超能力でいく!僕のヒーローアカデミア   作:羽柴光秀

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授業 ※3

 対戦が始まるまであと5分―――

 

「建物の見取り図…覚えないとねコレ!相澤先生と違って罰とかないみたいだし安心したよ。オールマイトって優しくてテレビのイメージと変わらんね」

「そうだね、それに大分面白い人だったようだし」

「………」

 

 デク君から返事がなかったのでお茶子ちゃんと顔を見合わせる。二人でデク君の方を見るとひきつった笑顔を浮かべ、全身を震わせているデク君がいた。

 

「安心してないね!!」

「おいおい大丈夫?」

 

「いや……その……」

 

 デク君は俯きながら話し出す。

 

「相手が……かっちゃんだから…飯田くんもいるし……ちょっと…だいぶ身構えちゃって……」

「そっか…爆豪くんバカにしてくる人なんだっけ……」

「凄いんだよ、嫌な奴だけど……目標も、自信も、体力も……“個性”も僕なんかより何倍も凄いんだ。でも……だから()()負けたくない……なって」

 

 ……どんどん成長してるな、デク君は!今回は私も全力を出そう!君を応援したいと前世から思ってるんだぜ!

 

「それなら私も協力するよ」

「男のインネンってヤツだね……!!?」

「あっいやゴメン!麗日さんや六覚くんには関係ないのに……!」

「あるよ!チームじゃん!!頑張ろう!」

「ああ、そんな寂しい事言うなよ。勝つ為に手伝うぜ!」

「―――――!!」

 

 試合前にまた少しデク君とお茶子ちゃんと絆が深まった気がした。

 

 

 

 屋内対人戦闘訓練 開始(スタート)

 

 ビル地下 モニタールーム

 

「さあ君たちも考えて見るんだぞ!」

「「「はい!」」」

 

 

 

攻撃形態(ウェポン・アームズ)Ver.(バージョン)砂!」

 

 グラウンドの砂から全長1m程の手を3つ作り出す。

 

「これの上に座って」

「了解!」

「す、座ってたら敵が来た時迎撃しにくいよ」

「大丈夫。建物に入るまでだし、ちゃんと対策はあるよ」

 

 パチリと指を鳴らすと砂が浮かび上がり、30cm程の手が40個ほど出来上がった。

 

「これは自動迎撃型だから、爆豪君が相手でも体勢を整えるくらいは簡単にできるよ」

「それなら行けるね!」

「じゃあ行こう」

 

 デク君も納得してくれたので、それぞれ手に乗り込む。

 

「浮かべ」

 

 作戦は「2階から侵入したら二手に分かれて核兵器を探し、発見したら小型無線機で連絡。合流してから確保」だ。

 

 2階の窓を開けて中に忍び込む。1mの手は屋内で邪魔になるので、分解して迎撃型の手に砂を合体させ強化した。

 

「潜入成功!」

「死角が多いから気をつけよう……」

「じゃあお茶子ちゃんと緑谷君は上を頼む。私は2階と1階を探すよ」

「また後でね!」

「敵に気をつけてね!」

「了解」

 

 

 二人と分かれた後はその場で迎撃型の手を分裂させ、2階と1階を捜索した。今は何もなかったので3階へと続く階段の方に向かっている。

 

 核兵器見付からないなあ……原作では1階に爆豪君がいたのに、実際にはいなかったし。これは大分原作から乖離してるね……

 

 警戒しながらも早足で上の階を目指していると、小型無線機からお茶子ちゃんの声が聞こえてきた。

 

『念くん!3階でデクくんと爆豪くんが戦ってる!私と念くんは核兵器の確保にいくよ!』

 

 まさか!爆豪君が3階にいたとは……やっぱりデク君と戦うのは決まってるんだな。

 

『了解、窓から4階に侵入する。4階を探索し終えたら、5階へ続く階段で合流しよう』

 

 走りながら窓の外に手を先行させ、迎撃型を数個合体させ1mの手を作る。窓の所にに着くと急いで手に乗り、4階へと向かった。

 

 

 階段で合流して5階を目指す。階下から爆発音が散発して聞こえてくる。

 

「お茶子ちゃん、緑谷君は大丈夫?」

「うん、達人みたいに爆豪くんを投げ飛ばしてたよ!」

 

 そこは原作通りなのか……てことは早めに核兵器の所に行かないとな。

 

 

 ビル地下 モニタールーム

 

「あいつらなに話てんだ?音声ないとわかんねえな」

「15分の間に核の確保か敵の捕縛。ヒーロー側が圧倒的に不利ですね、コレ」

「相澤くんにも言われたろ?アレだよ、せーの!Plus Ult「あっムッシュ、爆豪が!」…………」

「なんかすっげーイラついてる。コワッ」

(爆豪少年は緑谷少年から聞いた感じ自尊心の塊なんだろうが……肥大化しすぎてるぞ……ムムム…!)

 

 

 『核兵器、5階で発見。その前方に飯田君が立っている模様』

 「後はデク君が来るまで見つかんないように……」

 

 飯田君がブツブツと独り言を言っているのを、お茶子ちゃんが聞き取ろうとしている。

 

 「爆豪くんはナチュラルに悪いが今回の訓練に関しては的を射ているわけだ……ふむ、ならば僕も(ヴィラン)に徹すべきなのだ…そうだ。これも飯田家の名に恥じぬ立派な人間となる為の試練!なりきれ!!」

 

「俺はぁ、至極悪いぞぉお」

 

(真面目や!!)

「ぶふっ」

 

 あっお茶子ちゃん、やってしまった。止めなかった私もあれだけど……うん、あれは笑ってしまうよね。

 

『お茶子ちゃん、私はまだ見つかってないからここからは別行動で』

『うん……デク君ごめん!見つかっちゃった!』

『……!場所は!?』

『5階の真ん中フロア!』

『ほぼ真上だ!!』

『私は見つかってないから隙を見て核兵器を確保するよ』

 

「来たか、麗日くん……!君が一人で来ることは予想済み!だから先程君対策でこのフロアの物は全て片付けておいたぞ!これで君は小細工出来ない!ぬかったなヒーロー!!フハハハハハ」

「様に……!!なってる……!!」

 

 お茶子ちゃんと飯田君がじりじりと向かい合う最中(さなか)、ドオオオン!という爆発音が響きビル全体が揺れた。飯田君は突然の事に動揺し、その隙を突きお茶子ちゃんが核へと飛びかかった!

 

「させない!」

 

 飯田君は核を抱え、エンジン音を鳴らしながらお茶子ちゃんから逃げる。

 

「君の“個性”は触られない限り脅威ではない!!このまま時間一杯粘らせてもらうぜ!ぐへへへへ!」

「ぬう……!デクくんも頑張ってるのに……!」

 

 

『麗日さん!六覚くん!行くぞ!』

『はい!』『了解』

 

 ―――5階の床が吹き飛んだ!

 

「飯田くん、ごめんね!即興必殺!彗星ホームラン!」

「ホームランではなくないかーーーーー!!?」

 

 

『―――核の上空に着いた。今から確保する』

 

『六覚くん!』『念くん!』

 

 手の上からトンっと飛び降りる。

 

「核兵器確保」

 

 これで終了、ってね!

 

【ヒーロー……ヒーローチームWIIIIIN(ウィーーーーン)!!】

 

 

 

 

 




最後は決着まで駆け足でした。ダイジェストっぽくなっています。
うん、主人公は戦ってないっていうね……
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