ダ・カーポ~もう一つの桜物語~   作:みっくん

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今回は思った以上に早めの更新をすることが出来ました

そして、今回は一切触れてなかったあの人物が……

それでは第26話どうぞ!


第二十六話「文化祭!(1日目)」

「ほら、清隆。あっちに行ってみましょうよ」

 

「清隆君はあっちのお店気になるよね?」

 

俺は現在、立夏さんとななかに引っ張られだこになっている

 

どうして、こうなったのだろう……

 

事の始まりは30分前…

 

 

何時も通りに学園に向かい、最後の確認を済ませて、体育館でさくらさんによる文化祭の始まりのあいさつを聞いたまでは良かった

 

俺の通っている風見学園の文化祭は2日に分けて行われている

 

俺は本日の役目は午前中、裏方でBGMや照明を担当する……筈だった

 

俺が教室に戻ろうとしたところをななかに捕まり、一緒に出し物を回ることになったのだ

 

そこで、二人で回っていたところを立夏さんに目撃され、何故か一緒に回ると言われた

 

 

「ふ、二人とも、まずは落ち着こう?」

 

俺は、とりあえず二人を止める事にした

 

「「何で?」」

 

二人して何でって……

 

「俺は今から出し物で教室で待機しなければいけないんですよ」

 

「えー、いいじゃない。生徒会の手伝いで学園の警備のために回るって事で」

 

警備のためって……

 

生徒会には毎日お世話になっている音姫さんがいるから無理な話ではないが…

 

「ひょっとして、清隆君は私達と一緒に回りたくないの?」

 

ななかが少し目に涙を溜めながら上目遣いで俺を見てくる

 

「う……」

 

流石に、女子を泣かせるのは…

 

「わかったよ、わかりました。行けばいいんでしょ行けば!」

 

もうどうにでもなれ!

 

俺は少し、自棄になりながら決断する

 

「じゃあ、行きましょ?」

 

「うん。いこー」

 

これが30分前のことである

 

そして、現在……

 

「清隆。あっちでチョコバナナが売っているわ。買いに行きましょう」

 

「いいね。私もチョコバナナ食べたいなー」

 

立夏さんとななかが俺の腕を引っ張りながら言う

 

「でも、確かあのチョコバナナの出店って……」

 

由夢ちゃんのクラスの出し物だった気がする……

 

立夏さんとは毎日暮らしてるから知り合い以上の仲かもしれないが、あまり面識の無いななかと一緒に居るのを見られたら何と言われるか…

 

「ふ、二人とも。チョコバナナじゃお腹は膨れないから他を見に行こうぜ」

 

「「膨らむとかの問題じゃなくて、甘いものが食べたいの」」

 

二人に息ピッタリに反論される

 

「……はぁ。分かったから、じゃあ行くか」

 

「「うん」」

 

俺の行動で二人が笑顔になるなら由夢ちゃんに何か言われるのは安いものだ

 

俺はそんな事を考えながら二人を連れて行く

 

「あれ?清隆さん?」

 

案の定、店の前に着くと由夢ちゃんと出会った

 

「や、やぁ由夢ちゃん。今日はチョコバナナが食べたくて来たんだ」

 

「そうですか……って立夏さんと白河さん?」

 

流石に、後ろの二人に気がついたか

 

「あ、ああ。さっきそこで偶然出会ってな」

 

「あれ?清隆さんってこの時間、クラスの用事があったような……」

 

マズイ、このままだと俺が此処に居る事が委員長に伝わってしまう可能性が

 

俺が内心焦っていると由夢ちゃんの友達と思う人物が由夢ちゃんに話しかけた

 

「由夢。言われたものを持ってきたぞ」

 

「ありがとうね、天枷さん」

 

天枷?……どこかで聞いたことがあるような名前だな

 

まぁ、気のせいだろう

 

「で、この人は誰だ?」

 

天枷さんという人物が俺を指しながら由夢ちゃんに聞く

 

「えっと、兄さんのとこでお世話になっている、芳乃清隆さん」

 

「芳乃清隆です。よろしく」

 

「……よろしく」

 

何故かあさっての方向を見ながら言われた

 

「と、とりあえず由夢ちゃん。チョコバナナを3つお願い。味は…苺と普通のと、ミントので」

 

「わかりました」

 

ふぅ、天枷さんのおかげで最悪の事態は免れたのかな

 

暫く、待っていると出来上がったチョコバナナを渡された

 

「あれ?普通って何個かストックあるんじゃないの?」

 

「先程、買った人で一度、材料が切れてましたから、それを天枷さんに持ってきてもらってたんです。」

 

あー、さっきので一度切れてたのか、まぁ、結果的には手に入れれたし良かったな

 

「じゃあ、俺はここで」

 

俺は受け取ったチョコバナナを持っていこうと場所を離れたが肩を由夢ちゃんに掴まれた

 

「え、えっと、由夢ちゃん?」

 

「先程の私の質問、答えてもらってないですよ?」

 

「……」

 

この状況はマズイ。俺の内心は穏やかじゃなかった

 

「立夏さんと二人なら、お姉ちゃんの頼みでパトロールでクラスに居ないのは分かるんですけど、何で白河も一緒に?」

 

……クラスに入ろうとしていたところを掴まれて自棄になってます、何て、口が避けても言えない…

 

俺が言い訳を考えていると由夢ちゃんは何かいいことを考え付いたらしく手を叩く

 

「そうだ。清隆さんのクラスの委員長さんには言わないで、お姉ちゃんに言ったほうが楽しそうだもんね」

 

え?……クラス内での俺の立場は守られたが、家での俺の立場が……

 

もし、音姫さんにクラスの役割をサボって立夏さんと遊んでましたなんて伝わったら……

 

考えるだけでも怖いので、止めておこう

 

「由夢ちゃん!?そこで、何で、音姫さんが出てくるの!?」

 

「えー、面白そうじゃないですか」

 

お、面白そうだからって……

 

「チョコバナナを食べたら、持ち場に戻るからこのことは、ね?」

 

「………今度、何か奢って下さいよ?」

 

「わかった。今度何か奢るよ」

 

「仕方ないですね。それで手を打ってあげましょう」

 

俺はホッとしながら待っている二人のもとへと戻る

 

「どうしたの清隆?買うのに時間がかかっていたけど」

 

「えっと、ちょっと俺の家の立場についてですねぇ」

 

「???まぁ、いいわ。それよりも食べましょ」

 

立夏さんが苺を食べたいといっていたので苺味のを渡す

 

ななかは普通のが食べたいと言っていたので、ノーマルのチョコバナナを渡した

 

俺は自分が食べたかった、ミント味のに噛り付く

 

「モグモグ……普通に美味しいな」

 

あの由夢ちゃんが作ったものとは思えないほどの味だ

 

「そりゃあ、バナナにチョコを付けたりするだけなのだから、問題は無いんじゃない?」

 

隣で食べながら立夏さんが言う

 

「あ、そうだ清隆君」

 

ななかが名案を思いついたみたいで俺に言う

 

「ん?どうした?」

 

「はい、あーん」

 

ななかは俺に自分の食べていたチョコバナナを口元に持ってきた

 

「えっと、ななかさん?」

 

「ん?」

 

「何故、俺の口元にななかさんのチョコバナナがあるのでしょうか?」

 

「ん?だって食べてもらいたいから?」

 

どういうことだよ……

 

でも、女の子の頼みを無下にするのは良くないって言うしな

 

「わ、分かったよ。あーん」

 

俺は意を決してチョコバナナを食べた

 

「どう?美味しい?」

 

「あ、ああ。普通に美味しいよ」

 

当然の事ながら、恥ずかしくて味なんて分かるわけが無かった

 

「清隆。私のも食べる?」

 

……なんで、立夏さんも一緒になって、悪ノリをするのだろうか

 

「えっと……」

 

「ほら、口をあけなさい。あーん」

 

またこのパターンですか

 

一度、やったのだから今更恥ずかしがっても仕方が無い

 

「あーん」

 

俺は再び、意を決して噛り付いた

 

「苺も美味しいでしょ?」

 

「そ、そうですね」

 

「私も清隆のが食べたいから、食べさせて?」

 

え?……食べるのでも恥ずかしかったのにさらに恥ずかしいことを

 

「ほら、早く食べさせて?」

 

「わ、分かりました」

 

俺は自分の食べていた、ミント味のチョコバナナを立夏さんの口元に持っていく

 

「あむ……中々、ミント味も美味しいわね」

 

立夏さんはどうして、今ので、味も分かるんだよー!?

 

「立夏さんばっかりずるいなぁー」

 

俺の隣に居る、もう1人の小悪魔が声を出した

 

「ねぇ、清隆君。私も食べさせて欲しいな?」

 

「わ、分かったよ。ほら、あーん」

 

次は、ななかの口元に持っていく

 

「あーん……うん、やっぱり、チョコバナナは何をつけても美味しいね」

 

ななかも分かるのか…

 

「じゃあ、清隆、食べた後は何処に行く?」

 

「まだ、行く気ですか」

 

「そりゃあ、まだお祭りは始まったばかりだからね」

 

文化祭、1日目はななかと立夏さんに振り回される一日となった

 

 

余談だが

 

俺がクラスに戻った時、俺のしてたことを渉に話したら

 

血の涙を流しながら殴られた

 

どうしてだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はやっと、文化祭のお話を書くことが出来ました

何時もより、砂糖が多めとなっておりますが、如何だったでしょうか

それと、今回の話では、触れていなかった、天枷 美夏(あまかせ みなつ)

について少し、書いてみました

って言っても、会話の途中に出てくる程度ですが

美夏を起動させたのは、原作通り、義之と杉並となっております

なら、何故そのことが書かれていないと思う方がいらっしゃると思いますが、このお話は基本的に、清隆視点で送っているので、義之視点だったとしても清隆に関係あるときしか視点切り替えをしないので、書かれていないのです

それと、今回はオリジナル要素として風見学園の文化祭を2日構成とさせていただきました

理由としては、私の力では、文化祭の内容を1日でまとめるのは不可能なので、2日に分けてもらいました


誤字・脱字等ありましたらご連絡ください

感想・要望楽しみに待っています




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