紅糸清澄   作:茶蕎麦

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 また数字がおかしかったです。


第三章 浸染
第十一話 私より弱ければ


 片岡優希は、出会ってからこの方須賀京太郎という青年に振り回されっ放しだった。

 真っ先に親友の心を奪われ、そしてついでに自分の心も揺り動かされ。気持ち新たに入学した清澄高校で待望の麻雀部への入部した後も、周囲に落ち着きの無さを感じ取り。

 京太郎を巡ってざわめく彼女等を動かしているのが形の違う恋達なのだと、気付いたのは何時のことだったろうか。もしかすると、胸元でチクチク痛む想い、それを参照に比べてみた時からだったのかもしれない。

 理解したその後も日々麻雀で負かされ、そして落ち込む度に優しくされて。そして此度の件。和に請われて自制していたがもう、優希は限界だった。

 

「――――大好きだじぇっ。京太郎!」

「はぁ?」

 

 唐突にも強烈な春風が二人を襲う。耐えきれないように胸元にて握り込んだ小さな手の平は、僅かに震えていた。だが、抑え込まれた挙句に爆発した恋心はもう、止まらない。

 

 

 

 

 春雲一つすらない快晴。前日の雲天から一転して開けた天から降り注ぐ陽光は暖かく、土曜の日ということも相まって、絶好のお出かけ日よりと相成っていた。

 天気予報通りの春日和に気を良くしながら、優希は清澄から少し離れた市街を歩む。今日のお出かけの目的は、彼女がブックマークしているグルメサイトに最近になって取り上げられた、メキシコ料理のお店でタコスにありつくこと。

 最初はバスから降りた後にちょっと歩くのは難だなと優希は思っていたが、学校の先生に部活の先輩から出される宿題の消化に追われて最近は出歩きが減っていたために、心地よい春の陽気の中滅多に来ない所を見て回るのが楽しくなり始めた。

 思わず出てしまった鼻歌に乗っかって、緑萌えてきている街路樹を見上げながらスキップをしてみたりして。

 

「何だか、今日は良い日の予感がするじょ!」

 

 赤信号の元にて、ストップ。止まる前に一度跳ね、着地してからにへりと優希は笑んだ。彼女のその陽気は対面から見ていたそれまでご機嫌斜めだった老夫婦ですら、つられて微笑みを見せてしまう程のもの。

 日差しをその全身に浴びながら輝く幼気な少女は、今日も明るく周囲を照らす。でも、それだからこそ誰も、それこそ本人ですら、その心にある陰りに気付くことが出来なかったのかもしれない。

 

「おおっ、この店かー。意外とおっきいじぇ!」

 

 しかし胸中の靄などすっかり忘れて、優希は大好物を味わえる今に大喜びをした。ご丁寧にもタコスのポップが出ている目当てのお店は非常に判りやすく、駆け寄るに迷いなんて出ない。

 それでも、明白な異常があれば、流石に喜色に浮ついた彼女であっても気付くことが出来るもの。寄ればそれだけ、優希の満開の笑みは萎れていった。

 

「あれ、何か匂いがない……それに中に誰も人がいないじょっ」

 

 最初はよく利く鼻、そして次はその大きな瞳で休日昼頃の繁盛店でなければおかしいものが確認できないことを理解する。慌てた優希は駆け足の回転を早め、茶色いツーサイドアップな髪を弾ませた。

 そして、辿り着いた入り口には、臨時休業の張り紙が。思わず、優希は肩を落とした。

 

「そりゃないじょー……」

 

 どうして。楽しみが消えることを嫌がり、優希は悪足掻く。しかし、近寄ってよくよく紙を見ても、達筆具合がよく判るばかりで、休業理由は判然としない。

 このまま居ても実りはないだろう。だからといって、早々に立ち去ることが出来るほど、未練がない訳でもなく。所在なさげにその場に立ち尽くしていると、少し弾んでいるような声がかかった。

 

「どしたー、ちびっ子?」

「この店、どうしてお休みしているんだじぇ……」

「あー、食べに来てたのか、残念だなー。昨日買い物の時にここの奥さんに会ったんだけど、その時旦那さんが腰を痛めて大変だって聞いたぞ。多分そのせいだな」

 

 うんうんと頷きながら、通りがかりの近所の少女、池田華菜は優希に事情を伝える。元々機嫌よく、更にいいことをしたと思った華菜はどこか満足そうだ。

 反するように、自分の目だけでなく、他人の口から語られたことによって、美味しいお昼を食べ損ねたことをやっと実感した優希は気持ちを落とした。

 

「うう。……タコス、食べたかったじょ」

「そんなに落ち込むなよー……ん、電話だ。もしもし。どした、京太郎?」

「京太郎?」

「何だお前、京太郎の知り合いなのかー? ああ、もしもし。あたし、ちょっとお前の知り合いみたいなちびっ子にちょっかい出しちゃってさー」

 

 決して口にすることはないが、その上機嫌の理由である京太郎からの電話に出た華菜は、隣の少女が件の青年の名前に反応したことを敏に察して、電話越しにその事実を伝える。

 すると電話口の京太郎からは、それって優希、茶髪の小さいのじゃないですか、という言葉が。優希のつむじを見てから頷いて、華菜は話を続けた。

 

「うん。多分そいつだな。店が休業だからタコス食べられないって項垂れてて…………ん、タコライスなら出来るかも? そっか。まあ、あたしは別に構わないし。妹たちがいいなら大丈夫じゃないか?」

 

 やがて、会話は隣で黙って気落ちさせていた優希にとって明るい方向に向かっていく。そして、電話を終えた華菜はひと伸びしてから、視線を下げた。

 通話を見守るように望んでいた優希のどこか青っぽい瞳は、華菜の黒い瞳と繋がる。

 

「おい。ゆーき、でいいのか? まあこれも縁だし、お前家にご飯食べに来るか?」

 

 不幸も幸福も時に唐突に降り注ぐもの。あたしは怖くないぞとでも言うように笑顔を作った華菜に、優希はぽかんとしたまま、一時何も返せなかった。

 

 

 

 

「いっくじょー。リーチ!」

 

 勢い良い打牌。真横に置かれた六萬に、五対の視線が集まる。自信満々にリーチすることで、聴牌を披露した優希が山から自摸って来た牌は、今局四つ。

 やけに美味しかったけれどタコライスだともう一つの感があるな、と優希自身は考えているが、他はそう思わない。

 

「相変わらず、早いな……」

「調子いいなー」

「もうリーチ?」

「はやーい」

「これすてちゃだめかなー?」

 

 東一局、優希の親番。起家な彼女の先制リーチを受けた南家の京太郎に、西家の華菜、北家に集まる緋菜、菜沙、城菜の三つ子は驚きを隠せなかった。

 しかし、何を賭けている訳でもない、ただの親睦を深めるための遊興としての勝負。誰の彼の顔にも真剣味は薄く、ピンチを面白がるような色の方が強かった。

 

「それも一発っぽい、か……よし、じゃあこっちを捨てるか。食いますよね?」

「む、何だか誘導されたようでシャクだけど……遠慮なく頂くし! チー」

 

 対する京太郎は、優希の捨て牌の間四間である五萬をためらいなく捨てて、既に白で鳴いていた染め手の様子である華菜の手を進ませる。

 そして、二副露した華菜が捨てたのは、一萬。優希は、自分の待ち牌である二索、五索ではないどころか、それで染めている筈の萬子の一つが彼女の手からあぶれたことに危機感を覚える。

 

「くっ。こしゃくだじぇ……あれ?」

 

 思わず呟きがこぼれ落ちたその時、唐突にも首筋を撫でられたかのような掻痒感が優希を襲ったために、彼女は思わず上家へと振り向いた。違和感を覚えたのは、打てるのかどうかも不安に思っていた相手から。

 そう、両手で城菜が取ってきた牌を緋菜と菜沙で入れ替え差し替えしているその愛らしい姿に、優希は言いようのない圧力を感じたのだった。

 

「うーん。これで、たぶんそろってるし!」

「あとはここと、ここと、ここのどこか?」

「いっちゃだめだし!」

「そうだったし! じゃあ、あたしたちもリーチ、だし!」

「これがせんてんぼうだっけ?」

「そーだよー」

 

 そうして、緋菜の小さな指にて僅か斜め横に置かれたのは八索。ちょこんとその前に配された千点棒と一緒にそれを確認して、優希は自分が次に引く牌に悪い予感を覚える。

 山から殆どそのまま河に流した赤い五筒を見た三つ子の目が輝いたのを察し、それが的中したと判った。

 

「あ、それロン、だし!」

「いっぱつだ!」

「おねーちゃん、みてみてー」

「城菜、引っ張らないでも分かってるって……うわ、これは大きいな。裏も付いてるし。倍満だ」

「リーチ、一発、ピンフ、タンヤオ、ドラ……四、か」

「随分と綺麗な手だじょ……」

 

 果たして、幼い彼女達が立派に麻雀をやれているのは、偶然に助けられたがためか。いや、それは違う。

 それは、特に誤っていない捨て方からも、判明できた。彼女達は、世話をしている立派な姉貴分の背中を追いかけ学び。そして、慕う彼の教えを大事にしているのだろう。

 更に、素質に縁故が手助けをし、麻雀における少女たちは強者となる。子猫のような姉妹は、見れば立派に肉食獣の目をしていた。思わず気圧されるような感を覚え。

 

「はぁ……私は何をやっているんだじょ」

 

 そして、不運を嘆くではなく、淡々と慣れた手つきで支払いをしようとしている自分に気付いて、優希は溜息を吐いた。

 

 

 

 

「……あはは。また、負けちゃったかー。私ちょっと、風を浴びてくるじぇ!」

「ゆーきちゃん?」

「はやいし!」

「いっちゃったー」

 

 ゲームが完了し、優希は最後の百点棒を華菜に渡した後直ぐに、その場を起つ。運動神経のいい彼女が池田家から出ていくのは子供達が驚くほどに速く。それは、一声掛けようとした京太郎が間に合わないくらいだった。

 パタンと閉ざされたドアに、拒絶の意を感じた京太郎は立ち上がりかけた格好のまましばし動くことが出来ない。だがそれは一拍程度。直ぐに発とうとした彼は、しかし袖を引かれてまた止まる。

 思わず向いた先に居たのは、敗北に決して腐らなかった彼女。果たして、右手を引いていたのは華菜だった。彼女は、京太郎に真剣な瞳を向ける。

 

「……分かってるな、京太郎?」

「勿論です」

「なら、よしっ!」

「はい。行ってきます!」

 

 言葉は少なに、だが視線によって確かに通じ合った二人は想いのバトンパスを成功させた。

 優希は今負けに揺れている。それを知って尚、あたしの想いも一緒に叶わせろと猫のようなお姉さんは京太郎に課す。だが、当の青年はそれを信頼と受け取って嬉しそうに笑い、金髪を揺らしながら出ていった。

 

「むー」

「むー」

「ふたりとも、どうしたんだし?」

「……あー。何だかこっちも、面倒な感じだなー」

 

 しかし、恋する少女は繊細である。両方大好きであろうと、仲よさ気な二人の様子が面白くないと感じた緋菜と城菜は、頬を膨らまし。

 お姉さんは自業の片付けに奔走した。

 

 

「……今日は、いい日の筈だったのに」

 

 そして、最下位から逃げ出した優希は、幸不幸の上下著しい今日一日を思い返す。

 最初は、特訓に集中するためと和に断られたために、一人での寂しいお出かけ。それでも、優希は素晴らしき日差しに次第に快くなった。それも、メキシコ料理店が閉まっていることを知るまでだったが。

 だが次に優希は華菜という救いの手に拾われて、三つ子にせがまれ保護者にも頼まれたからと池田家にやって来ていた京太郎と出会うことになる。最近ようやく目を合わせることに慣れてきた彼は、世話の一環として子供等に料理を振る舞う予定だったと言う。

 そして何と、さっき調べたんだけれど多分出来るぞと、タコライスを作ることも提案してくれた。タコスほどではないが、当然のようにタコライスは優希の好物。

 手製ハンバーグを喜ぶ池田姉妹も、間に合わせだからお前には刺激が足りないかもな、と口にする京太郎のことをすら無視して彼女は掻っ込んだ。

 その美味しいことこの上なく。香辛料不足も、作り手の優しさの表れにすら思えた。思わず、優希が毎日作って欲しいくらいだじょ、と言ったことに華菜はびっくりして慌てて。緋菜等も騒ぎ立てはじめ。

 

 そして、騒動の中心となった少女は太陽のように笑った。

 

 色々と、予定と違う。でも、今日は本当にいい一日なのだな、と優希は思っていた。

 

「今回も、勝てなかったじぇ……」

 

 そんな最高の心地が変わり始めたのは、池田家の誇る妹達が、麻雀をやりたいと言い出した時からだろうか。

 僅かな抵抗感。姉は強豪校の大将と聞いた。しかし流石にこんな子供達に負けるはずもないからと自分に言い聞かせ、私も麻雀部だからやれるじぇ、と午後の遊戯に麻雀をすることに賛成票を投じたのだった。

 しかし、結果は無情であり、優希は最下位で終わる。三位は三つ子、二位が京太郎、そして一位になったのは華菜だった。

 

「もう、負けるのは、嫌だ……」

 

 東場に強く、しかし力使い切った後の南場では麻雀に冴えがなくなるというその能力の特性上、敗衄する時は大概が後半に散々点棒を搾り取られる形になる。

 往々にして、先の勝ちより後の負けのほうが印象強いもの。優希が勝てないということは、南場での大敗のイメージを多く植え付けられることだった。

 最近の対戦相手が強すぎるために続けられたそれによる痛みは、最早今まで腐らなかったのが不思議なほど。勿論、優希が牌を手に取り続けた理由はある。

 

「でも、嫌だって、言いたくないじょ」

 

 辛かろうと、優希は絶対に麻雀が楽しくないと、言いたくなかった。

 だって、麻雀部のメンバーはいい人達で、関わればそれだけ好きになっていく程。そんな皆と一緒にする遊びが最近つまらないなんて伝えて、彼彼女等と心離れをさせるつもりなんて、毛頭なかった。

 しかし、今。なけなしのプライトまで傷つけられた少女の心は決壊寸前。ついつい、淀みのように溜まった想いが口から転がり出そうになる。涙と一緒に、優希がそれを抑えていると。

 

「そんなの、言っていいに決まってるだろ」

 

 無遠慮な、そんな男の声が耳に入る。独り言を聞かれていた恥ずかしさすら忘れ、沸き起こる怒りにつられたように勢い良く振り返った優希は、自分の心に踏み込んできた下手人に歩み寄る。

 そして、光を背にした、彼女にとっては見上げるほどに大きな彼、京太郎に思いの丈をぶつけた。

 

「言ったら、麻雀が嫌いになったって喋ったら、私のことなんて、どうでも良くなっちゃうじょ!」

「馬鹿だな。麻雀部の皆がお前を見捨てる訳ないだろ」

「お前は皆に好かれているから、だからそんなことが言えるんだっ!」

 

 最早、一度栓が抜けて、爆発させた感情は止まらない。高みにある胸板を叩いて、優希は泣きながら叫ぶ。

 私を上から見るなと、駄々をこねるように。

 

「私は駄目で、一番弱い……そんなの、愛される筈がないじょ!」

「……弱い、か」

「そうだ。お前が私より弱ければ良かったんだじぇ! そうしたら、こんなに惨めな思いはしなかったのに! ああ、悔しい、悔しいじょ……」

 

 優希は京太郎のお腹に頭を押し付けながら、はらりはらりと、涙を零した。自分が酷いことを言っているのは分かっている。でも、とても止められるものではない。

 太陽のような少女の本音は、酷く陰ったものだったのだ。だがそれもとても純粋で、清く澄んでいた。そのことを知り、京太郎は一度青いばかりの空を仰いでから、手の平を彼女の頭に乗せ、口を開く。

 

「そうか。優希は強くなりたいんだな」

「ぐすっ。それは……そうだじょ」

 

 当たり前のこと。そんなことを認めて、この男は何を言いたいのか。それが少し気になり、撫でる手の平を振り払って、顔を見上げる。

 視線の先にあったのは、とても真剣な、鳶色だった。

 

「俺も、もっと強くなって勝ちたい」

 

 京太郎の強い意志の篭ったその瞳に、優希の怒気は次第に吸い込まれていく。強い思いは、より強い想いに負ける。

 

「あのさ。俺は元々手加減とか嫌いだけれど……特に、麻雀部の皆の前では絶対に手を抜かないで勝ちに行くって、決めてるんだ。何でだか分かるか?」

「分からない、じょ」

 

 そう、分からない。どうして目の前の青年は弱い、どうでもいいはずの自分にこうも思いを見せてくるのか。そして、自分の胸音の響きが何故こうも強くなっていくのか。

 全てがあまりに苦しくて、不明だった。

 

「だって、格好良いところ、見せたいだろ。きっと、優希も俺と似たことを思っているんじゃないか?」

「似た……」

「好き、だから勝ちたい。ただ負けるのが嫌だって言われたら何とも言えないけれど、それなら俺も一つだけ伝えられることがある」

 

 そして、急に笑顔を作った京太郎に、止まりかけの涙がぽとり。そして、次の言葉に、彼女は胸を熱くさせる。

 

 

「大丈夫。負けようが、何があろうと、俺は優希のことが好きだ」

 

 

 その告白に、愛はない。しかし好意は抜群に篭っていて。涙はまたぽろりぽろりと溢れてくる。

 そして、それ以上に喜びが止まらない。口角上がり、笑顔なんてとうに越えて、身じろぎしながら体全体でその嬉しさを表しながら、優希は細まった瞳で彼を見つめる。

 

「あは、あはは……」

「お、おい、大丈夫か?」

 

 果たして大丈夫、なのだろうか。平静でないことは、傍目からだけでなく、自分でも丸わかり。しかし、この想いに間違いなんてないだろう。

 だから次に言葉を紡ぐことに迷いなんてどこにもなく。

 

「私は、もっともっと、ずっと――――大好きだじぇっ。京太郎!」

 

 そして彼女は、再び本音をぶつけた。

 

 

 

 

「むぅ。おにーちゃんをゆうわくするな、だし!」

「ふふふー。これは告白っていうんだじぇっ!」

 

 風が収まった直後、横から入って来た小さな邪魔者なんて、優希は気にしない。想いを告げられた。彼女にとって、それで充分だったのだから。

 その熱い視線を、京太郎は確かに受け取る。

 

「参った……そういう意味で言ったんじゃないんだけれどなあ」

 

 紅色の糸の一端。それを確かに手に取り、京太郎は迷う。少女の清さを彼は先の触れ合いで重々知っていたから。

 思わず紅潮する頬。それを華菜に揶揄されるのは、直ぐのこと。しかし、京太郎が告白を受け取ることは中々出来なかった。

 

 

 そう、花咲く彼女が瞼の内に、浮かんだために。

 

 




 今回、お話を作る際に清澄メンバーの数字にサイコロを振って出た数字を足してみようと思い立ちました。そして、最初は片岡さんにしてみようと。
 それで振ったところ、こうなりました。

 ダイスの結果……片岡優希17+99

 はい、出たのは99です。
 100を超えてしまいましたね。この場合、告白が自然と起きる予定です。
 まさか初めてが片岡さんだとは……びっくりでしたし、難しかったですね。

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