超能力でいく!僕のヒーローアカデミア   作:羽柴光秀

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入試 ※3

 ここは雄英高校入試試験の審査員が集まる会議室。

 今回の試験結果を話し合っていた。

 

「―――実技総合成績出ました」

 

「一位は脅威の100点超えかあ!」

敵P(ヴィランポイント)が二位と僅差だ」

「そんな中救助P(レスキューポイント)も30P以上獲得しているとは素晴らしい!」

()()も倒してたし超新星(スーパールーキー)現る、だな!」

 

「二位も負けてないぞ!」

「救助P(ゼロ)で二位とはなあ!」

「後半、他が鈍っていく中、派手な"個性"で寄せつけ迎撃し続けたタフネスの賜物だ」

 

「対照的に敵P(ゼロ)で9位」

「この子も()()を倒したのか」

()()に立ち向かったのは過去にもいたけど……ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」

「しかし自身の衝撃で甚大な負傷……まるで発現したての幼児だ」

「妙な奴だよ。あそこ以外は典型的な不合格者だった」

「細けえことはいいんだよ!俺はあいつ気に入ったよ!!」

「YEAH!って言っちゃったしな―――」

 

(………ったく、わいわいと)

 

 

 

 

 

 ―――1週間後 主人公宅

 

 筆記試験は自己採点で合格ラインを超えてた。実技の方も敵P(ヴィランポイント)だけで70Pは確実、救助P(レスキューポイント)も合わせると爆発君が原作通りだとしたら首席で入学もあり得るかもしれない。―――やり過ぎたぁぁぁあ。敵Pをもう少し抑えるべきだった!いや(ゼロ)P敵を倒さない方がよかったのか!?うわぁどうしよ!

 

 ベットの上で頭を抱えて転げまわる。首席になるつもりはなかった筈なのに、本格的な個性の使用にテンションが上がって(ゼロ)P敵まで倒してしまったのだ。後悔先に立たずである。

 

 仕方ないかぁもう終わったことだし。あとは雄英からの通知を待つだけだもんな……

 

「ひとよー!今からポスト見に行こ!」

 

「了解!」

 

 うらちゃんの呼びかけに悩むのは一旦止めて、ベットから起き上がり玄関へダダダっと駆ける。玄関ではうらちゃんがすでに待っていた。

 

「しゅうちゃんはロビーで待ってるって」

 

「あ奴はお呼びでないのだがー」

 

「もう!そんなこと言わないの!」

 

 実はうらちゃんとやーさんと3人、入試後から同じマンションに住んでるんだよ。ヒーロー科にもし落ちても普通科の入試がまだあるから、東京のウィークリーマンションに最終試験まで仮住まいなんだよね。ヒーロー科に合格してたら親がこっちまで来て書類とか住居とか諸々決める手筈になってる。

 

「でもうらちゃんが直談判したのには驚いたな。頭もっさもさの地味め(くん)だっけ?」

 

 改めて言うとなんか……うらちゃんって天然?

 

「うん!プレゼント・マイクは分ける必要ないって言ってたけど……その人(ゼロ)Pみたいだったから」

 

「うぅん……敵P以外に選考基準があったりしてね。ヒーローにちなんで人助けポイントとか」

 

 うらちゃんが結構不安になってるから救助Pのことを(ほの)めかして元気付ける。

 

「そうかな……ううん、そうだといいね!」

 

「うん、うらちゃんは笑顔が素敵だね」

 

「やっだーひとよは気障なんだから」

 

 うらちゃんを茶化したら照れ隠しにバッチーンって背中を叩かれた。おふっ、うらちゃん力強いですね……ガクッ

 

 

「―――しっかりしろ」

 

 やーさん……!というかいつの間にロビーに着いてたんだ。手には雄英からの封筒持ってるし。意識が朦朧としていて記憶が……うっ

 

「なんか記憶が飛んでる」

 

「そ、そういうこともあるさ(お茶子の怪力の餌食にあったな……)」

 

「じゃあ私の部屋で一緒に見ようよ!」

 

「「りょーかい/分かった」」

 

 

 麗日宅

 

「よし封は切ったね。出すよ、せーのっ」

 

 掛け声に合わせて開封した封筒から一斉に書類を出す。

 

「……あれ?機械?二人も入ってるね。書類とか見ると合格だと思うけど」

 

 それぞれの封筒の中には入学に際しての書類と小型の機械が入っていた。原作でこの機械が合格を知らせるアイテムだと知っているが、うらちゃんもいるので不思議がるように演技する。

 

「なんだろ、これ?」

 

 取り敢えずなんなのか調べますよ、といった風に機械へと触れる。すると機械から光が溢れ、空中にスクリーンが浮かび上がった。

 

「うぇい!?」

 

『私が投影された!!!』

 

 いきなりスクリーンにオールマイトのどアップが投影された。うらちゃんとやーさん―――おめーは知ってるだろうに、も呆然とスクリーンに映るオールマイトを見ている。

 

「おぉこれは凄きことなりのー」

 

「お前混乱しすぎて言語がおかしくなってるぞ」

 

「まじなりか!?ゴホンゴホンっ、これ凄いな!……おっけ?」

 

「あぁ大丈夫だ」

 

「うん、元に戻ったね!」

 

「じゃあもう一回最初から見よっか。ポチっと」

 

 

『私が投影された!!!』

『今年から雄英に勤めることになったオールマイトだ!主に君たち一年生と共に授業をするからよろしくな!』

『さて君の筆記テストは……えーとっ“合格ラインだ”!実技は76P!凄いな!』

 

 オールマイトはポケットから小さな紙を取り出して読み始めた。

 ……おぉう、ここでもカンペあるのね。

 

『これだけでも十分合格だけど、先の入試!見ていたのは敵Pのみにあらず!!我々雄英が見ていたもう一つの基礎能力、救助活動P(レスキューポイント)!しかも審査制!六覚兵葉、38P!文句なしの合格さ!』

 

「お前ちゃんと救助してたんだな……」

 

 やーさんの一言に思わず一時停止ボタンを押して言う。

 

「ちょい待て、やーさんの私に対する評価どんだけ低いだ!?」

 

「しゅうちゃん茶化さない!それにひとよも落ち着いて。オールマイトの話続きがあるみたいだよ」

 

「……はーい」

 

「すまん」

 

 うらちゃんの取成(とりな)しに渋々再生ボンタンを押す。しかし先程までの高揚感や感動は醒めてしまい、なんだかガックリとして机に顎を乗せてだらけた。

 

『来いよ六覚少女!雄英(ここ)が君のヒーローアカデミアだ!!』

 

「はーい行きますよー」

 

「こらしゅうちゃん、ひとよが拗ねちゃったじゃん!後でちゃんと謝りなよ!」

「……分かった」

 

 ―――うらちゃん、全部聞こえてるんだが……でも流石うらちゃん、優しい!

 

 うらちゃんが気遣ってくれてたので拗ねるのを止めて、他の書類を眺めながら親にポチポチとメールを打ち始める。

 

「うらちゃんとやーさんもオールマイトからの見なよ。親に来て貰わないとだから今日中には知らせなきゃ」

 

 メールを打ちながら二人に声をかけた。するとうらちゃんは微笑ましそうに、やーさんはばつが悪そうに見てくる。じっと見られるのは恥ずかしいから止めてほしいなー。

 

「……余計なこと言って悪かった」

 

「おぅ今度から気を付けてくれよなー」

 

「ひとよ、言葉遣い」

 

 やーさんの謝罪に照れ臭くて雑に返すと、うらちゃんが真顔で注意してきた。

 

「ハ、ハイ」

 

「うん!じゃあしゅうちゃん見よっか」

 

「ア、アァ」

 

 

 勿論二人とも合格していたのでうらちゃんはニコニコと、私とやーさんは二人でガクブルしながら親に結果を報告したのであった、マル。

 

 

 

 

 




主人公の携帯はスマホ型ですが、作者の好みで()()()()打ってます。
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