今回は皆様覚えていらっしゃらないかもしれない方、門松葉子さんが活躍します。
原作だと今宮女子高校の先鋒。一回戦にて片岡さんと戦い、散々な目に遭った方です。
原村さんのエトペンが壊れる原因となった二人組の片割れ、と言えば分かる方も多いかもしれませんね。
独自設定多めです。ご注意を。
第十六話 間違える
勝者が居れば、敗者もまた存在するもの。殊更、麻雀インターハイ地区予選の一位ばかりが勝ち抜けしていくルールでは、一度で三校も敗北チームが出てしまう。
ワンチャンスにて、一年の努力実力の全てを出さなければいけない綱渡り。学生競技者が往々にして難儀しているそれに、失敗した者たちは溜め息を漏らし、時に涙する。
そんな敗者の中の一人、今宮女子高校三年生、門松葉子は友人のカラオケの誘いにも乗ることが出来ずに、残った会場で一人、呟いた。
「気に食わないなあ」
人の中でこそ楽しめる、そんな性質の葉子を孤独にさせたのは、止めどなく溢れる悔しさ。心だけでなく、朝に決めたはずの髪型にまで乱れを覚えて、彼女は髪を弄り出す。
打ち込んできた麻雀の成果を試す、インターハイに挑むことが出来るのも今年で最後。己の実力に、仲間の腕前に夢は大きく膨らんでいた。それが、一回戦目にして破れてしまったのだ。
意気も何もかも、向かいどころなければ、ただ己の弱さを原因にして当たる他にはない。ちくしょう、と葉子は何度口にしたことだろう。だが、じくじくとした辛さは一向に取れてくれない。
また、胸の内で痛む傷はそれ一つだけではなかった。思い出して、つい立ててしまった爪が、ヘアゴムに小さな裂け目を作ってしまうほどに強く引っ掻く。
「あのチビ、私を見ていなかった……」
自分の目つきが鋭くなっていることを覚えながら、葉子は今日の不甲斐ない闘牌と共に憎き相手の姿を思い出す。
小さく元気な、清澄高校の先鋒。葉子は別に名前までは、覚えていない。だが、その視線が全く向いてこなかったことは、意識されていなかったことはよく覚えていた。
確かに、その次元の違う強さは認めざるを得ない。身内と比べて、最速という自負を持っていた葉子が影すら追うことが出来なかった、その早上がりに高打点。
二回連続のダブルリーチには、持っているものの違いをまざまざと見せつけられるような気分にもなった。
だが、それでも敵同士。石ころ相手くらいでも対する気持ちがあれば、まだ救われたのだ。だが、三千九百点ばかりとはいえ、点棒のやり取りをした相手を目に入れながらも清澄の先鋒はこれっぽっちも認めてくれていないようだった。
ここにいない誰かを見つめているような遠い目。対戦相手よりも意識すべきものなどあるのか。競技に対する真剣さに欠けている。つまるところ、まるでナメられているようだ。傲慢さが、葉子には腹立たしかった。
「こんな時、近くに彼氏でも居たらなあ……クソ、別れるんじゃなかった」
備え付けの粗末なソファにごろりと横たわり、愚痴で少しは苛立ちを減らした葉子は、次にスマートフォンを弄り始める。この気持ちをぶつけられる相手、それを探すために。
しかし、先月喧嘩別れした彼氏の連絡先は別離の際に衝動的に消していた。悪口を飛ばし合えるような仲の友人は、遊びの誘いを断ったばかりであって何となく気軽に連絡し辛い。
取り敢えず、メッセージアプリを使って知り合いに、負けた、悔しい、という内容だけを飛ばし、そうして葉子はやることを無くした。
「はーあ……」
身動ぎしながら、ただ時間ばかりが過ぎていくのを感じる。多くの学生が帰り支度をしている様子すら聞くばかりで、葉子は天井を見ながらやる気なくごろごろとしていた。
多方に下着を披露してしまうことすら気にせず寝転がる、いかにも不良な少女に声を掛けるものなど、そうはいない。
そんな自分の見られ方を把握している葉子は、この場を閉めに大人が仕事でやって来るまでしばらくの間は珍しい孤独に休めると考えていた。
「困ったな……ん……あれ。葉子先輩?」
だがそれでも、深い知り合いであればだらしない格好をしていようが、声を掛けるに難いことはないものだ。
葉子と違って染めたものではない柔らかな金髪が、高い位置で揺れるのが彼女に見えた。
耳に心地良い声色を聞いて、反射的に葉子は起き上がる。
「京太郎」
そして、久方ぶりに呟いたその名に思ったよりも熱が篭らなかったことに、葉子はどこか安心を覚えた。
「決勝まで勝ち抜いた四校の内の二校、龍門渕高校と風越女子は順当。そして私達清澄高校と、そしてもう一校は意外な結果になったわね……鶴賀学園、か」
「見事に、京太郎が関わったと報告したことのある高校ばかりが揃ったのう」
「京太郎は、どの高校の応援をするんだじぇ? 可愛いタコス星人が一人所属している高校とか、オススメだじょ」
「ですって。ふふ。どうしますか?」
「優希の勧めがなくたって当然清澄を応援するさ。俺が皆の頑張りを一番に知ってるんだ。悪いが、他校に目が移るようなことはないぞ」
「京ちゃん……」
団体戦、二回。共に副将戦で終わらせた清澄高校。無名校の突然の飛躍に、俄然注目度が上がる中にて、等の彼彼女らに良くも悪くも変わりはなかった。
部内唯一の男子、須賀京太郎を中心として和気あいあいと。半ば程度でトバして終わらせたその時間の余裕を、皆揃って雑談のために使う。
楽しくも、嬉しい結果まで付いてきた麻雀の後に、一等好きな人との触れ合いの時。そんな幸せを長いものにしたいと思ったのは誰からだろう。先んじてその方策を思いついたのは、久だった。
「ねえ皆。ちょっと夕ご飯には早いかもしれないけれど、後で帰りにラーメンを食べに行かない? 近くに美味しいって評判の屋台が出るって噂なの」
「うー。楽しそうだけれど、今月初めに使いすぎたから、お財布の中身が心配だじょ……」
「なあに。懐具合なんて野暮なものは気にせんでええよ。なあ、部長?」
「勿論、私のおごりよ! 頑張った皆だけでなく須賀君にも応援ありがとう、っていうことでサービスしてあげる」
「良いんですか? なら、遠慮なく頂きます!」
「やったじょ!」
大声を上げる優希を筆頭に、奢る側の久も、ラーメンを食べたことのない和ですら笑顔になって、喜色に溢れる場。しかしその中にて、憂い顔が一つ。
それは、今日この団体戦において、役に立った覚えのない咲だった。彼女はおずおずと、口を挟む。
「あのー……私、番が回ってくる前に皆でトバしてくれたから、控えていたばかりでサポートを買って出てくれた京ちゃん以上に今日、何にも出来ていないのですけど……それでも、おごって貰えるんですか?」
「ふふ。咲。秘密兵器っていうのは、隠れているのが仕事なのよ? 待つことも緊張して疲れるものだし、咲は今日立派に頑張ったわよ」
「そうですよ、咲さん。咲さんが後に居ると思うと私も安心して打てましたし、部長の言う通り、皆の前で打つことさえなければ、対策されることもないんです。決勝まで咲さんの独特な打ち回し方を隠せたことは、むしろ幸運でしょう」
「そ、そうかな? じゃあ、私も一緒しちゃうね」
笑顔は繋がり、大きな輪となる。
咲の不安は、久と和、二人の言葉で直ぐに解消。全員で行くことが本決定したところで、気になる癖っ毛から手を離して、次期部長たるまこが口を開く。
「これで問題なし、じゃな」
「じゃあ、行っくじょー」
「こら。まだ時間があるけぇ、落ち着きんさい」
「そうね。もう少しゆっくりしていてもいいし……取り敢えず忘れ物がないか確認して、後は会場に何か用があったら先に済ましておいてね」
「分かりました。何か、忘れているものは……」
「京太郎、一日一回以上を約束している私へのハグを忘れてるじぇー」
「さらっと、とんでもない約束を捏造しているな……」
「嘘は駄目ですよ、ゆーき」
盛り上がり、男女の声が入り交じる。手を広げて向かって来る彼女の頭を押さえ付ける彼の姿を見て、皆笑った。
自由時間の雰囲気に、面々は弛緩する。真面目にチェックをする京太郎を、冗談でからかう優希。その横でたしなめる和も本気ではない。
底に流れている恋情の黙認が穏やかに行われるそんな中、咲がそっと久に近寄って、耳打ちをした。
「あ、私ちょっと、お手洗いに……」
「そう。待ってるわ」
別段プライベートなことを目立たせることはないと、さらりと了承は行われる。そして、咲は一人、その場から発つ。
これまで久の前では、京太郎を筆頭に人にべったりであった咲。故に彼女は、咲の迷い癖の酷さを知ってはいても理解していなかった。果たして、迷子の達人ははじめて来た場所で、用意もなく真っ直ぐに戻ってこられるものだろうか。
「あれ……ひょっとして咲、どっか行っちゃいました?」
「ちょっと、一人でお手洗いに行ったのだけれど……」
「あー、それは拙いですね……」
直ぐ後に久が咲の悪癖を知ろうとも、時すでに遅し。急いで探しに行こうともトイレや付近に、彼女の姿はなかった。
こうした経緯によって、京太郎達一年生による咲の探索が行われることになる。やがて三人は散開して、それぞれがポンコツ少女の姿を探していく。
「困ったな……ん……あれ。葉子先輩?」
そして京太郎は、咲よりも先に葉子の姿を見つけたのだった。
「久しぶりです、葉子先輩」
「おひさー。京太郎、こんなところに一人でどーしたの?」
「ちょっと迷子の咲を探していまして……」
「何。京太郎って、まだ宮永の世話してんだ」
「まあ……不本意ながら」
「ふうん」
元は恋仲になるくらいに縁深かった、門松葉子と須賀京太郎。だがすれ違いによる事件によって二人は彼氏彼女の関係を解消せざるを得なかった。確執こそなかろうとも、彼らは決して真っ当に別れた訳ではない。
更には、連絡を交わすことすらなくはや三年。会っていきなり会話が弾むようなことはなかった。
それでも、葉子は京太郎のことが気にはなる。だいぶ前のこととはいえ、付き合ってその恋のために問題を起こすくらいには好きな異性だったのだ。信頼はしているし、万が一何があろうとも嫌えそうになかった。
なら別に構えることはないかと、当時の京太郎の初心を思い出しながら、葉子は微笑んだ。
「はは。私等らしくないな、これじゃ。前はもっとこう、フランクだったよ。まあ、いいや。この予選会場に居るってことは私と別れてから、京太郎は麻雀部に入ったのか。どこ高の?」
「ちょっと言い難いですけど……清澄っす」
「マジ? 私を負かしたあのムカつくチビと同高か……」
「はい」
しかし、前の恋人は今や敵方だった。葉子は苛立たしいくらいに強かった、少女のことを思い出す。そうしてから、目の前でどこか小さくなっている京太郎を認めてから、吹き出した。
どうにも憎めない京太郎の前で、葉子の怒りは相当なものであっても持続しない。そもそも、眼の前の男の子は、当時相当に外れていた自分を受け入れてくれた程、筋金入りの良い子と知っている。だから、恋はなくても好意で笑んでしまうのだ。
「ぷっ。気にすんなって。いや、私はさっきまで気にしてたけどさ。でも、もう良いや。京太郎の前で自分勝手に怒ってるのもバカらしい」
「そうですか……」
対して、京太郎は恐れ入るばかり。少年は、別離の原因が自分にあると思い込んで、そのことを気に病んでいる。
結論としては、その考えは半ば見当はずれ。そんな間違いを察した葉子は、少し残念に思う。自分はとうに吹っ切って好き勝手やっていたというのに、この元カレは重りを持ったままだなんて、面白くない。
つまらなかった前の彼氏から貰ったお気に入りのイヤリングに触れてから、端的に、葉子は言った。
「ホント、気にすんなって。あの時京太郎が悪かったのは、目移りばかりしていたことくらいだったじゃんか。恋を理由にして暴走した私が一番悪い」
「でも」
「でも、も何もなし! 私がもう良いって言ってるんだ。あんなのただの思い出に、しちゃえばいいんだよ」
「思い出、ですか……」
「引きずってると、疲れるぞ? 目の前の相手に優しくするのは良いけどさ、過去のことまで優しく取っておくもんじゃないってーの」
葉子も拙くともどうすれば良かったのか、あの時のことについて考えたことは沢山ある。けれど、幾ら頭を働かせようともどうしようもなかったのだという結論が出るばかり。是非はともかく、もしもを思うのは無駄だった。
なら、忘れることはなくとも、昔に責任を覚えることはない。そう、葉子は決めたのだった。
「なるほど……分かりました」
そんな葉子の実感の籠もった言葉に、京太郎も感じ入る。何より、目の前の彼女は笑顔なのだ。その言を信じなくて、どうする。
自分の考え違いを理解して、京太郎も笑んだ。
「何だか、すっきりしました。ありがとうございます。そう言えば、訊き忘れていましたけれどこっちに咲、来ましたか?」
「周り見てなかったから、ちょっと分かんないな」
「そうですか。ちょっと探してみます」
「じゃあな……っ」
そして、笑顔で別れるその予定は、京太郎が葉子に背を向けたことで、変わった。
昔そこに頬を擦り寄せ、あまつさえ顔を埋めて匂いを嗅いだことすらあったからだろうか。前と比べて背中にどこか重りに陰りが感じられた。どうにもオカルトな感覚が起きたものとは思うが、しかし誤っているとは考えられない。
つい葉子は後ろ髪引かれて立ち上がり、京太郎の肩を掴んだ。
「待った。京太郎、お前他にも何か悩んでるだろ」
「それは……」
「先輩が、重りを少し貰ってやる。なあに、良いだろ。別に知らない仲じゃあないんだ」
だから、宮永にこれからあげるはずだったお前の時間をくれと、葉子は頼み込んだ。
門松葉子が須賀京太郎にアプローチしたのは、単に彼が群を抜いて格好良く見えたからだった。二つの年の差なんて考えられないくらいに、その少年の容姿が好みだったのだ。
一番に思い出すのは、告白をした中学三年の冬のある日。
玄関先で京太郎に乗っかっていた粉雪を後ろから払ってあげたその時。柔らかな鈍い金の元ではにかむ端正な顔を覗こんだその際に、以前から彼に好意からかけていたちょっかいは度を越してしまった。
少女は少年に、公衆の面前にて抱きしめ、好きだと伝える。真剣なそれの返答としての頷きが、あまりに軽く行われたこと。それがおかしかったのに、葉子は後で気づく。
その時期の、まだどこか幼かった葉子にとって、付き合うというのは相手を独占することだった。見られないことは意識されていないこと、という考え方はそこから今まで続いている。
だから、お人好し過ぎて、近くの恋人よりも助けが必要な他人に寄って行ってしまう京太郎の姿に耐えられなかった。
自然、喧嘩は幾度も起きる。見当違いの努力として、染め、髪色を同じくしてみても注目してくれることはなかった。むしろ、京太郎は遠くの宮永咲の危なっかしさに注意するばかりである。
理由は判らない。だが常に、京太郎は自分が必要とされることを求めている。それを葉子は知った。
だから、親家族や友人の手で止められてしまったが、自分だけを見てもらうためにと、溜め込んだお年玉を握りしめ二人で駆け落ちをしようと試みた葉子の考えは、しかしそう的はずれなものではなかったのかもしれない。
直ぐに二人離され、時が経ちもはや恋薄れてしまった今。別にあの時の行動は間違っていなかったと、葉子はそう思い出す。
理路整然としたものではなく、むしろ間違っている。恋とはそういうものと、少女は理解していた。
「計り方、間違えてない?」
だから、京太郎がどの告白に応えるのが正しいのか分からず難儀している、という贅沢な悩みを口にした時に、葉子はそう口にする。
「計り方、ですか?」
「うん。京太郎のことだから、待たせた時間とか、相手がどれだけ自分を必要としてくれているか、とか余計なことを色々と考えちゃってるんじゃない?」
「そう、ですね」
「違う違う。恋はサービスじゃないの!」
今だから、葉子は言えるのだろう。少女は笑みを深める。三年前、酷く迷惑をかけた後輩を助けるために、動けることが少し嬉しい。
そう、他を参照なんてする必要なんてないのだ。恋なんて、もっと酷く簡単なもの。
「自分の心が、勝手に間違えるもんなんだよ」
それは間違えてばかりの葉子だからこそ学んだこと。言葉はなるだけ端的最速に。麻雀では引いてしまっても、ここは行くべきところと分かっている。
思いを込めて真っ直ぐに、葉子は京太郎を見た。茶色い瞳が二対、相手を映しあう。
「……そうか。そう、ですよね。良い悪いかじゃなくて、想うんだ。はは。そんなことすら、判らなかった」
「くくっ、よく考え過ぎたんじゃないの?」
「はは。ですねー」
そして、思いは通じた。目を合わせて、二人は笑む。
失敗して恋壊れてしまったけれども、あの時赤い顔を隠しながら頷いて良かった。そう、京太郎は思う。だから今度も、もう迷わない。そう決めた。
今だけではどうしようもなくとも、過去が助けることもある。こうして、少年は答えを得た。
「あ……」
「咲、居たのか」
京太郎はソファから離れる様子を見せない葉子と別れ、探索に戻る。すると、意外なことに捜し物は直ぐ近くで見つかった。
廊下の曲がり角。先に会話していた場からは見えずに声しか届かないくらいの位置に、咲は佇んでいた。京太郎は彼女に笑いかけ、手を伸ばす。
「ほら、戻るぞ」
「……うん」
余計な言はない。迷わず咲の手を取り、京太郎は仲間の元へと進んでいく。咲はそんな些細なふれあいが嬉しくも、喜べない。引かれながら、彼女は逡巡する。
それでも、道半ばにて咲は勇気を出して手を離し、京太郎を見つめた。止まって振り返り、優しく目を合わせてくれる最愛の相手に胸を高鳴らせながら、彼女は問うために口を開く。
「咲?」
「……京ちゃんは門松先輩とのお話で、誰が一番か、決めたの?」
「なんだ、盗み聞きしてたのか……」
「ごめんね……京ちゃん」
「別にいいさ。それで一番、か……」
そして、彼も応えるために口を開いた。
「俺は咲が好きだ。でも……」
転がり続けた運命の賽はこうして止まる。一旦余計な熱は雪がれ、そしてもう迷いなくその糸は選ばれた。
かもしたら、その選択は間違っているのかもしれない。けれども、それでもいいと、彼は自分の心を信じるのだった。
紅糸は、清く澄んだ想いによって手繰られていく。
もう以前にラストサイコロを振っていますので京太郎君が誰を選ぶのかは既に決まっているのですが……大変に悩みました。
結果、多くの場合を描くために、このような話を挟むことに。
はい。今現在の考えとしては、まず賽が選んだ方と結ばれる本編を終わらせた後に、清澄高校麻雀部女子全員のパターンを書くつもりではあります。
出来るか判りませんが、頑張りますね。
一応、実は前に振っていた彼女の結果も。
ダイスの結果……門松葉子 64
基づけていたでしょうか?