要塞空母デスピナ出撃す。 第1篇仮初の世界   作:まはまは

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お待たせしました。第26話です。



第26話 キス島撤退戦1

第3章 北方海域編

第26話 キス島撤退戦1

 

9月9日 10:32

キス島

 

「はぁー…。」

「どうした?ため息なんてついて。」

「いや、だってさー。こんなところまで来てただ1日中海を見続けるって…。暇じゃん。」

「ちょ、おま。」

兵士の1人が暇だなんて言った同僚の口を塞ぎ、周りを見渡す。どうやらほかの者はいないようだ。

「バカか!お前。もし、上官に聞かれたらどうするんだ!」

慌てて、その同僚の兵士も周りを見渡す。

「ヤベー、でも事実じゃん。」

「まぁ…そうだけどさ。」

キス島。第2次深海大戦時、国防軍は深海棲艦の侵攻に備え、キス島を占領。陸軍4,500名を守備隊として配備した。そして、今までの所、深海棲艦との戦闘がない。しかし、ここは一応最前線の一つである。

見張りの兵士が2人話していると、1人の方が

「うん?おい、あそこに何か見えないか?」

「え?どこ?」

「ほら、すこし右手の奥の方。」

「うんー…?」

片方の兵士が目を凝らしてみると、確かに何か黒いものがある。

「おー、本当だ。」

「だろう、そこに双眼鏡無かったか?」

「あぁ、あるぞ。ほれ。」

「ありがとうよ。さて、何が出るかな、何が出るかな。」

兵士の1人が双眼鏡を覗き込む。そして、その兵士は見てしまった…。

「!?う、うそだろ!」

「うるさい!すぐ近くで叫ぶな。」

もう片方の兵士は、相方の兵士が突如近くで叫んで、耳がすこしおかしくなる。

「そんなこと言ってる場合じゃない!お前も見てみろ!」

「たく…、なんだよ…。」

もう1人の兵士も双眼鏡をのぞき込む。そこには、多くの深海棲艦がこちらに向かって来る様子が見えた。数はすでに100を超えていた。

「て、敵襲!?」

「俺は、今すぐ上官に報告してくる!」

「分かった。俺は、このまま監視する!」

兵士の1人が急ぎ、司令部に走る。その兵士を見た別の兵士達は何事かと思っていたが、この後キス島守備隊全員が恐怖に陥ることになる。

11:05。キス島守備隊司令部から国防省に緊急入電が入った。

『キス島付近に多数の深海棲艦が侵攻中』

 

11:09

国防省 地下司令部

国防省の地下にある司令部。そこはいつもより騒がしくなっていた。

陸軍参謀総長「状況はどうなっている!」

「現在、キス島周辺の衛星写真を出します。」

オペレーターの1人が大画面のモニターに1枚の衛星写真を映し出す。そこにはキス島の周りを多くの黒いものが取り囲んでいる様子が写っていた。

高野総長「まずいな…これは。ALから湧いて出たか。」

国防大臣「はい、分かりました。」ガチャ

国防大臣「今、総理が統合参謀本部にキス島守備隊の救出作戦の立案を行うよう支持が出ました。直ちに取り掛かってください。」

「「「了解!」」」

陸軍参謀総長「キス島か…旧キスカ島たるあの島でもう一度奇跡を起こさねばならんのか…。」

高野総長「気負いなさんな、宇垣さん。艦娘達ならやってくれます。」

宇垣陸軍参謀総長「高野…。あぁ、そうだな。それよりも。」

宇垣陸軍参謀総長が高野総長に耳打ちをする。

宇垣陸軍参謀総長「後で時間を取ってくれ。例の件すこし進展があった。」

高野総長「分かった。では、作戦立案の後で。」

 

9月10日 14:08

大湊警備府 執務室

高野「またまた、冗談をーおじいちゃん。」

高野総長「いや、綾香。本当の事だ。なぜ、わざわざ秘密回線で冗談を言う必要があるのだ。」

高野「はぁー…。」

高野総長「何か不満なのか?」

高野「だってさー、さんざん周りから祖父の七光りだなんだと言われて、その上で今回の救出作戦の指揮を執るなんて。おじいちゃん私をいじめてるの?」

高野総長「いじめてはおらんぞ。おじいちゃんは孫娘の活躍をとても楽しみにしてるんだ。」

高野「ぶー。じゃあ、作戦が終わったらご褒美ちょうだい。」

高野総長「考えておこう。」

高野「絶対だからね!」

高野総長「はいはい、分かったぞ。では。」

執務室に置かれている秘密回線のモニターに映っていた、優しいおじいちゃんの顔が国防海軍軍令部総長の顔になる。私の顔もおじいちゃん大好きの孫娘から国防海軍大湊警備府司令官の顔になる。今は、上官と部下の関係になる。

高野総長「高野綾香大佐、大湊警備府司令官キス島守備隊撤退戦の指揮を命じる。正式な書類並びに作戦資料は追って届ける。」

高野「はっ、拝命します!」

最後に高野総長はまた優しいおじいちゃんの顔になり

高野総長「頑張れよ。」

と一言言って、通話を切った。

高野「頑張るよ、おじいちゃん。」

 

17:12

大湊警備府 会議室

高野「皆さん、先ほどキス島において非常事態が発生しました。現在、キス島が深海棲艦によって包囲されているとの事です。これに伴い、国防陸軍参謀本部が統合参謀本部経由で国防海軍軍令部にキス島守備隊の撤退支援を要請。これを大湊警備府が受諾しました。皆さんにはこれよりキス島撤退作戦への参加を命じます。これはすでに各鎮守府の提督も了承しています。」

裕一「作戦内容は?」

高野「まず、守備隊を乗せる艦艇が大湊に派遣されてから、作戦を開始します。早くても明日の午後には到着するそうです。その後キスカ島撤退戦と同様に近くキス島近くで濃霧の予報が出ています。その濃霧の中突入することになります。」

阿武隈「あの時と同じ…。」

高野「皆さんにはいつでも出撃できるように待機していて下さい。以上で解散です。」

 

17:42

大湊警備府 宿舎

裕一「副長、キス島周辺海域の天気予報を出しておいてくれ。」

副長「わかりました。」

とりあえず、この作戦の鍵は濃霧。運任せだな。

裕一「それにしても…、まだ出てくるんだね深海棲艦。この前結構沈めたはずなんだが。」

この前の北海道北東沖防衛戦から3日程しか経っていない。

裕一「多分、北、AL方面にでっかい深海棲艦の基地があるよなー。」

そんなことをボヤいていたら

副長「天気予報出ましたよ。はい。」

裕一「あぁ、ありがとう。」

副長から天気予報の書かれた紙を貰う。

副長「今日から5日後から濃霧が発生する可能性が大きいです。」

裕一「ということは、5日後が勝負になりそうだな。」

副長「キスカ島撤退戦の再現ですか…。」

裕一「あぁ、あの奇跡の作戦を再現しなければならない。そうだ、ポーターズを作戦に投入する事はできそうか?」

副長「難しいですね、濃霧だと視界が悪すぎて危険ですし。後、敵の航空機の対処が…。」

裕一「だよなー、やっぱり揚陸艦で兵士の収容になるよな。」

副長「しかし、それだと深海棲艦に見つかる可能性が高くないですか?」

今回、派遣されるのは通常艦艇。すなわち、艦娘や深海棲艦のように人型ではなく普通の大きさの艦である。そのため見つかりやすいと副長は考えたのだろう。

裕一「俺もそう思っていたんだが、高野提督曰く大丈夫だそうだ。」

副長「本当ですか?」

裕一「あぁ、どうやらレーダーに映りにくくなるようステルス性が高められたものだそうだ。深海棲艦のレーダー、もちろん艦娘の電探にも映りにくいことはすでに実証済みだそうだ。」

副長「なるほど。」

裕一「とりあえず、俺は出撃することになるのかな?」

副長「どうでしょう?一応空母ですし出番無しだとは思うのですが、汎用性が高すぎて出撃することになると思いますよー。」

裕一「はぁ…、今回は気乗りしないなー。」

畳の敷かれた床に寝っ転がる。

副長「随伴と珍しいことですね。裕一さんが面倒くさがるなんて。」

裕一「いや、今回の作戦。どうも嫌な予感しかしないんだわ。」

副長「嫌な予感?」

裕一「うん、具体的には分からないけどそれでも今回の作戦はやばい。」

副長「ウ〜ン、まぁ、予感は予感ですしその時は上手く立ち回りましょう。」

副長の言う通り今、考えてもどうすることも出来ない。

裕一「そうだな、とりあえず艤装ののチェックをしっかりしておきますか。」

少しでも不安を和らげるために、艤装のチェックをすることにした。

 

それから2日後の午前に揚陸艦が到着した。

 

9月13日 14:00

大湊警備府 執務室

池田「揚陸艦海龍艦長の池田です。」

高野「大湊警備府司令官の高野です。」

揚陸艦の海龍の艦長の池田と高野提督と秘書艦の漣の、3人が執務室にいる。

池田「まず、こちらが統合参謀本部からの命令書です。」

高野「拝見させてもらいます。」

池田から書類の入った封筒を受け取り中身を確認する。1通り確認し終わり

高野「やはり、キスカ島の再現ですか。」

池田「はい。現在最も有効な手段ですしね。」

高野「そうですね。では、明日の06:00に出撃ですかね。」

池田「そうなりますね。それでは、私は艦の方に戻ります。」

高野「はい。あ、あと食堂を利用なさっても大丈夫ですよ。」

池田「そうですか。分かりました。」

池田が執務室から出ていき

漣「あれが人間主義側の1人ですか?」

高野「うーんとね、確かにあちら側の人なんだけどまだ話のわかる人。そこまでひどくない人だから信用できる。」

そう言って、応接用のソファーから立ち上がり

高野「今回の作戦、漣達にも出撃してもらうからお願いね。」

漣「了解です。」

高野「と、ついでにデスピナ君呼んでもらっていい?」

 

10分後

 

裕一「失礼します。」

高野提督から呼び出され執務室にやって来た。多分例の撤退戦の事だろうが。

高野「お、来たね。時間も勿体ないし、早速本題に入るね。」

高野提督が居住まいを正し、

高野「要塞空母デスピナ、キス島守備隊撤退作戦派遣艦隊旗艦に命じます。明日06:00に出撃して下さい。」

裕一「拝命します。明日06:00に出撃し、任務を遂行します。」

俺は、敬礼してこれを拝命した。

高野「それとこれを見ておいてください。見た後処分しておいて下さい。」

と高野提督から1枚の紙を渡された。

裕一「…分かりました。」

高野「ではこの後18:00から作戦の打ち合わせするのでよろしくー!」

と高野提督は執務室から出ていった。

裕一「………あっ、逃げられた。」

作戦の内容は俺が考えることになった。

 

18:00

大湊警備府 会議室

高野「それでは、キス島守備隊撤退戦の作戦打ち合わせを始めます。ではデスピナ君よろしくー。」

あの後、急いで作戦を練り書類を作成した。しかし、大変な作業だったので大和さんのても借りた。

裕一「今作戦の旗艦を務めます、デスピナです。」

会議室には高野提督、漣、他作戦参加メンバーと揚陸艦海龍の幹部の人達と陸軍の参謀本部から何人かの人達がいる。

裕一「では、スライドに注目してください。」

スライドに海図が表示される。

裕一「まず、今作戦は時間との勝負です。そのため陸海両軍の連携が欠かせません。」

俺は、陸軍参謀の人たちの方に視線を送る。

陸軍参謀「もちろん承知している。」

と頷く。

裕一「作戦の流れを説明します。この作戦は霧が出るかで決まります。現在モーレイ海西方では敵潜水艦艦隊が展開しており厳重な哨戒が行われています。こちらは回避するしかありません。また、キス島近くの島に飛行場と思わしきものも確認されておりキス島周辺がまるまる航空機の哨戒圏です。万が一にでも発見されれば2時間以内に爆撃機が襲来します。そこで哨戒圏外のキス島の南の方に転針地点、Z地点を設け大きく偽装針路を取ってZ地点にて待機。そして哨戒圏内に濃霧が発生している間に突入し、守備隊を収容して、帰還となります。」

ここで言葉を切る。

裕一「以上が作戦の流れになります。作戦の素早い進行のため陸軍さんには全武装の放棄を認めてほしいのです。」

陸軍参謀「陸軍参謀本部はこれを裁可します。後、素早い進行ならばキス島周辺の海域に入った時点で守備隊を主要する浜辺に集めた方が良さそうですな。」

裕一「ええ、その事も守備隊司令部に伝えて頂きたい。」

陸軍参謀「分かりました。」

高野「デスピナくーん、もし、霧が出ない。もしくは霧が晴れた場合や発見された場合は?」

意外と鋭い高野提督である。1番痛いところであるが、そこもちゃんと考えてはある。

裕一「まず、Z地点で霧の発生がない場合、守備隊への集合を打電する前に霧が晴れる、敵に見つかった場合は作戦を延期せざるおえません。守備隊への打電後の場合はプランBを行います。」

高野「プランB?説明に無かったよね?」

裕一「はい、プランBに移行した時点で作戦の半分は失敗したことになりますので。でも、陸軍の皆さんを1人でも多く救出するためにこのプランBを計画しました。内容は…」

言葉を切り、

裕一「デスピナの兵器を総動員しての北方海域全域への戦略攻撃を行い、撤退の時間を稼ぐものであります。そのため、艦隊への被害は出てしまいますが。」

高野「北方海域全域?」

裕一「私には可能です。しかし、私自身に攻撃が集中すると思うので沈むか生き残るかの賭けになると思います。」

会議室が静かになる。

裕一「他に質問などが無ければ、作戦の説明は以上です。なお、この作戦内容は情報保全のため内密にお願いします。」

陸軍参謀「上への報告は?」

裕一「できる限り少人数に留めて下さい。」

これにて、キス島守備隊撤退戦の作戦打ち合わせが終わった。

 

20:04

大湊警備府 宿舎

大和「デスピナさん、明日の作戦には参加されるんですか?」

裕一「えぇ、頑張ってきます。」

大和さんには資料作りを手伝ってもらったのでそれぐらいは良いだろう。

大和「無事に帰って来てくださいね?」

裕一「もちろんです、では、明日は早いので先に寝ますね。」

大和「分かりました。おやすみなさい。」

裕一「はい、おやすみなさい。」

俺は、布団に入り眠りについた。

 

大和「うーん。そろそろ、寝ようかなな?」

あれから2時間ほど、私は読書をしてデスピナさんの眠りを邪魔しないように静かにしていた。すこし体をほぐす。

そしてすこし好奇心が出てくる。

大和「デスピナさんの寝顔を少し覗いちゃお♪」

デスピナさんの枕元をのぞき込む。そこにはいつものカッコイイデスピナさんの顔ではなく可愛らしい寝顔のデスピナさんがいた。

鼻から赤い愛が出そうになってしまう。せっかくなのでスマホで写真を撮っておいた。

大和「ふふふ♪」

ヨダレが止まらない

 

9月14日 06:00

キス島守備隊撤退戦艦隊が大湊警備府から出撃した。

編成は、揚陸艦海龍

護衛艦隊 旗艦デスピナ、阿武隈、睦月、如月、文月、、、吹雪、叢雲、矢矧、、暁、ヴェーヌルイ、雷、電、、陽炎、雪風、時津風

 

その5日後、転針地点、Z地点に到着

しかしまだ霧が薄く補給して待機

 

9月19日 15:30

キス島周辺海域にて濃霧発生。数日間続くものと予想。

艦隊キス島へ北進開始

 

9月20日 07:30

キス島南西8km地点

裕一「まだ、島が見えないか!」

見張り員妖精「視界距離500!見えません!」

裕一「CDC!レーダーでは?」

CDC妖精「間もなく、転針地点Aに到達します。」

裕一「艦隊、変針せよ!」

艦隊が変針する。

裕一「CDC、五分おきに水深知らせ。」

 

08:10

海龍

「右舷10度、岩礁2近い!」

池田「回避!」

裕一「海龍!加速せよ!」

池田「両舷前進強速!」

海龍が加速し、岩礁を避ける。

池田「感謝する。」

裕一「いえいえ、まだ暗礁はあるので注意して下さい。」

 

08:40

キス島守備隊への連絡地点を通過

裕一「無線封止を解除、キス島守備隊司令部へ打電せよ。」

 

キス島守備隊司令部

兵士「司令!入電です!」

司令「なんだ?」

兵士「はぁ…はぁ…、救援艦隊が12:20にキス湾に入港とのこと!」

司令「本当か!よし、直ちに全島に連絡。総員、撤収だ!」

 

第2観測所

観測員「こちら、第2観測所。艦艇と思わしき影と人影を確認!西岸沖を北上中!」

 

第23高射砲陣地

「総員撤収!急いでキス湾に集結だ!」

 

12:02

キス湾浜辺

司令「背嚢及び小銃なども含め全ての荷を乗艦時に放棄する。艦隊は1時間程しか停泊することができない。速やかに乗艦せよ!」

 

同時刻

裕一「艦隊!キス湾へ突入せよ!」

池田艦長「キス湾に入り次第ヘリコプターと上陸用船艇による兵員輸送を開始せよ!」

 

12:20

キス湾の所定位置にて停泊

守備隊の揚陸艦海龍への収容作業を開始。

収容は海龍の上陸用船艇とヘリコプターMCH-101を6機使用し、わずか1時間の間に守備隊の収容作業を行うのだった。

 

13:12

裕一「収容作業の状況は?」

副長「順調の様です。おそらく定時刻には終わるかと。」

裕一「早く終わってほしいものだね。敵さん近くにわんさかいるからね。」

そんなことを言っていたら、

雪風「雪風からデスピナさんへ!敵のレーダー照射を確認!」

裕一「!?CDC状況は?」

CDC「敵哨戒艦と思われます。まだ入感頻度は周期的です。」

裕一「了解、連続になったら知らせ。デスピナから海龍へ。収容作業の進行状況を知らせ。」

池田艦長「間もなく完了する。どうしましたか?」

裕一「先ほど13:18に敵のレーダー照射を確認しました。まだ周期的ですが。」

池田艦長「分かりました。作業を急がせます。」

裕一「よろしくお願いします。」

 

「全員の収容が完了しました!」

池田艦長「よし!抜錨、出港だ。海龍からデスピナへ。収容作業が完了。」

裕一「了解。全艦抜錨!陽炎と雪風、時津風は先行せよ。艦隊砲雷撃戦用意!対水上戦闘配備!」

艦隊が陽炎、雪風、時津風の3人を先頭に出港した。それから少しして

雪風「逆探に異常発生!」

雪風から切羽詰まった、通信が入る。

CDC「CDCから艦長へ!水上レーダーに敵の大型艦多数!並びに対空レーダーに爆撃機の大編隊を確認しました。」

雪風の通信と同じタイミングでCDCから報告が入る。

裕一「!?おいおい、じゃあ、この霧の向こうは…。」

 

キス島の東の海域には戦艦タ級、ル級flagshipが100隻以上、他の艦艇を合わせると1,000近い深海棲艦が侵攻してきた。また上空には爆撃機458機が襲来していた。

 

裕一「どこで漏れた…。」

副長「裕一さん…。」

裕一「…旗艦デスピナから全艦へ達する。現時刻をもってプランBへ移行。先ほど大湊に迎えの艦隊がこちらに向かっている。護衛艦隊は海龍を守りながらキス島海域から離脱せよ。また、旗艦は阿武隈に委譲する。通信終わり。」

阿武隈「えっ、デスピナさん。待ってください!」

通信を切り俺は艦隊を離れ敵艦隊へ向かう。阿武隈から何か言われていたが無視した。今は、とにかく時間を稼ぐ。

 

その頃、横須賀鎮守府

翔鶴「痛っ─」

瑞鶴「大丈夫、翔鶴姉?」

翔鶴「えぇ、指に針を刺しちゃたみたい。」

瑞鶴「珍しいね、翔鶴姉が裁縫で怪我するなんて。絆創膏取ってくるね。」

瑞鶴が救急箱を取りに行く。部屋に一人になりつぶやく。

翔鶴「なにか嫌な感じがする…。デスピナさん…。」

何かもやもやしたものを感じた、翔鶴。

翔鶴は空を見上げる。空はどんよりとした天気であった。

 




最後の方結構、無理矢理終わらせた感がありましたかね?
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