アメリカとロシア(旧ソ連)が対立していた時代
そんな中で暗躍した二人の兵士のお話
今回は両備と両奈ちゃんを主役にしてみました(笑)
間違ってる解釈などあるかも知れませんが多目に見てやって下さい(汗)
とある密林に大きな銃声と声が響く
「・・・ふぅ・・・危な・・・かったわね・・・」
「・・・ぅ・・・うぅ・・・」
その場にへたりこむ
突然の出来事にまだ心臓がドキドキしてる
死ぬのが怖い・・・初めてそう感じた瞬間だったわ
「・・・もう敵は居ないみたいね・・・はぁ・・・」
M16の弾が切れ敵から奪ったAKをぬかるんだ地面に置き少し湿った煙草に火を点けた
「ふぅ・・・このジャングル・・・何時抜けられるのかしら・・・」
ただでさえじめじめした密林に雨が降ってるから余計に湿度が高まり汗が吹き出て来るわ
でも立ち止まってる暇は無い、少しでも歩き出さないと
ついさっきまで殺意を剥き出しにして自動小銃を自分に向けて来た死体を避けて前に歩き出した
「・・・辛い・・・みんな死んじゃった・・・なんで両備だけが・・・」
歩いていると自然に目が霞んで来る
泣きたい・・・けど・・・そんな暇は無い
降り頻る雨とどんどん溢れてくる涙で視界が余計に霞む
「・・・両奈・・・両備は絶対生きてあんたに会いに行くから・・・」
「アメリカ軍だ!居たぞ!」
「こっちだ!撃ち殺せ!」
「ちっ!」
ソ連軍が容赦無くAKを撃ちながら追ってくる
ぬかるんだ地面に足を取られそうになりながらも必死で逃げた
「もう戦争は終わったのよ!・・・追って来ないで!」
「生き残りだ!生かして帰すな!」
言葉は通じないもし通じたとしても関係無い、だって両備は憎き敵軍なんだから
「嫌・・・もう嫌!こんなの!」
奪ったAKを追ってくる奴等に向かって乱射する
「ぐっ!」
「大丈夫か!?アメリカ人め!」
「殺せ!仲間の仇だ!」
敵も勿論反撃してくる、木や草が密集した場所を通りしゃがみ気味に逃げる
「ひぃっ!」
敵の銃弾が頭の真横を通り抜ける
恐怖でつい情けない声を出してしまった
「・・・・・・」
私は何とか木陰を見つけて隠れながら震えていた
まだソ連軍は近くにいる、私は息を殺して身を潜めたわ
「何処にいる・・・」
「出てこい!殺してやる!」
「・・・・・・」
お願い・・・早く行って・・・
恐怖と悔しさで涙が溢れて心の中何度もそう願ったわ
その時だったのかしら?
「ぐはっ!」
「なにっ!?ぎゃっ!」
「っ・・・?」
銃声とベチャッって敵の倒れる音と声がしたの
何事かと思い警戒しながらそっと立ち上がったわ
そしたら・・・
「両備ちゃん?両備ちゃんなの!?」
「ん・・・?・・・えっ!!?」
見たことある金髪・・・そう両奈だった
一瞬目を疑ったわ、何故両奈がここにいるんだってね
「り、両奈!?なんであんたが!」
「両備ちゃ~ん!無事で良かった~!」
両奈がおもいっきり抱きついて来る
両備もおもわず抱き付いたわ
なんだか知らないけど両奈に抱き付いたまま泣いてたみたい
「両奈ぁ・・・」
「両備ちゃん・・・もう大丈夫だよ?両奈ちゃんが居るからね?」
「うん・・・」
「両奈ちゃん安全な場所見つけたよ~!一緒に行こう?」
「うん」
両奈と一緒に歩き出したの
なんだか凄く両奈が頼もしく感じたわ
暫く二人で歩いていると少し抜けた場所に小さな木の小屋が見えてきたの
「ここだよ~」
「この小屋?」
「両奈ちゃんとソ連の兵隊さんが作ったの~」
「ソ連!?敵兵じゃないのよ!」
両奈が急にとんでも無い事を言い出したからびっくりしたわ
「違う~!あの人は良い人~!」
「・・・疑い深いわね・・・本当に信用出来るの?」
「出来る~!絶対出来るもん!だから入って入って!」
半信半疑でその小屋に入ったわ
そしたら中でソ連の軍服を着た兵隊が一人居たの
思わず銃を向けちゃった
「駄目~!銃を下ろして!」
「あっ・・・つい・・・」
「ははは・・・仕方ないさ、銃を向けられてもな」
苦笑いしながらそのソ連兵はそう言ったわ
やけに英語が上手かったわね
「あんた英語喋れるの?」
「まあ一応はね、昔少しの間マンハッタンに住んでたんだ」
「そう・・・なの」
「この人は両奈ちゃんを助けてくれたんだよ~?だから今度は両奈ちゃんが助ける番!」
良く見るとその人は腕に包帯を巻いていたわ
「そう・・・なんだ・・・両奈を助けてくれてありがとう」
「とんでもない、昔あんた達アメリカ人には凄く世話になった・・・無一文で死にかけてた俺に飯を食わせてくれておまけに寝床までくれた」
「良い人だったのね」
「ああ、だからその恩が忘れられなくてな」
「ねっ?良い人でしょ~?」
「そうね」
この時初めてソ連兵にも良い人が居るんだって思ったわ
悪い奴ばっかじゃないってね
「お嬢ちゃん煙草一本くれないか?」
「良いわ、このジャングルで湿気ってるけど」
私は煙草とライターを渡したわ
火を点けて美味しそうに吸ってたわ
「ふぅ・・・旨い・・・アメリカの煙草を吸うのは何時以来だろうな」
「良かったわね、たまたま煙草持ってて」
「ははは・・・俺達もこの冷戦前までは仲良くしてたんだよな・・・」
「・・・そうね・・・」
「なんでこんな風になっちまったんだ・・・」
「解らないわ・・・両備達兵士にそんな事関係無い・・・ただ国や政府の道具として使われてるだけよ」
「・・・そうかもな・・・だけど俺は道具として使われてるなんて思ってはいない」
「?」
じゃあ何?なんで私達兵士は戦っているの?内心そう思ったわ
「俺には守るべき大切な人達が居る・・・家族も友人も・・・少なくとも俺はその人達を守る為に戦っている、だから戦争の道具として戦う訳じゃない・・・自分の意志で戦うんだ」
「・・・・・・」
それを聞いて初めて思ったわ、私バカだって
自分が生き残りたい為にだけ戦って来た自分が本当に情けなくなった
その人の言葉に目を覚めさせられたわ
「ってなんかカッコ付けたセリフ並べちまったな」
「いや・・・そんな事無い・・・あんたのおかげで目が覚めたわ、ありがとう」
「ははは・・・そりゃ良かった」
「これからは両備もあんたみたいな生き方したいわ、誰かの為に戦える様に」
「頑張れよ、お嬢ちゃん」
「両備よ」
「すまんすまん両備ちゃん・・・よし」
徐にその人が立ち上がったの
「何処に行くの?」
「少し食材調達だ、すぐに戻って来る」
「無理しちゃ駄目だよ~?」
「わかってるさ」
「気を付けなさいよ?」
「ああ、ありがとう」
そう言ってその人は小屋を出て行ったわ、言ったきり二度と戻って来る事はなかったけどね・・・
「両備ちゃんご飯だよ~」
「わかったわ」
「今日は両奈ちゃん特製なんだか解らない魚の串焼きで~す♪」
「なんだか解らないって・・・」
あの魚味はまあ悪くはなかったわね
そんな風に見つからない様二人でひっそりとした生活を繰り返してる内に随分と年月が立ったわ
時計もカレンダーも無いから解んなかったけど
「もう・・・どれだけ此処に居るのかしら」
「そうだね~」
「結局あの人・・・帰ってこなかったし」
「きっと家族と幸せに暮らしてるんだよ~」
「だったら良いけどね」
「絶対そうだよ~!」
両奈も内心わかってたんじゃないかしら
このジャングルから一人で帰る事は無理だってね
そして私達はとうとう歩き出す事を決意したわ
「この小屋ともお別れね」
「そうだね~・・・忘れ物したらもう取りにこれないよ~?」
「ちゃんと確認したわ」
「じゃあ行こう~!」
私達は若干の名残惜しさを残しながら歩き出したわ
故郷に向かい・・・長い長い道のりを
「両備ちゃ~ん?何書いてるの?」
「体験談よ、私達の」
「そうなんだ~?それより遊びに行こう~♪」
「そうね・・・」
2XXX年アメリカのとある家で一冊の本が見つかった
その本のタイトルは
「戦争と~」
「兵士よ」
1989年 1945年から40年以上続いた冷戦終結
そして現在アメリカとロシア(旧ソ連)は仲良くしている
THE END
一応は終了です
こんな風に小説書いてると本当文才って凄いなって思います(笑)
私は戦争を経験していませんが
この話を書こうと思ったきっかけは
昔祖父から聞いた話を思い出してです
まだまだ文を書く技術はありませんがこれからも精進したいと思います
ではこれにてm(__)m