そしてお待たせしました。いよいよ西方方面反撃作戦の開始です。
あ、余談ですが今回も艦これローソンコラボ始まりましたね。
私はすぐに近くのローソンで翔鶴のクリアファイルゲットしました。
いやー、やばいですね。あの翔鶴の私服!もう、嬉しすぎて何も言えない。
第4章 西方海域編
第34話 西方方面反撃作戦 第一段階 ジャワ島攻略戦1
1月7日 08:45
タウイタウイ泊地
正月休みは元日のみでその後横須賀鎮守府から海路でタウイタウイ泊地に二日前に到着した。
到着した時には、国防陸軍、海軍の艦隊、空軍の航空機が沢山集結していた。
そして、今日1月7日。第一段階のジャワ島攻略が始まる。
泊地は、作戦開始時刻の09:00にむけ慌ただしくなっている。
すでに、艦娘が艤装を身につけ泊地の港に集結し揚陸艦も人員の乗り込みも、もう間もなく完了する。滑走路には、国防空軍のF-15JとF-35A、海軍の陸戦が進入して作戦開始を待っている。
そして、5分前に東京の総司令部から通信が入る。
高野『諸君、いよいよこの時が来た。過去、我々は深海棲艦に侵略され窮地まで陥った。そんな時艦娘が現れ、協力しあいここまで奪回してきた。そして、それも終わり今度は深海棲艦への反撃が始まる。今日の作戦はその第一歩である。人類の力を見せてやれ!武運を祈る!』
高野総長からの訓示が終わり全員が日本のある方向に向かって敬礼する。
午前9時をお知らせします。パッ、パッ、パッ、パーン
高野『作戦開始!出撃!!』
「「「おぉー!!!!!!!」」」
滑走路から航空機が離陸して行き、港からもいずも型護衛艦や、海龍型護衛艦など8隻が出撃していく。
裕一「大和さんー!武運を!」
横須賀からは第1艦隊と第3艦隊が出撃する。その第1艦隊旗艦である大和さんに手を振ってエールを送る。
大和さんが手を振って応え、戦場へと向かった。
その後、艦隊はセレベス海を抜けいよいよマカッサル海峡へと差し掛かる。
大和「やった!デスピナさんからエールをもらっちゃった!」
その中で、1人異常なほどテンションの高い人物が。
武蔵「はぁー、姉さん。落ち着け」
大和「うん?武蔵どうしたのー?」
武蔵「これから戦闘だ。気を引き締めろ」
大和「そ、そうね。ごめん武蔵。!電探に感あり」
さらに、赤城から報告がくる。
赤城「偵察機から入電。艦隊前方10万の距離に敵を多数確認。数は1,000は優に越す模様!」
大和「全艦に通達!敵を発見、戦闘配備!」
赤城「空母艦娘に通達、第一次攻撃隊を直ちに発艦させよ」
水上打撃は、横須賀の大和が指揮を執り、佐世保の赤城が航空部隊の指揮を執る。
艦隊は二手に分かれ、大和達は増速して深海棲艦へ突っ込む。
空母はその場で艦載機を上げていき、第一次攻撃隊を向かわせる。
はぐろ型護衛艦3隻も戦闘配備に入る。
「深海棲艦を補足、トラックナンバー割り振り始め」
「トラックナンバー1205から1608まで割り振り」
「ハープーン、1205から1208まで照準。撃ちー方始め!サルボー!」
はぐろ型3隻からそれぞれ4発、計12発のハープーンが深海棲艦へと向かっていく。
12発のハープーンは水面ぎりぎりを飛んでいき、最終誘導のアクティブレーダーホーミングによって深海棲艦へと着弾。リ級2隻と、ハ級4隻を撃沈。ル級1隻を大破させた。
「全弾命中!」
CIC内部が少しだけ盛り上がり、また真剣な雰囲気になる。
「…我々の兵器は奴らに効く。だが、物量戦によって我々は圧倒的な不利か…」
確かに、ミサイルや主砲の127mm砲は確実に深海棲艦を撃沈出来る。が、深海棲艦はその数を活かし、攻める。たかが4、5隻沈められようと問題は無い。
それに気づかされたのは、かつてのミッドウェーであった。
はぐろ型護衛艦の艦長は、その時の戦闘を思い出していた。
ところは変わり、深海棲艦の上空にやって来た第一次攻撃隊456機。
「全機へ、攻撃開始」
佐世保赤城の天山一二型村田隊の一番機からト連送が送られ、攻撃隊は村田隊に続いて降下していき、水面から10mまで下げる。すべての部隊が熟練度がMAXのためこれくらいのことはやってのける。
深海棲艦が慌てて、対空射撃を始める。
しかし、水面ぎりぎりを飛ぶ攻撃隊には当たらない。
「へっ、そんな弾幕じゃ、落とせねぇぜ!」
深海棲艦へ攻撃隊が着実に近づいていく。
「800…700…600…」
村田隊一番機妖精は投下のタイミングをはかる。
ドォーン!!
「三番機が被弾、墜落!」
「ちっ、もっと低く飛べ!1m下げるごとに寿命が延びるぞ!」
妖精に寿命なんてないが…。
(ちなみに、三番機さんは母艦の方にすでに戻っています。)
一番機のコックピットの横をいくつかの対空砲の弾が飛んでいく。
「あと少し…あと少し…」
集中を切らせばあっという間に海面に叩きつけられ、さらに対空砲の弾幕も濃密になってくる。そして
距離計が550になる
「投下!!」
天山一二型から必殺の酸素魚雷が投下され、酸素魚雷は水中を滑走し始める。
「これも持ってけー!」
備え付けの機銃を深海棲艦へと掃射していく。
深海棲艦は、かなり怒っているのかムキになって攻撃隊を落とそうとする。そこに、先ほど放った酸素魚雷が1~2発命中する。命中した駆逐艦、軽巡、重巡は沈み、戦艦はかろうじて沈んではいないが大破炎上中であった。
立て続けに上空で待機していた艦爆隊
「ふっ、いくぜ野郎ども!降下!!」
深海棲艦の直上でほぼ垂直の急降下爆撃を始める。
ウゥーーン
艦爆隊のJu87から発せられるサイレン音が鳴り響く。
その音に気づいた深海棲艦が、対空射撃を始めるも遅かった。
「もう、遅い!全機投下!」
機体の速度を初速度として切り離された爆弾が重力に従って落下していく。
爆弾達は、手負いの戦艦やその他魚雷の被害を受けなかった深海棲艦へ命中する。
深海棲艦の身体から大きな爆炎が上がり沈んでいった。
海峡を埋めつくすほどにいた深海棲艦も4分の1が第一次攻撃隊の攻撃により沈んだ。
「第一次攻撃隊から。深海棲艦、246隻撃沈!大破艦も多数!しかし、敵の4分の3は健在!第二次攻撃の要を認む」
母艦の赤城に第二次攻撃を要請する。
佐世保赤城『了解、よくやった。帰投しろ』
短い、通信が母艦から入り、村田隊一番機は、苦笑いしながら言った。
「へっ、赤城姐さんはツンデレだな」
第一次攻撃隊は、損失機0で帰投した。
大和に第一次攻撃隊の攻撃の成功が入ったのは、敵との距離が4万をきった時だった。
大和「戦艦の皆さんは距離3万2千で砲撃、重巡の皆さんは距離2万で砲撃を開始してください。ほかの皆さんは、接近し雷撃戦を行ってください」
「「「了解!」」」
大和の指示が出たあと艦隊はさらに二手に分かれる。戦艦、重巡の敵艦隊への殴り込みチームと、側面から魚雷を放つ水雷戦隊に。
大和「主砲、一式徹甲弾装填」
「装ー填!」
「主砲、右15°」
「距離3万3千」
妖精さんたちが戦艦タ級eliteに狙いを定める。
そして、距離3万2千をきる。
大和「全主砲薙ぎ払え!」
大和の号令と共に戦艦娘が一斉射撃。100発は超える徹甲弾が亜音速となり摩擦で赤くなりながら深海棲艦へと飛んでいく。
「3…2…1…着だーん、今!」
識別用の色のついた水柱がいくつかたつ。そして、近くににいた深海棲艦からは弾薬庫に直撃したのか体の内側から膨れ上がり大きな爆発と共に沈んでいく。
「直撃9、夾叉2。一隻撃沈!」
大和「よし!第2射、ってー!」
次なる目標戦艦ル級flagshipに撃つ。そんなル級から大和へ反撃の砲撃がくる。
先に大和の放った砲弾はル級flagshipを沈め、飛んでくる砲弾を大和は華麗に避け、避けれないものは裏拳で横に弾き飛ばす。
少し、余裕が出てきた大和は周りの様子を見る。
横須賀のメンバーは、だいたい2万の距離を維持して砲撃し続けていた。そんな中、実戦テスターに選ばれたアイオワは、砲撃と共にフェニックスXも使い、深海棲艦を沈めていく。
「うーん…、やっぱりハープーンのほうが使いやすいかなー」
同じく、テスターの妙高、足柄も砲撃を行いながらFG02高高度強襲ミサイルを撃ち込む。ミサイルの煙のせいか、二人の周りが少し白くなっている。時々、煙たそうにしている。
そしてほかの鎮守府の艦隊はというと
呉の艦隊はすでに距離1万をきり、接近戦を始める。
佐世保の艦隊は、横須賀と同じくだいたい2万の距離から砲撃中。
舞鶴の艦隊は、逃げようとしている深海棲艦を確実に沈めていた。
こうして見ると、各鎮守府の特性が出てくる。
しばらく眺めていると、側面から水雷戦隊が一斉雷撃を敢行。こちらに気が向いていた深海棲艦は、回避し始めるも間に合わず沈んでいく。接近戦中の呉の艦隊は回避先に深海棲艦が来るよう立ち回りながら戦う。
なぜそんなことが出来るのか、そんな彼女らを育てた呉の提督を改めてすごいと感じたのだった。
そしてそこに第二次攻撃隊が飛来。呉艦隊の皆さんに一時離脱を指示し、第二次攻撃の様子を見守る。
結構、奮闘したがそれでもまだ半分は残っている深海棲艦へ、2回目の航空攻撃が始まる。
攻撃隊は、深海棲艦を包み込むように全周囲から雷撃をおこない、艦爆がすかさず急降下爆撃で沈めていく。
各航空隊の連携プレーで残り4分の1まで減らす。
大和「さすがは、鳳翔教官の一番弟子ですね」
すでに現役を引退し、今は艦娘の教官をやっている鳳翔とともに日本近海防衛戦を戦った最古参の1人である佐世保の赤城を賞賛する。
大和「総員、突撃!」
その後マカッサル海峡より1,000隻を超えた深海棲艦は一隻残らず沈め、艦隊はジャワ海へと入った。
1月9日
18:42
途中、補給艦から弾薬を補充し、艦隊はカンゲアン諸島の南、バリ海にいた。
今、ジャワ島上空で国防空軍の航空機が上空で偵察した映像を東京の総司令部、タウイタウイ泊地の司令部、今作戦の旗艦、護衛艦いずもの旗艦用司令部作戦室、で共有して作戦会議が行われていた。
裕一はタウイタウイ泊地の司令部のある司令室にいた。
太田「どうだね、デスピナくん」
肥満体型のタウイタウイ泊地の提督、太田光一海軍中将が裕一に聞く。
裕一「…艤装のスパコンのシミュレーションの結果、島に現在、人はいないものと思われます」
裕一は太田の方ではなく司令室の画面に映る東京の総司令部にいる高野総長に話す。
太田「ちっ…」
後ろで舌打ちする太田を裕一は無視する。
高野『そうか…、ちなみにジャワ島に深海棲艦がいる可能性は?』
裕一「シミュレーションでは、深海棲艦の陸上型いるという可能性が高かったです。航空写真からも分かると思いますが、街が廃墟になってるところが多く、裏付けにもなります」
宇垣『では、上陸は行うべきだな』
坂井『空軍である程度爆撃してからがいいだろう』
高野『じゃあ、その方向で。真下君』
真下『はい!』
いずもの真下艦長に高野総長は陸軍に出撃するよう揚陸艦へと指示させる。
坂井『穂高少将、爆撃の準備を始めてくれ』
穂高「はい」
現地の空軍司令官である穂高少将、そして
高野『太田中将、陸上攻撃機も出撃準備をせよ』
太田「わかりました」
高野『デスピナ君もジャワ島への輸送任務を命じる』
裕一「はっ。直ちに取り掛かります」
翌日
護衛艦いずも
いずもの甲板では、上陸のための輸送ヘリが並び整備員や兵士達が慌ただしく動いていた。
姉妹艦のかが、海龍型3隻の甲板でも同様に輸送ヘリが始動し、甲板上にに強い風を発生させ始めていた。
また、さらに海龍型3隻の船内では上陸用舟艇の用意も進められていた。
20分後
各艦から輸送ヘリ CH-47J 46機が飛び立ち、海龍型からは上陸用舟艇6隻が海を爆走していく。
また、タウイタウイからはデスピナ所属のヒドラ48機が74式戦車を搭載したコンテナをぶら下げて向かう。さらに、航空支援としてF-15J 24機、早期警戒管制機 E-767 2機、一式陸攻 48機も泊地からジャワ島へと向かった。
スラバヤ沖
国防軍は、東ジャワ州の州都スラバヤから上陸を開始した。
「これは…」
輸送ヘリのローター音が響く中、近づいてきた島を窓から見た兵士の1人が呟いた。
ほかの兵士はその光景に何も言えなかった。
そこは、本来州都として賑やかな街で所々に高層ビルも見え、赤い屋根の家が並ぶそんな光景があったはずだ。
が、今は高層ビルは中間から折れた様に崩壊しており、至る所に爆撃を受けたのか小さなクレーターがいくつもあった。そこは、朽ち果てた廃墟の街であった。さらに、天気が曇りのためか陰湿さが際立っていた。
輸送ヘリはマドゥラ島を結んでいただろう大きな橋の近くの開けた場所で高度を下げホバリングする。
兵士たちは、ロープを使い次々に垂直降下していく。降下した兵士達は、塹壕を手早く掘り、周囲の警戒を始めるのだった。
その頃、スラバヤ上空。
「ひどいな…」
上空警戒中のF-15Jのパイロットの1人が呟く。
パイロットは、高度500mまで下げ街の様子を見る。道路には乗り捨てられた車が爆撃によってか炎上し黒焦げになった残骸や建物の破片が多く散乱し、道路が割れていたり陥没したりしているところもあった。
そこに、管制機から通信が入る。
『HAWKからMETAL 03へ。レーダーに反応、方位168からアンノウン 4機接近中』
「了解、そちらに向かう。04 行くぞ」
『了解ですー』
2機のF-15は高度を上げ、旋回し方位168へ向かう。
レーダーに接近中のアンノウンが映る。ちなみにIFFは反応しない。
艦娘のもつ艦載機や鎮守府配備の陸攻や陸戦、深海棲艦の機体全てにIFFは搭載されていないため、識別は目視の必要がある。
「…見えた、黒に独特のあのフォルム。お、赤色にも光ってる」
数分ほどで目視圏に入り、METAL03のパイロットは深海棲艦の機体であることを確認した。
「METAL03からHAWKへ。対象はバンデッド、繰り返す対象はバンデッド」
報告している間に、深海棲艦の機体が機銃を撃ち、弾丸が機体の横を飛んでいく。
METAL03は、スピードをあげ深海棲艦の機体の下を通ってすれ違い、シャンデルと呼ばれる機動で深海棲艦の機体の後ろにつく。
『HAWKからMETAL03へ。交戦を許可!交戦を許可』
交戦許可がおりると同時にミサイルを発射する。
「FOX2!FOX2!」
主翼の下に搭載されていたAAM-5(04式空対空誘導弾)が深海棲艦の機体へ命中し、爆発四散した。僚機のMETAL 04も2機撃墜し、すべて撃墜する。
「全機撃墜」
『HAWKからMETAL03へ。撃墜を確認、スラバヤ上空警戒へ復帰せよ』
「了解、上空警戒に復帰します」
F-15J 2機はスラバヤ市へと機体を旋回し戻って行った。
赤城「ちっ、まだ生き残りがいたか…」
空母艦隊旗艦を務める佐世保の赤城が少しキレながら上空の早期警戒管制機からの報告を聞く。
『現在、空母ヲ級クラス約30隻が近づいてきてます。そちらで攻撃をお願いします』
赤城「分かった。すぐに攻撃隊を出す」
赤城が弓から矢を放ち烈風を発艦させる。それに続いて他の空母艦娘も艦載機を上げていく。
『赤城姐さん、帰ったら褒美を下さいよー』
村田一番機からそんな通信が入る。
赤城「ほぅ…よかろう。お前にはとっておきの褒美を用意して待っていよう」
赤城が何か企んでいるような笑みを浮かべながら答える。
『ホントですか!これは気合い入れないとな。お前ら!鎧袖一触だ!!』
村田一番機の異常な気合いの高さに影響されたのか。他の攻撃隊の士気も高く、敵空母艦隊を20分ですべて沈めたのだった。戦闘は、あまりに一方的になったので割愛する。
村田一番機が張り切っていた頃、スラバヤ市
海軍の揚陸艦から発進したホバークラフトに乗って続々と上陸しつつあり、いち早くスラバヤ市に到着していた部隊と合流。
さらに、ヒドラも到着し戦車が入ったコンテナを上空から切り離していく。そのまま別の車両や重機を運ぶために再び、タウイタウイ泊地へ戻って行く。
タウイタウイ泊地
戻ってきたヒドラがタウイタウイ泊地の滑走路に順次着地してくる。
裕一「車両の積み込み状況は?」
現在俺は泊地航空基地の管制塔にて、艤装を展開してヒドラの輸送を指揮している。
えっ、なんで司令室でやらないかって?
そりゃ決まっているだろう、あの根性無しのデブのとこにいなきゃならんのだ。
翔鶴「だいたい終わったそうですよ」
副長が報こ…うん?あれ翔鶴さん?
裕一「あれ、翔鶴さんなぜここに??」
翔鶴「居てはダメですか?」
少し上目遣い気味に聞いてくる。そりゃ…
裕一「いえ、全然OKです」
翔鶴さん、それ反則です。
どうやら副長が報告しに来たところに、翔鶴さんが来たので自分はヒドラの方に行くので報告よろ!ってことらしい。
ヒドラ01『こちらヒドラ01。管制塔離陸許可を』
航空管制官妖精「車両、人員の退避を確認。離陸許可します」
飛行場から再びスラバヤ市へ向かって飛んでいく。
その様子を翔鶴さんが入れてくれたお茶を一緒に飲みながら眺める。
翔鶴「その…デスピナさん、昨日はありがとうございました」
突如、翔鶴さんからお礼を言われた。
俺は、少し前に起きたことを思い出し恥ずかしくなり口ごもる。
翔鶴「昨日、言われたこととても嬉しかったです…」
時は遡り、昨日
そろそろお昼ご飯を食べに行こうかなぁと思い、食堂へと行く途中だった。
太田「おい、翔鶴。付いてこい」
道端でブタ…ゲフンゲフン、デブ…ゲフンゲフン、一際横が大きい軍服を着た男が翔鶴さんに詰め寄っていた。
翔鶴「すみません、太田提督。私行かなきゃ行けないので」
翔鶴さんがその場から逃げようと言い訳をする。
それを太田提督がその手を掴み、逃がさない。
太田「つべこべ言わずに付いてこい!」
それを見た瞬間、物凄い殺意が湧き、走り出す。
翔鶴「は、離してください!」
振り払おうにも太田の手は離れない。
裕一「おい、ブタ野郎。なにその汚ねえ豚足で翔鶴さんの手を掴んでんだ。あ゙あ゙?」
睨みながら、ブタの前足から翔鶴さんの腕を離させる。
太田「な、な…」
太田の顔が真っ赤になる。その間に翔鶴さんを俺の後ろに庇う。
太田「貴様!上官への暴言だぞ!軍法会議にかけてやるぞ!」
それを俺は鼻で笑ってやる。
ブタはさらに顔を赤くする。
裕一「はぁー、ブタはやはり脳みそがないな。貴様の頭は飾りか?」
太田「殺してやる!」
太田がハンドガンを取り出し、銃口を向ける。
俺は、それを冷ややかな目で見つつ、艤装を展開し、砲塔を全て太田に向け
裕一「…艦娘連携協定第4条第1項」
その呟きに、太田の顔色が変わる。
裕一「その感じだとちゃんと知ってるじゃねぇか」
艦娘連携協定
艦娘と日本国政府との間で結ばれたものである。国は艦娘の立場などを保証し、艦娘は軍に所属して深海棲艦を倒すことなどが書かれている。
そして今回話に出てきたのが協定の第4条第1項。内容は
『艦娘が不当扱い(暴行、セクハラ、過酷な勤務など)が発生した場合、艦娘は抵抗権がある。また、国防軍憲兵隊がこの調査にあたる。』
よって
裕一「上官への反逆行為と艦娘への不当な扱い。さて、軍法会議に行くのはどちらかね…」
そう言って、目を細めると太田は一目散に逃げ出していった。
俺は、艤装を解除し、翔鶴さんの方に振り返る。
裕一「大丈夫でしたか?」
翔鶴「は、はい…」
そう答えるも、その身体は震えていた。
俺は、翔鶴さんを抱きしめた。その震えを止めようと。
翔鶴「ふぇ?デ、デ、デスピナさん!!!?」
裕一「大丈夫ですよ、翔鶴さん。あなたのことは何があっても、たとえ軍いや、国を敵にまわしてもあなたのことは守ります」
翔鶴さんの耳元で囁く。
しかし、翔鶴さんから何も反応が無かった。疑問に思い少し抱きしめる力を緩めて表情を見ると…
裕一「…気絶してる」
頭のキャパを超えたのか翔鶴さんは気絶していた。その後途中で瑞鶴に手伝って貰って翔鶴さんを部屋に運んだのだった。
そして再び現在
あれ、ちゃんと聞いてたんだ。
そんなことを考えていると
翔鶴「私もデスピナさんのこと守ります。また、あの時の様な辛い思いをしたくありませんから」
次は例の大破のことを思い出し苦笑いしてしまう。
裕一「では、指切りしましょうか」
俺は小指を出し、翔鶴さんも小指を出して指を絡める。
裕一「指切りげんま─」
翔鶴「指切り かねきり
高野の表で 血を吐いて
来年腐って 又腐れ
指切りげんまん 嘘ついたら 針千本飲ます
指切った」
裕一「─え?」
ナニイマノ?
翔鶴「デスピナさん、約束破っちゃダメですからネ?」
裕一「は、はい」
その後、スラバヤ市では第六師団が集結し施設科の働きもあり
数日後、簡易ではあるが要塞を築き、海岸には艦娘の補給拠点も設営し終えた。
さて、今回出てきた艦娘連携協定。
この先のキーになります。
ご感想評価お待ちしてます。