聖杯戦争――――あらゆる欲を現実に出来る『万物の願望機』。人間が欲を叶えるために、その行事が始まりだ
聖杯戦争――――魔術師と呼ばれる役が生みだしたサーヴァントを使い、頂点へと昇る戦争
聖杯戦争――――増悪と絶望が淹れ交じる、未知数の存在。それは害になるか? それとも希となるか……
聖杯戦争――――歴史に名を刻んだ英雄たちが、たった一度の復活を遂げる
だが、その戦争に理不尽で暴君で英雄と呼び難い『獣』が紛れ込んできた。世界は彼の存在を必要とした。なので、彼はそれに答えた
「お前が、『
「な、なななななな!?!?!? セイバーと間違えて、なんなのよコイツ!?」
「俺か? 俺は『最強』であり『暴君』でありはたまた『獣』でもある……そう、それだけの存在よ………貴様らの言葉で言えば『白峰 虎之助』だ」
「初っ端から真名言うバカ初めて見たわ……!!」
『最強』はこの世界に飛ばされてから全てを理解し、何故かドヤ顔と言うのかわからないが、そのまま地べたに座りニヤリと笑う
しかし、この『最強』を召喚したこの女の子は運が悪いのか良いのか。意味もわからず、頭をかきむしる
『終わった』、『ダメ』とぶつぶつ呟きだす
「どうした女。そんなに頭をかいて、可笑しくなったのか」
「誰のせいよ……!!! あぁ、もう!! 全部終わったわ!! なにもかも」
「その年にして人生に詰むとは……俺の優しさが必要か?」
「死ねバカ!!」
『ドォン!!』
少女の拳は深く『最強』の溝に打ち込まれた。音はなった――――
だが、音だけで決まったとは思えない。なぜなら、少女の拳からの感触が可笑しいのだからだ
まるで鋼鉄を叩いているようだ
「女、そんな華奢なのによくぞ俺に打ち込んできた。これからも精進するんだな!」
「ッッッッッッ~~~~~~~!!!!!!!!」
『最強』は高らかに笑い、少女は自らの打ち込んだ拳を抑えもがいている。これが、魔術師と『白虎』の出会いであった
「んで、あんたクラスはなに? 『バーサーカー』? それともやっぱし『アーチャー』なわけ?」
「へぇ、どうやらこの世界ではクラスという役があるんだな。そうだな…
しいて言えば………」
虎之助は深く悩みだす。それはそうだ、この世界では自分の真名を名乗れば弱点や武器などがわかるのだから
しかし、虎之助という英雄は歴史には残っていない。別に名乗ってもいいのだろうと、考えている
が、しかし。この遠坂 凛といういわば虎之助のマスターにもプライドというものがある
サーヴァントがあれなら、マスターもあれなのだと思われたくないのだろう
虎之助悩む。しかし、その悩む時間はすぐ収まった
「………よし、『パイフー』と名乗らせてもらう。これでいいな、遠坂 凛」
「凛でいいわよ、それかマスターね。『パイフー』って、一体なんの役よ?」
「ふっ、そこは偉大なるwikiで調べるんだな」
「結果インターネット社会じゃない!?」
「最近では知恵袋も少々だな」
「あんた、現代ッ子ね。以外に」
「褒めるな。照れてもいいんだぞ」
「はぁ~………」
高らかに笑い、その横で深く溜息をつく。どうしてこんなのを召喚してしまったと、再度悔いる少女
しかし、思い返せばと少女は考える。遠坂 凛という存在は文武両道で才色兼備と言えるほど完璧少女
一通り体術もでき、大人の男なら吹き飛ばす程度の技術を用いる。だが、飛ばせなかった
文字通り、スンともビクともしないとはこのことだ。目の前の『最強』を見つめる少女
ポジティブに考えよう
そう決める瞬間でもあった
「んで、パイフー。何か出来ることはない?」
「何かとは? 具体的にいってくれないか?」
「できれば、勝利する能力を」
「ははっ」ニヤリ
目つきがお互い一瞬に変わった。野望があるために、何のために参加したんだと生きこむ少女
急に召喚され、なお己の我を貫く『最強』
目つきの形はギラついているが、お互いの内には同じことを考えていないのが、まるわかりである
「笑止! 百戦錬磨・天下無双と恐れられていたのかわからないが「わからないの!?」だが、安心するがいい
『最強』と、必ず誰しもが言う。そう、俺はそういう事で生き続ける」
圧倒的と感じる。勝利という気持ちがよく味わえる
凛は覚悟という言葉を、よくかみしめた。この男に頼れば、なんとかなりそうだと。
そして、待ち受ける障害物も多いのだと
「その自身、嘘だったら承知しないわよ。パイフー」
「俺の事は虎之助かトラと呼んでもいい。なぁに、任せろとは言わないが、生きることは絶対約束する。どうやら、この世界だと俺はさらに上限が『上がった』からな」
「たく、へんなサーヴァント召喚しちゃったわね………いいわ、契約成立よ。共に聖杯戦争を勝ち抜きましょ」
「おう、よろしくな」
分かり合い、今度は硬い握手をする両者。その表情はとても明るく、とても穏やかであった
「貴様がセイバーという役か。どれ、ちょいと腕試しするかい。お嬢ちゃん」
「お、お嬢ちゃん!? 貴様……!!! よくも、この私をそんな呼び名で呼んでくれたなぁ!!!」
「全く、この戦闘バカが……大丈夫? 衛宮くん」
「つつ……遠坂!? なにが、どうなって」
「『最強』の茶番よ」
「と、いうかなんだそのアホ毛。完全にネタじゃないか。なに、取ると重心が保てないとかあるのか?」
「貴様こそ、なんだその白一色の服装。宗教なら、余所でやれ!!」
「んだと、この青タイツ!! 貴様の槍リサイクルセンターに売ってやろうか!!」
「今どき一人行動など、どこのボッチだ貴様は! その青いのなど、私の国では批判の的だぞ!」
「お前ら、俺に喧嘩売っているだろ!?!?」
「おい、『戦の王』よ。貴様は何故、そこまで戦う。己の個を失いも、何故そこまで戦い続ける」
『■■■■■■!!』
「一度は罪を償い、もう一度繰り返すのか『戦の王』よ……。今ならまだ早い、『最強』に屈しろ」
「うるさい!! バーサーカーに話しかけるな!!!」
「イリヤ……」
「シロウ、虎之助を信じましょう。きっと、彼なら……」
「小娘、貴様は……いや、テメェは何故そこまで勝利に這いつく」
「うるさい、うるさい、うるさい、うるさい!!!!! ムカつくんだよ、お前の言葉が……!!! 何にもわかっていないのに!」
「ああ、わからないさ!!! 俺は凛に言われたとおり、バカで戦闘バカで説教バカという三バカである!! だから、説いているんだ小娘! 『戦の王』よ!」
『■………■■■』
「負けちゃいけないんだ……!!! 負けちゃ「意味がわからん、自由に生きて人生は得をするんだぞ小娘」!!! やれ、バーサーカー!!!」
『■■■■■■■■■!!!!!!』
『ドォオオオオオン!!』
「虎!!」
「虎之助!!?」
「だあってろ、アホ共。子供を叱るには、マンツーマンの方がいいんだよ。そうだろ、イリア、ヘラクレス」
「くっ!! もう、コロシチャエ!!」
『■■ッ!!!!』
「いいだろう。お前らの処刑は『ぐりぐり』に決定だ。解放してやるよ、テメェらのその身勝手な『法則』を!!!」
「マスターがマスターなら、サーヴァントもサーヴァントってわけかい。そうだろ? 『ワカメ』に『彫刻家』」
「誰がワカメだ!? 僕はれっきとした、間桐慎二だ!」
「え? ワカメ 臭い? それは貴様のことだろ少年」
「そんなの一言も言ってないだろ!!?」
「…………ふふっ」
「『彫刻家』よ、笑顔は大事だ。笑い声は人々に安らぎを与える。だから決して己を閉じ込めるな。そのマスターが嫌なら嫌と言え」
「どういう事だ「お前もそうだ。別に誰しもが間桐 慎二という存在をあざけ笑うとは思えない。もし居たら、『最強』の俺がそれを許すわけにはいかない」
「ッ!!」
「…………でも、私には――――」
「大丈夫。お前はお前らしく、自分を出しければいい。批判されても、文句言われてもお前のその瞳は決して濁らなく……この世で最も美しく輝くと思うぞ」
「え……///」
「(落ちたわね、アレは……)」
「(あれは反則です…/// 虎之助)」
「さてと………だが、これじゃあギクシャクするだろう? なら、決着の仕方は古代から長く続く『闘い』だ!!」
「ふっ……おいライダー」
「なんでしょうか」
「……………このバカに勝って、桜にケーキでも土産に買うから死ぬなよ」
「………ハイ!」
「ふはははははははは!!!! どうだ、この『王』の技は!!! 効くであろう、痛いであろう、死ぬであろう!!!」
「武器がここまであるとは、弟と同じかよ。だが、面白い。『英雄王』よ! この『最強』を倒すには、まだまだまだまだ足りぬぞぉ!!!」
「なに、それも想定ない!
「『
「ふははははははははは!!! 来い、白峰 虎之助ぇぇええええええええ!!!」
「行くぞ、ギルガメッシューーーー!!!!!」
「案外仲いいわなね、あのバカ」
今回は外伝で、書かせてもらいました!!!
ぜひ、感想をください!!