後数話で書き終わらせると考えているからかな?
それでは、第28話どうぞ!
船乗り場に着くと、クラス順に乗り込んでいく
俺は船の中で渉達と話しながら本島到着を待った
本島に着くと、俺たちが乗る新幹線の到着まで時間が幾らかあったので、駅の中を散策する事にした
初音島ではあまり見る事が出来ないものばかりで、見るだけでも楽しむ事が出来た
ピンポンパンポーン
『一番線に京都行きの新幹線が来ます
黄色い線の内側にお下がりお待ちください』
おっ、新幹線が到着するようだ
俺は散策を止め、乗車場所へと向かう
俺が乗り込むと既に皆が揃っていた
「遅いぞ、芳乃」
自分の席で我が物の顔をしている杉並に注意された
「悪い悪い。土産を見てたら遅くなってしまった」
俺は謝ると自分の席へと座る
俺の座る席は3人席の真ん中だ
左には杉並、右には義之がいる
目の前には、左から立夏さん、姫乃、小恋だ
「あ、そうだ。ななかが京都に着いたら皆と一緒に回りたいって。到着してから旅館までは自由行動らしいから」
「いいんじゃないか?、回るのが1人でも多くなれば楽しくなるし」
「それも、そうだな」
義之と渉の賛成により、到着後はななかと回る事が決定した
「さて、皆でゲームをしようではないか」
杉並が懐からトランプを出す
「すまん。ちょっと寝不足で俺は寝させてもらう」
「ふむ、仕方が無い。芳乃を除いたメンバーでやろうではないか」
俺は皆がトランプをしている間、仮眠をとることにした
「兄さん、起きてください。京都に到着しましたよ」
姫乃の声に俺は起こされた
「あれ?もう到着したの?」
「到着したのじゃありません。皆はもう既に降りてますよ」
俺は姫乃に急かされて新幹線から下車した
姫乃と二人で風見学園の生徒の波に着いて行くと、既にメンバーが集まっているのが見えた
「さて、皆揃ったし、行きますか」
渉の言葉に皆で頷いて出発をする
「ところで、何処を見て回るつもりだ?」
「今日は初日だし、お土産を見ながらゆっくり行きましょ?」
立夏さんの意見により、土産を見て回る事に決まった
駅を出て、暫く歩くと駅の周辺だから土産屋が多く並んでいた
「じゃあ、ここで少し見て回るか」
俺達は団体で行動しながら、見ていく
女子は可愛いキーホルダーを見ているが、男子の方を見てみると渉は土産といえばこれだろと言いながら店内の端にある木刀を手にしており、杉並は良く分からないものを見ていた
因みに、義之は雪月花の3人に振り回されていた
「あれ?ななかは?」
先程まで一緒に見ていたはずなのに、忽然と姿を消していた
「本当だ。何処にも見あたらねぇ」
渉が周りを歩きながら言う
「皆は此処に居てくれ、俺はななかを探してくる」
俺はそう言い残すと来た道を引き返した
俺が少し道を戻ると床に座っているななかを見つけた
「ななか!?どうした?」
「あれ?清隆君?あはは、足を捻ったみたいで、歩けなくなっていたの」
「なら、此処に居ないで、休める場所に行かないと」
俺はそう言いながら、ななかに背中を向けてかがむ
「ほら、背中に乗って、俺が休める場所まで運ぶよ」
「う、うん。ありがとう」
ゆっくりとななかが俺の背中に乗ってくる
「どう?重くない?」
「大丈夫。これなら、どこまででもいけそうだ」
俺は少し笑いながら喋る
「さてと、どこかいい場所は無いかな」
ななかの存在を背中に感じながら俺は歩いていく
俺が少し、歩き始めると雨が少し降り始めてきた
「雨か……どこかで雨宿りをしないと」
俺は近くにあった、シャッターの降ろして今日は休みの店の軒下で雨宿りをすることにした
「じゃあ、少し見てやるから一度降ろすぞ?」
俺は再びかがむ
ななかを地面に降ろすと俺は向き直る
「って、ななか、服が……」
雨に濡れたせいだろうか制服が少し透けて、下着が見えかかっている
「あっ……」
ななかは俺の言葉を聞いたあと、自分の姿を見て、顔を赤く染めた
「って、それじゃあ寒いだろうし、これでも着とけ」
俺はそう言いながら、自分の上着を貸した
Side ななか
「って、それじゃあ寒いだろうし、これでも着とけ」
少し、顔を赤くしながら清隆君は上着を貸してくれた
私は上着を借りる時、わざと彼の手に自分の手を当てた
『服が濡れて、色々とヤバイな……
他の人に見られると、ななかも嫌だろうし
俺が少し我慢すればいいからな』
……
私は少し驚いていた
私の知っている男子なら、この場面だともっと邪なことを思っているのに
清隆君は私が嫌だろうと、自分で我慢しながら上着を貸してくれたからだ
やっぱり、清隆君は普通の男子とは違って、本当の私と接してくれる
私は彼の上着を着ながら自分の中に淡い感情があった事に気がついた
「この気持ちって……」
「ん?どうかしたか?」
私の小言が聞こえたらしく清隆君がこちらに問いかけてくる
「んーん、何でも無い」
でも、この気持ちって一体……
Side Out
俺は近くに偶然あった、公衆電話を使い緊急用の引率の先生に連絡を入れることにした
先生側がもう少ししたら、車で迎えに来てくれるようだ
俺は隣に居るななかに目を向けながら先生の到着を待った
少し待つと、先生が車で目の前に止まってくれたので一緒に乗り込む
車の中で風景を見ているとあっと言う間に宿泊先である旅館に着いた
「さて、着いたか」
俺は少し体を解しながら車から出る
「っと、ななか降りれるか?」
「うん、さっきよりは大分良くなったから」
ななかはそう言いながら車の中から出てきた
俺とななかは皆よりも早く着いたので、先に自分の部屋で待機だそうだ
自分の荷物を開けながらゆっくりしていると、渉が勢い良く部屋に飛び込んできた
「おい、清隆!何があった?」
血相を変えて言うものだから何事かと思ったが、考えてみれば連絡を入れてなかったのだから当然だろう
俺は自分が何故旅館に居るのかを簡単に伝えた
「よかったぁ。捻挫か……交通事故にでもあったかと思ったぜ」
どうやら、渉たちは近くを通った先生達に俺とななかのが怪我をしたと聞かされたらしい
皆が旅館に到着したらしく、廊下が少し騒がしくなってきた
俺は渉達と共にトランプをしながら、入浴の時間を待った
Side ななか
小恋達と一緒にお風呂場に向かうと誰も居ないらしく、温泉の中は広々としていた
足を捻挫しているのでゆっくりと湯船に浸かる
「はぁ、いい湯だね。ななか」
「そうだねぇ」
少し年寄りぐさいと思いながらもついつい口にしてしまう
あっ、もしかしたら小恋なら、私のさっき感じた思いの事を知っているかもしれない
私は小恋に相談する事にした
「ねぇ、小恋」
「ん?どうしたの?」
「小恋ってさ、義之君と一緒に居る時ってどんな感じ?」
小恋は昔から幼馴染である義之君の事が好きらしい
「え?義之と一緒に居る時?……んー、一緒に居て楽しいと思うし、幸せに感じるけど?」
「楽しくて、幸せ……」
「って、ななか。急にどうしたの?」
「清隆君が普通の男子とは違うなぁって思って」
「芳乃君が?」
「うん。他の人とは違くて、素の私と接してくれてる気がするの」
「へぇ、ななかが男の人に対してそう思ってるのを聞くの始めてかも」
「だよね。私も驚いているんだ。清隆君と居るともっと一緒に居たいって感じるの」
「ねぇ、ななか。自分の抱いている感情を聞きたいの?」
「うん。だって、他の男の人とは違くてさ……どうしたんだろう」
「もしかしてさ、それって“恋”なんじゃない?」
「恋!?」
私は小恋の言った言葉に驚いた反面納得していた
清隆君と一緒に居ると素の私で話せている気がするからだ
「多分だけどね」
小恋はそう言いながらお風呂を出て行った
私も小恋の後を追ってお風呂を出て行く
恋……
そう思うと胸が温かくなる
この気持ちは伝えたほうが良いのだろうか
でも、伝えなければ何も始まらない
私は考えると手紙に時間を書いて呼び出すことにした
手紙を清隆君の貸してくれた上着に入れて、彼の部屋に向かう
「清隆君いる?」
「ん?ななか?」
部屋から清隆君が出てきた
「えっと、貸してくれた上着を返しにきたの」
「ああ、成る程。わざわざ返しに来てくれてありがとうな」
清隆君は上着を受け取ると渉君に呼ばれたらしく部屋に戻っていった
Side Out
俺はななかから受け取った上着をハンガーに掛けた時、ポケットに手紙が入っている事に気がついた
俺は手紙を渉達に手洗いに行くと伝えて、見る事にした
手紙には『清隆君へ ななかより』と書いてあり、ななかが書いたものだと分かった
封を切り、中身を見てみると食事をした後、旅館の外に来て欲しいと書いてあった
俺は何事かと思ったが、食事をした後に行けば分かると考え、部屋に戻った
今回はななかのお話でした
っても、次の話も同じなんですけどね
さて、次回で修学旅行編を終わらせる予定なので、アンケートの方は次回の投稿までとさせて頂きます
誤字・脱字等ありましたらご連絡ください
感想・要望お待ちしております
次回は……遂にななかが!?