学校の行事などが忙しくなかなか執筆に時間が割けませんでした。
しかもまた投稿が遅れるかもしれません!本当に申し訳ございませんorz
「(クソッ!何やってんだ俺は…)」
里見連太郎は暗い夜道の中苛立っているためその不幸そうな顔はいつも以上に陰気な雰囲気を纏っており
通行人が彼の顔を見れば怪訝そうに見るほどひどいものとなっていた
連太郎は自身の相棒であり居候である延珠と一緒に買い物に行った帰りにある騒動に出くわした
外周区の『呪われた子どもたち』が盗みを働いたのだ
追われる店員から逃げる少女は延珠を見ると同時に助けを求めるように手を伸ばしてきたのだ
一般人に溶け込んでいる延珠をなぜ少女は自分たちと同じ『呪われた子どもたち』である事が分かったのか
分からなかったがその助けを求める手を延珠は取ろうとしていた
だが、ここで延珠がその手を取ると延珠の正体もばれてしまうのではないか?
そうなれば延珠もただではすまない
かつての大戦で生き残った者の中にはガストレアに友人、家族などを殺された者等は大勢おりそんな彼らは
ガストレア同じウィルスを持っている『呪われた子どもたち』をガストレアと同一視しており隠そうともしない憎悪が垣間見えるのである
中には彼女らを差別、軽蔑しないもの者もいるがそれはごく少数の者達でこの世の
人間のほとんどは彼女たちを化け物として見ている
まだ10歳にも満たない少女たちを暴力のはけ口にすることも当り前になるほどこの
世界は狂っているのだ
このままでは延珠もこの少女に巻き込まれてしまう
そう思うと同時に連太郎は少女の手をはたき、拒絶の態度をとっていた
そのあとやってきた警察官によってすぐにこの騒動は終わると、連太郎は安堵した
だがそれは最悪の形で終わることになった
警官たちはその少女が『呪われた子どもたち』と分かると冷たい態度となり何の事情も聞かず手錠を嵌めて連行しようとしたのだ
思わず絶句する連太郎だったがそれだけで何の行動にも出れなかった
そこへ
「おい待てよあんた達!何してんだよ!」
警官たちに抗議する奴がいた
赤銅色の髪に琥珀色の眼、自分と同じぐらいの年の青年だった
その男は警官の脅しや周りの避難にも一歩も引かず一人反論した
出来る事なら彼に協力して反論したかった
だが自分は何もすることは出来ずただ延珠がこの話に割って入らないようにするしかなかった
結果、警官たちは少女と反論した男をパトカーに乗らせ連行されていった
それを見ているだけしか出来ない自分に心底腹が立った
その騒動が終わった後、延珠になぜ彼らを助けなかったと非難され、あの少女が
知り合いだと言う事を聞き延珠を帰らせ急いで彼らを探しに行った
外周区まで行ったところでやっと警官たちとすれ違ったが彼らは一緒にいなかった
もしかしたらあの少女を外周区に送り返したのか、と一抹の希望を持つがあの騒ぎのときの警官の態度からそうだとは思えずそこら一帯を探す
もうすでにどこかであの警官たちに始末されたのでは、と最悪な考えが浮かび探し
続けるが結局彼らを見つける事は出来なかった
民警は無辜の市民を守る正義の味方だ、と木更は言っていた
連太郎は正義の味方で何でもできる、と延珠は言っていた
何が無辜の市民を守る正義の味方だ!
なら何であの少女の手を払った?
なんであの男と一緒に助けに入らなかった?
自分はただなにもせず彼らが連れて行かれるのを許容して傍観していることだけ
だった!
激しい自己嫌悪に蝕まれる連太郎に出来る事は彼らがどうか無事でいる事を祈る事
だけであった
私のお兄ちゃんはどんな人?と聞かれたら私は迷わずこう答えるだろう
私のお兄ちゃんは正義の味方だよ!と
お兄ちゃんはいつも誰かの為に行動していて困っている人がいたら手を差し伸べて
いた
文句を言うことなく頼まれた事は断らず引き受けていた
そして、お兄ちゃんはいつだって私の味方をしてくれた
私が泣いてるときは励ましてくれて、私が落ち込んでいたらそばにいてくれて、私がわがままを言ってもお兄ちゃんは聞き入れてくれた
以前、私がガラの悪い大人たちに絡まれていた時もお兄ちゃんは自分よりはるかに
大きい相手に怯むことなく私を守ってくれた
生まれてきてから家族がいなくて寂しくて不安になった時、お兄ちゃんは言ってくれた
『大丈夫だシロエ、俺がついてる。俺は何があってもお前の味方だ。
例えこの世界を敵に回しても俺はお前の正義の味方になる。
だって、俺はお前のお兄ちゃんだからな』
あの日、そう言ってくれたお兄ちゃんの顔は優しく覚悟に満ち溢れた顔だった
だから私は信じられる
お兄ちゃんは誰にも負けないし私を置いていかない
そう約束してくれたから私はあの人を待っていられる
でも、今は無理でもいつか私はあの人の隣で支えられるようになりたい
『ただいまシロエ、今帰った』
玄関が開いた音の後に私が誰よりも知っている声が聞こえてきた
その声が聞こえてきた時私の頬が緩んだ事は秘密だ
そして私は玄関に向かい最高の笑顔で出迎えた
「おかえり!お兄ちゃん!」