婀嗟烬我愛瑠〜assassin girl〜   作:大岡 ひじき

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気付けばP・S(ファラオ・スフィンクス)戦は、光のツッコミ祭りだった気がする…。


9・Don't Worry

「ならば、こんなのはどうだ!」

 空を飛ぶ象と言われた事に触発されてでは勿論ないだろうが、ファラオはその場で高く跳躍すると、桃の上空で一回転し、その位置から更に上空へ飛び上がった。

 それから急降下して、手刀で桃に襲いかかり、躱した桃が反撃の構えを取る間に、再び上空へと舞い上がる。

 空飛ぶ象の飛び方とは違うが、ファラオはまさに空を飛んでいるように見えた。

 

「……なるほどな。」

 自陣ではいつもの子達が驚いているが、どうやら桃は気がついたようだ。

 いつのまにそうしたものかは知らないが、先ほど桃に向かって斬りつけてきた刃物がついていた紐の先端が、今はセティと伊達が戦っていた、互いの陣を繋ぐロープに巻きついている。

 …結局あのロープ燃え落ちなかったんだ。

 しかも小さめとはいえ人一人の体重がかかってもびくともしていないとか、なんかものすごく騙されたような気がしてきた。

 というか…。

 

「地面に対して垂直か平行かの違いはありますけど、やってることは富樫と虎丸が、前のチームの副将たちに仕掛けた技と変わりませんよね?」

「確かにそうだが、上段からの攻撃はやはり有利に運ぶからな。

 その違いは大きいのではないか?」

「なるほど…言われてみれば富樫などはよく私に、真上からチョップを落としてきますが、確かにあれは地味に痛いです。」

「………。」

 …影慶が相手をしてくれなくなったので、仕方なくまた闘場に目を向ける。

 

「無駄だ。

 この程度のことでは俺は倒せない。」

 桃は動揺することなく跳躍でファラオの手刀を躱すと、まっすぐ突っ込んでくるファラオの背後を取った。

 

「もらったぞ、ファラオ!!」

 容赦なく上段に構えた刀を、桃がそのまま振り下ろす。

 だがその刃の下に、ファラオは自ら頭部を晒したように見えた。そして。

 

 ガキン!!

 

 真っ二つになったのは、桃の刀。

 

「ば、馬鹿な。この剛剣がこうも脆く……!!」

 どうやらファラオの額の宝石が、打ちつけた刃を弾いたらしいが、あれがたとえダイヤモンドであったとしても、いくらなんでもあっけなさすぎる。

 桃が明らかに呆然とした隙をついて、ファラオはさっき耳につけていたのと同じ種類の紐を、投げ縄のように桃の首に引っ掛けた。

 

「うぐっ!!」

 いきなり首を締め付けられて桃が呻く。

 その紐を引っ張りながらファラオが、少し呆れたような声で言った。

 

「甘い男よのう。

 命を賭した戦場で、敵の武器をただ返すとでも思ったか。」

「そ、そうか貴様、俺の刃になにか細工を…!!」

 ファラオは鼻で笑ったのみで肯定も否定もせず、紐をぐいぐいと引きながら、先ほどの板と玉のところまで移動する。

 板はよく見ればシーソー状の形に設置されており、支点の部分は中心より玉に近い部分に寄っている。

 

「これでようやく、これが役に立つ時が来たようだ。

 これは一見大した大きさもないただの鉄球だが、実際には砲鬧鉄(ほうとうてつ)という、超質量の物質で出来ており、その重さは200キロもある。」

 200キロというと、懲罰房で虎丸が支えていた吊り天井と同じ重さだよね。

 確かあの玉、P・S(ファラオ・スフィンクス)の兵士が3人がかりで運んでいたし。

 というか玉の上部になっているところに、紐が通せるような突起が付いているのが地味に気になるが、まさか。

 案の定、ファラオはその突起に、桃の首と繋がっている件の紐を、いつの間にか取り付けていた金具で引っ掛けて繋げる。それから、

 

「これが貴様に受けられるか──っ!!」

 叫んで、ファラオは一度空中高く飛び上がると、玉の乗ったシーソーの反対側の端に飛び降りた。

 200キロあるという玉がそのシーソーに弾かれ、スーパーボールのように高く宙に飛ぶ。

 それは一度、闘場の上に張られたロープを飛び越え、その上を通って、再び落下する。

 真っ直ぐに、桃の頭上へと。

 既にその玉の上昇で首を締め上げられていた桃は、たまらずそれを両手で受け止めた。

 …200キロの、落下速度のついた玉を。

 いやどんだけ馬鹿力か!もう虎丸の比じゃねえわ!

 いやいやそんな事言ってる場合じゃない!!

 受け止めてくれて良かったけど、鉄球の紐は上のロープに引っかかっており、反対側の端に、桃の首。

 つまり鉄球を落とせば、桃は首吊り状態になる。

 

「き、貴様、これは……!!」

「これぞP・S(ファラオ・スフィンクス)究極処刑法、オイディプスの煩悶…。

 見ての通り、わずかでもその手を弱めれば、鉄球は落下し貴様の首を瞬時に締めあげる。

 …ただでは殺さん。

 貴様の命を握るのは己自身…存分にこの世の地獄を味わうがよい。」

 …てゆーかあのロープ、燃え落ちなかっただけじゃなく200キロと桃の体重が一点にかかってる状態でも切れないんじゃん!!

 完全に騙されたよ伊達!お前怒っていいよ!!

 なんならセティにあと3回くらいトドメ刺してもいいよ!!

 

「どうだ気分は?絶体絶命とはこのことを言う。

 …ジェセル。

 石壺(クヌム)のネスコンス。

 ツイン・スフィンクスの左将(レフトアーム)セティ。

 同じく右将(ライトアーム)ホルス。

 そしてP・S(ファラオ・スフィンクス)副将アヌビス…。

 全て貴様等男塾に殺られてしまった。

 奴等はあの世で皆、泣いておる。

 その無念を男塾の大将である貴様に償わせてやろう。

 それがP・S(ファラオ・スフィンクス)の将として出来る、余のせめてもの供養よ。」

 

 ・・・

 

「いやいやいや!

 ジェセルはセンクウがトドメ刺さなかったのに身投げしたし、セティにトドメ刺したのはホルスだし、そのホルス殺したの、お前んちの副将だからね!

 うちの子たちみんなメッチャ優しくない!?

 あと、二番手で戦ったピネジェム忘れてる!!

 お前のほうがよっぽど酷いわ!!」

「落ち着け。……というか俺も忘れていた。」

「お前も酷っ!!」

 

 ・・・

 

 私と影慶の会話はさておき。

 

「俺も、この大武會で多くの、かけがえのない仲間を失った……。

 だが奴等は、俺が貴様のようなこんな陰湿な復讐をしても喜ばんだろう……!!

 奴等は皆、己の死に誇りを持ち、後に続く仲間達を信じて笑って死んでいった……!!

 男塾魂とは、そういうものだ……!!」

 息を乱しながらも大将として仲間を誇る言葉を紡ぐ桃の顔面に、ファラオが拳を放つ。

 200キロの鉄球で両手が塞がれ、防御すらできない桃は、ただそれを受けるしかない。

 小柄だがファラオは割と力があるようで、無抵抗で受けたとはいえ、その拳は桃をふらつかせた。

 体勢が崩れれば途端に首が締まる。

 桃はなんとか耐えたが、更にファラオは服の下から、何やら錐のような器具を取り出した。

 

「これは我が地に古来より伝わるトスカという、本来は罪人に罪を白状される為に使う拷問道具だ。

 この先端が筋肉を突き破り、神経に届いた所で、下の刃の傘が開く仕組みになっている。

 むき出しの神経が、この刃の回転でえぐられる、その激痛は想像を絶するものだ。」

 えぐすぎる!しかもやっぱり武術関係ない!!

 そのトスカという器具を、ファラオは躊躇なく桃の身体に突き立て、桃が激痛に声をあげる。

 

「なんとかならねえのか──っ!!

 あのままじゃ桃はなぶり殺しだ──っ!!」

 あの状態から何をしようとしても、手を離そうものなら首のロープが締まる。

 あのロープさえ切れれば助かるが…。

 

「いいことを思いついたぞ!

 首に巻きついているロープじゃなく、この崖と向こう側を結ぶロープを切るんじゃ!!」

 虎丸がなんか言ってるけど無理だわ!

 それさっきまで火がついてた上に更に200キロ支えて、それでも切れないロープだからな!

 絶対、中に白金鋼のワイヤーかなんか入っとるわ!!

 …ああでも、この世に斬れないものなどない男があの中にいるか。

 彼がこの状況で動くとも思えないけど。だって…。

 

「それはこの俺が許さん。」

 言って、後ろから進み出てきたのは副将・大豪院邪鬼。

 なんか三号生全員気をつけの姿勢で固まってるけどそれはさておき。

 

「奴は将来の男塾を背負って立つ男…。

 その真価が今まさに問われているのだ!!

 手を出すことは許されん!!

 奴も、それを望むような男ではない。

 あのままで死ぬなら、所詮それまでの男よ。」

 言うだけ言って、邪鬼様はまた後ろに引っ込んでいく。

 桃が闘場に居る今、彼の発言は絶対だ。

 邪鬼様もそうだろうが赤石も、自分に勝った男がこのまま何もできず敗れ去るなど、我慢できる事態ではないのだろう。

 

「……死んだら、許さないから。」

 

 気づけば私の口から、そんな言葉が漏れていた。

 それが恐らく赤石や邪鬼様の、本心でもある。

 

 ・・・

 

「さあ、いい加減楽になったらどうだ。

 その腕の力を少しでも弱めれば、この苦痛から永遠に解き放たれるのだ。

 おまえの男塾魂とやらは、充分見せてもらった。」

「な、なめるな…ここまではただの根性……!!

 ここからが、男塾魂だぜ。」

 苦痛にその端正な顔を歪ませながらも、桃はそう言い切る。

 それを嘲笑いながら更にトスカを突き刺そうとするファラオに、どうやら腕に巻いたサラシの下に隠していたらしい小柄(こづか)を、口で引き出して桃が投げ放った。

 だが口で投げただけに勢いとスピードが足りず、不意を突いたにもかかわらず、ファラオはそれをあっさりと手刀で弾く。

 

「危なかったぜ。

 そんなところにまだ武器があったとはな。」

 どうやら最後の策としてタイミングを狙っていたのだろう。

 それが外され、桃の目から明らかに、先ほどまでの輝きが失せていた。これまでか。

 

「俺は用心深い。

 だからこそ今まで生きてこれたのだ。

 他にもないか調べさせてもらうぜ。」

 だがファラオはそんな桃の変化に気がついていないようで、桃が身につけているものを調べ始めた。

 そしてお尻のポケットから、小さな巾着袋を引き出す。

 そう、先ほどアヌビスとの戦いの前に、邪鬼様が桃に渡したやつだ。

 …やっぱりもうちょっと丁寧に縫うんだった。

 それを無造作に開けて中を覗くファラオの手元を見て、ちょっと気恥ずかしいものを覚えた。

 …うん、わかってる。そんな場合じゃない。

 

「こんなものが入っておった。

 もはや目も虚ろだろうが、これはなんだ?」

 ファラオが袋から取り出したものは、何やら一枚の紙片のようだった。

 それを桃の目の前にかざして見せる。

 俯いていた桃の視線が上がる。

 その目が一瞬、見開かれた。

 

「…くだらん。

 最期の仕上げは脳天ひと突きで楽にしてやろう。」

 聞いておいて、興味なさそうにファラオはそれを指で弾く。

 

「せ、先輩もきついプレゼントをくれたもんだ。

 それを見せられては、もうひと踏ん張りしないわけにはいかないぜ。」

 唇を笑みの形に歪めた桃に、とどめを刺そうとファラオがトスカを振りかぶる。

 それに向かって、足首のスナップで拾って投げたのは、先ほどの小柄。

 

「馬鹿めが、まだ悪あがきを!!」

 高笑いしながら、額の石でファラオはそれを弾き返す。

 だが返された小柄は、勢いを失わないまま回転して飛び、桃の首と鉄球を結ぶロープを断ち切った。

 

「イチかバチかの賭けだった…。

 貴様の負けだ、ファラオ───っ!!」

 200キロが落下速度を伴う前に、桃の手から離れる。

 それはファラオを直撃し、顔面と身につけた防具を砕いて、倒れたその身体を下敷きにした。

 

「フッ、ごっつぁんでした邪鬼先輩。

 あいつに見られていては無様は出来ませんからね…!!」

 …は?あいつって誰?

 

「な、何故…ひと思いに殺さなかった…?

 貴様は鉄球を投げた時に力を加減した…。

 俺の頭蓋骨をも粉々にする事も出来たはず……!!」

 身体の上の鉄球を足で転がして退けた桃に、ファラオが問う。

 

「力を加減したわけじゃない。

 ただ、血で手が滑っただけのことだ。」

 桃にしてみれば、既に勝負のついた試合。

 だがファラオは納得しないらしく、殺せと桃に向かって訴える。

 その時。

 こちらに向けて飛んできたヘリから、拡声器を通じて聞こえてきた言葉があった。

 

P・S(ファラオ・スフィンクス)、男塾、両チームに警告する!!

 我々は天挑五輪大武會運営本部である!!

 この闘場に於ける闘いは、既に大会規定の時間制限(タイムリミット)をオーバーしている。

 よって大会規約第三条により、この闘場はあと5分で、跡形もなく消滅する!!」

 って、なんじゃそりゃあ〜〜!!

 

「勝利チームは、速やかに次の闘場へ移動すべし!!

 以上、警告した!!」

 …多分だけど、これ御前が飽きたんだと思う。

 闘場の整備するより新しいの作る方が楽だとか考えていそう。

 警告通り、両方の縄ばしごは落ちてしまい、闘場は端から崩れて、欠片は赤酸湖へと沈んでいく。

 桃はファラオのそばに歩み寄り、何やら話をしているらしい。

 既に集音マイクが拾うのはその轟音のみで、2人の声は全然聞こえない。

 

「ちょ、諦めんな、馬鹿…!」

「…上のロープが使えそうだな。

 心配するな光。剣は俺が必ず助ける。

 奴にこんなところで死なれては、奴に負けた俺の面子も立たんからな。」

 影慶が微笑んでそう言って動き出した、刹那。

 

 ☆☆☆

 

「な、何をする気だ、貴様──っ!!」

「俺は大将として、ここは死んでも生き残らねばならん。

 悪いがおまえにも付き合ってもらうぜ。」

 ファラオのちっこい身体を無理矢理背負ってから、さっきのゴムロープを確認する。

 俺の首を締めていた端の方が切れただけで、長さは充分だろうし、俺たちの重さが加わった程度で切れることはなさそうだ。

 それから、まだそれが繋がったままの鉄球をなんとか転がして、先ほどこいつを宙に飛ばしたシーソーの端に乗せた。

 ここまでくれば俺のやろうとしている事がファラオにもわかったと見え、俺の背の上で暴れ出す。

 

「ば、馬鹿な!

 さっきのように鉄球を上のロープまで飛ばし、引っ掛けて這い上がろうというのだろうが、俺を背負ってあそこまで登れると思っているのか!?

 き、貴様だけなら助かるチャンスを、逃して死ぬことになるんだぞ──っ!!」

 …どうやら、しばらく眠っててもらった方がよさそうだ。

 俺は、一度ファラオを背から下ろすと当身で気絶させ、もう一度背負い直すと、その身体をサラシで俺の身体にくくりつけた。

 それからゴムロープの端を、更に2人の体に結びつける。

 

「いくぜ!!」

 身体にかかる衝撃を少しでも少なくするために、身体に結んだロープを手でも握ってから、助走をつけて高く跳躍する。

 そのままシーソーの端に飛び降りると、さっきファラオがやった時と同じ、否、それ以上の勢いで、鉄球は宙へと飛び上がった。

 それに引かれて、俺たちの身体も。

 鉄球は上のロープを飛び越え、落下したと同時に、ゴムロープの中心がそれに引っかかる。

 その接触面が支点となり、一瞬止まった後落下しかけた俺たちの身体は、ゴムロープの伸縮により再び上昇した。

 その勢いで上のロープに手が届き、俺は片手でそれを掴むと同時に、鉄球の繋がるゴムロープを切断した。

 

「つ、剣…貴様という男は……!!」

 どうやら目を覚ましたらしいファラオの、震える声が首の後ろから聞こえた。

 

「フッ、礼には及ばない。

 おまえと地獄までツラつきあわせるのは御免だからな。

 ただそれだけのことだ。」

 後ろから嗚咽が聞こえ、肩に冷たいものが落ちた。

 

 ☆☆☆

 

「と、飛んだ!?」

「なるほど、敵の使用した設備を利用するとは考えたものだ。」

 どうやらファラオも一緒に助け出したらしく、掴まったロープから身柄を仲間たちに回収された桃が富樫に手当てされている横で、ファラオも虎丸に包帯を巻かれている。

 …虎丸は富樫に比べて包帯の巻き方が下手なようだが。

 他の一号生に比べて、授業を半年受けていないから仕方ないのだろう。

 

 ホッとして私がその場にへたり込むと、どこからかひらひらと舞う紙切れが風で飛んで落ちてきたのを、何故か影慶がキャッチして、見た瞬間にフッと笑った。

 

「…どうかされましたか?」

 影慶は答えの代わりに、その紙切れを手渡してくる。

 

「え、これは……!!」

 いつ撮られたものなのか、まったく記憶にない。

 だがそれは間違いなく…男塾の学ラン姿で、腰に両手を当てて仁王立ちしている私の写真だった。

 背景からすると天動宮の修練場かと思うが、本当にいつ、誰に撮られたものなのだろう。

 しかも結構綺麗な字でその上から、

 

死んで楽になれると思うな!!

むしろ死んでも死ぬ気で生きろ!!

───光

 

 と書かれている。なんだこれ?

 

「邪鬼様が戦いの前に剣に手渡された小袋の中身だ。

 ファラオとかいうやつが開けて剣に見せていたろう。

 この字は邪鬼様の筆跡だな。」

 言いながら影慶が、喉の奥でくつくつ笑っている。

 出処から考えればそうだろうね!でもなんで!?

 私、こんなむちゃくちゃな事言った事ないのに、なんでこれが私の言葉みたいになってるんだ。

 混乱した頭に不意に、大威震八連制覇の最終闘が終わった直後、拳での切腹を敢行して、ホッとしたような顔で目を閉じようとした邪鬼様の姿が浮かんだ。

 

『これで安心して死ねるとか思ってます?

 甘いですよ、邪鬼様。まだ死なせません。』

 

 …言った!言い方は違うけど、あの時似たような事確かに言ったよ私!

 あれを邪鬼様はこう受け取ったってことか!!

 くっそ、覚えてろよあの非常識男!!

 死んでも生きろとか意味わからんわ!!

 

 ☆☆☆

 

「のう桃、結局あの紙、なんだったんじゃ?」

「フフッ…秘密だ。

 …結局あの騒ぎでどこかに飛んでいっちまったな。

 回収してお守りにしようと思ったが、残念だ。」




わかりにくいちょっとした変化ですが、この話での桃は最後の闘場崩落の際、原作と違い諦めてません。
諦めてないから、ファラオに鉄球を重石にして自分がジャンプすると案を出される前に、自分で考えて解決できました。
塾長の写真が光に変わった事で、潔い死に様よりも生き残る意志が明確になった、微妙なバタフライ・エフェクトでした。

そして次回からの梁山泊戦では、結構明確な原作改変を予定しております。
嫌にならなければ光の物語にまだまだお付き合いください。
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