少女達の真影、正義の味方の証明   作:健氏朗

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初めまして、健氏郎です。本作品は自分の中にある"強くなった士郎を活躍させたい、だったらカグラと絡ませればいいじゃない"というぶっ飛んだ思考のもとに書いたものです。ご都合展開や士郎ハーレムなどといった要素も含まれますのでご了承ください。それでも読んでやろうという金ピカの王様な方はどうぞご覧あれご覧あれm(_ _)m


プロローグ

忍とは世の影に潜み、人知れずに暗躍する存在。

彼の者たちは昔の世に存在し、培った技と力を振るった。 ある者は忠義を尽くす主君のために駆け抜け、ある者は雇われ報酬のためにだけ刃を振るう。

 

忍びとは世界の裏に有りながら世界を支える者。

現代では忍の存在はとうに途絶えているとされているが実際は違う。忍は今の世でも現存している。現代で活躍している忍は二種類に別れる。

 

善忍と悪忍。善忍は人命救助や護衛などの活動を中心として、対する悪忍は要人の暗殺と破壊活動を主としている。

二つの勢力は長い歴史の中で争い続け、今もその拮抗は続いている。

 

しかし、善忍と悪忍が共に共通する敵が存在する。

「妖魔」_____

古より在りし異形の存在。彼のものらは人の悪意、怨念、憎悪から生まれては自らを生んだ人そのものを喰らうまさに化生だ。妖魔を滅する事こそが忍の真の目的と言っても過言ではない。故に彼らは鍛錬と研磨を続け、忍の中でも最上ランクである"カグラ"を目指す。

 

しかし、カグラの力を持ってしても妖魔を倒すことは容易ではない。それだけ妖魔の存在は忍にとって脅威なのだ。

_____なのにこれはなんだ?

一体誰が信じられるだろうか? 忍の頂点と呼ばれるカグラでも手強いと言わしめた妖魔を、

 

たった一人の子供が圧倒しているこの光景を_____

 

見たところ少年は忍術を使っている様には見えない

やっている事と言えば近寄るものを両手に持った双剣で斬り払い、離れた敵を外套から取り出した細い剣を投げ磔にしているだけ。

 

_____ありえない。

内心そう呟くのを禁じえなかった。自分でも妖魔は倒せる

が、この少年の様に迅速的には倒せない。現に視界を埋め尽くす程の数の妖魔が今では数える程度に減っていた。

 

少年がいよいよ最後の一匹に取り掛かろうとしたその時、妖魔は自身の生存本能に従い、逃走を始めた。

 

「拙い!」

妖魔という存在は元々人間から生まれているせいか学習能力が人間のそれに近い。今回の任務とて元は過去に取り逃がした妖魔がしばらくの間に潜伏していたのをようやく見つけたのだ。しかし件の妖魔は前回での戦闘から学んだのかこちらの作戦の裏を突かれてしまった。

 

作戦を入念に見直し、準備も万端にしたにも関わらず敵にそれを逆手に取られて全滅寸前という有様。このまま逃がしてしまったらさらに厄介な相手となって再び現れるだろう。しかし少年は逃げる妖魔に慌てず、左手を前に翳す。

 

不思議な光と共に黒い弓が少年の手から出現し、気づけば反対側の手にはその弓より尚黒く歪な矢が握られていた。

 

「まさか…狙撃するつもりか?」

確かに逃げる相手には追いかけるよりも遠距離攻撃による追撃は有効だ。しかし、この妖魔は群れの中でも一際素早く木々など遮蔽物を利用しながら徐々に距離を離していく。こんな中でしかも弓矢で仕留めるなど不可能だ。万が一当たったとしても致命傷には至らない。

 

だが、殆ど姿が見えなくなった妖魔に少年は微塵も取り乱さない。流れるような動きで矢を弓に番え、軋む音と共に弦を引き絞る。前を見据える視線は鷹のように鋭く、少しも乱れない。まるで結果が既に見えているかの様に…

 

「赤原を往け、赤原猟犬(フルンディング)!」

 

この時初めて少年は声を発した。年相応に幼い声だと言うのに歴戦の猛者の様な威圧感がある。番えた矢は血の様に紅い光を纏い、射手の命令と共に放たれる。しかしやはり立地が悪い。矢が射線上にある木に阻まれるかと思いきやまたあり得ない現象が起きた。

 

_____________矢が木を避けたのだ

 

それも微塵もスピードを落とさず森の中を飛んでいく。

 

「馬鹿な!? あれは本当に矢なのか!!?」

神技級の弓使いでもこんな芸当は出来ない。なのに目の前の彼は息をするかの様にやってのけた。

 

障害物の間を縫うように矢の形をした猟犬はみるみる妖魔との距離を縮めていき…

 

_________憐れな獲物はその顎に喰われた

 

 

私はこの夜の出来事を決して忘れはしないだろう。部隊壊滅の危機に瀕した我々の前に現れた赤い外套の少年の背中は今でもこの目に焼き付いている。遅れて来た救援部隊の到着と同時に少年は姿を消してしまったため名を聞くことはできなかったのが至極残念だ。

 

後に少年を目撃した私と部下たちは彼が何者か調査したが大した情報は得られなかった。ただ絶望的状況から生還した事実と私達という生き証人がいたため少年の噂が瞬く間に広がった。

 

そして数年に渡り、その人物はあちこちで目撃されては人々の危機を救う。姿を現しては名を残さず消える彼をいつしか人々はこう呼んだ…

 

_________朱き英雄と

 




というわけでプロローグでした。書き方やら本サイトの機能やらを手探りでやっているのでいろいろぎこちない箇所があると思います。書きながら徐々に掴んでいこうと思っていますのでどうか長い目で見守っていてください。
次回は士郎の視点です。ではではm(_ _)m
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