何故だ!?
それでは第23話どうぞ!
Side 姫乃
兄さんが居なくなったと思えば、探しに行った立夏さんと杉並先輩も消えた
残された新聞部員はそれでも諦めないで探してみたが手がかりは一つも見つかることがなかった
ある日、非公式新聞部の美琴ちゃんが杉並先輩が言っていた言葉を思い出したって言うのでそのヒントを手がかりに探すことにした
ヒントは兄さんが桜公園で最後に目撃されたというものだ
立夏さんもそれを思い出して探したのかもしれない
私達は桜公園に一度行ってみたが枯れた桜があるだけで、何も見つからなかった
「はぁ、兄さんたちどこに言ったんだろう」
「大丈夫よ。きっと、立夏たちと一緒に居るだろうし」
シャルルさんが慰めの言葉を言ってくれるが一番心配しているのは彼女だろう
自分の従妹とはいえ、あんなにも愛していた(深い意味はない)弟と大事な親友が一緒に消えしまったのだから
「ですが…」
「ならさ、学園長の部屋にでも行って何か無いか探してみる?」
「…桜のことが何か分かるかも知れないでですしね」
私達は放課後に学園長室に向かうことにした
放課後になると私は1人で学園長室の中を探してみることにした
シャルルさんは生徒会の用事で少し遅れるというからだ
学園長の部屋には歴代の学園長の写真が残っているアルバムと過去の風見学園のことを記した紙が在ったりしたが、どれもヒントにはならなかった
「やっぱり、此処にも無いのか…」
私は諦めて帰ろうとしたが、部屋の奥に扉が在るのを見つけた
「こんなところに扉?」
私は気になって扉を開けてみたが、中は暗くてよく見えないが階段が繋がっているようだ
「……どうしよう」
私の中には二つの意見が出ていた
一つはこの中に入ってみること、もう一つはこの事をシャルルさんに伝えるため部屋を出て行くことだ
……少し考えてみたが今は緊急時だ
私は意を決して扉の中へと足を進めることにした
Side Out
俺達は夏休みの終わりごろだというのに学園にきていた
どうやら9月の終わりごろに文化祭が行われるからその準備のためにだ
「てか、何をするんだよ」
隣で机に体を預けながら義之が言う
その通りだ。幾ら集まっても意見がなければ準備も出来ない
俺がそう考えていると
「何をするって、それを考えるために来たんでしょ!文句を言うことが出来るのならあなたも何か考えなさい!」
我等のクラスの委員長が怒りながら発言してきた
「ふむ。お化け屋敷というのはどうだ?」
杉並が少し考えた後、自分の意見を口にしてきた
お化け屋敷?杉並がベタな事を言うとはな
俺は少し杉並を見直…
「気になるあの娘を誘って、暗闇どっきり空間で密着度はマァックス!!“そんな”お化け屋敷はどうだろうか」
杉並が続けて言うとクラスの大半の男子は大声を出した
しかし、杉並を見直すの無理だな
「楽しそうかも~」
女子である茜も賛成の意見を口にする
って周りを見てみると男子も女子も楽しそうに意見を述べている
「提案したんだからあんたが責任を持つのね?」
「フッ…無論だ」
杉並は手を上げて言う
ってことは、俺達のクラスの出し物はお化け屋敷で決定って事か…
余談だが、隣で渉は何を妄想していたのか鼻血を出して倒れていた
何を妄想していたんだろう…
俺が少し違うことを考えていたら急に封筒に入っているお金を委員長に手渡された
…これはどういうことだ?
「これは…小遣いか…」
俺は受け取ったお金を懐に入れようとしたら
「違うわよ!?ってあんたは人の話を聞いてなかったのか」
委員長が大声を出して、怒っていた
「俺の小遣いじゃないと…なんだ?」
「あんたは買い物係なの!その封筒の中にメモとお金が入っているから」
指を指されて言われてしまった
しかし、この夏の暑い中に買いだしか…
俺が窓の外を見ていると、後ろから声を掛けられた
「清隆から外に出たいってオーラが出ていたから推薦してあげたわ」
声を掛けたのは杏だった
杏と清隆とお互いのことを呼び始めたのは旅行から帰った日の夜の事だ
メールでもう知らない仲ではないのだからだそうだ
他の人から見たら恋人同士のメールみたいに見えるがこの“知らない仲ではない”というのは友達という意味だ
茜や小恋のことも同じように名前で呼ぶようにと言われてしまったのでそう呼ぶことにした
「お前らのせいかよ」
俺は少し怒りの感情を込めた声で言う
「あら?オーラが出ていた清隆が悪いのよ」
「さいですか…いってくるわ」
俺は彼女達に手を振ると教室を出て買い物に行くことにした
Side 姫乃
階段を下っていくと別の扉があったので開けてみる
少し五月蝿い声が聞こえるが見知った光景が広がっていた
「…あれ?さっきまで学園長室に居たのに何で廊下に?」
私は辺りを見渡して見たが廊下であること以外分からなかった
「っつ!そうだ扉は!」
私は思い出して後ろを振り返って見る
そこには扉など無くてただの壁が広がっているだけだった
「え?…ってことは…そうだ電話を使ってシャルルさんに」
電話を取り出して掛けてみる
圏外と言われてしまった
圏外?ここは風見学園の廊下なのに…
私は訳が分からなくなったので少し探索してみることにした
少し探索して分かったことがある
私が居た風見学園では春が過ぎて夏に移り変わる時期だったのに
此処は夏のように暑い
ってことは此処は私の知っている風見学園ではないということだろう
「私…迷子になったんだ…」
この世界には私のことを知っている人は居ない…
そう実感させられると暗い気持ちになる
私はそのまま意味も無く歩いてみた
「え?何で此処に姫乃が…」
私の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえる
しかも、聞き慣れた声
私は後ろに振り向いてみるとそこには
Side Out
俺は買い物を終えて、教室に戻ろうと学園に帰ってきたら見知っている人物が居た
「え?なんで此処に姫乃が…」
俺は自分の目を一瞬疑ったが気のせいでもなく俺の目の前には姫乃が居た
「やっぱり、兄さんだ」
姫乃が急に抱きついてきた
「お、おい。此処は学園だ。見られたら問題どころじゃなくなる」
俺は姫乃を一度引き離すと手を取って外に向かって走る
「はぁはぁ。こ、ここまで来れば一安心か」
「きゅ、急に走り出さないでください…」
俺達は少し時間息を整えた
「で、何で此処に姫乃が居るんだ」
「それはこっちの台詞です。何で兄さんが此処にいるんですか」
「ぐっ…それは…」
「言えないんですか?」
…とてもじゃないが遅刻の最中に休憩したら此処に居た。なんてことは言えないので少し考えてみる
…そうだ。学園に向かっている最中にこっちに来てしまったって言えば
「が、学園に向かっている時に気がついたらこの時代に居たんだよ」
「この時代?」
「ああ。ここは俺達の生まれるよりも少し前の時代なんだ」
「…信じがたい…けど、兄さんがそんなことで嘘を付くとは思えないし」
「此処には立夏さんや先輩も居るんだ」
「立夏さんたちも!?」
俺はこの世界でお世話になっている人や知り合いのことを説明した
「…じゃあ、私は校門前で待っています。用事を済ませたら早急に立夏さんたちとお世話になっている人たちを連れてきてください」
「はい。分かりました」
あまりにも怖い声で言われてしまったので頷くことしか出来なかった
俺は急いで教室へと戻る
「委員長。買った荷物はここでいい?」
「ええ。大丈夫よ」
「それと立夏さんと杉並(先輩)を帰してもいい?」
「え、ええ。一体どうしたの?」
「緊急の用事が出来た。だから、今日は帰る」
クラスの中で作業をしていた二人を見つけると声を掛けて一緒に教室をでる
「じゃあ、二人とも、俺は音姫さんとさくらさんを迎えに行って来るんで先に校門に行っていてください」
俺は二人に言い残すと階段を昇る
音姫さんのクラスに辿りつくと近くの人に声を掛けて呼んでもらった
「ど、どうしたの清隆君?」
「俺の知り合いがまた来たんで、お世話になっている人を連れて来てと言われたので…」
「知り合い?…よく分からないけど校門に行けばいいんだね」
「は、はい。俺はさくらさんを呼んでくるんで先に」
俺は学園長室へと走る
「さくらさんは居ますか」
ドアを開けて質問してみる
「んにゃ?どうしたの清隆君?そんなに慌てちゃってさ」
さくらさんは机のに向かって仕事をしている最中だった
「えっと、今お時間大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だけど?どうかした?」
「俺の知り合いが来たんでお世話になっている人をと」
「そっかぁ。じゃあ、何処に行けば会えるかな」
「校門の前に居るんで…」
俺はさくらさんと校門前へと向かった
「姫乃!連れて来たぞ」
「遅いですよ」
「連れて来るのに時間が掛かったんだ。で、この人が俺のお世話になっている人でさくらさんって言うんだ」
「さくら…さん」
姫乃は少し考える顔をしたが直ぐに何時もの顔に戻る
「えっと、君は清隆君の知り合い?なんだよね」
さくらさんから声を掛け始める
「は、はい。って言っても幼馴染みたいなものですけどね」
「そうなんだ~。ってことは立夏ちゃんや杉並君とも知り合いかな」
「はい」
立夏さんたちが遅れて登場してきた
「姫乃!?何で此処に」
「立夏さん」
二人は一度抱き合うと離れる
「えっと、此処に来たのは事情がありまして」
姫乃は此処に来た経緯を説明してくれた
俺達が居なくなった後の新聞部のことや学園の事、それに大事な親友のことや俺のことを心配してくれてる、るる姉の事
「じゃあ、お前も帰れないのか…」
「そうみたい…」
「じゃあさ、家に来ればいいじゃない」
さくらさんが名案を考えたばりの顔で言う
「え?でも、何処に?」
「芳乃家は…男子ばかりだから…朝倉家?音姫ちゃん大丈夫?」
「おじいちゃんに言えば大丈夫ですし。幸い、一つ部屋が開いているし…」
「じゃあ、決まりだね。宜しくね、姫乃ちゃん」
「は、はい。よろしくお願いします」
俺達は皆で一度家に帰ることにした
「じゃあ、姫乃は朝倉家で預かってもらえるのですね?」
「うん。おじいちゃんが大丈夫だって」
夜にお風呂に入ろうとしていた俺のもとに音姫さんがやって来て、姫乃の事を教えてくれた
「で、幼馴染みたいな関係って聞いたけど実際はどうなの?」
音姫さんが凄い剣幕で聞いてきた
「実際って言われても…幼馴染で妹的な存在?としか言えません」
「妹的存在…そっかぁ。ビックリした。じゃあ、私は帰るね。おやすみ清隆君」
音姫さんは胸を撫で下ろすと俺に挨拶をして帰っていった
「一体、何だったんだ?」
俺の言葉に答えてくれるものは誰一人として居なかった
D.C. Dream X'mas のネタを使って姫乃を登場させました
無理やりすぎたかな?
でも、これ以外に登場のさせ方が浮かばなかったです(立夏たちと同じ登場も考えたんですけど2回目じゃ飽きるからやめた)
この作品では美琴は付属の2年生にしましたが実際はどうなんだろう?
誤字・脱字等ありましたらご連絡ください
感想・要望お待ちしております