Side紫
午前の仕事が終了したお昼頃、私は乖離様のお住まいにお邪魔させてもらっている。門前払いをくらうかもと緊張したけれど、案外すんなりと入れてもらえた。しかもお手製のクッキーとお茶まで出して頂いて……乖離様のクッキーマジ美味し!!
私は客間でのんびりさせて頂いてる中、家主である乖離様はずっと厨房から出て来ない。何でも、こころがあんまりにもプリンをねだるもんだから料理人魂に火を灯しただいま最高のプリンを製作中とのことらしい。
「プリンか~」
そういえば、私もプリンを食べた事は数回しかなかった筈。たまに外の世界に出ては買い物をして、ちょっと気が向いたら買って帰ったぐらいだったと思う。でもあんまり美味しかった記憶は無いわね。でも、乖離様が作るのだから結構興味はある。
「少し、覗いてみようかしら?」
好奇心が湧くのは仕方がないこと、だから私は覗き見をしようなどとは考えていない。正面きって突入するに限るわ!だいたい覗き見をしたところで乖離様の気配感知に引っ掛かってシバかれるのがオチだしね。
そうと決まればやる事は簡単、厨房に向けてスキマを開くだけっと!
スキマを開き厨房に接続すると、そこでは乖離様が真剣な表情でボールを抱えて泡立て器を猛スピードで動かしているのが見える。……泡立て器のスピードが最早人間業ではないのはスルーしておきましょう。
「乖離様、お忙しい中申し訳ありません。プリンの出来は如何ですか?」
私がスキマ越しに声を掛けると、乖離様の手はピタリと、電源を切った機械のように停止した。
「う~ん、まずまずかな……。見栄えはよくても味が良くないからね~。試作段階だけど、食べてみるかい?」
「よろしいのですか?」
私がそう訊くと、「自己責任で」とだけ返され試作段階?であろうプリンを手渡して頂いた。
見栄えの方は……一見普通のプリン。でも、そのプリンから香る鼻を燻るキャラメルソースとほのかなフルーツの香り……それだけで今にもガッツキたくなってしまう。もちろんそんなはしたない真似は死んでもしないけれど。
「それでは、頂きます」
スキマからスプーンを取り出し、滑らかに揺れるプリンを両断する。ツヤツヤと黄色に輝く断片を一息に口の中に入れる。
ほんの一瞬、目の前に楽園が見えた気がした。甘味はもちろんの事、舌を優しく撫でるかのようにプリンの断片は私の口の中を徘徊する。その度に訪れる色々なフルーツの味とそれを更に際立たせるキャラメルソース。およそプリンとは思えない程の果汁は、さながらフルーツゼリーのように感じる。
それでもやはりこれを確固たるプリンと認識させているのは、ゼリーとは違う舌触りと卵と牛乳だと思う。私もさほど食レポというのは得意ではないのだけれど、このプリンは言うなれば……庭園に飾られた芸術品かしら。
「お味の程は?」
味の感傷に浸っている私を尻目に、作業を再開された乖離様が味の感想を求めて来られた。
「と、とても美味しいです……」
情けない事だけれど、私にはこのプリンの味を上手くは表現できない。なんというか……こう、異次元の料理というかなんというか……。
「まだまだ未完成品なんだけどね~」
小さなタメ息を吐きながら乖離様は型取りに移られている。
「このプリン……こころちゃんに強請られたから作ったはいいものの、彼女は大そう満足していたようだったが、どうにも俺が納得できなくてね~」
やれやれと首を左右に振りながら乖離様は一人ごちる。私にしてみれば、こんな高次元のプリンを作れるだけ立派だと思うのだけれど、やはりその手の専門家からすればまだまだという事なのかしら?料理に心得がある私といえど、やはり分からないものは分からないわね。
なんて一人で納得している私を他所に、乖離様は冷蔵庫から試作品であろうプリンを幾つか取り出し、袋に閉じていた。気になった私は少し訊ねてみる事にした。
「乖離様、何をなされているのですか?」
「ちょいと紅魔館とやらに行ってくる。いつぞやプリンを食べさせるとかなんとか言ってたからさ、いい加減有言実行しないとって思っただけさ」
そういえば、先の宴会でそんな話をレミリアやフランドールとしていたような……。それにしても冗談紛いの口約束を守ろうだなんて、乖離様はお人好しなのかそれとも律儀なだけか、或いは両方か……。まあどちらにせよその優しさ凄くカッコいい!!
紅魔館に行くとなれば、私もささやかなお手伝いが必要よね?
「乖離様、私のスキマをお使いください。紅魔館前の門までお送りしますわ」
「ん、そう?じゃあありがたく使用させてもらうよ」
新たにもう一つスキマを作り、紅魔館前の門に繋げる。まあスキマを出て早々居眠り中国と対面になるでしょうけど、乖離様なら一切の問題は無いわね。………どうせ私もお供させていただくしね。
※※※
Side乖離
紫にスキマを繋げてもらって、初めて霧の湖とやらに浮かぶ紅魔館に来た…………のだが。
「………なんだありゃ?」
第一声がこれである………。俺自身、目が良いのも相まって、目の中に飛び込んでくる赤一色の大きな館。正直言って、これは酷いな。趣味が悪いを通り越している。もはや故意としか思えない程、如何にも客人の目を悪くさせるのが目的かのような赤さである。
紅魔館……『スカーレット・デビル』の異名を持つレミさんにはうってつけだ。赤は赤でも血の赤ということなのかね。
「………zzz」
「…………」
そして、なんというザル警備な事か……。赤一色の館に目を奪われていたから敢えてスルーしておいたが、俺のほぼ真横では器用にも仁王立ちして幸せそうな顔で眠る門番らしき人物。感じられる気配は妖怪なのだが……なんだろうか、妙に俺と似た自然エネルギーを感じるのは。
見た目はまあ紫とそこまで変わらないくらいの身長と、紅いストレートのロングヘア―。そして如何にも中国を想起させる格好の女性。
「相変わらず、ザル警備にもほどがあるわね……彼岸の死神といいどうしてこう紅い髪の連中はサボりがちなのかしら」
と、俺のすぐ後ろで紫が呆れた口調で上記の言葉を吐き捨てる。……というかいたんだね紫。それと、なかなか今の例えは良かったと思う。小町もだいたいこんな感じだしなあ……。その勢で一体何度映姫様に叱られてんのかねえ。
とまあ、こんなところで油を売っている訳にもいかないので、とりあえずこの門番を起こすことにする。
「あの~、すいません。起きてますかぁ」
一応よく聞こえるように少し声を大きくして呼んでみたが、全く反応を示さない。変わらず寝息とたてながらぐっすりと眠っている門番……この人ダメじゃね?
「おーい!」
先程よりも大きな声で呼んでみたが、一向に反応を示す気配がない。俺が言えたことではないとは思うが、よくこれで門番なんて務まるよな。紅魔館は人員不足なのか?
呆れ果てて見兼ねていると、不意に門の向こう側、館の扉がキイィーと開かれる音が聞こえて来た。
瞬きの瞬間門番の直ぐ傍には先程までは居なかった筈のメイド服の銀髪の女性が額に青筋を浮かべて立っていた。そして鋭い殺気の籠った視線を門番である女性に向け、静かな怒りの声を上げた。
「いい加減に起きなさい中国……それ以上お客様の前で無礼を働くのなら食事は抜きにするわよ」
「ひゃいっ!!」
慌てて起きる大きな声が耳に届く。
俺が大きな声で呼んでも起きなかった門番を、たったの一睨みと脅迫紛いの言葉で起こすとは……凄いなあ。
「さ、咲夜さん!?どうしてここに」
「どうしてもこうしても無いわ。あなたが寝てばかりだから私が代わりにお客様の接待をしているのよ」
明らかに不機嫌そうなメイドさんを前に、門番の女性は一種の恐怖を露わにペコペコと頭を下げ謝り倒す姿が映る。
そんな二人の構図を内心微笑ましく思いながら、同じように不機嫌さを隠そうとしない紫に目を向けると、今にも噴火しそうな妖力を俺の前だからか、自制を掛けている。………傍から見ていても結構怖いな、紫レベルの妖怪が機嫌を損ねると碌なことがないからなあ。
「ハア、もういいわ。あなたは今晩の御飯は抜きね?」
「そ、そんなぁ~」
涙ぐんだ目で膝をつく門番を無視し、メイドさんは俺と紫に顔を向け姿勢を正し綺麗に一礼をする。
「お恥ずかしいところをお見せして申し訳ありません。どうかこの至らなすぎる門番をお許しください」
「うぅ~、す、すみません~」
二人して俺と紫に謝罪に意を込めお辞儀する。俺としてはそこまで畏まってくれなくてもいいのだが、これもこれで彼女らなりの筋といったとこだろう。
「まあ、俺としては大して気にしてないので大丈夫なんですがね」
「そう言っていただけると幸いです」
「………ハア、乖離様はほとほと甘いですね」
甘いと言われましても……俺は別段気にするような事とは思っちゃいないんだよなあ。こういうのは色々と体験して来ているのでもう慣れてしまったのだ。
そんな事を思っていると、メイドさんは仕切り直しと言わんばかりに再度一礼し、俺に要件を訪ねてきた。
「して、今日紅魔館にお越しなられたのは、何か要件がおありなのでしょうか?」
「大した用という訳ではないのですけどね、これを持って来たんですよ」
俺は袋に入れたプリン(試作品)をメイドさんに手渡した。
「これは何ですか?随分沢山あるようですが」
「全部プリンですよ。ちょっと作り過ぎちゃって、お裾分けみたいなもんだと思ってくれればと」
メイドさんもやはり女の子という事だろう。プリンと教えた時目がキラキラと輝き始めた。女の子というのは皆スイーツ系が大好きなんだな。多分これは人妖共通なんだろう。……だって紫もそうだったし。
そうしてプリンが入った袋を渡して帰ろうとした時、不意にメイドさんに呼び止められた。
「どうでしょう?折角ですので中でお茶でもしていきませんか?きっとお嬢様も喜びます」
「う~む、帰ってもプリン製作くらいしかやること無いし……お邪魔でなければありがたく」
「では、こちらです。どうぞ」
そう言って、メイドさんは俺達に背を向けて歩き出した。それを見て俺は彼女に付いて行くように歩き出した。
門を潜り、館の扉を抜けて中に入る。その際きちんとお邪魔しますは言っておいた………礼儀だからね!それにしても、この紅魔館は俺が思っていた以上に薄暗く吸血鬼といった日光に弱い者が住むには最適といえるだろう。なんせほとんどの窓が黒いカーテンで日光を遮っているのだから。
「お嬢様はただいま大図書館でパチュリー様と魔理沙とご一緒されています」
俺の先を歩くメイドさんが親切に現在のレミさんの状況を教えてくれる。……して、今大図書館などと申されたかね?読書家である俺にとっては凄まじくそそられるワードなのだが………それとパチュリー様って誰?
そんな思考に耽っている間に、メイドさんは歩を止め大きな扉の前で停止した。どうやら到着のようだが……何故微妙な顔をしてメイドさんは俺の方に振り返るのだろうか……。
「で、何故あなたも付いて来るのかしら……八雲紫」
「あら、私がいてはいけないのかしら?」
ふと振り返ると、スキマから身体を伸ばした紫が如何にも胡散臭い笑みで俺の後ろに居た。なるほどね、紫がいたからメイドさんは微妙な顔でいたのか……。
ただ時折思うのは、どうしてこうも紫は俺以外に対して胡散臭い態度を取るのか……これでは無駄な誤解が生まれるだけだろうに……。それとも、紫にはそうするべき理由でもあるのか……?まあなんにせよ、今の俺にはこれといって関係がある話という訳ではないがな。
「あなたがいると色々と面倒な事になるのよ」
「そう邪険にしないでくれるかしら?私はまだ何もしてないでしょ?」
「つまりこれから何かする気なのでしょう?」
「さあ、どうかしらね~?」
メイドさんは紫の挑発じみた返答に対し、静かな殺気を放ち始めた……。ただその殺気を紫は一身に受け、楽しんでいるようにも見える。
ただねメイドさん……そいつをビビらせたいのなら――――そんなありきたりな方法じゃダメだ。手本を見せてやるとするならば……。
「紫、いい加減にしろシバくぞ?」
「は、はいッ!申し訳ありません乖離様!!」
俺の半脅しにも似た忠告を紫は青い顔をして慌てるように受け入れた。これでおそらくは余計な真似はしなくなると思う。
紫の潔い態度に呆気にとられたのか、メイドさんはパチクリと瞬きを繰り返していた。まあこいつはこれでもこの幻想郷最強の妖怪らしいので無理はないだろうね……。
※※※
扉の前でなんやかんやあったものの、俺達は無事に大図書館とやらに入る事が出来た。
「何これスゲー」
そして第一声がこれである。若干の棒読みではあるが気にしない。俺は今現在目の当たりにしている光景に圧倒されており、思考が上手く働かない。
数百……いや、数千を超える無数の本。俺の数倍はあろうかという高さの本棚にびっしりと仕舞い込まれた本達が眼前に広がっている。……なるほど理解した。ここは俺にとっての楽園だったのだろう。
「俺もう死んでもいいかも……死にたくはないけど」
人間も妖怪も、自分の趣味嗜好の対象が眼前に無数に広がっていればハイになるほどの幸福感に見舞われるだろうと思う。特に、永琳が引くレベルの読書家である俺であれば尚のことだ。これほどまでに立派な図書館は世界にも五つとしてないだろう。正直レミさんやこの紅魔館に住むもの達が羨ましいよ……。
「あら、乖離じゃない。久しぶりね」
俺が幸福感に浸っているところに、宴会ぶりの声が耳に届く。声の主を確認する為に目を向けると、そこには宴会時とはまた変わった服装のレミさんが一冊の本を片手に蝙蝠の如し翼をはためかせていた。
「久しぶりレミさん」
「今日はどうしたのかしら?紅魔館に何か用でも?」
「お嬢様、こちら乖離さんからの手土産にございます」
俺がレミさんの問に返答しようとしたところに、突如メイドさんがレミさんの後ろに颯爽と現れ先に要件を伝えてしまった。
「手土産?一体何かしら?」
「乖離さん曰く、プリンだそうです」
「プリン!?」
プリンだと聞いた瞬間、レミさんは見た目相応の少女のようにテンションが上がった。さっきまでの令嬢のような佇まいは何処へやら。
「え~っと、以前宴会でプリンを作ってあげるって約束してたから、その約束を果たしに来たんだよ。まあ、試作段階の欠陥品だけどね」
「そうなの?まあ、まずは見た目から拝見させてもらうわ!!」
袋を開け、中身を開封していくレミさん。プリンが崩れないようにと細心の注意を払って何層にも袋詰めしている。しかしそれをレミさんはお構いなしというかのようにビリビリと袋を破り捨てていく。
「ほほう…なかなかいい見栄えね♪」
破り捨てた紙袋からプリンを取り出し、嬉しそうに眺めるレミさん。そんな姿は宴会時のフランに似ているような気もする。流石は姉妹といったところだろう。
「レミィ、何してるの?」
幸せそうにプリンを眺めるレミさんを呼ぶ不思議な声。声の主を確かめる為に声のした方角に目を向けると、そこには紫色の長髪を靡かせる少女と、不思議そうな面持ちの白黒魔法使い、魔理沙が立っていた。
「あらパチェ、待たせてしまったかしら?今丁度客人が差し入れを持ってきてくれたのよ?」
「客人?あなたが?」
「えっと、うん」
「客人って、乖離じゃないか!久しぶりだぜ!」
「久しぶり、魔理沙」
興味深そうに俺を観察するパチェと呼ばれた少女とはうって変わって、魔理沙はいつもと変わらぬ笑顔で挨拶をしてくれた。といっても、魔理沙と会うのは一週間振りぐらいだけど……。
「おや、破損していた左腕は治ったのか?」
「まあね、ちょっとした知り合いの万能薬でちょちょいっと」
「そうかそうか、そりゃよかったぜ!」
「だったら安心したぜ!」と言って魔理沙は再度元気の籠った笑みを向けてくれる。そういえば魔理沙も俺の左腕の事を気に掛けてくれていたっけな?
そんな感じで少し世間話をした後、俺は茶会とやらに招かれ大図書館の奥にある宴会用の席に座っている。
鼻を燻る香りの良い紅茶を片手に、用意された茶菓子を摘みそれを口に運ぶ。……うん、美味い!
「何このプリン!?!?神か!!このプリンは神の造作なのか!!!」
「最高ねこのプリン!!極上のおいしさだわ!!!」
「お、おいしすぎる……むきゅ~」
俺の反対側に座る者達、主に俺の作成した試作品のプリンを食した方々は上記のセリフと共に爆発している。一人は「神よーーーッ!!!」と叫びながら幸福に浸る白黒魔法使い。続いて「これは悪魔の誘いね♪」などと幸せそうな表情でのびかけてる吸血鬼さん……悪魔はあんたでしょうに。最後の一人は……うん、のびてるわ。
「まったく、大げさな反応だことで……」
「一概にそうとも言い切れませんわ」
呆れ果てる俺に意を唱えるように隣の席に座る紫は紅茶を飲みつつ答える。
「乖離様の作成なされたプリンは一種の生物兵器に匹敵します」
「穏やかじゃないぞその表現」
「そう、あのプリンを食べた者は例外なく至上の味に侵され放心状態に追いやられるという「はいストップ!その辺でいい!」……そうですか?」
危ない危ない、これ以上言わせたら俺の中で何かが決壊するところだった。それが何なのかは分かんないんだけどね……。
そういえば、フランは今どうしているのだろうか……。宴会以来会ってないが、元気にしているのかな。
「フランどうしてんのかな~」
「フランなら遊びに行ってるわよ」
独り言として口から出てしまった言葉にレミさんが答えてくれる。ただ、何かレミさんの表情は複雑なものであった。
「フランは最近例の天邪鬼の下に出掛けているわ。というのも、最近あの天邪鬼が白銀に輝く剣を手に入れたらしく、剣術ごっこみたいな感じで遊んでいるらしいのよね」
天邪鬼というとおそらくは正邪だろう。白銀の剣というのは俺が正邪に与えた『クラレント』だ。剣術ごっこで遊ぶということはフランは炎の大剣『レーヴァテイン』を使っているということだろう。どちらも魔剣クラスの代物だが、レーヴァテインにおいては俗説的に神剣として扱われたりもするので、クラレントでは少々分が悪いかもしれないが、クラレントは所有者によって性能を変化させる剣なので正邪との相性は良いのだろうと思う。でなければレーヴァテインなど相手に出来る筈もないしな。
「ごっことはいえ、正邪がフランを相手に生きているというのはクラレントを使いこなしているのかもね」
「クラレント?何かしらそれ?」
「アーサー王伝説に出て来る叛逆の騎士・モードレッド卿が使用したとされる魔剣だぜ!」
俺がレミさんにクラレントの事を教えようとすると、我先にと魔理沙に言われてしまった。しかも何気に得意げな表情で……こやつ、やるな?!
「ふ~ん……白銀のクセに魔剣の類なのね」
そこには触れないであげてレミさん。元はクラレントは西洋屈指の名剣だったんだから。あれだ、モーさんの勢だから!
そんな切実な願いを心の中で思っていると、パチェさんとやらが不意に肩を叩いてきた。……というかいつの間に俺の隣に移動したのだこの人。
「乖離……と言ったわね?いきなりで厚かましいのは理解しているのだけれど……あなたに興味があるの。……といわけで、私に付き合ってくれないかしら?」
「「「「は?!」」」」
唐突の言葉に、その場の空気が凍り付いた。
一話で完結させるつもりが、次話にまで伸ばすという残念収集力……。
そして、とうとうバーに色が付きました!!投稿してくださった方々、本当にありがとうございます!
では、次回もお楽しみに!!出来るだけ早めに投稿するようにします!!