要塞空母デスピナ出撃す。 第1篇仮初の世界   作:まはまは

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皆様、お久しぶりです。
作者のまはまはです。
まず、投稿の間隔がかなり開いてしまいごめんなさい。
色々とありまして、予定を変更して要塞空母デスピナ出撃す。の第1篇を完結することにいたします。
ご不満もあるとは思います。
それについては、ただただ、申し訳ないと謝ることしかできません。
さて、第1編の完結に伴い8月か9月に第2篇を新しく投稿いたします。
現在、執筆中ですのでお待ちいただけたら幸いです。





第37話 西方方面反撃作戦 第二段階 マレー島攻略及びマラッカ海峡突破

第4章 西方海域編

第37話 西方方面反撃作戦 第二段階 マレー島攻略及びマラッカ海峡突破

 

2月15日 09:12

横須賀鎮守府 工廠エリア 

 

第一段階終了後、三博士が金色の人型を横須賀に運び研究。今日は三博士から結果が出たとの連絡があり、タウイタウイから戻ってきていた。

裕一「では、後程…」

翔鶴「はい、デスピナさん」

大和「デスピナさん、またあとで」

工廠の建物の前で二人と別れ中に入る。当初は、俺だけだったが翔鶴さんと大和さんが許可も取ってついてきたのだ。いや、迷惑には思っていない。ただ…、機内でずっと二人でほほ笑んでいて居心地が悪かった。

オハラ博士「おー、来たか!」

ブンブンと手を振りながらオハラ博士が出迎えてくれる。ごきっ

オハラ博士「!あ…、いててて!!」

あ、肩が外れたようだ。痛そうだ。

オハラ博士「感想を言ってないで、裕一君、たすけて!」

裕一「あー、はいはい。軍医お願いします」

軍医を呼び出して治療してもらう。

軍医「ほいほい。はい、じっとしててね」

オハラ博士「い、痛くしないで…」

軍医「(微笑み)わかりました。では、いきますね。1、2、3、ダー!!!」

ごきっ

軍医が顎をしゃくれさせながらオハラ博士の肩をいれる。

オハラ博士「(声にならない悲鳴)」

こんな感じの茶番をして、工廠の地下に向かった。

オハラ博士「ちゃ、茶番で、かたづけ、ない…で(ガクッ)」

 

横須賀鎮守府 工廠エリア地下 地下特殊研究所

 

裕一「それで、例の物は?」

オハラ博士「いたたた…、あーこの先だ」

通路の突き当りに見た目からも分かるくらい厳重な扉が見えた。

オハラ博士が一度、人間サイズに大きくなる。それから扉の横にある装置にカードキー差し込み、パスワードを入力、静脈認証、網膜認証をして警報音とともに扉がゆっくり開いていく。

扉が開ききってからオハラ博士についていくと、通路を抜けた先に広い空間にでた。そこには多くの研究員と思われる妖精たちがおり、中央には透明な大きな筒の中に液体に入った銀色の肌を持った人型がいた。

その顔は、縦長な顔の形に大きな2つの目、小さな鼻と口。典型的な宇宙人の顔だった。

裕一「う、宇宙人、だ。…あれ金色じゃなかったか?」

オハラ博士「金色のあれは解析の結果、宇宙服だった。」

裕一「鎧じゃなくて宇宙服!?」

オハラ博士「防弾性が高く鎧でもあるようだ。しかし驚くことにあれは着用者を大気汚染から守るための物だ」

裕一「なるほど…どっちみちその宇宙服を壊さないとダメージが入らないわけか…」

オハラ博士「あぁ、さらに面白いこともわかったぞ」

そう言って、オハラ博士がタブレット型の端末を取り出し1本の動画を見せてくれる。

映像には、小さな細胞だろうか1つだけあったが5秒後に急激な細胞分裂が発生し、しかも新しくできた細胞も連鎖的に細胞分裂を起こす。結果、1分ほどで画面いっぱいに細胞が映っていた。

オハラ博士「あの人型、我々は“コスモノーツ“と呼称しているのだが、そのコスモノーツから採取した細胞を復元して実験した映像だ。1分ほどで1万を超える細胞に増殖した。コスモノーツの再生の高さの秘密だ」

ということは、ゾンビアタックも可能?死ぬことのない軍団…アルマゲドンで消し飛ばすしかないか?

裕一「…恐ろしいですね」

オハラ博士「あぁ、しかしその増殖した細胞たちは数分後全て死滅した」

裕一「なぜですか?」

オハラ博士「うん。急激な再生には、それだけ多くのエネルギーを消費する。そのため細胞たちは再生に自分たちの持っていたエネルギーを使い果たして死滅した」

裕一「つまり、無限に再生するわけでは無いってことですね」

よかった。複数回の爆撃で仕留めることができそうだ。

オハラ博士「そうだ。コスモノーツだが、フォーリナーとの技術的な関連性は無かった」

すなわち新たな勢力の登場か…。コスモノーツ以外の種類もいるよなー。プライマーと呼称して区別しておくか。

裕一「しかし、一番の問題は知的生命体との戦闘になりうるってことか…。これからは一方的な戦いは展開しにくくなるな」

オハラ博士「今、飯綱博士と結城博士と一緒に新兵器の考案中だ」

裕一「本当ですか!?」

オハラ博士「私は新たな航空戦力の開発を前世でしていたものがあったのだが、資料が無いからな。最初から研究のやり直しだよ」

裕一「そうですか、期待しています」

オハラ博士「うん、なるべく早く実現して見せよう。第2段階の健闘を祈っているよ」

オハラ博士からエールをもらって、俺は地上に戻った。

 

裕一が地下にいる間、あの2人はと言うと…

翔鶴「ふふふふ」

大和「ふふふふ」

甘味処 間宮で2人向き合っていた。そこに、龍驤が間宮羊羹を買いに来た。2人の様子を見て、若干引いたような表情になる。

龍驤「…間宮はん、あれなに?」

間宮「えっと、ここに来てからずっとあの状態でして。駆逐艦の子たちもお2人を見ておびえています」

龍驤「悪化してないか?」

間宮さんは答えずに苦笑いで返す。そんな店内を変える人物がやってくる。

裕一「すみませーん、間宮さん。ここに翔鶴さんと大和さんいますかー?」

根本的原因を作り出した男が入店。

翔鶴、大和「デスピナさん!」

裕一の声に気づいた2人は20mほど離れた裕一腕に1秒未満で移動し抱き着く。

龍驤「ふぁ!?」

その超人的反応速度に思わず龍驤のこの反応。対して裕一は

裕一(な、なんだと。この…恐ろしいほどの、柔らかさは!大和さんのは少し固いけど。)

別のところに驚愕していた。

 

2月19日 15:48

タウイタウイ泊地 

 

横須賀から戻ってきたデスピナは、明日の作戦についての会議、と言っても最終確認だけの会議を終え泊地の工廠にある医療棟の病室にやってきた。

 

コンコン

 

「どうぞ~」

裕一「失礼します」

サラトガ「あら、Hi!デスピナさん。また来てくれたんですね」

あの時重傷を負い軍医に言って助けたのが、舞鶴鎮守府所属のサラトガだった。裕一は時間を見てはサラトガのお見舞いに来ていた。

裕一「ハーイ、サラ。どう、体調のほうは?」

サラトガ「えぇ、もう大丈夫です。でも艤装は次の作戦には間に合いそうにないですね」

その後、裕一が横須賀で買ってきたお土産を食べつつ雑談。

裕一「あの後、随伴艦を必ず連れていくって約束を忘れてしまって。バツとして一日荷物持ちでしたよ」

サラトガ「それは、デスピナさんが悪いですよ。翔鶴さんはデスピナさんのことを心配しているからですよ」

裕一「そうですね。あ、そろそろ行かないと」

サラトガ「あら話し込んじゃいましたね。…デスピナさん、good luck」

裕一「ありがとう、サラ。ではまた来ますね」

 

 

デスピナが病室から去った後、

サラトガ「――――!!!!」

ベッドの上で悶えていた。デスピナがまめに自分のところに来てくれる嬉しさが込み上げてきたからだ。

サラトガ「…でも、デスピナさんは翔鶴さんが気になっている…」

デスピナとの話をしていると必ず出てくる翔鶴。そこにサラトガは少し嫉妬してしまう。

サラトガ「…サラといる時は、ほかの娘のことを考えないで」

そう、つぶやいた。

 

18:48

タウイタウイ泊地 宿泊棟 105号室

 

普段なら艦娘寮なのだが、今回は他の鎮守府の艦娘もいるため一般の宿泊棟に割り当てられた。部屋に入ると、おなじみ遮音フィールドなどなどを展開する。今さらであるがこのフィールド、艤装のエネルギーを使って展開している。そして、対物シールドのようなものも展開できるのだがこれらフィールドやシールドなどは機関への負荷が大きい。で、なぜ今その話をしたのかと言うと

副長「…やっぱり、機関部も限界が近かったですね」

裕一「うん。工廠長にちょっと機関部を中心に見てもらって正解だったよ」

実は大和さんたちを助けに行ったとき空挺降下で向かったのだが、パラシュートをもっていなかったのでシールドを下方部に最大展開で着地した。その時、シールドが全てのダメージを無効化するために機関部に膨大なエネルギーを要求。結果、ガタがきました。

砲雷長「もともと、シールド関連は別のシステムが必要ですからね」

裕一「もっと早く言って…」

機関長「心配するでない。すべての作戦が終わるまでは動かせるように修理はしてある。じゃが、対物シールドは使えないと思ってくれ。使用すると次こそ炉が爆発するぞ」

裕一「ありがとう、機関長。では、明日の作戦について話す」

部屋にデスピナの主要な妖精達全員が出てくる。

俺は、床にある装置を置き起動させると、部屋の床一面に作戦について書かれたウィンドウが表れる。

これは、博士たちが作った

裕一「第二段階はいよいよ我々の出番だ。作戦日程を伝える。明日06:00タウイタウイ泊地を出発。艦隊航路は当初ジャワ海経由であったが、先日の作戦から南シナ海経由に変更となった。22日06:00にブンタウ沖100km地点に艦隊を展開する。到着後06:10に本艦から上陸部隊第1陣を載せたポーターズが発艦。同時刻、あきつ丸から陸戦隊を乗せた大発動艇も出撃する。06:30にボマー第1、2部隊とミッドナイト第1部隊は発艦。ブンタウにある深海棲艦の航空基地の南、バックビーチに展開している敵と航空基地の滑走路を攻撃してもらう。その後、バックビーチをレンジャー、フェンサーと数名のエアレイダー合計120名の上陸部隊第1陣と陸戦隊が上陸、橋頭堡の確保を行う」

ブンタウの航空写真に地上部隊の予測地点が表示されたウィンドウに作戦の経過時間をタブレット端末で書き込んでいく。

裕一「橋頭堡の確保が確認され次第、砲兵隊とエアレイダーの第2陣、残りのレンジャー、フェンサー合計92名とビークルの第3、4陣が上陸する。ここまでを11:00までに行う。」

ウィンドウの地図を市街地に拡大し次に行く。

裕一「10:45に本艦からボマー第3、4部隊とミッドナイト第2部隊が発艦。市街地の敵地上部隊を空爆と砲兵隊の砲撃で排除する。航空隊の空爆と砲兵隊の砲撃が完了次第、地上部隊は二手に分かれて行動してもらう。A班は、敵の航空基地施設へ向かいこれを制圧せよ。施設内に飛行場姫がいる。確実に排除しろ」

A班班長「我々の武器で飛行場姫を殺すことは可能なのですか?」

裕一「可能だ。飛行場姫は、生身の人間と同じだ。普通に殺せる。過去の戦闘データには国防軍の兵士が飛行場姫を殺害出来たとあった」

A班班長が納得した顔なので話を戻す。

裕一「B班は、敵航空基地周辺の地上部隊を撃破せよ。また、ファイターの第6、7部隊が航空支援、砲兵隊の砲撃支援がある。同行するエアレイダーが支援を要請せよ」

ウィンドウを閉じ、装置の電源を落として妖精たちを見渡す。

全員がやる気にみなぎった表情をしている。

裕一「以上が、我々にもともと課されていた任務だ。しかし、先日の作戦で味方の主力艦隊に大きな損害が発生したため、急遽我々も主力艦隊と共にマレー半島東部沖の制海権確保に向かうことになった」

それを聞いた妖精たちの一部は目をぎらつかせ始めた。そんなに戦いがうれしいのか?

つい俺も、口角が上がる。

あれ?俺ってこんなのだっけ??

裕一「やることは単純だ。目の前の敵を消し去る、ただそれだけだ」

航空参謀「アルマゲドンは使えますか!」

ボマーの妖精たちが俺に注目し、次の発言を待つ。

裕一「…今作戦は“オールウェポンフリー”で臨む」

その言葉に、ボマー妖精と航空参謀があまりの喜びに身震いし、副長と砲雷長が驚きのあまり固まる。

副長「本気ですか?」

裕一「あぁ。全力でいく。今回も何が起きるか分からないからな、万全の状態にしておきたい」

副長「…そうですか。分かりました」

副長が納得した様子をみて砲雷長も納得した模様。

裕一「では、解散!」

 

2月20日 06:00

作戦第二段階開始。敵航空基地無力化のため横須賀鎮守府第5艦隊出撃

同時に、マラッカ海峡突破の作戦支援のため潜水艦隊が出撃。

 

2月21日 04:00

横須賀第5艦隊が南沙諸島のポイント通過の報。

マラッカ海峡突破艦隊が出撃。ブルネイ沖にて別命あるまで待機することになっている。

 

13:26

南沙諸島

横須賀第5艦隊、道中にて散発的な戦闘があるも損害なし。

近くの島にて一時休息。

 

休息のため島に上陸した。翔鶴さんたちに休んでもらい俺は見張りを行いながらホログラムの海図を見ながら残りの航海計画を立てる。

裕一「ブンタウ沖までは約480km。17ノットで来ているから…あと15時間ほどかな」

翔鶴さんたちが横になって仮眠しているところを見た、俺はすぐさまコマンドのカメラ機能を出し、寝ている翔鶴さんにピントを合わせる。

裕一「…ブラボー」

その美しい寝顔を連写で方向を変えつつ何枚も撮り、画像データをしっかりバックアップも取って保存する。

かれこれ、翔鶴さんと出会ってから作り始めたアルバムデータもかなりのデータ量になってきた。チャンスを見つけては撮影し、アルバム内にはムフフな画像もある。

しかし、盗撮なのでほかの人に見られるわけにはいかない。見つかれば間違いなく「憲兵さんこいつです」と通報されてしまう。

これは、ある種の戦いである!

 

航空参謀「何をしているんすかね、裕一さん」

副長「…多分、疲れているのだ」

裕一が翔鶴の近くで無駄のない無駄に洗練された動きで撮影している様子を見ながら、副長たちは、釣った魚を焼いていた。

 

2月22日 03:00

支援艦隊リアウ諸島周辺に到着。

以降、艦隊突撃まで待機。

 

06:04 ブンタウ沖100km地点

横須賀第5艦隊到着。

 

やあ、おはよう。予定より少し遅れたが目標地点に到着した。

裕一「副長、上陸部隊の状況は」

すでに、艤装内で上陸部隊の準備を始めさせていたのでもうすぐ完了するはずだが。

副長「はい。ポーターズ全機への搭乗、乗り物の搭載も完了しました」

ちゃんと完了していた。艦隊の他のメンバーにも聞いていく。

裕一「あきつ丸、準備はいいか」

あきつ丸「準備万端であります」

流石に、実戦ではふざけないらしい。真面目な表情だ。

裕一「翔鶴さん、瑞鶴は?」

瑞鶴「こっちもOK。いつでも行けるよ」

翔鶴「私も大丈夫です」

翔鶴さんと瑞鶴もOK

裕一「朝潮、秋月は?」

朝潮「いつでもいけます!」

秋月「問題ありません」

確認を終え、ホログラムの時間を見ると06:09と表示されていた。

まもなく開始だ。06:10まで残り10秒前からカウントを始めて…

裕一「06:10まで…3、2、1、今」

 

06:10

裕一「ポーターズ発艦はじめ!」

飛行甲板に人員輸送用とビークル輸送用のコンテナの付いたヒドラが出てきて、順次発艦を始める。また、下部の飛行甲板からは護衛のスカイレイヴンも電磁カタパルトで射出され発艦し始めている。

あきつ丸「さて、本領発揮であります!大発発進であります!」

あきつ丸からは、陸戦隊妖精たちを乗せた大発が発進。波しぶきをあげながら海を走っていく。

翔鶴、瑞鶴「航空隊発艦、はじめ!」

彩雲と俺のレーダーを使って周辺の警戒を行う。

また、朝潮は潜水艦。秋月は対空警戒を行ってもらう。

さぁ、戦いを始めよう。

 

06:28

ボマー第1、2部隊ミッドナイト第1部隊航空隊第1陣が発艦。同時刻に翔鶴、瑞鶴からも彗星一二型甲を中心とした爆撃隊も発艦。

 

06:58

ボマー1-1「こちらボマー1-1。目標上空に到達」

裕一『了解、第1陣全機へ。空爆開始』

カロンの爆弾槽が開き、空爆を開始する。

相変わらず、光っている爆弾。いや、もしかするとエネルギー弾なのでは?と疑ってしまう。

それは、さておきビーチにあるトーチカや敵の戦車などの車両にカロンが直線的に攻撃していき、破壊する。

ミッドナイト1-1「そーら、存分に受け取れ」

ミッドナイトは、敵の歩兵部隊が市街地からビーチにやってくるところをクラスター弾で一網打尽にしていく。

この攻撃を察知した飛行場姫が警報を鳴らす。

飛行場姫「フフ、タタキオトシテヤルワ」

直ちに迎撃機を出し始め迎撃機が滑走路へと進入している時に翔鶴と瑞鶴から発艦した彗星一二型甲が飛来する

翔鶴爆撃隊妖精「投下!」

彗星一二型甲から切り離された500㎏爆弾が迎撃機ごと滑走路を爆撃していく。

飛行場姫「キャァ!…オノレ、オチナサイ!」

飛行場姫は飛来した彗星一二型甲を叩き落すために対空火器を使うも、すでに射程より離れていた。

空爆後、滑走路は迎撃機の残骸が転がり、めちゃくちゃになっており使用不可能になっていた。

飛行場姫は、直ちに滑走路の修復を始めるもかなりの時間を要することに焦りを感じていた。

 

07:21

上陸部隊がビーチに上陸し、橋頭堡を確保する。

空爆で敵を吹き飛ばしたとはいえ、生き残っているのもいるので上陸部隊は周囲の警戒を行う。レンジャー5名ずつ組み周囲を見回ってもらう。

部隊の1つが空爆によって破壊された戦車の近くを通った時、残骸の陰から深海歩兵が口を開け、6inch砲を撃ってきた。それをまともに受けレンジャー5名が爆風と共に吹き飛ばされる。その爆発音を聞いた別のレンジャー部隊達は警戒を強め近くにいたレンジャー部隊が駆けつける。

そこには、すでに攻撃を受けたレンジャー部隊はおらず、デスピナへと強制送還された後であった。再び、深海歩兵が残骸の陰にから駆け付けたレンジャー部隊に攻撃しようとした時、音を出してしまい、気づかれてしまう。気づいたレンジャー部隊は深海歩兵の胴体にAF-99の弾丸を撃ちこむ。深海歩兵の目から光が消え、その場に倒れ動かなくなる。

「これで、3部隊がもっていかれたか…」

レンジャー部隊の妖精がそうつぶやいた。

 

08:03

上陸から1時間。上陸部隊第2陣の到着まで後5分。裕一はこれ以上の被害を無くすために、ミサイルによる攻撃を行うことに。

裕一「CDC上陸部隊からのデータは届いたか?」

CDC「届きました、敵潜伏予測地点を出します」

コマンドにビーチの航空写真上に潜伏地点を表すマーカーが表示される。その数は、30を超えていた。

裕一「ライオニック、座標を入力。最終誘導は地上部隊に任せる」

CDC「ライオニック、座標入力完了」

裕一「ライオニック、ファイア」

艤装から30発のライオニックが放たれた。

裕一「着弾まで2分」

 

エアレイダー妖精「よーし、そのままおいで…」

レーザーポインターで深海歩兵の潜伏している瓦礫にライオニックを誘導する。

レンジャー妖精「ライオニック、視認。着弾まで3、2、1、今」

瓦礫の直上からライオニックが着弾し、爆発した。エアレイダーはそのまま次の瓦礫にレーザーポインターを照射し、ライオニックを誘導していく。

確認は、レンジャー部隊が行う。瓦礫に近づき成果を確認する。

レンジャー妖精「目標A撃破。次の目標の確認に行く」

その後、残党の殲滅が終わり3時間後飛行場へと進撃を開始した。

 

11:48

市街地 A班

 

レンジャー妖精「レーダーに反応!増援です」

フェンサー妖精「まだ出てくるのかよ!」

レンジャー妖精「支援はまだか?そろそろやばいぞ!」

エアレイダー妖精「今、要請している!…まもなく砲兵隊の支援が来るぞ」

レーダーに砲撃範囲が表示され、部隊は深海歩兵に攻撃しつつ後退する。

レンジャー妖精「急げ急げ!砲撃に巻き込まれるぞ」

砲兵隊『榴弾砲ファイア!』

空から、多くの榴弾が降り注ぎ深海歩兵を吹き飛ばしていく。さらに

ボマー3-1『こちらボマー。空爆を開始する』

市街地全体にボマー第3部隊が絨毯爆撃を行い、A班と戦闘中だった深海歩兵、建物に隠れていた深海歩兵も吹き飛ばしていった。

A班「「空爆万歳!!」」

レンジャー妖精「やったぜ!全員、進め!」

A班「「おおおぉぉぉ!!!」」

レンジャー妖精「!?レーダーに反応、敵の航空戦力を確認!」

レンジャー妖精「なに!?」

フェンサー妖精「えぇい、対空戦闘だ」

エアレイダー妖精「いや、待て。…全員下がれ」

エアレイダーの無線にある連絡が来ていた。

裕一『目標座標入力。衛星軌道兵器ノートゥング、攻撃モード サテライトブラスター』

衛星軌道上のノートゥングがブンタウに照準を合わせる。

裕一『サテライトブラスター照射!』

遥か上空で輝いた1点の光が雲を突き抜けて1本の光の柱が降ってきた。

光の柱の真下にいた敵の航空機は圧倒的なエネルギーを受け一瞬で蒸発し、その下の建物とそこにいた深海歩兵も消し去りクレーターを作る。

その光の柱は、回避しようとしている敵の航空機を追いかけ次々に消し去っていく。

数分ほどで飛行場から飛び立った敵の航空隊が消え、光の柱、サテライトブラスターも徐々に細くなっていき、消えた。

裕一『攻撃完了、砲身を冷却。地上部隊、侵攻を再開せよ』

レンジャー妖精 班長「…りょ、了解です」

A班の班長はなんとか返事を返すが、その他のメンバーは初めて身近に衛星軌道兵器の実力を見たため驚愕のあまり少しの間その場を動けなかった。

 

12:27

ブンタウ空港

 

砲兵隊、航空隊そして裕一による衛星攻撃の飽和攻撃によってA班は無事飛行場の施設にやってきた。

ここで、班を3つの部隊に分け各ターミナルを捜索し、飛行場姫を排除する。

 

部隊の1つ、レンジャーのみで構成されA班の班長であるレンジャー妖精が率いる部隊が空港のターミナルの入り口に近づき、柱の裏に隠れる。

隊員にハンドサインで入り口をC30爆弾の設置を指示する。

数名のレンジャー妖精が入り口へ向けてC30爆弾を投げて設置する。

設置を確認し、起爆。大きな爆発音、爆風と共に入り口が吹き飛びレンジャー妖精らがすぐにターミナルへ突入する。

内部は、爆発の影響で建物の一部が崩れ大きな瓦礫が落ちていた。そして、爆発に巻き込まれ倒れている深海歩兵もいた。

突入してすぐ、生き残った深海歩兵から砲撃を受ける。すぐに、散開し瓦礫にかくれ応戦する。

レンジャー妖精 班長「狙撃兵!あいつらの頭をぶち抜け!」

ライサンダーFを持ったレンジャー妖精が狙撃の体制に入る。目標は物陰から顔を出し、砲撃している深海歩兵。その大きな目に照準を合わせる。

距離が近いのでスコープを使わず狙いを定めレンジャー妖精が引き金を引いた。深海歩兵の砲撃音くらいの大きな発砲音と共にマズルブレーキから弾丸が飛び出した。弾丸は深海歩兵の目から後頭部に貫通し気持ち悪い液体をぶちまけながら倒れる。

レンジャー妖精はすぐに隠れコッキングレーバーを引き、次弾を装填する。

その後も、ライサンダーFで深海歩兵を撃つが

レンジャー妖精 隊員「敵の増援が来ます!」

レンジャー妖精 班長「ちっ、ロケランをぶっ放せ!!」

隊員の一人がゴリアスZを構え、敵の増援が出てくる通路に向けて撃つ。

すぐに部隊全員が、瓦礫の後ろに隠れ数秒後、爆発が起き深海歩兵が吹き飛ぶ。

レンジャー妖精 班長「周囲確認!」

周りには、深海歩兵の死体が転がっており立っている敵はいなかった。

レンジャー妖精 隊員「「「クリア」」」

レンジャー妖精 班長「オールクリア、先に進むぞ」

 

14:16

 

空港の施設の奥にある一室の前にたどり着いた部隊は、扉に近づき聞き耳を立てる。

飛行場姫「マダハイジョデキナイノカ!」

深海歩兵elite「モ、モウシワケアリマセン」

飛行場姫「ハヤクシテ!」

飛行場姫と思われる女の声が聞こえた。

レンジャー妖精 班長「カウント5秒前」

 

 

 

 

 

 

 

部屋から深海歩兵の足音が入り口に近づく。

レンジャー妖精 班長「3」

 

 

 

 

 

 

 

 

レンジャー妖精 班長「2」

さらに足音が近づく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンジャー妖精 班長「1」

深海歩兵がドアノブに手をかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕一『作戦中止!繰り返す、全部隊作戦を中止せよ!』

突如入った裕一の慌てたような無線と部屋の扉が開き始めたことに気づいた部隊は直ちに廊下の曲がり角まで素早く後退する。そこにさらに無線が入る。

裕一『ビッグフォートレスから全部隊へ。作戦司令部から作戦中止命令が発令された。上陸部隊は直ちに戦闘を停止。指定ポイントに集合せよ!』

内容は帰還命令。これにA班の班長は

レンジャー妖精 班長「こちら上陸部隊アルファ。どういうことですか!」

裕一『こちらも現在、情報を集めている。しかし作戦中止命令が出た以上、直ちに帰還せよ』

それを聞いた班長は無線機を投げつけようとするも、留まり

レンジャー妖精 班長「くそっ…了解しました」

と返答した。

 

15:35

集合ポイント

 

集合ポイントにはポーターズが到着しており妖精たちの搭乗次第、離陸していく。

投入された、ビークル、砲兵隊の装備も破壊して破棄。それだけ、急ぎ戻らなければならないということであった。

 

ブンタウ沖100km地点

 

裕一「事実なのですか?中村提督」

聞いた内容は、嘘であると信じたかった。

中村『あぁ、すでに政府から非常事態宣言も発令された。作戦参加中の艦娘には直ちに本土防衛の任に就いてもらう』

裕一「ほんとに…敵の攻撃で…、佐世保鎮守府一帯が吹き飛んだのですね…」

中村『幸いにも、上条提督は東京にいたため無事だが…多くの艦娘が死亡した』

その言葉を聞き裕一は、サラトガの顔が思い浮かび、すぐに艤装から出撃可能な航空機を発艦させようとする。

しかし

中村『デスピナ、航空機は出さずにすぐに戻ってこい』

まるで見ているかのように中村提督から制止する無線が入る。

裕一「しかし!サラトガさんの仲間が…敵を早く討たねば!」

中村『必要ない!こちらのことは任せておけ。お前はそこにいる艦娘を守るために航空隊を使え』

裕一「中村提督!ですが」

中村『これは命令だ!』

中村の怒った声に裕一は出しゃばりすぎたことに気づく。

中村『デスピナ。お前は確かにすごい。だがな、たまには他人を信じて頼ってくれ』

裕一「…了解しました」

無線を切り、艦隊の全員を見る。

緊急の無線で全艦娘に作戦の中止がなされたが理由は聞かされていないため、誰もがどこか不安そうな面持ちでいた。

裕一「中村提督に問い合わせたところ…、日本本土が攻撃を受けました」

その言葉に全員が目を見開く。

裕一「我々は、作戦を中止し直ちに本土防衛の任に就くことになりました。これより、タウイタウイにて補給を行い横須賀に帰投します」

「「了解」」

 

2025年2月22日

西方方面反撃作戦はほとんどの成果を得ることなく中止。

同日、国防軍統合参謀本部から海軍軍令部を通じて全艦娘に協定の第二章の第四項に基づく非常事態宣言に伴い、統合参謀本部の指揮下に入る。

それに伴い、本土防衛命令が発令された。

 

2月25日

タウイタウイ泊地

 

補給のため戻った、タウイタウイ泊地で艦娘に今回の作戦中止の理由が伝えられた。しかし、佐世保鎮守府が攻撃されたことは発表されず、ただ日本の本土が攻撃されたからと伝えられた。

 

宿舎

 

裕一「はぁ…」

宿舎の部屋に入るなりベッドに寝転んだ裕一。

裕一(ズキッ)「いった…」

作戦前からで始め、ノートゥングを使ってからはその頭痛は、度々起こるようになった。

そして、一瞬だけ出てくる女の子の顔。それは前世での…

裕一(くそっ…今になって思い出すとは)

裕一は薬を取り出し服用し、ベッドに入る。

裕一(明日から長距離の移動だ…早めに寝よ)

そして、目を閉じ眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん…

 

 

まぶしいな…もう朝か…

 

 

 

 

裕一は眠いためなかなか開かない瞼をゆっくり開けていく。そして…

裕一「えっ?」

 

そこは知らない天井だった

 

第2篇に続く

 




以上で
第37話 第1篇 仮初の世界
の終幕です。

第2篇をお楽しみに

8月15日
第2篇公開 小説のあらすじにリンクがあります
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