今回はすこし短いです。
そういえば、もうすぐ提督達の熱い夏、8月10日から夏の恒例大規模イベントが始まりますね。
今回は欧州方面らしいですが…どうなるんでしょう。
あ、ちなみにこの作品ではかなり先の方で欧州方面に行く予定です。
まぁ、いつになるかは分かりませんが笑
それでは、どうぞ。
第2章 沖ノ島海域編
第22話 沖ノ島海域奪回作戦2
11:23
沖ノ島海域 横須賀主力艦隊
瑞鶴「第一次攻撃隊より入電。攻撃は成功!」
翔鶴「第二次攻撃隊何時でも行けます!」
赤城「第二次攻撃隊、全機発艦!」
残りの敵の主力艦隊を沈めるため、赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴の4人が艦載機の矢を放っていく。
赤城第二攻撃隊 隊長「第二次攻撃隊、全機へ。仕上げの時間だ。気合い入れていくぞ!」
第二次攻撃隊「「「おー!!」」」
赤城第二攻撃隊 隊長「全機突撃!」
敵の主力艦隊を確認し、爆撃機は急降下を始め雷撃機は海面すれすれまで高度を下げる。
第一次第二次共に航空隊の練度の高さをうかがわせる、素晴らしいものであった。
瑞鶴第二攻撃隊 隊長「爆弾投下!」
敵の主力艦隊の上空から急降下爆撃してきた、瑞鶴の彗星一二型甲が襲う。
深海棲艦は対空砲を撃ちながら何とか回避する。
瑞鶴第二攻撃隊 隊長「姐さん、頼みます!」
そう、瑞鶴の攻撃隊は囮。本命は翔鶴の第二攻撃隊である。爆撃機に気をとられていた深海棲艦は接近していた雷撃機にようやく気づく。
翔鶴第二攻撃隊 隊長「魚雷投下!」
翔鶴の流星改達が魚雷を投下、敵の主力艦隊は避けきれず全弾命中するも、3隻残ってしまう。
加賀第二攻撃隊 隊長「トドメだ。」
加賀の流星改が敵の主力艦隊に追加の雷撃を行い、敵の主力艦隊は全て沈んだ。
赤城第二攻撃隊 隊長「第二次攻撃隊から艦隊へ。敵の主力艦隊は全て撃沈。作戦は成功、これより帰還する。」
侵攻主力艦隊の全滅により、深海棲艦は沖ノ島海域から全面撤退を始めた。
こうして、沖ノ島海域は奪回された。
11:58
沖ノ島海域 横須賀主力艦隊
赤城「ふぅー、皆さんお疲れ様でした。」
瑞鶴「やったね!翔鶴姉。」
翔鶴「えぇ、瑞鶴お疲れ様。」
互いに沖ノ島海域の奪回を喜ぶ。
加賀「五航戦。最後の連携攻撃はよかったわ。これからも精進しなさい。」
翔鶴、瑞鶴「ありがとうございます。」
赤城「加賀さん♪」
赤城がニマニマしながら加賀に近づく。
赤城「ちゃんと、褒めることができるようになったのですね。」
加賀「…、当然です。」
加賀が少し頬を赤らめ赤城から視線をずらす。
そんな和やかな雰囲気で横須賀主力艦隊は佐世保鎮守府に帰投して行った。
12:05
沖ノ島海域 遊撃艦隊
一方、遊撃艦隊は横須賀主力艦隊に合流しようとしていたが途中で佐世保と舞鶴の主力艦隊の戦闘の支援を行って、先ほど敵の主力艦隊全滅の報を受けた。
朝潮「やりましたね!デスピナさん。」
霞「姉さん、はしゃぎすぎ。」
裕「お疲れ。作戦も終わったし、佐世保に戻ろうか。」
朝潮、霞「はい。」
俺達は、佐世保に針路を変更し、戻り始めた時。たまたま、レーダー見ていたら、
裕「!?」
一瞬ではあるが、レーダーの端に赤い点、1機の敵の航空機が映った。
裕(今のは…。速度は今までの深海棲艦の艦載機では見たことがない。新型の艦載機か?何も起きなければいいが…。)
霞「どうしたの、険しい顔をして。」
裕「うん?いや、何でもない。」
霞「そう。」
裕一は一抹の不安を覚えながら佐世保に帰投した。
そして、先ほどレーダーで捉えた上空に一機の銀色に輝く機体が南西方面に高速で飛行していった。
15:26
佐世保鎮守府 本館第2会議室
中村「…ふぅー、疲れたー。」
上条「情けないな。手を休めない。」
中村「しかし、先輩。2人だけでなんとかできる量じゃないですよ、これ。」
第2会議室では、提督2人で今回の作戦の報告書を制作している。
上条「せめて、極秘指定以上の所を優先してくれ残りは、秘書艦に応援を頼む。」
中村「分かりました。」
中村提督は上条提督の言った通り優先的に極秘指定以上の書類を作成していく。
中村「それにしても、ぶっ飛んだ戦果ですよね。これ。」
中村提督はデスピナの戦果について書かれた書類を上条提督にヒラヒラと見せる。
上条「単独で1,000隻は超えていたわね。」
中村「えぇ、横須賀のMVPは彼ですね。」
デスピナの戦果は
撃沈 戦艦235隻、空母186隻、巡洋艦843隻、駆逐艦425隻
共同撃沈 戦艦24隻、空母12隻、巡洋艦83隻、駆逐艦37隻
撃墜数148機
中村(それにしても、デスピナからの報告書にあった深海棲艦の新型機についてだが。)
中村提督は数枚の報告書を手に取る。デスピナの考察と写真があった。
写真は遠くからの撮影したためか、詳しいことは分からないが今までの深海棲艦の艦載機とは異なる形をしている。
中村(西方はかなり厳しいものになりそうだな…。)
上条「ほら、手が止まってる。」
中村「あ、すみません。」
上条から注意され、中村は新型機についての思考を止め、つぎの書類に手をつけ始めた。
同時刻
佐世保鎮守府 敷地内
提督達が書類仕事に精を出している頃、デスピナは横須賀の金剛に誘われ、作戦に参加した横須賀の戦艦、空母の艦娘のお茶会にいた。
裕「美味しいですね。なんてお茶ですか?」
裕一は、金剛が淹れてくれた紅茶を飲んでいた。ちなみに、右には翔鶴、左には榛名がいる。
金剛「ダージリンのセカンドフラッシュデース。たまたま、手に入れることができたので皆さんに出しマシタ。」
赤城「確か、高級品でしたよね…。これ。」
金剛「気にしなくていいヨー。そうそう、デスピナ。お菓子は口に合いましたカ?」
裕「あ、はい。美味しいです。」
お菓子は、7月が旬のブルーベリーを使ったパウンドケーキ。紅茶と相性はいい。
裕「このケーキは金剛さんが?」
金剛「違いマース。榛名が作りました。」
裕「そうなんですか。榛名さん、とても美味しいですよ。」
と、榛名に笑顔で言う。
榛名「デスピナさん、榛名感激です!」
榛名は嬉しそうな表情になる。
榛名「実は、もう一品作ったので皆さんぜひ。」
榛名が出したのは1口サイズのこちらも7月が旬の桃を使ったパイである。テーブルに出し榛名は1個取り、
榛名「あの…。あ、あーん…。」
裕一にパイを食べさせようとする。裕一は差し出されたパイを食べる。
裕「うん。こっちも美味しいですね。どうかしましたか?」
榛名が顔を真っ赤にして、周りからはジト目で見られていることに気づき尋ねる。
瑞鶴「デスピナさん…。」
瑞鶴が ダメだこいつ という感じで言う。裕一は疑問に思っていたら隣から肩を叩かれる。
翔鶴「デスピナさん、あーん…。」
翔鶴も同様にパイを食べさせようとする。裕一はまた、同じくそのパイを食べる。
裕「もぐもぐ…。翔鶴さんどうしたんですか?」
蒼龍「デスピナさんって罪な男だね~。」
飛龍「ホント、近く修羅場ができそうだね~。」
裕「蒼龍、飛龍それどういうこと?」
加賀「…鈍感にも程があるわね。」
赤城「戦闘の時は鋭いのにねー。」
裕「??」
金剛「救いようが無いネ。榛名―、そろそろ戻って来てくだサーイ。」
裕一は言われた事を疑問に思いながらその後のお茶会も楽しんだ。
8月4日 10:20
横須賀鎮守府 本館執務室
作戦後、提督達の仕事が終わるまで数日ほど佐世保で休息を取り、昨日横須賀鎮守府に帰投した。帰り道も何事も無く、普通に帰って来た。
そして、現在俺は提督に呼び出されていた。
中村「さて、呼び出したのはMVPのことだ。艦娘はMVPを取ると、間宮の甘味処の優待券か、鳳翔の食事処の食事券、もしくは特別手当の3つから選んでもらっている。どれにする?」
裕「特別手当でお願いします。」
中村「うん?食事券じゃなくていいのか?前、行った時嬉しそうにしていたのに。」
裕「食事券は魅力的なのですが。まだ給料も貰っていませんので少しでも身の回りの物を揃えるのにお金が必要なので。」
中村「本来なら、先月の15日に支給されるはずだったのだがね。君のことを嗅ぎつけた諜報部の調査で君の素性がバレて、上層部に彼は何者なのか詰問され、書類の手続きに手間取ってしまった。すまない。」
大規模演習前に提督から聞いた説明と話を噛み合わせると、こういう事だ。まず艦娘は、一応国防省所属の扱いになっているため、俺を国防省に所属させるための書類を人事部に秘密裏に承認してもらい、俺の存在を知るものを少なくしていた筈なのだが、給料の支給額の計算時、会計部から横須賀の支給額が多くなっていることがバレた。そこから、調査のために諜報部が動きあれよあれよと俺の存在が上層部全体に知られてしまった。そして、俺についての素性、詳しい戦闘力を中村提督が上層部に説明、俺の所属のための正式な書類を作成するなどした。結果、俺の正式な着任日は書面上は書類が承認された時点となった。そのため、先月支払われる筈の初任給が未払いのままだった。
裕「気にしてませんよ。あ、でも。先月の分も半分でいいので今月の支給に上乗せしてくださいね。」
正式には承認されていない期間も、自分は横須賀鎮守府にて働いていたので、それに伴う見返りを請求しなければ気が済まない。断ったら、ストライキしてやろうとも思う。まぁ、出来ないけど。
中村「…善処しよう。」
裕一の交渉?も上手くいったところで裕一は執務室から退室した。
裕(それにしても、諜報部の調査能力はなかなかのものだ。ノートゥングの存在は味方にもバレるわけにはいかない。隠蔽を徹底せねば。)
衛星兵器ノートゥング秘匿を徹底する事を誓い、さっ自室に戻った。
8月7日 18:24
戦艦寮 202号室 リビング
今日は前に大和さんとの約束で夕食を食べに来た。今は、大和さんがキッチンで料理をしている。俺は、リビングで椅子に座りラムネを飲んでいる。ちなみに武蔵さんは、鳳翔さんの所に飲みに行っているらしい。
大和「デスピナさん、すみません。料理を運ぶのを手伝って頂けませんか。」
裕「えぇ、いいですよ。」
テーブルに料理を運ぶ。メニューは、ローストビーフとサラダ、コンソメスープにパンである。
大和「デスピナさんは、お酒は飲まれますか?」
裕「いえ、お酒は飲めないんです。」
大和「そうなんですか。ではいただきましょう。」
大和、裕一「いただきます。」
1時間ほど談笑しながら食事をして、食後のデザートを食べる。
大和「飲み物は何にされますか?」
裕「コーヒーはありますか。」
大和「ありますよ。」
裕「では、それで。」
少しして、大和さんがデザートと飲み物を運んできた。デザートはレアチーズケーキである。
レアチーズケーキを食べコーヒーを飲んでいる時、
大和「どうでしたか?料理は。」
裕「とても美味しかったです。今度お礼に自分の部屋でご飯でも。」
大和「ふふ、ありがとうございます。楽しみにしていますね。」
裕「大和さんほど腕は良くないので期待しないで下さいね。」
大和さんと次の約束をした。近く、キッチン用具を揃えなければと思い、頭の中でメモする。すると、大和さんからあることを尋ねられた。
大和「ところで…、デスピナさん。今、好きな方はいらっしゃいますか?」
裕「恋愛面ではまだ。でも、横須賀鎮守府の皆さんのことは好意的に思っていますよ。」
大和「そうですか…。まだチャンスはありそうね。」
後半の方は小声で聞こえなかったが、俺は気にしないことに。
裕「では、そろそろ部屋に戻りますね。」
大和「あ、はい。」
裕「今日はありがとうございました。」
大和「いえ。ぜひまた、来てください。」
裕「はい。ではおやすみなさい。」
大和「おやすみなさい。」
俺は、大和さんの部屋から出て、自室に戻った。
大和「はぁー…。」
私は、思わずため息をつく。
大和「デスピナさん。やはり翔鶴さんのことが…。うんうん、まだいないって言ってたんだから、大丈夫!」
私は、今度こそと意気込んでキッチンにお皿の片付けに向かった。
大和(あ、そういえば。デスピナさんの部屋に行く前に勝負下着買っておいた方がいいかも。何があっても大丈夫なようにしないと。デスピナさんと夜一緒に…。)
自分の顔が熱くなっているのに気づき、慌てて
大和「さぁ!片付けがんばるぞー。」
さっきの思考を消すために片付けに精を出すのであった。