超能力でいく!僕のヒーローアカデミア   作:羽柴光秀

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入学 ※2

 おお!本物かよ!!いやあ、すっげーな!

 

 相澤先生の登場に口角が上がってしまったので、慌てて手で押さえる。

 

 危ない危ない。ニヤニヤ笑ってるアブナイ奴だと思われるところだった。

 

(受験番号2498、六覚念(ろっかくおもう)。あの笑み、俺に気付いて?……警戒すべきか)

 

 入試の時に違和感を持たれていたのが、勘違いで悪化した。

 

「……ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」

 

(((先生!!?)))

 

「てことは…この人もプロのヒーロー……?」

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね」

 

(((担任!!?)))

 

 相澤先生は自分が入っていた寝袋をゴソゴソと探り、その中からクラス人数分の体操服を取り出した。

 

「早速だが体操服(コレ)着てグラウンドに出ろ」

 

 

 

 ―――雄英のシステムは常軌を逸する……!担任によっちゃ初日にも……!

 

 

 

 「「「個性把握テストォ!?」」」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事でる時間ないよ」

 

「……!?」

 

「雄英は"自由"な校風が売り文句。そしてそれは"先生側"もまた然り」

 

「「「………?」」」

 

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?"個性"禁止の体力テスト。

 国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まあ文部科学省の怠慢だよ」

 

「六覚、中学の時ソフトボール投げ何mだった」

 

「……?!え、えっと58mですかね」

 

 え!ここは爆豪が投げるところじゃないのか!?どうなってる……!

 

(何だあいつ、突然狼狽えた……?)

「……じゃあ"個性"を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい、()よ」

 

 

「思いっきりな」

 

 ううん、何で唐突に原作から乖離したんだろ……イヤホンとかは外さずにやるか。

 

 ポケットとから黒い砂のようなものが入った瓶を取り出し蓋を開ける。

 

「分かりました、攻撃形態(ウェポン・アームズ)Ver.(バージョン)砂鉄(アンド)空気!」

 

 40cm程の砂鉄でできた黒い手が空中に形作られる。その手にソフトボールを乗せ握り込ませた。

 

「では行きます!

 

 解き放て!!

 

 

(((………え?)))

 

 ピピッ 800.3m

 

(……中々やるな)

「まず自分の"最大限"を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

 

「「「なんだこれ!!すげー()()()()!」」」

「800mってマジかよ!」

「"個性"思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」

 

 ありゃ、爆豪君より結構距離が伸びてしまったかな。まあ1kmいってないからセーフ?

 

「………面白そう…か」

 

ヒーローになる為の三年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?

 

「……よし。トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分(じょせきしょぶん)としよう」

 

「「「はあああ!?」」」

 

 おお、生で見ると目が本気(ガチ)なのが分かる。なるほど、これは原作と同じく嘘じゃないね。いやあ、本気を出さないと怒られるのかなあ……怖い怖い。

 

 

 

「相澤くんかー……」

(こりゃいきなり、どでかい受難!!)

 

 

 相澤消太

 

 CODE NAME

 抹消ヒーロー イレイザー・ヘッド

 

 通算除籍指導回数 154回

 今年度 1-A担任

 

 

 

「生徒の如何(いかん)先生(おれたち)の"自由"!ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ

 

 入学初日で暑いねえ、相澤先生!ほんとに面白くなってきた!!

 

「最下位除籍って……!」

「入学初日ですよ!?いや、初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」

 

「自然破壊…大事故…身勝手な(ヴィラン)たち……いつどこから来るか分からない厄災、日本は理不尽にまみれてる。そういう理不尽(ピンチ)を覆していくのがヒーロー」

 

「放課後マックで談笑したかったらお生憎。これから三年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける」

 

"Plus(プルス) Ultra(ウルトラ)"さ、全力で乗り越えて来い!」

 

(洗礼と言うには重すぎる……!これが最高峰…やるしかない!)

(俺が一番に決まってんだよ!)

(~~~~~!!)

 

「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」

 

 

 

 

 




ここで一つ説明を。
主人公のハンドボール投げの記録が爆豪を上回ったのは、主人公の偽証している個性を上手く使ったからです。

球を投げたのは砂鉄の手に見えましたが、実は砂鉄の手の中に更に空気の手が球を握っていて、それが球を()()()いました。
だから小声で「空気」と言っていたのです。

それと()()()()()()と言っていましたが、100%砂鉄ではありません。流石にポケットに入るサイズの瓶では無理です。
厳密には砂鉄in空気と言う感じで、「空気の手」の表面を砂鉄で(おお)っています。

なぜ小声で言ったり、空気だけの手を作らないかと言うと、空気の手が実用的(物を掴める等)に使える事を秘密にしたいからです。所謂(いわゆる)奥の手ってやつです。

と言う感じで"個性"的には超能力なんですが、偽証で頑張っている主人公でした!
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