今回で文化祭編も終了
1年の終わりがそろそろ見えてきました
それでは第26話どうぞ!
昨日はななかと立夏さんと行動していたので今日はクラスの手伝いをしなければ
俺はそう決めて学園の門を潜ったのだが、その決意はすぐに無駄となった
「ごめんね、清隆君」
俺は現在、音姫さんと一緒に校内のパトロールをしている
理由としては
生徒会の子が今日休んでしまったらしく、信用の置ける生徒が俺か、義之ぐらいしかいなかったらしく先に見つけた俺が一緒にパトロールすることになったのだ
「大丈夫ですよ。クラスのほうは俺が居なくても平気ですし」
そう、昨日も俺はクラスのほうを手伝わなかったのだが、問題なく機能していたのだ
俺は音姫さんと雑談しながら校内を歩く
「うちの学園は平和ですねぇ」
「だねぇ。さくらさんが学園長やっているからかもね」
それは一理ありそうだな
てか、それ以前に初音島で事件ってのが少ないからな
「そろそろお昼時だね」
音姫さんが時間を言うので腕時計に目をやると時刻は12時を過ぎていた
「じゃあ、一旦別行動してあとで集まります?」
「んー、なら、一緒に回りながらお昼をとらない?」
一緒にお昼か……問題は無いし良いか
「いいですよ。じゃあ、何処の店に行きます?」
この時間帯は何処ので店でも混んでいるが二人で喋っていればあっという間だろう
俺と音姫さんは近くの焼きソバの出店に行くことにした
「そう言えば、昨日立夏が楽しそうに清隆君のお話をしていたんだけど、ちゃんとクラスの手伝いしてた?」
げっ!何で、立夏さんは音姫さんに言ったんだ!?
俺は途端に逃げ出したい衝動に駆られたが我慢した
「き、昨日はちゃんとしてましたよ」
「ななかちゃんも同じような事を言ってたけど?」
えっ?何で、ななかも音姫さんに言うんだよ
「そ、それは気のせいじゃないですかね。ハハハ…」
俺は少し半泣きしながら言う
これじゃあ、嘘を付いているのがバレバレだ
「ふーん。嘘付いたんだね……今日は生徒会の仕事って事でクラスのことは仕方ないけど、昨日はサボってたんだぁ」
や、ヤバイ
こうなった音姫さんは何をしでかすか分かったもんじゃない
「あっ、そうだ。清隆君にとって姫乃ちゃんって妹みたいな存在なんだよね?」
「え、ええ」
ここで姫乃の名前を何故出した!?
「なら、妹の姫乃ちゃんに怒ってもらおうかな」
えっ!?
この状況は非常にマズイ
「ひ、姫乃は今、自分のクラスを手伝ってると思うので呼び出すのは迷惑になると思うんですけど」
「もうお昼だから交代していると思うんだ」
あ、終わった
音姫さんがポケットから携帯を取り出すと姫乃が数分も掛からずやって来た
「兄さん!昨日サボってたと聞きましたが」
出会い頭に攻められる兄って
「き、昨日は用事があってサボったんだよ」
「へぇ~。用事ってなんですか」
姫乃の目が疑う目へと変わった気がする
「り、立夏さんと、ななかに一緒に回ろうって言われて」
俺は素直に事の成り行きを伝える事にした
だが、昨日の食べさせあったのは伏せて置く
「ふ~ん。兄さんは昨日はお楽しみだったんですね」
「ひ、姫乃さん?なんで怒ってるのでしょうか?」
今の話に怒るとこはサボってた事じゃないのか?
お楽しみって……当事者としては恥ずかしかったんだぞ
「兄さんなんて知りません!」
姫乃はそう言うと、人ごみの中へと消えていった
「そんな事があったんだぁ」
ま、まだ1人居る事を忘れていた……
俺は焼きソバを奢る事で今回の事を不問にしてもらった
焼きソバを二人で食べた後、パトロールを再会する
「あれ?ななか?」
校舎の影のほうで数人の男に囲まれている
「ちょっと、音姫さん。俺、用事を思い出したんで行ってきます」
「え?あ、うん。気をつけてね」
俺は音姫さんと別れるとななかのもとへと向かう
「ななか?どうした?」
俺がななかに声を掛けるとななかを囲んでいた男が全員振り返る
「たしか、こいつ、最近白河と仲が良いって奴じゃないか?」
「あ、俺も見たっす」
……凄く面倒な奴らだった
「えっと、何をしてるんだ?」
困惑したまま俺は尋ねる
「俺らが先に頼んでるんだからお前は諦めな」
いやいや、お前達にじゃなくてななかに聞いたんだけどな
「頼んでいる?」
「今日の文化祭を一緒に回ろうぜって話だよ」
あー俗に言うナンパってやつかな
「で、ななかはどうしたいんだ?」
「私は清隆君と回りたいかな?」
え!?
今の状況でその発言はヤバイって
俺はななかを誘おうとしていた人たちに目をやる
案の定、青筋を浮かべていた
「え、えっと、皆さん?落ち着きましょうよ」
「これが落ち着けるかぁ!」
で、ですよねぇ
俺は使いたくは無かったのだが、本日限りの権限生徒会を使う事にする
「俺は生徒会の人間だ。場合によっては処分を受けてもらう事になるが」
俺が冷静を取り戻しつつ言うと、男らは逃げていった
ふぅ、九死に一生を得た気分だ
「ありがとう、清隆君」
ななかが駆け寄ってきてお礼を言う
「まぁ、今の俺は生徒会の人間でもあるしな。当然の事をしたまでだよ。
じゃあ、俺は仕事に戻るから」
俺はそう言って音姫さんが回っているであろう場所へと駆け出した
俺が音姫さんの下へと戻った時には日が暮れそうな時間だった
「すいません。ただいま戻りました」
少し息を整えながら言う
「大丈夫だよ。それに、パトロールはもう終わりだし」
「すいません。手伝うって言ったのにあまり出来なくて」
「んーん。清隆君は頑張ってくれたよ。そのお礼にもう少しだけ時間があるから一緒に回らない?」
「……はい。回りましょう」
俺と音姫さんは肩を並べながら人ごみの中へと消えていった
今回の話の終わりが途中みたいになっていますが、後日談を書くつもりなので気にしないでください
しかし、この作品の中でヒロインである姫乃の存在感が……
誤字・脱字等ありましたらご連絡ください
感想・要望楽しみにしてます