僕が読みたいと思う二次創作『インフィニット・ストラトス』   作:那由他01

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 アニメ見返したり、原作本見直したり、色々してたら投稿遅れました。
 許してください! なんでもしますから!!


18:平手打ち

 はてさて、シャルルくんの実力を確かめるのはいいが、最近乗り換えた。というよりかは、乗れなくなった打鉄の代車として借り受けているラファールだ。彼女もラファール乗り、それも俺のラファール・リヴァイヴ・三綾重工機より遙かに煮詰めたカスタムを施している機体だ。ちょっと派手な武装を装備している俺が勝てるかどうか。

 

「さてはて、礼遇が負ける姿を見れるかねぇ」

「縁起が悪いこと言うなよ」

 

 この対戦は一年一組の自主練に混ぜてもらって行われているものだ。今日という日は珍しく暇を持て余していたので、普通に混ぜてもらっている。一夏の強化が一番の目的なのだが、見て覚えるという点では、俺とシャルルくんの試合も中々に勉強になるとセシリアの提案で、戦おうとしているわけだ。

 硝煙ヘビーを展開し、静かに構える。シャルルくんの方もアサルトライフルを構えて試合開始の合図を待つ。

 

「試合はじめ!」

 

 試合開始の合図と共に引き金を引き、間合を出来る限り離す。

 ラファールが収納できる武装は多い。大量と表現してもいい。打鉄に乗っていた俺だが、ラファールの拡張領域は本当に開いた口が塞がらない程に広かった。雷閃と空閃も数個収納してもあまりある拡張領域、そこに何を詰め込んでいるかは謎だ。だからこそ、最初は遠距離射撃戦での相手の動向を見ることに徹するべき。その後に対処法を組み上げ、そして、倒す。

 ラピッドスイッチか……瞬時に武装を交換してその場合に一番の攻撃を与える高等技術。撃ち尽くした瞬間に近接戦に切り替えてくるだろう……。

 

「いくよ!」

「ショットガンの弱点は一発一発の貫通力が低いことだ」

 

 ラファールのシールドを展開し、二丁のショットガンの攻撃を跳ね返す。跳弾が地面を抉り、砂埃を舞い上げる。

 絶え間なく続く射撃を姿勢を低くし、体全体をシールドでカバー出来るように工夫する。

 リロードが完了、シールドの隙間から射撃。

 近接戦の主体はショットガンか、中距離はアサルトライフル、遠距離になればマークスマンを取り出してくるだろう。戦いにくいとしか言いようがない。このラファールの最終的な味付けは近距離だ。中距離射撃からの瞬時加速を取り入れた電撃戦、だが、ショットガンを使われたら瞬時加速もクソもない。拡散する攻撃に弱い、それが俺の弱点だ。

 

「弱点だらけだからな、俺の戦法は……」

「(攻撃の雨霰をほぼ無傷で……)」

 

 あのショットガンの装弾数が気になる。銃声は五発響いた。大抵、ISのショットガンの装弾数は8~10くらい。馬鹿でかい鉛玉を撃ち出すのだから、マガジンの大きさも肥大化している。彼女のショットガンによる攻撃は後6か10くらい。ラピッドスイッチもマガジンの交換まではしてくれない、付け入る隙はそこくらいだな……。

 互いに間合を離して冷静に射撃を繰り返す。そして、俺が弾切れを起こした瞬間に近接戦の準備を始めた。さて、弾は後何発だ……!

 一発、二発、三発、四発、五発、六発。

 シールドにヒビが入る。だが、シールドの隙間から見える彼女は武装を交換していた。今だ!

 瞬時加速を駆使し、即座に懐に入り込む。

 

「なんだそりゃ……ゴツいな……」

「そっちのも……こわいね……」

 

 互いの腹部に当てられる一撃必殺。

 雪影Bとパイルバンカー、だが、俺の方が勝っているようだ。

 右手でシャルルくんの左肩を握っている。もし、このパイルバンカーで攻撃されたとしても、吹き飛ばされない限り雪影Bの零落白夜の方が早くエネルギーを食い尽くす。

 

「僕の負けかな……」

「引き分けでいいだろ、どっちも一撃必殺だし」

 

 互いに武装を収納して溜息を一つ。

 

「「(シャルル(礼遇)くんとだけは実戦で戦いたくないな……)」」

 

 シールドを確認すると結構なヒビが入っていた。まあ、二三日放置したら修復できるな。

 

「じゃあ、次は俺とシャルルが戦うぜ」

「おう、がんばれ」

 

 

 一瞬だった。シャルルくんはマークスマンしか使わなかった。

 

「わたしは専用機を持ち合わせていなければ、授業でしか乗ったことがない素人だ。だが、この戦いは素人でもわかる。練度が足りてないな」

「そらそうさ、一夏も箒ちゃんと同じ立ち位置で、ピーキーな機体に乗せられてるんだからオールラウンダーな機体、それも熟練された操縦者と戦えばこうなる」

「礼遇が白式に乗ったら勝てたか?」

「無理、懐に入る方法があまりにも限られるし、どんなに接近しても回避運動をされたらジワリジワリと削られる」

 

 箒ちゃんは悲しそうな表情になる。それもそうさ、第三世代の最新鋭機を渡されているのに、あまりにも機体性能がピーキー過ぎて素人では使いこなせない。それに付け加えて、ある程度の練度を積んでいる俺でさえ、あの白式という機体を使いこなせないと来たら、悲しくもなるな、一夏はペーペーとしているが。

 

「はい一夏くんの敗北」

「……煽ってるのか?」

「うん、煽ってる」

 

 雪片弐型で斬りつけられる。シールドで防ぐ。あ、真っ二つに……新しいのに交換しないと……。

 

「す、すまない……」

「まあ、一枚だしいいさ、予備と交換する」

 

 幼稚な喧嘩の後にシャルルくんが提案する。一夏に射撃訓練をさせてみたらどうかと。

 

「射撃訓練ねぇ……硝煙ヘビーとシャルルくんのライフル、どっちがいい?」

「うーん、どっちが撃ちやすい?」

「硝煙はサブマシンガンとアサルトライフルの中間だからなぁ、確実に命中させることを考えるなら」

「僕のヴェントが適任だね」

 

 シャルルくんが一夏にマークスマンを手渡す。

 

「他の奴の武装って使えるのか?」

「使用許可を出せば使える。出さなければ使えない」

「そうなのか」

「じゃあ、僕が教えるよ」

 

 わお、めっちゃ密着してるじゃん、シャルルくんが女の子って知ったら……いや、あいつは女の子への耐久がくっそ高いから平然としてるだろうな。

 

「ん?」

 

 気配を感じてピットの方向を見ると黒いISに乗った少女が睨みを効かせていた。

 

「おい」

 

 開放回線で声が聞こえてくる。喧嘩口調で戦う気ムンムンだ。

 

「なんだよ……」

 

 一夏が嫌そうな表情で返事を返す。今にも戦闘が始まりそうな気配だ。

 

「貴様達も専用機持ちなのか、話が早い。私と戦え」

「俺も入ってるのかよ……」

 

 良くも悪くもとばっちりだ。喧嘩っ早い奴は苦手なんだけどなぁ……。

 

「嫌だよ、戦う理由がない」

「そっちになくとも、私にはある」

 

 何の因果があるのだろうか、俺の場合は授業中に喧嘩したのが理由だが、一夏がこうも絡まれる理由が思い浮かばない。俺が長崎に旅立った後に何があったんだ一夏……。

 一発触発の空気が充満する。

 

「私は貴様を――貴様の存在を認めない!!」

 

 銃口が向けられる。標的は一夏か……。

 即座に一夏の前に移動し、シールドで飛んでくる弾丸を受け止める。

 二枚目のシールドが砕け散った。

 

「おいおい、俺の大嫌いな女のタイプは無抵抗な人間に銃口を向ける奴なんだぜ」

「奇遇だな、私の大嫌いな男のタイプは銃を握らない者だ」

「そこの生徒達! 何をしている!!」

 

 教師の声が響き渡る。

 

「この勝負預けた」

「因みに、どっちに?」

「両方だ……」

「恐ろしいこって……」

 

 さてはて、ここまで来たら何されるかわからないな……。

 

 

 一夏と一緒に着替えをしている。シャルルくんは見たいテレビがあると嘘をついて十六番物置に即座に帰宅したわけだが、妙にねっとりとした視線が俺の鍛えた体に注がれる。一夏、俺はそっち系の趣味は一グラム単位で存在しないからあしからず。

 

「俺も鍛えようかな……」

「適度にしろよ、体の動きに干渉するようになるから」

 

 妙に性的な危機を感じたのは俺だけだろうか?

 

 

 缶コーヒーを購入して散歩しながら飲んでいるとボーデヴィッヒと織斑先生が口喧嘩? いや、ボーデヴィッヒの方が説得しているようにも見える。

 

「私には、おまえの方がISのことをファッションだと思っているように見えるが」

「な、なぜです!?」

「おまえが使っているISは競技用だ。そこにいる男子が使っているのは、半分は軍用だ」

「っ!?」

 

 溜息を吐き出して、二人のことを見る。

 確かに打鉄もラファールも半分は軍用だ。彼女が使っている機体は、まあ、見る限り競技用だ。最終的には、国防の為に使用されるかもしれないが、早くて五年後、遅くて十年後くらいの実用目処だろう。織斑先生が伝えたいのは、自分のことを生粋の軍人だと思っているのであれば、テストパイロットが乗るような第三世代の最新鋭機ではなく、実用性が高い第二世代に乗るべきだと言うところだろうか?

 

「織斑先生……俺、散歩中なんですよ?」

「すまない、丁度いい例えがおまえしかいなくてな」

「私がこの男より下と言いたいのですか!?」

「はぁ……おまえは理解していない。おまえは軍人だ。だが、私から見てみたらおまえは国に雇われているテストパイロットにしか見えない。違うか? おまえの同胞達は同じように第三世代を乗りこなし、国を守っているか? 違うだろう」

 

 ボーデヴィッヒは後ずさる。自分は軍人であり、国民を守ることを使命としている。テストパイロットは国民を守るのではなく、所詮は兵器を発展させる人員に過ぎないのだ。

 

「ボーデヴィッヒ、今の私は教師だ。教官じゃない。ドイツに戻ることは可能だろうが、今の教師という立場が心地いい。この部分は自由にさせてはくれないか? 今後の成長が楽しみな生徒も居るわけだしな……」

 

 織斑先生が無言で俺のことを見る。

 

「……私が、その男を倒せたらドイツに」

「勝てるかね? こいつは強いぞ」

「第二世代に第三世代が負けるはずがありません!」

「どうだろうな、私はこいつの実力と策略を多く見てきた。安々と負けるようには見えない」

「過大評価はやめてくださいよ」

 

 織斑先生は静かにその場を去る。ボーデヴィッヒは俺の前に立ち、平手打ちをかました。

 

「いってぇ……」

「私は貴様を絶対に倒す……」

「いやさぁ、今倒さなくていいだろ? 大会とかさぁ、あるだろうが……」

「……大会の前に叩き潰す。それだけだ」

「気が強いこって……」

 

 ボーデヴィッヒの後ろ姿を一分くらい眺めて、その場を去る。

 情報収集しないとなぁ……。




 誤字脱字あったらオナシャス!
 こんな自分勝手に書いている物語にお気に入りしてくれてありがとナス!
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