時系列的には、茅野蘇生後から入ります。
これらが苦手、嫌いな方は読まないことをお勧めします。
それでは本文をどうぞ。
茅野を蘇生した殺せんせーは体力を使い果たし地面に仰向けで倒れた。そんなときだった。コツコツとゆったりとした足音が山に響いた。
三年E組の生徒全員がその足音に警戒した。何があっても対応できるようにと。そしてその足音はやみ、ひとつ男性の声が山に響いた。
「うへぇー疲れた。何この山、ほんとにここに柳沢がいんの?」
このときE組の生徒は思った、
(警戒して損した)
と。だが、ひとつおかしいことに気づいただろうか。山の麓には防衛省の人がいる恐らく包囲しているはず、だから、山に登って来ること事態すでに異常だった。それに気づいたのは殺せんせーただ一人。E組の生徒は完全に気を抜いたために、それに気づくのは殺せんせーが聞いたあとだったりする。
「あなたどうやってこの山に登ってきたのですか?それと、先程柳沢と言ったのはどういうことでしょうか?」
「ん?あー、そうだな。まず自己紹介からしよう。俺は神城金治とある組織のエージェントみたいなのをやってる。んで、この山に登ってこれたのは企業秘密。柳沢は殺しに来たんだが、いないのか?」
「柳沢なら、どこかに飛んでいったと思いますよ」
「うわ、マジかー。そうだな、それじゃぁ、まず、やることあるんで済ませますね」
そう言って取り出したのは、一本の試験管。中身を分かる者は神城のみ。そうして、彼は語った。
「えぇーと、まず、この薬品をあんたに飲ますぞ。効果は抜群で死ぬことはない。と言うか、あんたをもとの姿に戻す薬品だ。騙されたと思って飲んでみな、ていうか、飲ます。無理矢理」
だが、そう簡単には問屋が卸さない。彼をE組の生徒が包囲したからだ。
「おい、ガキどもそこどいてくれ。そいつに早く飲ませてやりたいんだよ」
「そんなの信用できると思う?おじさん」
「あー、信用してくれないのね。仕方ない。そこの黒髪ロングの子、あんたも同類だろ?てか、俺はこれでも二十代だよ」
その男の言う同類とは何なのか、E組の一人を除いて理解できるものはいない。
「みんな、その人は多分大丈夫だと思うよ」
そう彼女が言うとほとんどの生徒が警戒を緩めた。
「おー、サンキューサンキュー。そんじゃま、ってまたかい、赤髪くん?」
そのなかで警戒を解かなかった生徒がまた、神城を取り囲む。
「当然じゃん。あんたがどんなやつか分かんないのにわざわざ通すとか思ってんの?」
「うーむ。それもそうか。なら、まずはあの衛星が邪魔になるし、説明もめんどくさいから見てもらおう」
そう言って彼は手を上にむけ、一本の鎖を取り出した。
そしてそのまま「シュート」と呟くと一筋の細い光りが闇夜を照らし、衛星に向けて伸び、その衛星を破壊した。その光りをみたものは幻想的で現実味のない光景に開いた口が閉じない。
「これで、俺がどんなやつかわかったか?」
「いや、全然わかんない。寧ろ余計に説明がほしい位だよ」
「そうか、ならまずは、神城金治、研究者で探求者の、魔術師だ。よろしく頼む」
おい、秘匿どこいったと、言われる様なことを語った彼はまた、歩を進める。そこで、また、赤羽が訪ねる。
「魔術師ってなに?余計に信用できないよ」
「ん?めんどくさいからそこのお嬢ちゃんに聞きな」
そう言って神崎を指差す。そしてまた続ける。
「それに効果は伝えたはずだ。もうそろそろ時間なんだよ通してくれ」
段々機嫌が悪くなってきたのか口調が荒い。だが、それで、引くほどE組の生徒も甘くない。
「それじゃあその効果が本当か結果を見せてよ。そうしたら信用してあげるから」
「そうか。何度も実験した結果だ。これ見ても信用できんとかは言わんでくれよ。それと、もうひとつこれ読んだらお前らにもこちら側に来てもらうからな」
そう言って彼は懐から実験結果を出し生徒たちに見せる。
そして彼は一言
「んじゃ行かせてもらうよ。同類がへました尻拭いに」
そうして、殺せんせーの口に無理矢理試験管を入れると、殺せんせーが光り始めた。その光景を見た生徒は先程と同様の顔をしている。
そこでまた彼が口を開いた。
「よし、あとはこの光りが終わればあの超生物は人に戻り晴れて君たちは暗殺から解放されるわけだ。だが、君たちは俺の実験結果を見てしまった。そのためもう君たちは俺たちと同類になるしかなくなった。でも、安心してほしい。俺が1からちゃんと教えてやるから。それに、もうそろそろ君たちの命が危なくなりそうだしな」
その一言はどうしても生徒の危機を見逃せない殺せんせー。ちょうど光りもやみかつての死神としての姿でそこにいる。
「ちょっと待ってください。私の生徒の命が危なくなるとはどういうことでしょうか?」
「ん?あー俺はさっき魔術師といったよな。それで、名乗った理由なんだけど、今ここに過去の英雄が向かってきてるわけ。何でか分かる人はいないと思うけど、一言だけ言うと柳沢の置き土産だと思ってくれ」
そう語った彼は登ってきた山道を睨む。そしてそこから現れたのは右腕を黒色の布で覆い、暗闇に溶け込む様な姿をしていて、目を凝らさないと見えない。ただひとつ見えると言えばどくろの仮面ぐらいだろうか。そのやみに溶け込む姿は暗殺者というのが正しいのだろう。その暗殺者に対峙するかのように神城は立ち一言だけ言った。
「嬢ちゃんら早くそこの死神拾って校舎に戻ってくれ」
その一言だけいうと神城は鎖を袖から出し暗殺者が投擲したダークを弾く。
「早速攻撃してきますかね。仕方ない。相手はハサン・サッバーハ、クラスは
彼はぶつぶつと自分に言い聞かせるように言うと、無数の鎖を取り出し戦闘を始めた。
その一進一退の攻防を見ていた生徒と死神はただ黙っているしかできなかった。神城曰く弱体化しているとはいえ英雄、それと互角に戦っているのだ。きっとそれができるのは彼を除いたら烏間先生ぐらいのものだろう。だがそれをみている生徒たちはどうしても受け入れにくいものがある。それは鎖の一本一本が自律行動をとっているのだ。ダークを弾き光りを放つまた他の鎖は真っ直ぐと飛び心臓や頭を狙う。それが、繰り返されている間に黒色の布をとった。相手が本気を出すと本能的に全員が理解できた。そして、その姿をみたものは絶句した。右腕がオレンジ色で肘の部分は地面につきそうだ。そして、その手を伸ばし呟いた
「
と。
その攻撃は単調、ただ手を伸ばしているだけ、先程のように鎖で弾けばいいのだろうと思った。だが神城は当たらないよう、当てないように身体を動かしその攻撃を回避した。まるで、その攻撃に当たったらお仕舞いかのように。
その攻撃を回避した神城は呟く。
「もう宝具を使ってきたか。仕方ない、こっちも本気を出す。答えてくれよ
そのまま伸びていく鎖、それを回避しようとする暗殺者。その光景をみているものはただただこう思った。
(いい加減終わらせろ)
それに応えたのか鎖が加速する。そうして、とうとう逃げ切れなくなった暗殺者の心臓に突き刺さった。ようやく長かった戦闘が終わった。
「ふぅー疲れた」
そうただひとこと呟くとその場に腰をおろした。
「さて、事情説明は明日だ。もうそこで寝たらどうだ」
「そう、させてもらいます」
そして、三年E組の生徒は自分の席につきぐっすりと眠った。
そのまま時間が過ぎ一人三日月型の月を見ながら呟く。
「これにて、暗殺教室終了。これからは魔術師教室の開幕です」
そして、椚が丘中学校の卒業式。隔離校舎のひとつの教室で死神と、神城は対峙していた。
「久しぶりだな、死神」
「久しぶりですね。金治。あなた、なぜ昨日ここに来たんですか?」
「昨日も言ったろ?同類の尻拭いって」
「えぇ、それは聞きました。ですが、私の生徒たちを危険にさらしてくれたんです。その事情を聞きたいのですが」
「わかったよ話すよ」
それから彼は卒業式が終わり、E組の生徒が帰ってくるまでの間、死神に昨日の出来事について話した。
ひとつは柳沢が、
卒業式が終わり
今まで見てきてくれた先生に挨拶をするために、そして、新たにお世話になる人に。
暗殺教室は終わり、新たに