よろしくお願いします!
自転車を走らせること15分。緑と青と白のコンビニが見えてくる。
名古屋は都会といえば都会だが、俺の住んでいる所はただの住宅街であまり便利ではない。
てんてんてんてんて〜んてんてんてんてんてんてん♪
コンビニに入ると、あなたとコンビな音楽が鳴り響く。
この爽やかな入店音とともに、店内の冷気が流れ込んで来るのが、俺を地獄から救われたような気分にさせる。
「何にしようかね〜」
一人で呟き、両手をこすり合わせる。この動作をしてしまうのは俺が気分がアゲアゲな証拠なのだが、よく友人からはキモい。と言われる。酷い。
まあそんな豆知識は置いといて、大好物の北海道粒あんパンと焼きそば弁当、アイス等を購入した。
そして俺はあんパン食べたさに速攻で家に帰る。(所要時間5分)
自分でも驚くほど早く帰れた。
あんパンでこれ程力が出てくるとは。たかがあんパン、されどあんパン。侮りがたし。
愛しのマイホームへ到着し、今だ吹き出す汗を拭って、ドアを勢い良く開ける。
だが、そこで俺はフリーズした。全身の汗は冷や汗へと変わった。
「お、おおお帰り……。
お兄ちゃん。/// 」
「」
ドアを開け、玄関に入って1m地点。世界は数秒止まった。くっ、左手の力が開放されてしまったかッ!……ではなく。
そこには栗色の髪をセミロングに切り、白い半袖シャツに黒いミニスカを履いて頬を赤らめ、
今にも泣きそうな紅蓮色の眼でこちらを見ている、中2ぐらいの超絶ロリ美少女がいた。
手を胸の下で合わせて俯いたり、う、うぅ〜等と唸ったりしている。ぺったんだけどね。ていうかなにこれかわいい。
「うぅ〜、な、何か言ってよぉ……」
俺は断じてロリコンではないし、ロリコンなわけない。それにロリコンではないが、少しの間黙って彼女を見ていることにした。
その時間、5分ぐらいだろうか。ずっとロリ美少女がもじもじしていた。
「………えぐっ。ん〜〜、うわああ〜〜ん!」
彼女はこの空間に耐え切れなくなったのか、泣き出して俺の部屋へと続く階段を登っていった。
誠にすいませんでした。
だがなぜそこへ行くのだ。
しかもなんか泣き出しちゃったよ。こういう時どうすんの?
寄り添って「悪かったよ……。これからはお前のことだけを大事にするって。(イケボ+イケメンスマイル)」とか言っちゃうの?
ないないないないないない!きめぇよ!なんの乙女ゲーだよ!
というか……、あの子、誰だ?
お兄ちゃん、と言っていたな。だが俺はひとりっ子で妹などいない。
間違えて家に入ってきたか?いや、ロリっ娘とはいえ幼児なわけでもあるまいし。
たしかにこの住宅街は似た家が多いが。
さらに俺は鍵をかけてた。
うーん、解せぬ解せぬ。
もう直接聞いてみるか。うむ、そうしよう。
とりあえずあんパンを食べておこう。
あんパンを食べ終わり、元気100倍になった俺は、ロリ美少女がいるであろう自室の前に来た。
しかしなかなか足が進まない。
ええい、ままよ!
俺はドアを思いっきり開けた。
俺の愛用している木製のシングルベッド。
そこには、先程の超絶ロリ美少女が膝を抱えてうずくまっていた。
俺は勇気をだして声をかけてみることにした。
「さっ、さっきはごめん。俺が悪かったよ」
「わ、わぁ!は、入ってこないで! ……」
「何でだよ。というかここ僕の部屋ですしおすし。」
「ノックぐらいして……びっくりしちゃうよ」
彼女は小さく頬を膨らませながら小声で言う。
「となり、座ってもいい?」
「ん」
俺は彼女のうずくまる隣に座る。
「俺は、涼風大廈。大廈と呼んでくれ。それで、君はなんていう名前なの?」
「……………」
なぜかロリ美少女は黙り込んでしまった。え〜……
俺、出方失敗した?やっぱ乙女ゲーみたいにした方がいいのか!?
というか名前ぐらい言ってくれよ。さっきまで一流にツンデレ台詞言ってたのによぉ。……言ってたっけ?
だがこの拗ね方。素質あるぞ。この子はツンデレの原石だ!!
何言ってんだ俺は。まあいいか。キニシナイキニシナイ。
では次の駒を進めよう。
「じゃ、じゃあさ、君はどこから来たの? 今日は親が出掛けててこの家は俺しかいn「ろーぐ…………」
……ん?今なんと言った?
ローグ?外国人か?いや、見た目は日本人だよな。
「ご、ごめん。よく聞き取れなかった。もう一回言ってくれるかな」
「ローグ。……KORG mini logue」
再び訪れる一瞬の静寂。
俺はその名前に聞き覚えがあった。
何故ならその名は、以前俺が使用していたアナログシンセサイザーの名前そのものだったから……。
ありがとうございました!
いや〜。難しいですね。
こういうものを書くのが初めてで、(前回も言いましたが。)どんなふうに喋るとその人間の表情が表現できるか、まだ研究中であります。
誤字報告やアドバイス、よろしくお願いします。