月姫とかfateとかデモンベインなんてのが好きになるとね、どうしてもね、こうね、なっちゃうみたいなんだ…
今回は読み飛ばしても良いんじゃないかなぁーって感じでもある。あとここの話は独自解釈満載です。おかしなところがあれば指摘してほしい。考え直す。
あと活動報告で書いたとおりです。言いたいことは以上!読みたきゃ読んでけぇ!
ここ数週間で和真達に色々とあったらしい。和真が家を買ったり、スキルレベルが上がったり、初心者殺しに殺されたり。
アクアの力で生き返ることができたらしいが、意外と凄かったんだな…
本当なのかは俺も知らない。その現場にいなかったからだ。
俺はその間ランサーの元へと行き、情報を集めていた。聖杯戦争に関すること、他のマスターやサーヴァントの動き、どうすれば聖杯戦争が終わるのかということなどについてだ。
聖杯戦争に関することだが、思っていた以上に俺の知っている聖杯戦争と似ている部分があった。
まず聖杯戦争で用いるものはクラスカードだった。それを
ただ、一つだけ違うものがあった。それはこのランサーを見て分かる通り、カードを使って英霊そのものを召喚できるということだ。
親父から聖杯戦争のことは聞いている。英霊そのものを召喚し、その英霊とともに最後の一人になるまで戦う。そして座へと戻る魂が通る孔を開き、そこから根源へと至るための儀式。それが俺が参加する前までの聖杯戦争だ。その時に当時のエインワーズの当主が死亡、他二家の壊滅によりその聖杯戦争は幕を下ろしている。そしてその後の聖杯戦争はカードを使って座へと接続、英霊の力を纏うというものに変わっている。
だが、ランサーが召喚された世界のカードでは前までの聖杯戦争と同じように召喚ができ、俺の参加した聖杯戦争と同じように身体に宿すこともできるということだ。
「けど、ランサー。それだと色々とおかしいんじゃないか?英霊を召喚できるっていうことは英霊の魂が座から来ているっていうことだろ?カードのままでこっちに来ていたなら召喚出来ないはずだ」
英霊は座から召喚される。英霊の魂を降霊させ、魔力によってこの世界で肉体を与え、とどまることが出来る。それも聖杯の力あってこそだ。そう考えるとランサーがこの世界にいるということ自体がおかしいのだ。
座とは地球の抑止力である英霊の魂が存在する場所だ。しかし、ここは地球ではない別の場所だ。座を介さずに召喚できるとでもいうのか…?
「あー、そっちじゃどういうシステムだったかは知らねぇがな。こっちは第四次聖杯戦争だったか聖杯大戦だったか、その時に召喚された英霊の魂をカードの中にある魔力の一部に置換された。だから、こっちに来てからだろうと魔力さえあれば召喚出来る。まぁ、相当な魔力は消費するがな」
魔力を魂へと置換していく…だと。それは本当に置換魔術なのだろうか?いや、もはや置換魔術の域を超えている。それにカードに関してもだ。俺の知るエインワーズ…ジュリアンの置換魔術は人形に魂を置換させたが欠損だらけだった。そしてカード自体も英霊の力をこのカードを通して座へと接続、その力を術者に纏わせる、英霊になるというものだった。
このランサーが言っていることを信じるならそれは…
カードそのものがサーヴァント一騎分の擬似的な座と変わりがないということではないのだろうか。
「そっちのエインワーズは相当なものなんだな…」
「腕だけは一流だな。あの置換魔術使いは」
そうなるとこっちに存在するカードは召喚が可能な贋作の英霊がいると言うことだ。英霊そのものと戦うとなると俺だけでは確実に負ける。今までの相手は何か欠損していて、それで互角の戦いを制して来たのだ。贋作とはいえ英霊そのものとでは力量の差がありすぎる。
「なぁ、ランサー。それは…俺でも勝てるのか?」
「まず無理だろうな。相手は英霊そのものと変わらん。英霊に置換されかけているだけの坊主には厳しいんじゃねぇか?」
「やっぱりそうか…」
「一つ言っておくがな、あの嬢ちゃんの幸せを願うってんなら別にこの聖杯戦争、勝たない方がいい。時間切れで終いにしちまうのが一番だ」
「えっ?」
それは意外な言葉だったが、それもそうだと思い出す。美遊の聖杯という機能は ージュリアンに何かされたかもしれないがー 一時的なものだ。時間が経てば消える。しかし、それでは彼らは願いを叶えることはできない。
「それで、いいのか?」
「ああ…何せ、どうせ勝ったところで願いを叶える願望機としての機能は残るはずがねぇからな…」
「どういう…」
その疑問は最もだな、とランサーは茶を飲み干し答える。
「ここにいるサーヴァントはオレを含め七騎だ。その内の一騎が聖杯にとっての毒となる。その毒は聖杯を蝕み、願望機ではなく人類を滅ぼす兵器になる」
「な……」
「サーヴァントは消滅するとともにカードの中の魂も魔力に戻り聖杯に注がれる。その魔力さえも毒となる。だから、この聖杯戦争に勝つとなると聖杯はまともなものではなくなる」
ランサーの言うことが本当なのかは半信半疑だが嘘をつくとも思えない。だからこそ、それは真実なのだと思わざるを得ないのだ。
「ま、そういうことだ。聖杯に勝とうとは思うな。挑んでくるやつがいるなら倒せばいいが、黒い影には気をつけな。アレが毒そのものだ」
「黒い影か…まぁ、影は黒いけどさ…」
「真面目な話をしてるんだがな、聞く気あるか、坊主?」
「分かってるよ。忠告はちゃんと聞いておく。気をつける」
黒い影のようなサーヴァントに気をつける、か。それがアサシンならどうしようもないが、アサシンが毒ならば今頃美遊は…ならば、あの七騎以外にクラスが存在する、ということになるのか。
「おっと、そうだ。坊主」
「なんだよ」
「街外れにある廃城だがな、あそこに魔王軍幹部が来てるらしいぞ」
「それがなんだよ」
「サーヴァントカード、クラスカードは魔王軍が一度全カード持ってたわけだが……」
それはつまり……
「街外れに来た魔王軍幹部は…」
「サーヴァントカード持ちだ。あとそのサーヴァントは一番好戦的だな。あの野郎は何処ぞの騎士様のお守りが大好きらしいんでな」
そう語るランサーの顔はどう見ても戦いたくてうずうずしているように見えた。一番好戦的なのはお前じゃないのか?
「まぁ、魔王軍もそこまで願望機には期待してないから大丈夫だろ。願望機の存在は知ってはいるが使い方を知らないからな。奴らにとってサーヴァントは他の兵より役に立つなんか凄いものって感じだ」
「聖杯戦争なのか、それは…」
こう連日ランサーに情報収集する必要があるようなものじゃなかった気がする。いや、美遊のためにも情報は必須なのだが…
「とりあえずこれやるよ」
「っと…ってこれ」
ランサーから投げ渡されたそれは一枚のカード。
「オレのカードだ。よろしく頼むぜ、マスター」
「いや、なんでさ」
サーヴァントが一人仲間になるのはいい。いいんだが、何故今なんだ。
「そっちにつく方が何かと楽しそうじゃねぇか。あとそろそろ魔力切れもあるんだが、爺さんに頼むのもな」
「関係者の俺なら問題ないってか…」
「そっちにつけば魔力切れはなさそうだからな。坊主も相当魔力あるみたいだしな。ま、そういうこともあるが何より美人な女がいる方につくもんだろ」
「…美遊とめぐみんには手は出すなよ?カードに魔力を通すだけでいいんだな?」
「手は出さねぇよ。安心しろ坊主。カードの使い方もそれで合ってるから大丈夫そうだな」
ランサーがつくとなれば美遊を守りやすくなったと考えられる。そこはいいんだが、ランサーがやらかさないことを信じるしかない、か。
「不安はあるが、よろしく頼む。ランサー」
「おうよ、マスター」
握手を交わしたあと、俺たちは八百屋の店番に戻った。
何故今、八百屋の店番させられているのか、それは俺自身全くわかってない。
少しばかり説明をば。
士郎の世界の聖杯戦争はカードを通じ座へと接続するというものになっています。そして独自解釈としてザカリーの死ぬ前の聖杯戦争は通常のカードを使用しない聖杯戦争を行なっていた。ということにしています。カードの研究は他二家に隠れて秘密裏に行なっていたということに。その後、美遊を見つけたため魂を召喚するような必要がなくなったのでカードを用いた聖杯戦争へと切り替わった。
ランサーの世界の聖杯戦争も第四次聖杯戦争時にザカリーがカードそのものに聖遺物を埋め込み、魔力を魂へと置換させるという技術を使用したということに。これをすることで屑カードが生まれないようになるかという実験でもあった。結果としては成功。願いを実現させる宝具を持つサーヴァントの聖遺物を探すもその第四次聖杯戦争時にザカリーは死去。他二家も壊滅している。その後、ランサーの世界のジュリアンが美遊を見つけ、そのカードを用いた聖杯戦争を行うことに。その後、次元が裂けるということが起きたため、七騎のサーヴァントのカードがこのすばの世界の魔王の元へ流れ着いた的な感じみたいな??
そんな感じです。書いててちょっと、ん?となった部分があるようなないような…疑問は感想で答えます。あとこんな感じにシリアスしつつもネタに…走りたいなぁ!