「お酒くれへんと、骨、抜きおるで旦那はん?」   作:オートスコアラー

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なんか今回はアイズだったり酒呑童子だったり、今だったり少し前だったり数時間後だったりと視点変更が多くなってます。

読み直して分かりにくかったらそのうち書き直すやもしれないです。

あと3話でサクッとダンジョンから帰ってたのに4話でなんで迷ってんねん、ってツッコミが来る前にここでそれっぽくしてるんですいません。


五酒

「…………」

 

「……なに、緊張でもしとる?」

 

「いや、そうじゃないけど……」

 

そう言って、アイズがチラチラと目線を向けるのは額に突き出た一対の角。それに気づいた酒呑童子は薄い笑みを浮かべながら問いかけた。

 

「なんや、うちのコレが気になる?」

 

「気になる、より……種族的になんなのかなって」

 

「うちは鬼や、あんたら人とは違う種族。人を騙し、人を揶揄い、そんでもって……」

 

そこで切り、口元が若干釣り上がりながら

 

「人を喰らう存在や」

 

呟いた。

 

 

 

 

「おおきに、助かったわぁ」

 

「……次は地図持ってく方がいいです」

 

「そうやなぁ、今度行くときはもっていくとしましょか。旦那はんにその辺聞いてみる、ありがとさん」

 

「今度は?」

 

「実は一度来ててな、あのチビがうるさい思うてめんどくさかったから誤魔化したんよ」

 

「……前はどうやって出たんですか」

 

「そら旦那はんへの愛やね。」

 

おおきに、とお礼を言いながらホームに帰っていく酒呑童子を見送り、踵を返し自分のホームに戻るアイズ。頭に思い浮かぶのは先ほどの酒呑童子の言葉。

 

 

 

「人を喰らう?」

 

「そう、あっちへふらふら、こっちへふらふら、たまにお山に帰って、気が向いたら京に行って人を喰らう。それがうちのこれまで」

 

「……本当に?頭からバリバリって」

 

「腕から行く方がうちは好みやなぁ」

 

「…………」

 

「別に理解しなくていいよ、うちのこと理解でき言うんは茨木と小僧くらいやから。あとは……まああの牛乳はもう会うこともあらへんしいいか」

 

「……鬼って、モンスターなんですか?」

 

「力強うて、酒が好きな飲兵衛で、角が生えてる。たしかに、もんすたーやね」

 

そこでまた口を閉ざすアイズ。見た目は、まあ、角と服装に目を瞑れば普通の人だ。というかアマゾネス姉妹の方がもう少し肌色が強いくらいだし。

 

ただ、彼女は人を喰らう。無論、ダンジョンにも人を喰らう凶悪なモンスターはいる。しかしどれもこれも醜悪な見た目だからこそ、アイズは躊躇なく切り飛ばせたのだ。もしも

 

もしもうちが敵対したら(・・・・・・・・・・・)?、なんて考えてる顔しとるなぁ」

 

驚愕した。考えを読まれていたこと、にではない。何故そこまで心底楽しそうな表情で笑えるのか(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

考えの読めない酒呑童子を見つめていると酒呑童子が提案を出してきた。

 

「そないにうちの事気になるなら、賭けでもしましょか?」

 

「賭け?」

 

「そや、うちとあんたで戦って勝った方がいうこと聞く。分かりやすくてよろしやろ」

 

「……失礼だけど、貴方って戦えるの?あんまりそういう感じ、しないけど」

 

「見た目で判断してると、痛い目見るで?」

 

「……受ける」

 

「そらよかった。でも、今日はもう遅いから、また明日にしましょか」

 

「……明日迎えに行くから」

 

「そないに睨みつけんでも逃げやしないわ」

 

 

 

 

彼女は、モンスターなんだろうか?

 

見た目はまあ、確かにモンスターでもあり人でもある。話も通じるしいつもモンスターから感じてる殺気とは違う雰囲気だった。

 

でも、今日の団長を笑ってた時の雰囲気は、モンスターに近かった。と言うことは、あれが彼女の本性?

 

まあ、どちらにせよ明日にはわかる。

 

 

 

 

朝、つまりは勝手に抜け出した挙句、冒険者登録もせずにダンジョンに潜り、剰え夜も明けるという時間に帰ってきた日の朝。

 

まあつまりは、

 

「君ってやつはほんっっっっっっとうに本能でしか行動できないのか?!」

 

「ま、まあまあ神様。こうして無事に帰って来てくれたんですし、いいんじゃないですか?」

 

「ベル君も甘い!ここはビシッと言わないとまーたすぐ同じことするんだぞ!」

 

「嫌やわぁ、そないに虐めんといてくれや」

 

「教育的指導だ!」

 

左にベル、右にヘスティアに囲まれて昨日のことを散々聞き出された朝だった。朝帰りのことに関しては許してもらえたのだが自由奔放すぎるところにヘスティアが噛み付いた次第であった。

 

「そ、れ、で?朝帰りをして来た君は?ロキ=ファミリアのアイズ何某に喧嘩を売って?おまけに朝から酒三昧と?」

 

「ええやろ、あんたさんも飲むか?」

 

「だぁれが飲むか!だいたいこれから戦うってのにアルコール入れるとはどんな頭してんだい!」

 

「か、神様、そろそろつきますんで落ち着きましょう?ね、ね?」

 

そんなこんながあってたどり着いたロキ=ファミリアの本拠地、黄昏の館。流石はオラリオトップを争うファミリアなだけはあり、ヘスティア達のそれとは比べるまでもないほど大きかった。

 

「なんや、やっと来たのかドチビ!アイズたんが待ってるさかい、さっさと用意しときなドチビ!」

 

「ドチビドチビうるっさいんだよ貧乳絶壁!うちの子がコテンパンにしてやるからさっさと案内しろ!」

 

なんやと!やんのか!と早速喧嘩腰になる神様とそれをいさめようとするベルを尻目に、酒呑童子は館の中に入っていった。

 

「……ふーん、まぁ、そこそこなもんやなぁ」

 

「そうかい?僕から見たら結構だとは思うけどね」

 

視線をあげると、そこにはダンジョンにいたあの背の小さな団長が立っていた。

 

「あら、すまんなぁ。背ぇ小さいから気づかんかったわぁ」

 

「別にいいさ、背丈は僕たちの種族の特徴さ。それよりも訓練場でアイズが待ってる。案内するよ」

 

先導するフィンに従い、後を追う酒呑童子。会話もなく、ただ黙々と目的地に案内するフィンとついていく酒呑童子。そしていくつかの角を曲がり、木製の大きな扉の前に着いた。

 

「さて、中でアイズが待ってる。それじゃあよろしく頼むよ?」

 

「別にあんたさんに頼まれた訳やないし、そないなこと言われてもなんもできへんよ?」

 

「ははっ、単にアイズを頼むといっただけだよ。客人を傷つけたら大変だろう(・・・・・・・・・・・・・)?」

 

「よく言うわ、まあ安心しとき。五体満足ぐらいで勘弁しといたるから(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

方や、気遣いの中に毒を混ぜ。方や、Lv5の冒険者に手加減をすると言い放つ。少女を置き去りに、見えないところで争いは着々と激化していた。




酒呑童子は愛が足らなかったのか宝具レベルは上がりませんでした。

何故か頼光さんが来たりイバラギンの宝具レベルが4になったり、これは何か鬼に憑かれているのか?
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