魔法科高校の暗殺者   作:型破 優位

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現在の様子
完成したプロット
モンハン 約4話 (プロット含め、後5話で完結)
テニプリ 1話 (プロット含め、後2,3話で完結)
暗殺者 1話 (完結見通し未定)

現在練ってるプロット
劣等生 (完結見通し未定)
ノゲノラ←new!(どんなに多くても後15話で完結)

やっとノゲノラの方向性決まったので、今まとめてる感じです。
来週には出せるよう努力します。

先にモンハンとテニプリ完結させるかも知れません。


入学編
出会いの時間


「ここが第一高校かぁ……大きい……」

 

 一人のリュックを背負った青髪の少年が、一高の校門前で驚嘆の声を漏らして眼を輝かせていた。

 今日は一高の入学式の日だが、周囲に生徒の姿は見られない。

 

 それもそのはず、その少年、潮田 渚は高校生になるという興奮により、入学式が始まる約三時間ほど前に来てしまったのだ。

 今朝、渚の母が「こんな時間に出ても早すぎないかしら」と言っていたのを「大丈夫!僕は早く一高に行きたいんだ!いってきます!」と元気よくスルーしてきた結果、これだ。

 先程まで眼を輝かせていた渚だが、今は周囲に誰もおらず、閑散としている校門前でその態勢のまま佇んでおり、何故あんなに早く出たのか、と登校前の自分を殴りたくなった。

 

 しかし、せっかく早く来たのだから、校内を歩き回ってある程度の場所は把握しておこう、とポジティブ思考に切り替えて、校門をくぐった。

 

 実は、渚は一高へきたのはこれが初めてだ。

 

 渚は、入試を一高で受けてはいない。

 まず、一般の中学校から魔法科高校へ入学することはかなり珍しく、また、あまり好ましく思われない。

 だが、渚は両親と表向きの担任にして防衛省勤務の烏間に無理を言って、進学する予定だった高校を取り消し、異例の形で入試を受け、合格した。

 

 校長の百山はこういうことには断固反対なのだが、殺せんせーとの一件から、そして烏間と両親、さらには政府の尽力により、特別に入試を受けることを許可されたのだ。

 

 当然、魔法の知識など皆無だった渚だが、殺せんせーが生徒達に残したアドバイスブックに、なんと魔法のことがどの教材よりも詳しく、どの教材よりも正確に記されており、烏間が手引きした顧問によって、昨日(・・)一高入試の合格最低ラインに乗ることができたのだ。

 

 それが、今朝の興奮に繋がっている。

 

「皆快く頷いてくれたけど、かなり迷惑かけちゃったな……」

 

 校内を歩きながら、ドヨーンとした雰囲気を纏って申し訳無さげに言う渚。

 そもそも、何故急遽進路変更をしたのか。

 それは、先述にあった目標である『教師』に深く関わっている。

 

 普通の教師なら、行く予定だった高校にそのまま入学すれば、努力次第でなれただろう。

 ただ、もし仮に「魔法を教えてほしい」という生徒がいたら、どうするか。

 

 普通の中学校なら起こる可能性は低いかもしれないが、ゼロではないのだ。

 渚自身がそうであったように。

 

 そして、教師としての目標である殺せんせーは、そのことを見通して魔法の内容を含めたアドバイスブックを渡してくれたのだ。

 そういうことが出来るためには、魔法を学ばなければいけない。

 

 ならば、一般の教員免許も取れて、魔法師としての教員免許も取れる一高の方が目標に近づけるのではないか、と渚は考えたのだ。

 

 思考に耽りながら歩き回っているうちに、ちらほらと登校してきた生徒の姿が見られるようになってきた。

 だが、それでもまだ入学式が始まるには約二時間はあるため、歩き回っているとき見つけた中庭の三人掛けベンチに座ろうと考え、再び歩き出す。

 

 そこで、校門に男女二人が言い合ってる――主に女性の方が――のを見かけた。

 見世物ではないのは分かっているためその会話を聞こうとは思わないし、女性の方から時折聞こえてくる「お兄様」という単語からして、兄妹なのだろう。

 

 朝から仲がいいなあ、と感心しながらベンチへと向かって歩き、リュックに入れて持ち歩いているアドバイスブックを広げて読み始めた。

 本来、魔法科高校にリュックなど必要ないのだが、渚はいつもアドバイスブックを持ち歩くようにしているため、空き時間が出来ては読むようにしているのだ。

 

 そして、殺せんせーとの思い出に浸りながら、時間が過ぎるのを待った。

 

◆◆◆

 

 妹、司波深雪から「総代を代わってほしい」「何故お兄様が補欠なのか」というどうしようもない案件を上手くかわしたその兄、司波達也は携帯端末に表示した構内図と見比べながら歩き回ること五分、視界を遮らない程度に配置された並木の向こう側に、ベンチの置かれた中庭を発見した。

 

 ただ、そこに一人の青髪の少年が座っていたため、他にベンチがないか周囲を見渡すも、ベンチは中庭に一つしかなかった。

 

 友好的な人であってくれ、と願いながらベンチへと近づいていくと、その少年は達也に気づいたのかこちらを見て微笑んできた。

 

「すまないが、隣いいか?」

 

 話しかけると、「勿論!」とさらに顔を綻ばせて言ってくるその少年は、中性的な顔立ちに中性的な声から、どちらかといえば少女に見える。

 女子用の制服を着ていても違和感はないだろう。

 

 とりあえず好意的なのは達也にもありがたかったため、少年の右側へと腰かけた。

 

 次にみたのは、少年の肩。

 そこには何もなく、自分と同じ二科生(・・・)だということを示している。

 

 そして、丁度達也の前を通りすぎて行った在校生二人組の胸へと視線をやると、その左胸や肩には一様に八枚花弁のエンブレム、彼らが一科生(・・・)であることを示している。

 

 そして、その通りすぎて行った背中から、悪意が漏れた。

 

――あの子達、ウィードじゃない?

 

――こんなに早くから……補欠なのに、張り切っちゃって。

 

――所詮、スペアなのにな。

 

 聞きたくもない会話が達也の耳へと入ってくる。

 ウィードとは、二科生を指す言葉だ。

 

 この一科生と二科生というのは、定員一学年二百人のうち、入試結果上位百名を一科生、残りの百人を、二科生としており、一科生には左胸、肩に八枚花弁のエンブレムがついていることから別名『ブルーム』と呼ばれており、それを持たない二科生には、花の咲かない雑草と揶揄して、『ウィード』と呼ばれている。

 

 ふと、隣の少年に目をやった達也は、首をかしげる。

 少年の顔は何故か懐かしがるような表情とともに、微笑を浮かべていたからだ。

 

 その視線に気づいたのか、少年はこちらを再び微笑みながら見つめ返してきた。

 

「そういえば、僕の名前言ってなかったね。僕の名前は潮田 渚。渚でいいよ!」

 

「俺は司波 達也だ。達也でいい」

 

「わかったよ達也。今ね、ちょっと中学校三年の時を思い出してたんだ」

 

 自己紹介をした少年、渚は達也が何故こっちをみていたのかを察して、さっき何を考えたいたのかを語りだした。

 

「僕の中学校も、『エンドのE組』と呼ばれる、一高でいう二科生があったんだ。なんかその時みたいだなーって思ってさ」

 

「成る程、そういうことか」

 

「でも、それもいい思い出だよ」

 

 達也は思った。

 彼は見た目によらずかなりコミュニケーション能力があり、そして、自分とは違う意味で観察能力が高いと。

 

――注意した方がいいのかもしれない。

 

 そんなことを思いながら、同じ二科生ということもあり、また、渚が持っているアドバイスブックも気になって二人で会話をしているうちに、入学式の時間になろうとしていた。




魔法使って大幅強化!とかはないです。
出来るだけ原作に近い渚を書いていきます。

真由美との会話は必要ないと思うのでなしで。
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