ONEPIECE 空の王者が海を征す   作:魔女っ子アルト姫

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空の王者、政府の目的に怒る。

「まさか、こんな所で再会するなんて思わなかったぜ。なぁ空の王者のお兄ちゃんよ」

「……全くだな。まさか政府直轄の島でド変態と顔を合わせるとか意外にも程があるな」

「おいおい褒めるなよこの野郎!」

「いや褒めてないんだが」

 

政府直轄の島、司法の島(エニエス・ロビー)。世界政府が直轄する裁判所が設置されているこの島、1年中夜にならない不夜島としても有名であり、別名「昼島」とも呼ばれている。この島の異常性はそれだけではなく島の中央には巨大な穴が空いており、そこに海水が流れ込み滝を作り出している。そのような立地にある島へと連行されたレウスは島の最奥に近い塔へと連行された、そこで自分に誘いを掛けて来たレイアが協力している組織CP9の長官室に通されたがそこには予想外の人物と遭遇した。ウォーターセブンで遭遇した変態のフランキーであった。彼も罪人として一緒の海列車でここに連れて来られたらしいが乗っていた車両が違った為全く気付けなかったらしい。

 

「んでなんでお前さんがいるんだよ」

「……そりゃこっちの台詞だ、解体屋が如何してこんな所にいやがんだよ」

「ちょいと訳ありでな……おめぇは」

「俺も訳ありだ」

 

壁に下げられた鎖に固定されているフランキーと壁により掛かりながら静かに佇んでいるレウス、対照的な立場にある二人には周囲から様々な視線が送られている。政府直属の諜報機関であるCP9のメンバー達の視線が突き刺さってくる、中にはウォーターセブンで潜入任務をしていた者もいる事が流れている会話から察する事が出来る。レウスが言える義理ではないかもしれないが珍妙な人物ばかりである。そんな中で高笑いをしながら一人の男が迫ってきた、CP9の長官であるスパンダムである。

 

「ようこそエニエス・ロビーへ、空の王者。本来貴様のような海賊は枷も無しで歩ける場ではないのだからな、それを噛み締めやがれってんだ!!!」

「スパンダム長官つったか」

「おおそうだ、栄光あるCP9の長官スパンダムだ!!」

「……おいルッチ、本当にこれが長官か。部外者である俺でも分かるぞ、これ無能だろ」

「まあな」

「ルッチィィィてめぇ俺の擁護とか一切なしか!?」

 

本来折り合いが悪くまともな会話すら成立しなかったCP9のルッチに尋ねてしまったレウスだがルッチもそれを一切否定せずにそれを肯定してしまった。どうやらルッチも長官がかなりあれなのは思っているらしく内心ではかなり馬鹿にしているようだ。まあそれもこんな長官ではしょうがないだろうなと思わず思う、小物と小悪党臭が半端ないからである。

 

「長官、その声の煩さはセクハラです」

「え"っ……おいカリファ流石に声のでかさは関係ないだろ……?」

「セクハラです」

「うぉい……」

「セクハラです」

「えっ何俺って言う存在その物がセクハラなの!!?」

 

「……なあフランキー、此処って本当に諜報機関の長官室か?」

「ああ、俺も思わず頭の中で記憶を確認しちまったよ。なんかのお笑い訓練所にぶち込まれたかと思ったぜ」

 

目の前で行われている寸劇に若干の頭痛を覚え始めてしまったレウスは思わずフランキーと今いるこの場についての確認を行ってしまった。そんな中レウスは歌舞伎のような口調と化粧をした男、クマドリによって席へと導かれる、その前にスパンダムが座った。

 

「ひひひっまさか政府が追い求めていた奴がこんな奴だったとはなぁ……あのレイアって女もどうかしてるな、てめぇと結婚したいなんてねぇ……」

「全くだ……それには同感だが本人の前でそれは言わんほうが良いぞ」

 

けっと言葉を切りながらえらそうにするスパンダムが見下すかのようにレウスを見下ろした。

 

「さあ本題に入るぜレウス・R・リオス、政府はお前達の能力の元である生物が生きている島を求めている。そこへ行き着くには番の竜の力が必要だとされているからだ」

「(狩猟が全ての世界(モンスター・ワールド)……)」

 

嘗てリトルガーデンにてドリーから告げられた事実、ある意味では自分が帰るべき故郷と言えるかもしれない場所。偉大なる航路の何処かにあるとされている場だがドリーすら場所は知らないと言っていたが、今までの話を総合すると世界政府は最低でも大まかな場所は特定していると見て間違い無い。そして青雉が言っていたその国の力の大きさとそれを欲しているという政府。

 

「その島に、何があるって言うんだ……」

「世界を破滅に向わせる程の究極の生物兵器―――竜機兵(イコール・ドラゴン・ウェポン)だ」

 

その名を聞いた瞬間に全身の鳥肌が立った、血流が加速し動悸が止まらなくなっていく。心臓がはち切れそうなほどに加速を始めていく、その名を聞いた瞬間に沸きあがったのは深い深い憎しみと怒り、そして悲しみであった。

 

「とある島に流れ着いた余りにも巨大すぎる物体、湾曲した角、体に合う太い手足、長くて太い尻尾、巨大な鉄で出来た翼。正に幻想でしかない筈の竜がそこにあった。それを秘密裏に回収した政府は確信した、これを作れる島が、竜が居る島があるってな!!」

「竜っ……!!」

「その島を世界政府の物とすれば世界に眠る古代兵器すら屈服させる最強の軍事力を手に入れる事が出来る!!!それこそがお前を欲しがっている理由だ」

 

必死に押さえ込もうとする感情の暴風雨、理性ではなく本能が怒り狂っているかのような感覚、リオレウスとして本能が叫んでいる。ふざけるなと。

 

「テメェ、あれ(・・)を、また作る気か(・・・・・)!!!俺達の命を犠牲にし冒涜した上で、あれを作るだと!!!?ふざけるなぁぁぁ!!!」

 

怒りのまま、憎しみのままレウスは叫んだ。抑え切れなくなった感情は力となって身体に溢れてきた、目の前で顔を青ざめて恐怖するスパンダムにその力を振るおうとしたが自分を包みこむ暖かさがそれを止めた。

 

「お止めになってくださいレウス様、これはまだ殺しちゃだめですよ。全てが終わったら存分にやりましょうね♪」

「お、おおおおおいレイアてめぇ長官である俺になんて事を!!?」

 

海軍本部への連絡の為に遅れてきたレイアが長官室に入ると同時にレウスに駆け寄りそれを止めた。スパンダムはレイアの言葉に怒りを露わにするがそれ以上に怒っていたのはレイアだった。

 

「黙りなさい、私の夢を侮辱した貴方なんて今すぐ殺したい気分なのよ。猶予があるだけ感謝なさい」

「ひゃ、ひゃい……」

 

そんな中でレウスは自分を落ち着けながら思考する、今の憎しみと怒りは何だ、また、あれを作る気とは何だ?訳が分からない、自分のこの力であるリオレウスは一体何なのだ!!?

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