婀嗟烬我愛瑠〜assassin girl〜   作:大岡 ひじき

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資料として原作読みながら『…あれ?この時代にもう、ネイティブアメリカンって表現あったっけ?』とふと思い、コンビニコミックより発行年数が古い文庫版の方を確認したら、やはりそっちは『アメリカインディアン』表記だった。
まあ基本は文庫より大きくて見やすいコンビニコミック版で確認しながら書いてるんで(老眼)、違和感はあるがこっち表記でいく。
つか赤い稲妻(レッド・サンダー)とか、そーいやこんなやつ居たな程度の記憶認識だったわ…。


天挑五輪大武會決勝中央塔編(対冥凰島十六士戦)
1・君が、ココロ、狂わせる


「ここが、天挑五輪大武會決勝戦闘場…準決勝の時と同じようにこの縄バシゴを渡って、あの平らなところまで出ていって闘うわけだな。」

 準決勝を勝ち残った俺たちが、トーナメント表の形をした道の通りに進んで、たどり着いたのは大きな人面が彫られた塔の前だった。

 俺たちの側から見て向かい側に、今俺たちがいるのと同じような高台がせり出しており、そこは間違いなく相手チームが通ってたどり着く筈の道なのだが、何故かそちらからは、縄ばしごが渡されていない。

 

「敵のチームはまだ着いていないようだな。」

 あちら側に人影の一人も見られないことからそう判断して口に出すと、隣の伊達が頷く。

 

「それにしても、なんだ。

 あんなところに、偉そうな不細工な面など掘り込みやがって。

 あれがこの大会の主催者の、藤堂ってヒヒじじいだろ!」

「古今東西、生きてる間にてめえの像なんかおっ立てた奴に、ろくなのはいねえぜ!!」

 言いながら富樫と虎丸がバカ笑いする。

 俺たちが塾長室の映像で見せられたのは、その男の若い頃の姿だけだったが、確かに塔の正面に彫られた人面像は、その若い男の特徴的な部分はそのままの、歳をとった顔が浮かび上がっている。

 そこから判断するに、この塔が作られたのはごく近年の事なのだろう。

 などと思っていたら虎丸が、その藤堂の像の目がこちらを睨んだと言い出した。

 そんなわけはないと富樫が虎丸の頭を小突いたが、言われてみれば塔の像が、確かにこっちを見ているように見える。

 昔の寺院の天井画などにある、どこから見てもこっちを見ているように見える龍の絵などと、同じようなものなのではないだろうか。

 

 と、その人面の顎の下あたりから闘場へと伸びているやけに急な階段を、男が一人降りてきた。

 …あの階段、実は先程から気になってはいた。

 

「俺の名は、冥凰島十六士一番手・赤い稲妻(レッド・サンダー)!!

 さあ来るがよい、男塾の勇者よ。」

 その男が身につけた、鳥の羽根をふんだんに使った頭飾りは、昔の西部劇に登場する、インディアンの族長を彷彿とさせる。

 しかし…冥凰島十六士というのが奴らのチーム名か。

 冥凰島とは、この大武會が行われているまさにこの島の名ではないか。

 つまり、ここは奴らの庭場(ホーム)

 一番手というあの男から、冷静に奴らの力を計らねばならないだろう。

 

「冥凰島十六士…奴らの力がどれ程のものか…!

 まずは、俺が先陣を切らせてもらうぜ!!」

 本来なら、大将である俺は、他の誰かにその役を任せるべきなのだろうが…闘いに身を置く者としての血の滾りが、今の俺を後方にじっとさせていてくれない。

 光がこの場にいたら、『馬鹿ですか、あなたは』とバッサリ斬り捨てられそうだが、縄ばしごを渡る俺の背中にかけられたのは、仲間たちの応援の声だった。

 

「頼んだぜ、桃〜〜っ!!」

 

 ・・・

 

「男塾大将、剣 桃太郎!!」

「フフッ、初戦から大将のお出ましとは。」

 闘いの前の名乗りを俺が上げると、それを茶化す…と言うには硬い声が、頭上から響いてきた。

 見上げれば先ほど、赤い稲妻(レッド・サンダー)と名乗った目の前の男が降りてきた階段の上に、学生服姿のまだ若い…恐らくは俺と同じくらいの年齢だろう…男が、数人の配下と見られる者を従えてこちらを見下ろしている。

 その目は冷たく、感情がまったく読み取れない。

 

「この天挑五輪大武會、決勝戦の火蓋を切る前に、自己紹介しておこう。

 俺の名は、藤堂豪毅!!

 史上最強の戦士の集団、冥凰島十六士を束ねる男だ!!」

「藤堂……!?」

 その男が名乗った姓は、この大武會の主催者と同じもの。

 その事に気付いた仲間たちもそれを口にする。

 

「ほう、知っておったか。親父の名を。

 下衆どもの分際でよく知っておった。

 いかにも俺は、日本の首領(ドン)とも呼ばれる藤堂兵衛の息子……!!」

 この大武會は存在自体が知る人ぞ知るものであり、主催者の名も、出場闘士には公開されていない。

 その顔と名を知るのは優勝チームが、表彰式に臨んだ時のこととなる。

 後から聞いた事だが昨日戦った梁山泊は、前大会含め連続三期の優勝を果たしたチームだったらしいから、彼らならば知っていただろうが。

 大会主催者の息子と名乗る、藤堂豪毅という男。

 彼が率いる冥凰島十六士というチーム名。

 そこから導かれる答えは。

 俺たちの決勝の相手はどうやら、主催者・藤堂兵衛が組織したチームであるらしい。

 だから、あちら側の縄ばしごを設置せず、塔の中からの登場となったわけだな。

 

「いずれ俺は親父の権力・財力、その全てを引き継ぐ事になる。

 この大武會出場も、親父が俺に課した帝王学の、一環というべきもの……!!」

 言って、その男はニヤリと笑う…が、冷たい目をしていながらも、俺は奴のその表情に、どこかぎこちないものを感じた。

 恐らくはこの男、こういった嘲るような表情もその言い回しも使う事に慣れてはいない。

 後継者として立ったのも、ごく最近の話なのではなかろうかと、埒もないことをふと考えた。

 

 ☆☆☆

 

 剣の野郎が闘場で、最初の対戦相手と向き合った時に現れた、相手側の大将を見て俺は愕然として、一瞬馬鹿みたいにその場に棒立ちになった。

 

「藤堂……豪毅、だと…!?」

 思わず呟いた言葉を、たまたま近くに居た柔らかな声音が拾う。

 

「赤石先輩?

 知っているのですか、あの男を?」

 …そいつの顔を見た瞬間、昨日の夜に傷の痛みのせいなのか、朧げに見た妙な夢を思い出して、思わず小さく舌打ちした。

 いや、こいつには何一つ非はない。

 俺自身それはわかっている…夢に出てきた光の隣に、何故かこいつが居たことに、何か抜けない棘のようなスッキリしないものを、俺が勝手に感じているだけだ。

 飛燕というその男の問いに直接は答えず、俺は闘場に向けて呼びかけた。

 

「剣!!」

「……はい?」

 呼ばれた声に俺を見上げる剣のヤサ顔に、伝えるべき言葉をかける。

 

「あいつは、光の弟だ!」

 俺がそう言うと、剣は一瞬目を見開いて、それからもう一度、階段の上の『藤堂豪毅』を見上げた。

 その『藤堂豪毅』がこちらを、視線で射抜かんばかりに睨みつけてきたのがわかった。

 あの男…以前に顔を見た時は、もう少しガキっぽかったというか、目にも表情にも、どこか甘さがあった筈だ。

 それが…今はない。

 そしてあの冷たい目は、自ら望んでひとを斬る事を知っている目だ。

 これも、あの日には見られなかったもの。

 あの出来事の後、ヤツの中の僅かに残っていた甘さを消しとばす、何かがあったのは間違いない。

 そして、そのきっかけを作ったのが、あの出来事であったのもまた、間違いないところだろう。

 …どうやら光のせいで結果として、手強い敵を一人作っちまったらしい。

 

 光…てめえの弟の『豪くん』は、恐らくはもう、居ねえぞ。

 

 ☆☆☆

 

 赤石先輩の言葉に、以前光が話してくれた、血の繋がらない弟がいるという話を、ようやく思い出した。

 その弟を、光は『ゴウくん』と呼んでいたのだ。

 赤石先輩の事をそんな風に呼ぶほど関係が進展したのかと思って、あの時は少し心が騒めいたから、よく覚えている。

 藤堂豪毅…確かに、『豪くん』だ。

 

『……あの子、爪が割れやすくて、私が小刀で切ってあげていたんです。

 食事にも気をつけて、なるべく何でも食べさせて。』

 そこに立つ青年に、光から聞かされていたような虚弱な印象は欠片も伺えない。

 むしろ体格は人並以上、姿勢も良く、ただ立っているだけでもその身の裡に、充実した氣を確かに感じる。

 …その氣に、僅かに覚えのあるものが窺えるのは、俺の気のせいだろうか。

 2歳ほどしか歳も離れていない光に、どこか母親めいた空気を感じるのは、この弟の世話を焼いていたせいか。

 共に暮らした思い出を語る声の響きからは、自分の指導や体調管理によって、徐々に虚弱な弟の体力が上向いていく事を、無意識にでも喜びとしていた様子がうかがえた。

 あの女のどこが、冷酷な暗殺者なんだ。

 そうか、光は藤堂兵衛のもとで育った。

 その彼女にとっての『弟』が、藤堂兵衛の子である事に、何故これまで思い当たらなかったのか。

 

 冷たい目が、一瞬射抜くように赤石先輩を捉えた。

 だが次にその視線は、俺の向かいの男へと向かう。

 

「数あるネイティブアメリカンの部族にあって、最も勇猛で誇り高いホウ族の血をひく赤い稲妻(レッド・サンダー)よ。

 思い知らせてやるがよい、貴様の力を!!」

「言われるまでもなく!!」

「任せたぞ。」

 藤堂豪毅はそう言って背を向け、塔の中へ戻ろうとする。

 その足が一瞬止まり、振り返ったその視線が、今度は俺を捉えた。

 

 …やはりそうだ。

 奴の氣は、どこか俺と似たところがある。

 

 思いもかけず、俺と奴の視線が絡み合う。

 それは時間にして3秒もなかった筈だが、奴の配下が違和感を覚えるのには充分な時間だったろう。

 

「いかがなさいました、総帥?」

「いや、なんでもない!!」

 …奴も、俺と同じことに気付いたのだろうか。

 だが、それを確認する前に、うっかり注意が逸れていた赤い稲妻(レッド・サンダー)が投げてきた鎖が、俺の手首に絡みついた。

 …否、それは手錠のような、金属の輪のついた器具。

 それが俺の左手首に嵌まると同時に、鎖のもう片方の端についた同じものを、奴が自身の左手首に嵌める音が響いた。

 

「見事、受けてみせるか!!勇者の血鎖(ブレーブ・ブラッディ・チェーン)

 これぞ栄光ある我が部族に伝わる究極の決闘法!!」

 なるほど。西部劇の映画にありそうな展開だ。

 この状況から決着がつくまで、どんな窮地に陥ろうと、お互い逃げることができない。

 

「俺から仕掛けた事だ。

 今なら、受けぬのも貴様の自由だ。」

「フッ、上等だ。

 だが、こんな事をして泣くことになるのは貴様だ!!」

 そう、お互いに、だ。

 俺が逃げられないのと同様、この状態は奴にとっても逃げ場はない。

 

「その言葉が、ただの思い上がりでない事を期待する!!」

 躍りかかってくる赤い稲妻(レッド・サンダー)の手斧を、刀の峰で受け止めて、そこから戦いの火蓋が切られた。

 

 ・・・

 

 互いの腕が鎖で繋がれた状態で、互いに絶え間なく攻撃を繰り出す。

 何せ一定距離以上退くことができないのだ。

 どうしても接近戦にならざるを得ず、互いの手数は多くなる。

 致命傷を避けようと思えば相手の動きを見切らねばならないし、それをさせない為に、攻撃のスピードを上げるしかない。

 互いにギリギリの一進一退の攻防を繰り広げ、一旦鎖の距離いっぱいまで間合いを取った赤い稲妻(レッド・サンダー)が、構えをとったまま動きを止める。

 

「どうやらさっきの言葉、思い上がりばかりではなかったようだ。

 これで少しは楽しめるというもの。

 だが、これが貴様に受けられるか!!

 冥凰島奥義・葬者の羽根(ウイング・オブ・ザ・デッド)!!」

 そう言って赤い稲妻(レッド・サンダー)が振りかざしたのは、それまで攻撃に使っていた両刃の手斧ではなく、背中までを覆うように垂らした羽根の頭飾りだった。

 鞭のようにしなるそれから、無数の羽根が飛び出して、一斉に俺に向かってくるのを、咄嗟に足元に脱ぎ置いていた学ランを拾って、それで受ける。

 俺の学ランに突き刺さった無数のそれには、先に鋭い針がついていた。

 …ここに光がいたら間違いなく『…◯い羽根共同募金?』とか、あの澄ました顔で言ってそうだと、心の片隅で呑気にも思ってしまう。

 当然だが、その羽根は募金で配られるものよりも大きく、針も長くて細く鋭い。

 

「安心するがよい、毒などは塗っていない!!

 それは俺の闘義に反すること!!

 だが急所を撃ち抜けば即死することは間違いない!!」

 赤い稲妻(レッド・サンダー)は再び頭飾りを振るい、羽根を飛ばす。

 飛燕の千本のように正確に急所を狙うわけではなくあくまで数頼みであるようだが、それだけにこの至近距離では躱すのも至難だ。

 そして遂に俺の右手に、一本の羽根が突き刺さった。

 

「くっ!!」

 瞬時に指に痺れが走り、刀を握る手から力が抜ける。

 

「も、桃が刀を落とした〜〜っ!!」

 自陣から、悲鳴のような富樫の声が聞こえた。

 

「これで勝負はあった。その手はしばらく麻痺して、剣を握ることさえ出来ん。」

 刀を手放した俺に向かって、鎖を引きながら赤い稲妻(レッド・サンダー)が言う。

 だが、油断するのはまだ早いんじゃないか。

 

「そいつはどうかな。

 遠慮することはない、試してみたらどうだ!!」

「…我が部族の古い諺にある。

 死にゆく野牛は鳴き声を上げず……とな。

 死ぬ時は、潔く死ねということだ──っ!!」

 勝利を確信してか、距離を詰める赤い稲妻(レッド・サンダー)は、ひとつミスをした。

 この状況であれば、距離を詰めるならば鎖を引いて、俺の身体の方を引き寄せていれば、俺の策は不発に終わっただろう。

 だが、こいつがこう来る事はそこそこ読めていた。

 

「気づかんのか…!

 剣は落としたのではない、置いたのだ!!」

 だから、完全に指が力を失う前に手を離し、届かない場所に弾かれるのを防ぐべく、足元に『置いた』。

 それを爪先で跳ね上げ、奴が距離を詰めて緩んだ鎖で、絡め取る。

 更に鎖を引いて切っ先の角度を調整し、踏み込みで緩んだ鎖を鞭のように振るうと、俺の刀は真っ直ぐ赤い稲妻(レッド・サンダー)の右手、先ほど俺が羽根を受けたのと違わぬ箇所を貫いた。

 奴の手から、武器である手斧が落ちる。

 

「日本の古い諺にある!死中に活ありとな!!」

 …全部同じことをやり返すというのは、少し大人気なかったかもしれない。

 

「勇者よ、貴様は久々に俺の血を滾らせた!!」

 まあ、お気に召したようで何よりだ。

 鎖をもう一度引いて、俺は自身の刀を回収する。

 刃が引き抜かれその手の甲に、赤い稲妻(レッド・サンダー)は、どこからか取り出した水筒のような容器から水をふりかけた。

 その水が、傷から溢れ出る血を洗い流す。

 

「我が故郷、母なるリムゾン河の聖なる水だ。

 この聖水が傷を癒し、怒り煮えたぎる心を鎮めてくれる!!」

「フッ、便利な水だな。

 まるでラグビーの魔法のヤカンだ。」

 奴の行動にそんな軽口で返した瞬間、いつだったか、塾の校庭の桜の下で組手をした後の、光のやや上気した顔が不意に思い出された。

 

 ☆☆☆

 

「いつもお水を持ってきていただけるのは有難いのですが、何故毎回ヤカンなんですか?

 水筒とか、コップとかではなく?」

 やや飲みにくそうにしながら水分補給を終え、やはり少しだけ制服を濡らしてしまったらしい光が、それを差し出してきた虎丸に問う。

 

「は?何を言うちょるんじゃ光は。

 こういう時は魔法のヤカンと、相場が決まっとるじゃろうが。」

 思いがけないことを尋ねられたせいか、普段はあまり出ない、どうやら出身地の言葉らしい口調で虎丸が返す。

 

「マホウノヤカン?」

「ごめんなさい。

 言われている意味がわかりません。」

 それに対して、光からだけでなくJにまで怪訝な表情をされてしまい、虎丸が困ったように俺を見た。

 

「…主にラグビーの試合や練習で倒れた選手に、気つけにヤカンの水をかける習慣があるんだ。

 医学的根拠はまったくないし、中に入れるのも普通の水なんだが、それで不思議と一応、選手は目を覚ますんで、割と頻繁に用いられてる…筈だ。」

 俺がそんな、説明にもなっていない説明をすると、光のただでさえ大きな目が、溢れ落ちそうなほど見開かれ、俺を見上げてキラキラ輝いた。

 

「なるほど…それが『魔法のヤカン』…!」

「Oh……まさに、日本が誇る奇跡…!」

 いやJ、その認識はおかしい。

 

「そう言われてみれば、なんだか元気が出てきました!」

 そして、暗示にかかりやす過ぎだ、光。

 

「凄いです魔法のヤカン!

 J、今度はスパーリングをしたいのですが、相手をしていただけますか!?」

「OK. I feel honored.」

 まるでダンスの相手でもするように、Jの大きな手が光に向けて差し伸べられ、光が躊躇うことなくその手を取る。

 その笑顔を見て、ふと胸の奥がチクリと痛んだ。

 …俺以外の男の前で、そんな無防備な顔すんな。

 

 …なんだか空気感がおかしなことになってきたのを察してか、その場にいた富樫がなにやら理由をつけて虎丸を引っ張って行った。

 おい待て、この状況で俺を一人にするな。

 勿論ダンスではなく寸止めのスパーリングという、傍目にはまったく色っぽくない光景を見守りながら、暫し悶々とした気分を味わう事になったのは、まだ新しい記憶だ。

 魔法のヤカンの水も、俺のこんな気分を洗い流してはくれなかった。

 

 ☆☆☆

 

 俺の揶揄を無視して、その有難い水筒を地面に放り投げた赤い稲妻(レッド・サンダー)が、改めて拾い上げた斧でまた攻撃をしてくる。

 だが、ウォーミングアップは終わりだ。

 先ほどに比べて身体がよく動くようになり、そのスピードに対応しきれなくなってきたらしい奴の攻撃を、躱したついでに背後を取り、振り返った胸に幾条も浅い傷をつける。

 

「き、貴様!!」

 埒もないことを思い出したせいで、少しばかり八つ当たりのような状況になったのは勘弁してもらおうか。




メインヒーロー3人、ここでようやく揃い踏み。
敵キャラの名前から適当にタイトルを付けた挙句、テーマを『男の嫉妬』に持っていった己が強引さを今日は褒めてあげたい。
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