婀嗟烬我愛瑠〜assassin girl〜   作:大岡 ひじき

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…なんていうか、オリジナル戦闘で苦労するのは、『男塾らしさ』をどこまで表現できるかって部分なんですよね。
赤石の時もそうでしたけど、光の戦闘スタイルがこの世界にちゃんと馴染んでるかどうかは、読者の方々の判断に委ねるしかないですな。


5・Crisis Game

『万物に氣があり、それに等しく合わせ、その時間の先を行く。

 それには思考する事を捨て、その上で集中を高めるのだ。

 それが合氣(あいき)という事よ。』

 私にその手ほどきをしてくれたのは塾長だ。

 私が桃に空手の指南を受けていることを知り、最初は小太刀を教えてくれると言っていたのだが、どうも(ワン)先生が『(あれ)は剣よりも拳の方に才能がある』と助言した事により、ならば体格が不利にならぬものをと選んだのが合氣(あいき)だったらしい。

『氣』による攻撃は暗殺の際に使用しているが、あれはあくまで暗殺であり闘いではない。

 桃や邪鬼様、あと塾長や(ホン)師範のように、物に流し込んで武器を強化したり、直接『氣』をぶつけたり、身に纏わせて防御したりといった使い方は、身体が小さい分氣の量もそれだけ少ない私だと、すぐに消耗してしまう。

 故に私の場合、なるべく自分の氣を使わずに、それらのことを行う技術が必要になってくるので、『相手の力と争わずにそれを己のものとして使う』という合氣(あいき)は、私の闘いに一番必要な技術だったというわけだ。

 まだ上っ面を撫でる程度の理解しか及んでいないものの、私なりの解釈で、実戦に対応できるまでには昇華させ…その結果、相手の『氣』の方向を逸らす事だけはできるようになっていた。

 もっとも、それを実感できたのは出発前日、彼らがまだ予選リーグを闘っていたあたりの事だ。

 だから、その時会場にいた彼らは、私がある程度強くなっているとは思っていても、ここまでの事ができるとは知らない筈だった。

 ……知っているのは、その時会場におらず、私と一緒に技の検証をしていた、1人だけだ。

 

 その男が鉄柵の向こうで、こちらに向かって何か叫んでいる。

 だがその声は、観客の歓声にかき消されて、届かなかった。

 

 赤石は目がいい。

 多分『綺薇(キラ)』の正体に気がついたのだろう。

 だが、この闘いを誰も止められはしない。

 水を差す事は、誰であっても許されない。

 

 私は今、純粋に、この闘いを楽しんでいた。

 

 ☆☆☆

 

「そいつは…その女は、俺たちの……!!」

 赤石先輩の言葉は、闘場の邪鬼先輩には届かなかったようだが、近くに居た俺たちの耳には確かに聞こえた。が、

 

「…それを邪鬼様に告げて、なんとする?」

 続きを聞く前に、後方から聞こえてきた声に、俺たちは一斉にそちらを振り向いた。

 

「影慶……!」

 その男の、静かだが重苦しいほどの覇気を纏った視線が、赤石先輩を射抜くように捉え、さすがの赤石先輩が息を呑んだのがわかった。

 

「我らの目的は、この大武會にて優勝を果たし、藤堂兵衛を討つこと。

 その目的の前に立ちはだかるのが誰であれ、撃ち倒して先に進むのみであろう。

 あの場に立っている以上、彼奴にはその覚悟がある筈。」

 どうやら影慶先輩には、赤石先輩が言わんとしていた事がなんであるか判っているらしい。

 赤石先輩が奥歯を噛みしめ、闘場と俺たちを隔てる鉄柵に手をかける。と、

 

「……それとも、失格を覚悟でこの鉄柵を斬り、間に入って真剣勝負を汚すか?

 それを、彼奴自身が望むと思うのか?

 彼奴は、貴様を信じているというのに!?」

 背中にかけられた鋭く斬りつけるようなその言葉に、赤石先輩の肩が揺れる。

 

「…それに邪鬼様には、既に御見通しであろう。

 我らは、結果を見届けるしか、できる事はない。

 あの方を……どうか、信じてくれ。」

 影慶先輩はそう言って闘場を……彼が心酔する主の背中を、完全に信頼した目で見つめていた。

 

「くっ……!!」

 赤石先輩は、一瞬人も殺せそうな視線で影慶先輩を睨みつけた。

 だがすぐにもう一度背を向け、闘場の方に目を向ける。

 

「ど、どういうことなんだよ…!」

「わ、わからねえ…なんだったんだ一体……!?」

 富樫と虎丸が周囲に説明を求めるが、当の赤石先輩をはじめとして、誰もそれに答える者は居なかった。

 

 …しかし俺も、ここまでのやり取りで、どういう事なのか、さすがに理解してしまった。

 つまり……そういう事か。

 

 一瞬口の中に、鉄の味が混じった気がした。

 

 ☆☆☆

 

 拳、(きゃく)、手刀、次々に繰り出される攻撃を、その力の方向を逸らして、躱す。

 邪鬼様は牛とは違い、勢いを逸らされても身体が泳がない為、その力を利用して転がしたり、壁に叩きつけるのは難しそうだ。

 けど、先ほどの真空(しんくう)殲風衝(せんぷうしょう)を受け流した事で、かなりの精神的動揺を与えられたと見て間違いはないと思う。

 …闘いには、相性というものがある。

 それは、実力とはまた別のものだ。

 うちの脳筋たちは意外と理解していないようだが、時として相性は実力の差を覆す。

 例えば、梁山泊戦の副将・宋江将軍。

 彼は赤石にとって、相性最悪の相手だった。

 或いは同じく梁山泊戦、泊鳳。

 最悪とはいかないまでも、ああまで体格差のある相手は、ボクサーであるJにとっては、相当やりにくい相手だった筈だ。

 その点において、私は恐らく邪鬼様にとっての、最悪の相手である自信があった。

 実際、一撃でも食らえば、私ならそれだけで致命傷になるほどの威力を持つ邪鬼様の攻撃が、現実には私の身体に、ひとつも当たっていないのだ。

 

「小賢しい…だが、避けるばかりではこの俺は倒せぬぞ!」

 知ってます。けど攻撃とは、一番効果的なタイミングでするものなのですよ。

 そして、ここに至るまでの間、数多の闘士たちの闘いを目にしてきた。

 それは私の闘いの経験値をそれなりに上げるもので。

 最も参考になったのは、一番体格の近い梁山泊の泊鳳の闘いだった。

 小兵はやはり、速度で勝負すべきだ。

 そして、私の身に付けているこの戦闘用スーツ、ただ薄くて軽いだけではなく、皮膚との接触面から、装着者に感じ取れない筋肉への微細な刺激を与える事により、速度を倍加させる機能をもっているのだ。

 更に、防御性にも優れており、余程の衝撃でなければその下の肉体にダメージを負わない。

 試作段階で目指すところはまだまだ上であるらしいが、研究者の方々はこれが完成すれば闘着の革命と呼ばれる事になると言っていた。

 これに『氣』の防御が加われば、私を傷つけられる者など、もはやこの世にいないだろう。

 

真空(しんくう)殲風衝(せんぷうしょう)──っ!!」

 それを身に付けた私に、懲りずにその技が向かってくるのを、今度はわざと逸らさず、その巻き起こす旋風に身を任せる。

 ふわりと泳ぐように風の流れを伝って、それが発せられた源に向かう。

 それは、邪鬼様の大きな手。

 更に()()()()()()()()()()()ものだ。

 

「なっ……!!」

 吹き飛ばされるどころか距離を詰めてきた相手に、明らかに戸惑ったのだろう、邪鬼様が一瞬目を瞠る。その顔面に、

 

「覇ッ!!」

 渾身の蹴りを、私は叩き込む。

 

「ぐはっ!!」

 呻き声と共に、邪鬼様の大きな身体が、ボールか何かのように、闘場の壁に激突した。

 

 観客席の、一際高まった歓声が、綺薇(キラ)の名を叫んだ。

 

 ☆☆☆

 

「な、なに───っ!!

 キ、綺薇(キラ)が蹴り一発で邪鬼先輩を、闘場の壁に叩きつけた──っ!!」

「あ、あんな細い身体のどこにあんな力があるんじゃ、あの女は──っ!!」

 富樫と虎丸が驚愕の声を上げるのに、俺が答える。

 

「違う…綺薇(キラ)のあの攻撃は、彼女自身の力ではない!」

「な、なんだと……!」

「あれは、邪鬼先輩自身の『氣』…!!

 真空(しんくう)殲風衝(せんぷうしょう)を放つ際に、旋風を巻き起こしそれを操るための『氣』を、綺薇(キラ)は己のものとし、それを纏って蹴りを放ったのだ!!」

 つまり、邪鬼先輩が放つ『氣』の量が多ければ多いほど、綺薇(キラ)の力は強まるという事だ。

 さっきの紫蘭もそうだったが、自身の強さが逆に仇になる相手というのは厄介極まりない。

 

「くっ……なるほどな。

 俺の『氣』を、逆に取り込んだというわけか…!!

 ならば、これはどうだ!!」

 叩きつけられた壁の、砕けた欠片を振り落としながら、立ち上がった邪鬼先輩は、纏っていたマントを引いて外すと、それを振るようにして投げ捨てた。

 そこから、無数の白いものが現れる。あれは…!

 

「大豪院流奥義・風舞(ふうぶ)殃乱鶴(おうらんかく)!!」

 そう、この大武會予選リーグ準決勝で当たった淤凛葡繻 (オリンポス)十六闘神チームの、大将であった聖紆塵(ゼウス)との闘いで使った、羽根に刃を仕込んだ折鶴だ。

 それがふわりと舞い、綺薇(キラ)の周囲を飛び回った。

 これは真空(しんくう)殲風衝(せんぷうしょう)の応用技だが、どうやら氣の量を小さく、しかも微細に調整しているらしく、聖紆塵(ゼウス)戦で見せたときのように、一斉に襲いかかっていくような鋭さはない。

 むしろ鶴の1羽1羽が意志を持っているかのように、次から次へと綺薇(キラ)に向かっていくような動きだ。

 

 だが、反撃の威力を抑えることはできても、これでは決定打にはならないだろう。

 邪鬼先輩はここから、どう動くつもりなのか…?

 

 ☆☆☆

 

 …これは予選リーグで、赤石とイヤホンを片方ずつ使い2人で短波ラジオの中継を聞いていた時に、実際に見てみたいと思っていた技ではないだろうか。

 実際に見るどころか、まさか自分が受けることになろうとは、あの時は想像すらしていなかったが。

 しかも大威震八連制覇の後日、この鶴を邪鬼様に渡した時に見せてもらった動きとは違って、刃を仕込まれた鶴たちはそれこそ桜の花びらが襲いかかってくるような動きで、ちまちまと地味に攻撃してくる。

 こんなもので私の身体はダメージを負わない。

 確かに、一気に叩きつけられる『氣』と違い、これだけ無数に分散されては、そのすべてをさばくのは不可能なのだが、私はこのスーツを着ているので、この程度ならば露出している顔や手の先だけを庇っていれば済む。

 故に、そこを攻撃してくる鶴を狙ってその氣を捕らえ、放った邪鬼様に氣ごと返してやると、割と簡単に邪鬼様の身体に、細かい切り傷が刻まれていった。

 向こうも大したダメージではないだろうが、私が全く無傷である事を考えれば、こちらの方が優位に立っていると思って間違いないだろう。

 ……けど、これではいつまでたっても勝負がつかないので、跳ね返す鶴に、初めて私自身の氣を僅かに仕込む。

 暗殺の場合と違い、直接触れない飛ばし攻撃では、威力も精度も下がるわけだが、鶴が刻む傷から少しずつ、邪鬼様の身体に私の氣を打ち込んでいき、ある程度まで蓄積させて、要所に留まらせることで、運動能力を徐々に奪っていける。

 やったことないから確かではないが、理論上は。

 

「……っく、はあ、はぁっ……!!」

 そうして、静かな攻防を繰り返していくうちに、邪鬼様の呼吸が乱れ始めた。

 私の氣が作用して、邪鬼様の運動機能を阻害し始め、極度の疲労感を覚え始めている筈だ。

 ただでさえ一気に放出するよりも難しい氣の微調整が覚束なくなり、半数以上の鶴が邪鬼様の氣の支配を逃れ、重力に従って地面に落ちている。

 

「くっ……ベラミスの剣を、投げ返されたか…!」

 どうやら邪鬼様はようやく、自分の身に何が起きたか気がついたらしい。

 けど、もう遅い。

 今の邪鬼様ならば、私の素の攻撃でも、かなりのダメージを与えることができる。

 

()ああっ!!」

 膝ががくりと落ちかけたタイミングで私は跳躍すると、捻った身体全体をバネにして、邪鬼様の側頭部に向けて、渾身の回し蹴りを放った。

 邪鬼様の身体が傾ぎ、そのまま地面に倒れ…

 

真空(しんくう)殲風衝(せんぷうしょう)!!!!」

 …る直前に放たれたそれに、咄嗟に対応したのは、ほぼ生存本能によるものだった。

 全身の氣を薄皮一枚ながらも纏い、血肉を剥ぎ取らんとする空気流をいなす。

 本当に間一髪のところで、私は生を拾った。

 ……対して邪鬼様は、どうやら今のが残りの氣すべてを込めた攻撃であったようで、辛うじて倒れてはいないものの、地面に膝をついたまま立ち上がれずにいる。

 この時、私は自身の勝利を確信していた。

 実際のところ、咄嗟に使った氣の消耗は激しかったが、身体をふらつかせることもなく、大きく息をつく。

 

「これで終わりですか?私は全くの無傷ですよ?」

 ちょっと嫌味ったらしく前髪なんかかき上げながらそう言うと、何故か邪鬼様は、私を見上げて、フッと笑った。

 

「…だろうな。だがその姿で、まだ闘えるか?」

「……は?」

「…ふむ。以前サラシ越しに見た時より、随分立派になったと思っていたが、どうやら上げ底だったらしいな……光よ。」

 言われて、反射的に顔に手をやる。

 案の定、そこにあるはずの仮面が指に当たらず、先ほどより広がった視界の端に、銀色に輝くそれが、まっぷたつに割れて落ちていることにようやく気づいた。

 一緒に、編み込んでいた付け毛も取れてしまっているらしい。

 更に、肩口にスーツの色とは異なる肌色を視界に捉え、いやな予感に恐る恐る、自分の身体を見下ろす。

 

 

 …確かに、私の身体には傷ひとつ付いていなかった。

 それが、誰の目にも明らかな状況がそこにあった。

 

 

 さっきまで確かに身につけていた戦闘用全身スーツも脱浮舞楽(ぬうぶら)も、今はその身に、ひとかけらも纏っていない。

 奇跡的に…否、恐らく最後の良心として意図的に残されただろう下穿きは無傷だったが、それとて極小である為、覆う面積は最小限だ。

 恐らくはあの鶴たちの刃、ひとつひとつは特殊素材のスーツに、それほどのダメージは与えなかったが、無数の見えない傷を、浅く細かく刻まれていた。

 それが素材の耐久力を弱め、最後の真空(しんくう)殲風衝(せんぷうしょう)によって細かく千切れ、弾き飛ばされて……、

 

 

 そう、私は今、ほぼ全裸の状態なのだ。

 

 

「……んぎゃあぁああ〜〜っ!!!!」

 

 一拍遅れて観客席から歓声が轟いたと同時に、私は悲鳴をあげて両腕で身体を抱きしめ、その場に座り込んだ。

 三号生と初めて会った時とか、御前の前で着替えた時のように、ある程度覚悟を決めて自分で脱ぐのと、不特定の大勢の前でいきなり剥かれてるこの状況は、同じなようでまったく違う。

 顔も晒されてる状態で、こうなると羞恥心で動けない。

 

 と、次の瞬間身体が、何か黒い布に包まれた。

 布から微かな汗の匂いと共に、藤堂家に入ったばかりの頃に使っていた海外製の蜂蜜石けんの香りが鼻腔をくすぐる。

 使用感も香りも割と気に入っていたけど、万が一香りが肌に残ると仕事に支障が出るので、泣く泣く私の使うものだけ国産の無香のものに替えて貰ったのは、確か豪毅と一緒に風呂に入って清子さんに叱られた後の話だ。

 匂いが記憶に直結するというのは本当のようで、懐かしい記憶に一瞬トリップしていたら、包まれた布ごと強い腕に抱き込まれ、更にそれは私を軽々と抱き上げた。

 

「見るな!」

 頭の上から豪毅の声が響き、私はその顔を見上げる。

 その豪毅が上半身裸であるところを見ると、今私の身を包んでいるこの黒い布は、豪毅の学ランであるらしい。

 …ってコイツもうちの塾生同様、中にシャツも着けず直接学ラン着てたのか!!

 

「双方、戦闘は続行不可能!

 この勝負、引き分けでいいな!?」

 さっきまでの冷たい表情とは打って変わった、少しだけ焦ったような顔が、それでも真っ直ぐ邪鬼様を睨みつけている。

 そして、その豪毅を何か面白いものでも見るような表情で見返しながら、邪鬼様はその薄い唇を、微かに笑みの形に歪ませた。

 

「……構わん。

 可愛い弟子の成長も見れた事だしな……!」

 いや、今の台詞、ニュアンス的に絶対『成長(笑)』みたくなってたよね!?

 私は涙目で邪鬼様を睨みつけていたが、膝をついているその大きな身体が、一瞬傾いだように見えた。

 

「邪鬼先輩!!」

 そのまま地面に倒れた邪鬼様を、飛び出してきた桃たちが抱えて、自陣に運んでいく。

 視界の端でその桃が一瞬、振り返ってこちらを見たような気がしたが、すぐに私も豪毅に抱き抱えられて運ばれた為、本当にそうだったか確認することは出来なかった。

 

 ☆☆☆

 

 回収した邪鬼先輩がすぐに目を覚ました事にひと安心して、俺たちはホッと胸を撫で下ろした。

 光のことは気にはなるが、今はこの闘いに勝つことだけを考えなければならない。

 

綺薇(キラ)が、まさか光だったなんてな…!」

「ああ、驚いたぜ…つか、あいつあんなに強かったんだな…」

「ああ。俺は出発前日に、あいつと手合わせをして、あいつが俺の烈風剣を、さっきみたいにいなしたのを見たんだ。

 邪鬼先輩…アンタ、いつから気がついてた?」

 赤石先輩の問いに、運び込まれた簡易ベッドに横たえられていた邪鬼先輩が答える。

 

「侮るな。ひと目でわかったわ。

 俺はあいつに、闘いにおける『氣』の使い方を教えていたのだぞ。

 ……フフッ、それにしても………」

 答えながら、邪鬼先輩は何か我慢できないというように、くつくつ笑い始めた。

 

「………あいつ、尻尾踏まれた猫みたいな悲鳴上げてたな。」

「注目するトコそこですか!!」

 思わずつっこんだ俺は悪くないと思う。




結論。
おとんには敵いませんでしたとさ。
結果は相討ちだけど、勝負には負けた感。

邪鬼様の壮絶な死にざまに思い入れのあった皆様には、本当申し訳ありません。
ですが邪鬼様だけはどうしても『天より』時空に繋げたかったのです。
そんなわけですので煌鬼さん。
鐘の中での修業フラグ折れましたので、冥王炸裂破は自力でなんとか修得してください(爆
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