ダ・カーポ~もう一つの桜物語~   作:みっくん

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今回は学生にとって嫌いなものベスト3に入るものを最初に書いております

私自身も勿論嫌いです

それでは第17話どうぞ!


第十七話「夏休み前のあれとアレ」

Side 義之

 

時間が経つのは早い

 

何もしていなくても過ぎるし、何か作業をしていても過ぎる

 

例えば、俺がダラダラと遊んでいたとする

 

その間に音姉たちは勉強に励んでいたとする

 

それでも時間は経つもので、その後のテストの結果は一目瞭然

 

つまりなにを言いたいのかというと

 

 

今年の俺達は今までとは違うということだ

 

毎年、この時期になると学期末テストと称した夏休み前の壁が立ちはだかる

 

そして俺達は毎年この時間は来て欲しくないと願っていたが

 

今年は来てくれと願っていた

 

それもそのはず、数日前に皆でプールに遊びに行ったが、その見返りとして俺達は心強いアシスタントを味方につけた

 

勿論、勉強のアシスタントである

 

アシスタントもとい立夏さんの教えてくれる勉強法は俺や渉が簡単に出来るものであった

 

そのおかげで今年は学期末テストに胸を張って挑むことが出来るのだ

 

 

テスト当日の朝

 

俺は普段より少し早く目を覚ますと軽い朝食を作る

 

朝食を食べ終わると支度を始める

 

今日はテストなので授業無しの午前だけだからお弁当は必要が無い

 

この時間はまだ清隆は寝ているので静かに家を出た

 

 

学園に早めに着いて教室に入ると見慣れた奴が居た

 

「よう義之。お前も早く来たか」

 

渉である

 

ここ最近、一緒に勉強を共にしてたので来ることは予想は付いていた

 

「じゃあ、早速勉強しますか」

 

俺達は鞄から勉強道具を出すと、最後の記憶の定着を始めた

 

 

Side 清隆

 

目を覚ますと既に義之の姿はなかった

 

どうやら学園へと向かったらしい

 

最近は立夏さんのおかげで苦手教科の勉強が出来たので心に少し余裕があったので

今日はいつもどおりに起きた

 

普段なら早めに起きて学園へと向かっている

 

義之が作り置きしてくれた朝ごはんを食べると学園へと向かう

 

学園へと向かう途中にななかの姿を見つけたので一緒に登校をする

 

「清隆君はテスト大丈夫?」

 

「今回はいつになく自信があるからな」

 

「へ~。私も今回はいつもよりは安心かな」

 

どうやら立夏さんの教え方は皆に効果的だったらしい

 

「じゃあ、皆で夏に思いっきり遊べるな」

 

「うん。板橋君だけかな不安なのは…」

 

「最近勉強頑張ってるし大丈夫だろ」

 

そう話している間に学園に着いた

 

俺達は教室が違うので途中で分かれて自分のクラスに入る

 

教室では義之と渉が猛勉強をしていたので、とても話しかけられそうに無かった

 

1時限目はどうやら世界史のようだ

 

世界史はほぼ暗記問題なのでテストが始まる前にプリントやノートを見直す

 

テスト開始のチャイムが校舎に鳴り響く

 

俺はシャーペンを手に取ると始めに自分の名前を記入する

 

そのまま第一問へと手を走らせる…

 

キーンコーンカーンコーン

 

「ふー。ここまでのようだな」

 

1時限目の終了を告げるチャイムが鳴る

 

俺は名前の欄を見直してからプリントを前に渡す

 

「おおお。今回の出来は俺の人生の中でトップな気がする」

 

渉が喜びの声を出している

 

義之はいつも通りな感じだったようだ

 

あいつは暗記問題は意外と解けるからな

 

俺は2時限目の数学に向けて勉強を始める

 

苦手教科が2時限目なのはありがたい

 

まだ集中力が続くので問題は無いだろう

 

2時限目の始まりを告げるチャイムが鳴る

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

キーンコーンカーンコーン

 

最後のチャイムが鳴る

 

今回のテストは思ったとおりに出来たので期待してもいいだろう

 

俺は筆箱に筆記用具をしまうと友人が集まっている場所に向かう

 

「で、渉。今回の出来はどうだ?」

 

「おお清隆君ではないか。私はバッチリの出来だよ」

 

何時も以上にムカついたのでパンチを1発入れる

 

「ぐはっ。痛いじゃないか清隆!」

 

「やっと元に戻ったか」

 

俺達はつかの間の休憩の話に花を咲かす

 

「じゃあ、今回は皆で遊べるんだな?」

 

義之が質問をする

 

「だな。よーしっ。今年の夏は遊びまくるぞー」

 

渉が元気一杯に声を出した直後、先生が教室に入ってくる

 

「おい、板橋。テストが終わったからって油断するなよ?成績があるんだからな」

 

「げっ!そればっかりは…」

 

渉が急に落ち込み始める

 

こいつを見ていると飽きないな

 

「じゃあ、今日はここまで!クラス委員号令!」

 

「起立!礼!」

 

「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」

 

帰りのHRを済ますと友人全員で自宅へと向かう

 

今日は部活動は休みなので家で夏休みの予定を決めることにしたのだ

 

「じゃあ、俺はこれから昼飯の材料かって帰るから清隆。後は任せたぞ」

 

そう言って義之は商店街へと向かって行った

 

「俺達は義之の帰りを家で待ちますか」

 

俺達は家へと帰ると居間で話を始める

 

「じゃあ、夏休みにどこか行きたいところがある人」

 

雪村が司会になっているので物事が早く動きそうだ

 

「はいはいはーい!」

 

元気よく渉が返事をする

 

「なにかしら?板橋」

 

「俺っちは海が良いと思います!」

 

「海ね…まあ候補には入れておくわ」

 

海か…この間プール行ったしな…

 

「他にはあるかしら?」

 

ふむ

 

夏の定番と言えばやはり肝試しだろう

 

そう思った俺は手を上げる

 

「ん?何かしら芳乃」

 

「肝試しなんかどうだ?」

 

俺が肝試しのキーワードを行った途端に黙る人間が二人

 

1人はお馴染み月島小恋

 

彼女はお化けや幽霊の類が苦手なようなので当然の反応だ

 

そしてもう1人は…

 

風見学園のアイドルである白河ななかだった

 

彼女が苦手だとは予想外だったな

 

「えっと…嫌ならいいけど」

 

「いや、候補には入れておくわ。夏休みは長いもの。一つでも候補は欲しいわ」

 

すまん。許せ月島、ななか

 

俺の口では雪村には勝ち目が無いから諦めてくれ

 

しかも、月島を弄ることが大好きな雪村である

 

肝試しは9割の確立で行われるだろう

 

「じゃあ、他には?」

 

と雪村が言った時に義之が帰ってきた

 

「ただいまー」

 

「ん?ああ。おかえり」

 

義之はそのまま台所へ入ると料理をし始める

 

「俺も手伝おうか?」

 

「いや、簡単な焼きそばにするから大丈夫だ。あっちで夏休みの予定を考えていてくれ」

 

「ん、分かった」

 

俺が居間に戻ると雪村と月島が何か言い争っていた

 

「ねぇー杏。肝試しは候補から外さない?」

 

「なんでかしら?理由が無くては外せないわ」

 

「えっ……それは…怖いからじゃ駄目かな?」

 

この一言で月島の敗北は決まった

 

もう一度言うが月島を弄るのが大好きな雪村だ

 

この一言を聞いた途端、雪村の口が僅かに釣りあがったのを俺は見逃さなかった

 

「じゃあ、候補からは外すわ」

 

「えっ?本当?」

 

「ええ、勿論よ。小恋の頼みだもの。候補じゃなくて決行に変えとくわ」

 

…肝試しは決定のようだ

 

「杏、それはあんまりだよー」

 

月島は泣き崩れた

 

俺の頭の中に「月島破れたりー」と出たのは内緒だ

 

話に盛り上がっていたら台所から義之がやってきた

 

「飯が出来たぞー。冷める前に食べちまえ」

 

「おっ!義之ちゃんの手料理ではないか。いただきます」

 

渉は義之から焼きそばの入った皿を受け取ると食べ始める

 

俺達は焼きそばを食べながら予定を考えていく

 

この時、立夏さんや音姫さんがいないのは部長会議と生徒会の集まりで学園に居たからである

 

「じゃあ…どう?桜内は何か案ある?」

 

「夏にするものか…花火なんてどうだ?」

 

「そんなの海や肝試しの後でも大丈夫よ」

 

花火をそんなもの呼ばわりとは恐るべし雪村杏!

 

今日の俺の頭は少しおかしいようだ

 

「他か…夏祭りに行くってのは?」

 

夏祭りか…楽しそうだな

 

人が多いけどあそこにある屋台とか見るのが楽しいんだよな

 

「それは良いわね。じゃあ候補に入れるわ」

 

こんな感じにテストがあった日は過ぎていくのであった

 

夏休みまであと6日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




私達の世界では既に夏休みと呼ばれる日程に入っていますが

この世界ではまだ夏休み前

テストが無事に終わりましたが成績はどうなのでしょうか?

それは次回の18話に書く予定なのでご期待ください

サブタイトルのあれとアレは

勿論、テストと夏休み前の予定決めです

誤字・脱字等ありましたらご連絡ください

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