「本物……!」
私は初めて本物に出会った。私の興味を惹かせる人を初めてみた。
―――――
「……」
さっきから誰かに見られている気がする。俺は町で強敵を探している最中なのだが、気になったので声をかけて見ることにした。
「俺の後ろをさっきからつけているみたいだがバレバレだ。さっさと出てきたらどうだ?」
「……」
俺の言葉をちゃんと聞いていたようで、後ろをつけてきた奴は出てきた。
「我の気配に気付くとは……流石、我が見込んだ相手ではある」
「……は?」
やたのひめのその言葉に俺は驚いた。
「(なんだコイツ……こんなやつだったのか?)」
「我が貴様の後を付けていたのは他でもない、この光ある契約書に貴様の黒く滲んだ証を刻んでもらうためだ」(サインしてくださいと言ってます)
「得体のしれないものに誰が手を出すか……」
「一筋縄ではいかないか……しかし、我はこの光ある契約書に貴様が黒く滲んだ証を刻まなければ我はここを去ることができぬのだ」(サインしてくれないと帰らないと言っています)
「……」
俺は気が付いた。
「……どうした?我の力に怖気づいて近寄ることができぬのか?」
こいつは違う意味でやばいと
「貴様はそんな軟弱な奴だったとは我の見込み違いだったのか?」
近付けないのではない、近付きたくないんだ。身体が近付いてはいけないと拒否反応を示すほどだ。しかしその状況で俺は
「やってやろうじゃねぇか!」
燃えていた。こんなに近付きたくもない相手は初めてだった。俺はこれを乗り越えれば新しい道が開ける気がしていた。
「それでこそ我が見込んだ相手だ」
「いくぞ!」
そう言ったものはいいものの足が震えていた。これが武者震いというやつか(違います)
「我の闇の力を感じ取れるとは流石だ」
「くくっ!楽しませてくれよ!」
身体が拒絶しているが俺は構わずに前に進む。身体はこれ以上行ったら戻れないと言っているかの様に強く拒絶していく。
「しかし、身体が我に近づきたくないと言っているぞ?」
「(こいつ、今の俺の状態がわかっているだと!?こいつは思った以上に強敵だ……)」
「ならば、貴様がこの光ある契約書に黒く滲んだ証を刻んだら、貴様に勝ちを譲ってやろう」
「舐められたもんだな!」
「今の状態で黒い証を刻めるかな?」
「……」
正直に言うと微妙だった。しかし、俺は強者に勝つことが俺の楽しみだ。だから
「やってやる!」
「……ナタ、何をやっているんだ?」
「太上老君!?」
俺が勝てない相手が来た。しかし、今はやたのひめとの戦いが重要だ。
「後で戦うから待ってろ!」
俺の戦いはこれからだ!
精神が……ははっ、SAN値チェックどうぞ1d100