ダ・カーポ~もう一つの桜物語~   作:みっくん

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今回は原作の内容が出てきます


それでは、第27話どうぞ!


第二十七話「兄と妹」

それは文化祭が終わって数日たったある日の昼休みの時だった

 

「清隆。姫乃が熱を出して早退したみたいよ」

 

立夏さんからのメールを読んだ俺は居ても立っても居れず、渉に先生に気分が悪くなったから早退すると伝え、学園を飛び出した

 

俺は近くのお店に寄って、姫乃の食べたそうなものを買っていった

 

姫乃は朝倉家で面倒を見てもらっているので朝倉家にお邪魔する事にした

 

ピンポーン

 

俺がインターホンを鳴らすと中からおじいさんの声が聞こえた

 

……確か、純一さんだっけな。さくらさんがおにいちゃんと言って慕っている人物だった気がする

 

俺は純一さんに来た理由を伝え、家に上がらせてもらうことにした

 

コンコン

 

姫乃の部屋の前に着くと、ドアをノックする

 

俺が元の時代にいた頃、ノックをしてから入れと何回も言われたのできちんと守る

 

「はい?誰ですか?」

 

「俺だよ」

 

「えぇ!?兄さん?何で此処に?」

 

「それは入ってから話すから、取り合えず中に入れてくれないか?」

 

「え、えぇ。どうぞ」

 

姫乃が元気なさげにドアを開けた

 

頬をほんのりと赤くなっており熱があるのは本当のようだ

 

「で、何で兄さんが此処に居るんですか?」

 

俺の妹は質問を無かった事にはしてくれないらしい

 

「姫乃が早退したって聞いたから、学園を早退してきた」

 

「兄さんは馬鹿ですか!?いえ、馬鹿じゃないとしませんよね」

 

自分で疑問を抱きながら勝手に解決される

 

「馬鹿でも良いさ、取り合えず土産を持ってきたから、ここにおいて置くな」

 

俺はバッグの中に入れておいたお土産を置くと、姫乃の方に体を向ける

 

「熱はどれくらいなんだ?」

 

「38.1度なので、兄さんにもうつる可能性があるので、お話は短くしてくださいね」

 

「38度か……じゃあ、何かあったら電話で呼べよ?急いで駆けつけるから」

 

俺は姫乃に言い残すと腰を立ち上げる

 

「あ、兄さん」

 

「ん?どうかしたか?」

 

「その……お見舞い有難うございます」

 

「そんなの気にするなって、俺達は兄妹同然の仲であり、幼馴染だろ?」

 

今度こそ俺は、部屋から退散する事にした

 

Side 姫乃

 

私は重い体を動かして兄さんの持ってきてくれた土産を取ってみた

 

桜餅?……嫌いではないけど

 

何で桜餅なのかは分からないけど、兄さんが持って来てくれた物だからと私は少しずつ食べる事にした

 

時間を少し掛けて食べ終えると、お腹が少し膨れたせいか睡魔が襲ってきた

 

今は熱を出してるし、寝ても良いだろう

 

私はそう考えると、布団に潜り寝る事にした

 

 

 

 

私が次に意識を持ったのは夢の中だと思う

 

そこは見慣れない景色に私?がベッドで寝込んでいた

 

そのまま様子を見ていると部屋のドアが急に開いた

 

「……!?大丈夫か?」

 

男の人が何と言っているのかは聞き取れなかったけど、多分私の名前を呼んだと思う

 

あれ?この男の人、何処かで見た事があるような……

 

何処と無く雰囲気といい、姿といい、兄さんにそっくりだ

 

ってことは、あれは私で間違いは無いのだろうが、この場所に見覚えが無い

 

「姫乃が食べたい和菓子って具体的に何?」

 

「え、えっと……桜餅」

 

私が桜餅を食べたいと言うと、兄さん(仮)は手を握り、何かしら考え始める

 

少し考えると兄さん(仮)は手から桜餅を出した

 

何で、手から桜餅?マジックの一つ?

 

私は事態に頭が追いつかずただ混乱するだけだった

 

「これは『手のひらから和菓子を出す魔法』だ」

 

魔法?しかも何で、和菓子限定!?

 

この疑問はすぐに兄さん(仮)の言葉で解決された

 

「食べ物よりも和菓子に限定したほうが魔力の消費も少ないし、成功しやすいんだよ」

 

どうやら、条件を絞ったほうが魔法は成功しやすいみたい

 

 

私の夢はそこで唐突に終えた

 

 

 

 

私は急にベッドから起き上がる

 

さっきの夢は一体?……

 

それよりも私だけでなく、なんで兄さんも出ていたのだろう

 

兄さんが夢に出てきた……

 

私は兄さんにそこまで固執をしているのだろうか

 

でも、何で固執?

 

兄妹みたいな存在だから?幼馴染だから?それとも……

 

兄さん……その名前を呼ぶだけで、心が温まる

 

今、私が感じている思いはもしかしたら……

 

Side Out

 

俺は部屋に戻ると着替えを済まして、居間でテレビを見る

 

ぼーっとしながらテレビを見ているとインターホンの音が聞こえた

 

「はーい。どちらですかっと」

 

俺は言葉を口にしながらドアを開けた

 

そこに居たのは

 

「ひ、姫乃!?どうして、此処に居るんだよ」

 

「何か、兄さんの傍に居たくて」

 

俺の傍に……?

 

「わ、分かった。取り合えず、早く中に入れ」

 

俺はドアを開けて、姫乃を中に入れる

 

俺は台所でココアを作ると、居間にいる姫乃へと持って行く

 

「ほら、これでも飲んで体を温めろ」

 

「ん、ありがとう」

 

姫乃は俺からココアを受け取ると少しずつ飲んでいく

 

「熱は下がったのか?」

 

「少しはね」

 

「はぁ、何で熱を持っているのに遊びに来るかね」

 

「兄さんの傍に居たくなったの……駄目?」

 

うっ……姫乃は幼馴染とかの贔屓しなくても純粋に可愛く思える

 

こう上目遣いで言われると断りにくいなぁ

 

「分かったよ、その代わり熱が上がったら流石に帰すからな?」

 

「うん、ありがとうね」

 

 

 

俺はその日、ずっと姫乃と話しながら一日を過ごした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のお話は風見鶏で姫乃が熱を出した時のが基となっておりますが

作者的にはこの場面よりも告白前の覚悟を決めるってとこにしたかったのですが、何の覚悟を決めるwwって思ったので不採用としました

まぁ、姫乃のフラグはある程度立てれたとは思うので、次回は何のお話にしようかな

誤字・脱字等ありましたらご連絡ください

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