ようこそ、ナースカフェへ 作:ピラサワ
今回も拙文です。話を一から創るのは難しいですね。
評価してくださった方、お気に入り登録してくださった方。また、見てくださっている方、いつも有難うございます。
IS学園の食堂。
価格が安く、また栄養素のバランスも考えられたメニューを中心にしているこの食堂。ほぼ全ての生徒が女性であることから、ヘルシーなメニューも非常に多く、生徒だけでなく教師からも大人気のスポットである。
そんな食堂の隅には、生徒や教師のごく一部(例外あり)にしか知られていない、静かな喫茶店が存在する。
▽ ▽ ▽
昼休みや放課後なら兎も角、夜にこの店を訪れる人間は限られている。それは例えば仕事上がりの教師であったり、はたまた女性陣から逃げるために匿ってもらおうと飛び込んでくる男性操縦者であったりが精々だ。……ああ、それと。
「やっほ~」
「おや、更識さん。いつもお疲れ様です」
「あいあい。何時ものお願いー」
「かしこまりました」
一生徒でありながら、教師と同じレベルの仕事をさせられているこの生徒会長も、その一人だ。
更識 楯無さん。IS学園の二年生でありながら生徒会長に就任している凄い女性である。一般の高等学校では、春までは三年生が生徒会長を生徒会長並びにその他役職を務めている事が殆どなのだが、基本的にこのIS学園では、生徒会長は学園最強の"生徒"が務めることになっている。つまり、彼女は『現時点で』学園最強の生徒、ということになる。
*
突然だが、マスターという職業には様々なスキルが必要だ。
「ホント、やってらんないわよー……」
「ご苦労様です」
バーには当然こうして愚痴を吐きにくる方々もご来店される。よって我々マスターには”聞く”スキルというものが必須になっているのだ。そしてその"聞く"というものの中には「話を繋ぐこと」も含まれている。お客様に気持ちよく話させてこそ一流のマスターなのだ。その点、ワタシはどうにも話題を盛り上げるのが上手でないのでまだまだ二流だ。
「そういえば、ココの客足は伸びたのかしら? 見た感じ、相変わらず閑古鳥が鳴いてそうだけれど」
「客足が伸びたら伸びたで大変なのですよ。ワタシも流石に三人以上に分身出来るほど器用ではないですからねぇ」
「ま、その御蔭で私はこうして愚痴れるしいいんだけど……え? 三人以上?」
歯に衣着せぬ物言いだが、ワタシは嫌いではない。変に取り繕われるよりもそのままをさらけ出してくれる方が有り難いのだ。
そうこうしている内にお茶の蒸らし時間も良い具合になってきたので淹れ始める。どんなお茶でも……もちろん例外はあるが――一番大事なのは淹れ方とそれまでの過程だ。
基本的に高いお茶程美味しいというのは間違っていない。安いお茶は原材料上、どうしても品質が低くなりがちだからだ。だが、どんなに高いモノを買ったとしても、淹れ方が拙ければその茶葉は無駄遣いになってしまう。
お茶の趣味を始めたい時にまずするべき事は、安いお茶でもいいのでそれぞれお茶にあった淹れ方を勉強することだ。それを完璧にこなせるようになれば、安いモノであってもある程度美味しく飲む事が出来るようになる。逆に言えば、この技術がないと美味しいお茶というものは何時までたっても出来ないのだ。
「お待たせしました。今日は少し銘柄を変えてみました」
「ありがと。これは?」
「福寿園の宇治茶を安く頂いたので、それを」
「……ここのお茶って、妙にブランド物ばかりよね。それにしては凄い安いけど、大丈夫なの?」
「まあ、色々とコネがありますので」
「ふ~ん? ちょっと気になるけど、そういうのって聞かないほうがいいんでしょ?」
「そうして頂けると助かります」
情報、コネ。これらはワタシだけではなく我々、つまりマスターという職種についている者殆どが重要視する点だ。安い仕入れコース、取引などなど、上手くそれらを利用しなければ今日の厳しい社会では生き残ることが出来ないのである。
故に決してそれらが外に漏れてはならない。同じマスターであっても仲間ではなくライバル、もしも情報が漏れてしまえば他のマスターにすぐさま付け込まれるだろう。それもこんな辺境で細々とカフェを開いているワタシだ、都会の人気店の人間にバレてしまえばもうマスター人生の終わりだろう。
……と、そんなことはどうでもいい。今すべき事は彼女の愚痴を聞くことだ。
「第一、なんで私の所ばっかに仕事来るのよ!? 偶に教師の仕事まで持ってくる人もいるのよ!?」
「教師の仕事、までですか? それは宜しくありませんねぇ」
「でしょう? しかも言うに事欠いて『貴女なら出来るんだからいいでしょ?』よ! 自分の仕事サボりたいだけの癖に」
中々エグい話題が早速出てきているが、勿論コレを他のお客様に話すことは決してない。……他の
「ホント、私がいなくなったらあの人どうするつもりなのかし――あっ」
と、楯無さんが何かを思い出したかのように声を出した。
「そういえば――――」
▽ ▽ ▽
女子という生き物はとかく噂というものが好きで、あることないこと様々を噂として話題に取り上げ、盛り上げる。そしてその中に「IS学園には教員しかしらない幻の店が存在する」なんてものもある。
当時の私はロシアの国家代表と生徒会長就任、暗部の仕事の三つに挟まれててんやわんやしていたからそういった話題に参加したことは無かったけれど、まあ大体が創作でしょうね などと考えながら彼女たちの会話を小耳に挟んでいた。
その喫茶店を知ったのは本当にちょっとした偶然だった。偶には食堂でご飯を、という気紛れで適当な席――人が賑わっていたから隅の方に座って静かに昼食を取っていた時に、目の隅に壁とは少し違う色が混じっていたのが分かった。
近づいてみればそれは扉の取っ手の色で、少なくともこの先に何か別のフロアがある事も理解した。
生徒会長を務める以上、学園の全てを把握しておかなければならない。そんな使命感――などなく、ただちょっとした好奇心から扉を引いてみた。
「本当にあったのね……」
そこには小ぢんまりとしたスペースがあり、テーブルが二つ、そしてカウンター席が幾つか並んだ喫茶店になっていた。あの噂は本当だったのね……。
「いらっしゃいませ」
がらんとしたそのお店を見渡していると、奥から男性が出てきた。ウソ、本当にいたよ……!
「こんにちは。こんな所にお店なんかあったのね。何時からあったのかしら?」
「そうですね……二年くらい前でしょうか?」
ということは私は一年間、この店を見つけられなかったのだ。
少し悔しい思いをしたままカウンター席に座った。
「何かメニューはあるのかしら?」
「はい。こちらをどうぞ」
そう言って渡されたメニューから、サンドイッチとコーヒーのセットを頼んだ。一礼をしてメニューを片付け、水を沸かしだすマスター。折角なので色々と聞いてみることにした。
「ねぇ、どうして貴方はこんな目立たない場所で店を開いてるの?」
マスターはふむ、と顎に手をやったあと、まず……と口を開いた。
「単純に、ワタシ一人だと回転が間に合わないのですよ。この学園という事情上、中々人を雇うのも骨が折れるものでして。回転が間に合わないもう一つの理由は察して頂けると」
困った顔で笑われた。まあ、こんな女の園に男性が開くカフェなんかがあればそりゃ繁盛するだろう。
「確かにそうね。大きなイベントでもない限り、関係者以外立ち入り禁止だし」
「……というのが、建前の理由です」
「建前? 今のが」
建前、ということは他に理由があるのだろう。面白そうなので本音も聞いてみた。
「ワタシはどうにも目立つ事が好きではないのです。ですがこの学園であからさまに店を開くと目立たない、なんてことは不可能でしょう?」
店をやってる癖に目立つのが嫌いというのはどうにもおかしな気がするけど、女子校で開けっぴろげに店を広げたくない気持ちは理解出来る気がした。
「まず無理よね。女尊男卑の思想を持ってる子も勿論いるけど、やっぱりこの年頃だと他の男性が気になるこの方が多いもの」
「ええ。なのでああして少し細工をしてみたのです」
成る程、たしかに扉の色は壁の色とほぼ同じで、余程の注意力がないと分からないくらいのものだった。しかし、やはりこの疑問はついてまわる。
「だけど、扉を開いたらそれを見た子達にも見つかるんじゃない?」
というか、何故今までこれが見つかってないのかが不思議でならないんだけど。しかしマスターは困った顔一つせず、ただニコニコと微笑むばかりだ。
「そこが細工のしどころなのですよ。フフ」
……コレ以上は教えてくれそうになさそうなので追求はしない。
差し出されたお茶を飲みながら、気づけば私はマスターに愚痴の限りを尽くしていた。
周りの環境。家族との確執。いろんなことを喋っていた。……暗部失格ね。だけど、心は疲れ切っていたのだ。
「ねぇ。……私、大丈夫なのかしら」
そんな中で思わず漏れた弱音。
「詳しくは判りませんが……貴女がとても――生徒会長とはまた別の――重い職務を背負っていることは知っております」
「えっ? ……ッ!」
突然出てきたその言葉に弱い自分は引っ込み、いつもの――生徒会長の、そして暗部としての自分を引き出した。そしてそのまま警戒をする。
「貴方、まさか私の事を調べたの?」
「いいえ。私は無闇に個人情報を調べたりは致しません」
「だったらどうして!」
警戒をしながら出来るだけ情報を引き出そうと動揺する素振りを見せる。だけど彼の口から出てきたのは、自分には理解できない理論だった。
「人の意志というものはまず瞳に宿るものなのです。余程感情を隠すのが上手い人でないとそれを誤魔化すことは出来ません。そして、貴女の普段の振る舞いこそ飄々としていますが、その瞳はいつでも真剣であり、固い。それは人間が重大な覚悟をしている時の瞳なのです。誰にでも宿せるようなものではない」
「瞳……?」
「ええ、瞳です。目は口程にモノを言う、なんて諺がありますがとんでもない。目程モノを言う、意志を表している器官をワタシは知りません」
だから貴女の演技に気づかないハズもないのです、と笑ってこの人は言う。その笑顔に悪意は見えず、ただただ余裕だけが感じられた。
気に喰わなかった。
「……で、ソレを知ってどうするの?」
知って、だからどうするのだろう。
あの子達みたいに拒絶するのだろうか。もしくはあの人達みたいに媚びだすのだろうか。
「故にワタシは貴女を讃えましょう。誰もが最早当然だと思い気にもしていない、その行動を」
それは、諦めきっていた私のココロを留めるのには充分すぎるほどの効果を持ったもので。
「え?」
思わず声を漏らしてしまう自分がいた。
「誰もがそれを認識している筈。しかしそれでも気づけない人間がいる。
灯台は足元を照らせず、人間は首を動かさねば下を、周りを見ることが出来ない。
故に意識は流れ、廻り、分かれる。首の向く方向が異なれば、意識の向かう方向も異なる。
それはまるで山を下り流れ続ける水のよう。
――――そう、貴女は水脈。
幾多に分岐するその流れは静かであり、且つ騒々と叫んでいる。
分岐はいくつにも分かれ、だがしかし最後には二つになります。
気づく人間、気づかない人間。
気づく者はいずれ貴女を護ってくれるでしょう。何故なら貴女は強く、しかし繊細で脆いのだから。
気づかない者はいずれ悔いるでしょう。「なぜ気づけなかったのか」と。いなくなってから初めてその重大さに気づくのです。しかし覆水は盆に返りません。
ワタシは彼らに言いましょう。 アナタは分岐を間違えたのだ と」
私が、水脈?
水?
混乱する私を他所に、マスターの話はどんどんと進んでいく。
さっきまでの怒りは、何処かへと消えていた。
「更識楯無さん。貴女は水脈であり、つまり流水です。
良いですか? 確かに水は留まれば澱んでしまいます。しかし急すぎる流れは周りだけでなく自分自身をも砕いてしまう。
水のあるべき姿は飄々として掴まらず、且つ時に止まるモノ。
貴女はもっとゆっくりでいい。気を抜いていいのです。
もし気を抜ける場所がないのなら……このナース・カフェをその居場所にしてください」
口を出せる雰囲気は消え去り、最後には笑顔が現れた。
黙ることしか、出来なかった。
意味がわからなかった、からじゃない。
偉そうに、などと腹が立ったからでもない。
ただ、少し嬉しかったのだ。
私のことをこんなに考えてくれた大人は、両親以外にいただろうか? 私に「止まれ」などと言うヒトを、私は片手で数えられる程しか知らない。
教師は身近にいた。だけど彼女たちは何時でも「頑張れ」「やれば出来る」と背中を押すことしかしてくれなかったから。
親戚の人間は媚を売ってくる人間か敵視してくる人間ばかり。誰も彼も、私を「次期当主」「楯無」という建前だけでしか見てこなかったのだ。
私を"私"として気遣ってくれた人は父さんと母さん、そして布仏の人達だけ。だった。
そしてそんな父さん達とも今では余り会えることはなく。だからこそ私はより"楯無"であるようにいられるように必死に頑張った。頑張って頑張って……いつの間にか、止まれなくなっていた。
だけどここにも、私を止めてくれる大人が現れてくれた。私が私でいられるような人が。
見知らぬ人間の筈なのに――それこそ、今日初めて会ったような、そんな人に救われた。
こんな少しの言葉で――意味は分からないのに――心が洗われたように清々しいのは何故だろう。
なんて私は恵まれているのだろう。こんな小娘を、どうして皆救ってくれるのだろう。だけれどやっぱり嬉しくて、でもついつい恥ずかしくなってきてしまう。だから。
「マスターさん、ありがと」
小さな声でお礼を一つ。面と向かって言うのは恥ずかしいから後ろを向いて。
とても晴れやかな気分になった。明日からまた、頑張れそうだ。もし頑張れそうになくなった時は……また、ここに来るとしよう。
「そろそろ授業が始まるから行くわね。それじゃ、またね~」
扉を開いて手を振ると、笑顔で返された。
「またのご来店、お待ちしております」
「ええ、また来るわ」
――――扉を閉める直前。
後ろで「どういたしまして」という、優しげな声が聞こえた。……かなわないなあ。
*
「いやー、懐かしいわねぇ」
「時の流れというものは速いものですねぇ」
「あはははは、オジサンみたーい!」
織斑先生よりも年下という事だけは分かっているため、この言葉はとても失礼(主に先生にとって)なのだけど、マスターはそれを気にもせず笑うばかり。
「ワタシは生徒の皆さんからすればもうおじさんでしょう」
そんな他愛のない話や昔話をしながらお茶を飲む一時は落ち着く。けれどこの会話の目的はただ落ち着くためじゃない。
「マスター、それ織斑先生の前で言っちゃ駄目よ?」
「まさか! 自殺行為など出来るわけがないではないですか。全く、貴女も中々お人が悪い」
マスターの困り顔、というか苦笑を見るのが最近の楽しみの一つなのだ。ここを訪れたときはなるべく一回は苦笑が見られるように工夫しながら喋っている。そうしないと彼は見せてくれないから。
「しかも最近また言葉遣いが上手になりましたねぇ。お陰でますます掴みどころが無くなってしまいました」
大仰にため息をつくマスター。勿論彼も私もおふざけ半分で、マスターのため息だって演技だ。
「ふふふ。だって私は水なんでしょ?」
そう言って笑ってやる。
だけど、今度は演技ではなく本心から。
アナタが水だと言ってくれたから。
そう。
ただ誰かに認めてもらえるだけで、心はこんなに軽くなるのだとあの時、私は知った。
元々妹さえ……簪ちゃんさえ守れれば、私がどうなろうともいいのだ。彼女が平穏に暮らせること、ただそれさえ叶えば私は幸せだ。
それでもやっぱり、辛いものは辛い。簪ちゃんの為とは言え、やっぱりあの子に嫌われたり無視されたりするのは――堪える。生徒会長の仕事だって多いししんどいし、ロシア国家代表を背負っている以上日々の練習だって欠かせない。
だけどここには、"私"を見てくれている大人がいる。"刀奈"ではなく、"楯無"でもなく、全てひっくるめた『私』そのものを見てくれる、そんな人。
恋愛感情――とはきっと違う。小説やドラマなんかで描かれるドキドキなど、彼には抱かない。
姉であり、生徒会長であり、そして"楯無"である私が唯一この学園で甘えられる場所。甘えられる人。
それがきっとマスターなのだ。言うなれば……お兄さん、だろうか。
「ご馳走様。それじゃまた」
「またのご来店、お待ちしております」
店を出たあと、ふと想像してみた。
物腰が柔らかく、また知識が豊富でありそれでいて強い。話す人話す人に勇気を与えてくれる言葉。そしてとても温かい味がする料理の腕前を持つ、そんな兄がいたら。
「……うーん」
ブラコンになる未来が簡単に見えてしまった。今からもしあの人が兄になったとしたら……私も簪ちゃんも――あの子も大概チョロいから――ベッタリだろう。それくらい、マスターの包容力というものは凄まじい。
だけどそんなIfなんて想像するだけ無駄だ。彼は私の兄にはなり得ない。だからこそ姉である私がしっかりしなければいけない。そうしなければ、色んな人に迷惑がかかる。織斑一夏君や篠ノ之箒ちゃんの事もあるし、まだまだ気を抜くことは出来ない。
だけど、あそこならきっと気を抜ける。
足取りは軽く、鼻歌を添えて。そんな楽しい気分で行ける、そんな場所。
今日も行こうかしら――ナース・カフェ。
未だ全ての曲を把握しきれていない辺りまだまだ新参者なのですね。
・教師と同じレベルの仕事
学校にもよりますが、基本的に生徒会の仕事というものはかなり多いです(私はそうでした)。またこれは劇中でも描写しましたが、IS学園というのは機密の塊のような学園です。そしてここの生徒会長というものは立場上、どうしてもその機密に触れる機会が増えるでしょう。よってここの生徒会にもどんどん仕事があるのではないか、と考えました。
・コネ
情報は力です
・お茶淹れの技術について
スポーツでもなんでも、まずは基本から練習して上達するように、こういったお茶淹れだって基本の技術の積み重ねで上達していくものではないでしょうか。
使用曲:水脈
作者コメント:割りとマイナーな作品を選んだつもりです。古参の方がいらっしゃれば是非判定をお願いします。タイトルを見た瞬間にこれは更識姉で使おうと考えていました。彼女の機体の特性にも合っているのではないかと思った次第です。
ここで少し考察……というか私の考えを。読まなくても構いません、興味のある方だけどうぞ。
この更識楯無というキャラクターは食えない生徒会長、そして更識の暗殺うんたらの長、として描かれています。
ただ気になったのは、楯無が卒業した時、次期生徒会長を決める必要があるのですが……その新しい生徒会長(恐らく特機所有組の誰かなのでしょうが)は、果たして楯無と同じ量の仕事がこなせるものでしょうか?
勿論、布仏姉の存在も大きいでしょう。彼女は実に優秀な会計であり補佐であると私は思います。しかしやはり大本は楯無なのです。生徒会としての職務を果たし、一夏や箒を鍛えねばならず、また暗部の長としても……と、とても一人の人間にこなせるものではないのではないでしょうか。ブラックですブラック。
そもそも生徒会が三人(うち一人は仕事を増やす模様)しかいなかったという現状そのものがおかしいのですが。一夏が増えることで大分負担は軽減する……筈?
そしてそれを当たり前だという風に振る舞っている周りの人間の感性が私には分からない……と、これは個人の感想です。
『今まで普通にやってもらっていた事、当たり前のようにあったモノが実は余りにも重く、また大変である事はそれを失って初めて気づく。まるで水のように』
水脈という曲を選んだのは、更識楯無の立ち位置がちょうど歌詞に当てはまっているのではないかと考えた為でもあります。私の妄想なのですがね。
まあ本当は別の歌詞解釈もあったりするのですが、それはまた皆さんそれぞれで考えていただくのが一番なのではないかと。私の歌詞の解釈なぞまだまだ半人前です。