさんの所為ではありません。こんな事になったのは……』
「いや、でも」
『ヤマダさんが元凶です。あの人がゲキガン祭りなんて事をしたからです。アキトさんが悪い訳ではありません』
ユリカ嬢の手料理に恐怖し震える俺にルリちゃんはキッパリと言う。
『だから、その報いを受ける事になったのです』
「へ?」
どういう事だ? ガイに何かあったのか?
『ヤマダさん、アキトさんと同室ですから』
ガァァァーーーーーイッ!!?
いい気味です、とばかりに呟いたルリちゃんの言葉の意味を悟って心の中で絶叫した。
つまりこういう事だ。俺が寝込んでいると聞けば、当然ユリカ嬢は自室に俺が居ると考える。その考えの下でユリカ嬢は俺の……俺とガイの部屋を訪れた。そう、悪魔の毒々手料理を持って。そして俺が居ない事にがっかりしながらもユリカ嬢は折角だからとか何とか言ってガイに……。
ガックリと膝を突く。
「すまないガイ。お前を助けられなかった……まさかこんな事で、こんな形で死ぬだなんて」
運命は変えられないという事なのか?
はらりと涙が零れた。
いや、お前が犠牲になったからといって未来が変えられないと決まった訳じゃない。ああ、俺はやってみせる。だから、
「だから見ててくれガイ! 俺は必ず成し遂げて見せるから!」
グッと拳を握って決意新たに亡き友へと誓った。
「って! 勝手に殺すんじゃねぇぇぇーーーッ!!!」
室内に大きな怒声が響いた。
「生きてたのか?」
「あったりめーだ!! あんな事で死んでたまるか!!―――……いや、危うく三途の川を渡りかけたけどよ。まさかナナコさん以外にあんな料理を作れる女が居るとは……」
威勢よく叫んだものの、直後にガイは戦慄した様子を見せる。
「死んだ婆さんや爺さんが見えたぜ。死後の世界ってのはホントにあるもんなんだなぁ」
「うーん……」
震えた声で言う。その隣のベッドではジュンが唸り声を上げている。
そう、ジュンの奴もユリカ嬢の毒々手料理を食べたのだ。悪魔のアレを自主的に。勇気のある奴だ。見た目からして如何にもアレだったろうに。
ある意味感心して尊敬……はしない。
なお此処は医務室だ。言うまでもない事だがユリカ嬢の悪魔の毒々料理を食べて気を失ったガイとジュンは此処に運ばれ、毒物検査やら胃の洗浄やらを受けて今に至っている。
「にしてもアキト、お前は無事だったんだな」
「ああ、何とかな」
ガイの口調は理不尽なことを訴えるかのようだった。自分がこんな目に遭ったのに当のターゲットだった本人はなんでピンピンとしているんだと言いたげだ。
だが答える気はない。黙秘権を行使させて貰う。こういった事態が二度もないとは言い切れないのだから。
逃げ道とセーフルームは確保しておきたい。
ルリちゃんにはホント感謝だ。
あの子が自分の部屋で休むように提案してくれなければ、そしてマスターキーでも開けられないようにガチガチにロックを掛けてくれなければ、俺はガイとジュンと一緒に此処に並んでいた筈だ。
何故ならユリカ嬢は、ガイのもとを訪れ、医務室を訪れた後に何故か真っ直ぐルリちゃんの部屋の前に立ったのだ。
正直、生きた心地がしなかった。末恐ろしい勘だと思う。
俺の名前を呼びながら、何度も何度もインターホンを鳴らし、ノックを繰り返し、平然とマスターキーを取り出してカードスリットに通していた。
プロスさんと提督に咎められるまでそれは続いた。ルリちゃんが連絡を入れたのだ。
そして現在だが、ユリカ嬢は二人の人間を病院……もとい医務室送りにした事と、さらに厨房を半日使用不可にした事を受けて絶賛お説教中である。
「ユリカは何にも悪いことしてないのにぃ~~。ただアキトに元気になって欲しかっただけなのにぃ~~」
「艦長っ!! クルー二人が倒れたのだぞ! 君の所為で! その態度は何だ!」
「艦長、反省して貰わなければ困ります。クルーの間ではナデシコ食堂に食中毒が疑われて噂になっているのですよ。貴女の所為で」
「ふぇぇ~~ん、ごめんなさ~い。アキトーぉ」
で、こんな様子らしい。
ユリカ嬢の元気づけようと思い立った気持ちは嬉しいが……大いに反省して欲しい。少なくとも自分の料理が如何に悪魔的で毒々なのかを理解して貰いたい。切実に。
そんな騒動を挟みながらも翌日――防衛ライン突破の日を迎える。
ちなみに、
「バカばっか」
と、ルリちゃんはこの日の騒動の中で呟かずにいられなかったとか。懐かしい思いで。
◇
「ふふ、アキトさんの匂いです」
就寝の時間。ベッドの中でシーツに包まって大きく息を吸ってその匂いを堪能する。
少しはしたない……変態っぽくないかと思わなくもないけど、止める事は出来ない。
寝不足で辛そうなアキトさんをゆっくり休ませてあげたかったのも勿論本音だ。けれど、
「ふふ……」
この役得を得たかったのも本当。
今日は良い夢を見られそうです。
「アキトさん、お休みなさい」
防衛ラインの突破の話にする予定でしたがギャグ回になってしまいました。ユリカさんにはちょっと悪いかな?と思う話でしたけど。
ルリちゃんが何故かゲキガン祭りという言葉をさらりと口にしています。
日刊ランキングで上位でないにしろ本作の名前が入っていて非常に驚きました。
古いジャンルの作品であり、これといって構想もなく書いている話なだけにウケは悪いと考えてたので、こうも評価を頂けるとは…読んで下さった方、感想を書いて下さった方、お気に入り登録して下さった方、投票して下さった方、皆さんありがとうございます。予想外でしたが本当に嬉しいです。
こちらも完結できるように頑張って行きます。
あと中島ゆうき様、誤字報告ありがとうございました。