スマイルプリキュア&時を超える桃太郎   作:紅鮭

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茶釜狸と南瓜魔女

 

 

野上宅

 

 

 

 

良々「〜♪〜〜♪」

 

 

 

良々は休日を利用して机で裁縫をしていた。

鼻歌を歌いながら楽しそうだ。

 

 

 

モモタロス『よう、良々。ヒマだから遊びに来てやったぜ』

 

 

 

すると、モモタロスが机の横に現れた。

 

 

 

良々「あ!モモタロス。もう、いきなり人の部屋にはいって来ないでよ」

 

 

 

良々の方は合図も無しに入られた事に少し迷惑する。

 

 

 

モモタロス『え!ここ、お前の部屋!?』

 

 

 

キョロキョロと見渡し一言。

 

 

 

モモタロス『牢獄?』

 

良々「お前失礼だな!!」

 

モモタロス『だって何も無いじゃん』

 

 

 

良々の部屋は地味でセンスがない。

そして、これといって個性がない。

 

 

 

モモタロス『つーか、普段ここで何してんだ?お前。瞑想?』

 

 

 

この砂怪人は私を女してと見てないのか、女への気遣いというか女への礼儀を知らないのか…。

おそらく両方だろう。

 

 

 

良々「普段家にいる時は勉強。いらないモノがない様しっかり整理してるの」

 

モモタロス『ふ〜ん。で、今勉強してんのか?』

 

良々「いや…」

 

 

 

そう言うと針を動かし最後の仕上げに掛かる。

 

 

 

良々「で〜きた」

 

 

 

あらかじめ用意していた小さなスコップを取り出すとモモタロスをスコップですくい、縫った物の中に詰め込み始めた。

 

 

 

モモタロス『え?おい!何すんだ!?』

 

 

 

すべてぎゅうぎゅうに入れ終わるとチャックをしめる。

 

 

 

モモタロス『おい!何してんだ!?』

 

 

良々「おお!ピッタリ入った」

 

 

 

鏡の前に持ってくるとそれはモモタロスをディフォルメした二頭身のぬいぐるみだった。

 

 

モモタロス『なんだこりゃー!!』

 

 

 

モモタロスは訳の解らないぬいぐるみみ押し込まれて驚いていた。

 

 

 

「いやー、私もキャンディみたいな妖精が欲しかったから…。でも中々よ」

 

 

 

しかし、モモタロスは不満なようだ。

 

 

 

モモタロス『どうせだったらもっとでかくてカッコイイのにして欲しかったぜ。こんなアニメキャラクターみたいな奴じゃなくてよ』

 

良々「あまりでかくしすぎると鞄に入らなかったり、先生や他の生徒に見つかるでしょ」

 

モモタロス『おい!もしかして、お前が通ってる学校ってゆう場所に連れていく気か?』

 

良々「結構楽しいわよ」

 

モモタロス『けっ、学校って難しい話聴く所だろ?俺は退屈だな』

 

良々「ははは、モモタロスはすぐに居眠りしそうね」

 

 

 

良々は笑いながら、後で食べる為に持ってきたプリンを開封する。

 

 

 

モモタロス『あのな、前から思っていたがモモタロスって、俺はその名前…ん?何だ?その食いモン』

 

 

良々「プリンよ。一口食べる?」

 

 

 

スプーンですくってモモタロスに食わせる。

 

 

 

モモタロス『うぉっ!!めっちゃくちゃ甘くてうめぇ!!』

 

良々「そう?」

 

モモタロス『おい!もっとくれ!!そのプリンってやつ』

 

良々「ダメ、後は私の分」

 

モモタロス『いーじゃねーか!くれ!』

 

良々「ダ〜メ、プリンは私の好物なの!」

 

 

 

その後しばらく、良々はモモタロスとプリンの取り合いをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッドエンド王国

 

 

ウルフルン「クソ!あのバカ蝙蝠め!!」

 

 

 

ウルフルンは苛立っていた。

腹いせに壁に拳を打ち付けて、怒りをぶつけていた。

 

 

 

???「おやおや、壁に八つ当たりとは、何ともまぁ…子供じみた真似を…」

 

 

 

フッフッフッと傘を持った全身白色の侍風な男がウルフルンを嘲笑う様に言った。

 

 

 

ウルフルン「キタカゼ…!」

 

 

 

ウルフルンはキタカゼを睨む。

 

 

 

キタカゼ「そう、睨まないでください」

 

 

 

キタカゼは表情こそはわからないが、ウルフルンを笑いに来たことは確かだろう。

 

 

 

ウルフルン「そもそも、お前のとこの研究施設の警備がもっと厳重ならベルトとパスは奪われなかったんだ!!」

 

キタカゼ「そういうあなたこそ、そのベルトとパスを使い…我々を出し抜こうとしたのではありませんか?フッ、盗っ人猛々しいとは正にこの事…」

 

ウルフルン「んだと?一端の研究員が三幹部の俺様に向かって偉そうに…」

 

 

 

ガルルルルとウルフルンは唸り声を上げて威嚇するがキタカゼはどこ吹く風。

すると、パンパンと手を叩く音が響いて透き通ったソプラノボイスが聞こえてきた。。

 

 

 

???「三幹部?ろくに成果を上げられないうえ、アタシが試作で作ったイマジンをダメにしちゃって…」

 

ウルフルン「ハロウィッチ…!」

 

 

 

続いて出てきたのはハロウィンのカボチャの被り物に大きな三角帽子をかぶり、マントのようなブカブカコートを羽織った女・ハロウィッチ。

 

 

 

ハロウィッチ「まぁ、一体は裏切ったって聞くし、こちらの人選ミスだったわ。次はアタシに任せてちょうだい♪」

 

 

 

カボチャの中でクスリと笑うと、踵を返し一つの光の玉と一緒に地球へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

あかね「ぶあっはっはっはっはっはっはっはっ!!似とる似とるっはっはっはっはっはっっ!!」

 

 

 

次の日の月曜の昼休み。

良々は4人にモモタロスの二頭身のぬいぐるみを見せた。

あかねは、かなり似ていたのかウケが良かった。

 

 

 

モモタロス『笑い過ぎだ。コラ』

 

 

 

モモタロスは何だかんだ言ってぬいぐるみの中に入っている。

あんな狭いデンライナーの食堂車に乗ってるより外の世界の方が伸び伸びできるからだ。

初めはハナに反対させられたが、良々とキャンディが互いに見張っているという条件で妥協された。

 

 

 

キャンディ「キャンディにお友達ができたみたいクル」

 

 

 

キャンディとは大体同じ大きさなのでよく引っ付いてくる。

 

 

 

モモタロス『気安く触んな。キャンドル』

 

 

キャンディ「キャンディクル!」

 

 

 

モモタロスはしつこくかまってくるキャンディが鬱陶しかったが、あまり何も言わなかった。

キャンディはすぐ泣くので、モモタロスも扱いには困っているのだ。

 

 

 

モモタロス『にしても、学校なんて…どんな所かと思ったらホント退屈だな』

 

良々「そんなことないわよ!皆とお弁当食べる時間とかだって、楽しいし」

 

モモタロス『だけど、もっと体動かせるような場所ないのか?欲求不満がクライマックスだぜ』

みゆき「じゃあ、帰りに部活見学していかない?」

 

モモタロス『部活?何だそりゃ?』

 

なお「クラブ活動の事。今日は体育の時間がなかったけど、部活なら体動かせると思うわよ」

 

 

 

なおの提案に帰りは皆で運動部の活動を見ることにした。

 

 

 

良々「そういば、れいかさんは?」

 

やよい「れいかちゃんは生徒会のお仕事よ」

 

良々「ああ、生徒会副会長だっけ?」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

一方場所は変わって生徒会室そこでは入江生徒会長、れいかが書類などを見直して会議していた。

 

 

 

 

 

入江「───以上で会議を終了します」

 

 

 

そして、昼休みも終了間際になって、入江会長が資料を閉じて会議をお開きにした。

れいかは男子にモテモテに対し、入江会長は女子に人気がある。

しかし、気取り気が無く誰にも優しく、礼儀正しい。

まさに男のれいかと言った所だろう。

入江会長は一足先に生徒会室を出て自分の教室へ向かっていく。

 

しかし、その生徒会室の前で光の球が怪しく輝く。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

放課後、ソフト部グラウンド

 

 

 

M良々「ぬぅうぉりゃあああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

カキンと気持ちのいい音を立ててボールをグラウンドの彼方へと打ち飛ばした。

 

 

 

「そんな…打たれた…、私の全力投球が…」

 

「部長!!しっかりしてください!!」

 

 

 

マウントに両手両膝をついてうなだれるこのソフト部のエースでもある部長。

 

 

 

M良々「んー、まあまあだな…」

 

 

 

モモタロスの取りついたM良々がバットで軽く肩を叩きながら満足そうな笑みを浮かべる。

最初、良々はモモタロスに体を預けて、ソフトボールの練習中に一発打たせてくれと駆け込んできた。

部長は困惑しながらも親切に投げようとしたが、M良々の一言がまずかった。

「要するにこの棒でその球ぶっ叩きゃいいんだろ?簡単だぜ」

その一言で部長の闘志に火が付き、そんな甘くない事を思い知らしてやろうとした。

しかし、結果は惨敗。

5球も投げたが5球とも場外ホームラン。

 

 

 

M良々「しかし、あかねの火の玉に比べりゃまだまだだな」

 

良々『最後はダメだし!?』

 

 

 

心の中で良々はその部長を大いに憐れんだ。

 

 

 

部長「認めない…───けど、是非我がソフト部に入って貰いたい!!入部して!!」

 

良々「す、すいません…、私色々多忙でして…部活はちょっと…」

 

 

 

モモタロスの実力に惚れたのか部長は良々の手を取り、勧誘するも良々は丁重に断る。

なぜなら、デンオウの事もあるが、この前に剣道部を見学した時。

モモタロスは竹刀を持った事で勢いづいたのか、剣道部員を怪我こそはさせなかったものの全員叩かれ過ぎて、トラウマを植え付けてしまったからだ。

ソフト部に入って乱闘でも起こしたらたまったものではない。

良々はれいかを除いた皆の元へと戻る。

 

 

 

みゆき「凄いねー、あんな速い球打ちゃうなんて…」

 

 

モモタロス『なーに、大した事ねーよ』

 

 

 

鞄から出たモモタロスのぬいぐるみは大きく胸を張る。

 

 

 

モモタロス『ん?』

 

やよい「どうしたの?」

 

モモタロス『良々、匂わねぇか?』

 

良々「え!?そんな汗くさい!?」

 

モモタロス『バカ、違う!!これは…

─────イマジンだ』

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

時を同じくしてれいか。

放課後も生徒会の仕事を終え、下駄箱を開けようとしたその時、

 

 

 

「キャアアアアアアッ!!」

 

 

 

突如、女の子の悲鳴が聞こえた。

れいかは何事かと思い声のした方へと向かう。

悲鳴の音源は渡り廊下の方だった。

れいかの目に飛び込んで来たのは俯せに倒れている女子生徒。

そして、

 

 

 

 

れいか「茶釜?」

 

 

 

そう、茶道などでお茶を煎れる時に使う茶釜。

しかもデカイ。

その茶釜の下から手足が生えて、さらにポコンと目の回りに隈のある顔が飛び出た。

 

 

 

れいか「タ、タヌキ!?」

 

???『そうなのだ』

 

 

 

れいかは一瞬呆気に取られたがすぐ気付いた。

あのタヌキから直感的に感じるこの雰囲気。

 

 

 

れいか「あなた、イマジンですか?」

 

???『お、ぶくの事を知っているなんて…お前こそ何なのだ?』

 

 

 

このイマジンは『ラコーンドックイマジン』───『分福茶釜』のタヌキをイメージして実体化したイマジン。

 

 

 

れいか「私は七色ヶ丘中学生徒会副会長、青木れいかです」

 

 

ラコーンドックイマジン『ん?生徒会…?』

 

れいか「それよりあなた!」

 

ラコーンドックイマジン『ん?』

 

 

 

れいか「その子は何故倒れているのですか?」

 

 

 

 

れいかはゆっくりと低い声で問いながらラコーンドックイマジンを睨む。

 

 

ラコーンドックイマジン『決まっているのだ。コイツには契約の為、潰れて貰ったのだ』

 

れいか「なんて事を…」

 

 

 

れいかはたったそれだけの為に生徒を襲った事に当然の如く怒りを覚えた。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『しかし、副会長か…。なら、お前もターゲットなのだ』

 

れいか「(ターゲット?)それはどういう事です?」

 

 

 

れいかはラコーンドックイマジンの言った言葉に疑問を抱くが、ラコーンドックイマジンは柄杓のハンマーを取り出し、れいかに襲い掛かる。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『くらうのだ!!』

 

 

 

れいかはとっさに避けるも後ろの壁を粉砕した。

 

 

 

れいか「くっ!(ここでは戦えません…)」

 

 

 

遠くの方で何人かの生徒が気付いたらしく、足音がだんだんと近づいてくる。

自分が狙われているとわかれば、他の生徒を巻き込まない為に学校の外に連れ出すしかない。

れいかは走り出した。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『あ、待つのだ!』

 

 

 

ラコーンドックイマジンは四肢と頭を引っ込め、茶釜となり、ポンポンと鞠のように弾みながられいかを追いかけて言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、しばらくして良々達が来た。

渡り廊下に到着した時には幾人かの生徒か教師が倒れた女子生徒を介抱し、辺りを調べていた。

 

 

 

みゆき「イマジンは?」

 

良々「いないみたいね」

 

モモタロス『だか、匂いは残ってる。そう遠くへは行ってねぇはずだ』

 

 

みんなはモモタロスに従いイマジンの後を追う。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

七色ヶ丘中学から少し離れた空き地。

 

れいか「ここなら…」

 

 

 

上履きのまま塀を飛び越え、走り出してきたが今はそんな事気にしてる場合ではない。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『ふん!わざわざこんな人気のない場所に逃げ込んでようやく観念したのだか?』

 

 

 

ラコーンドックイマジンは得意げにいうが、れいかはいたって冷静。

 

 

 

れいか「いえ、ここなら遠慮なくあなたと戦えます」

 

 

 

れいかはスマイルパクトを取り出し、水色のキュアデコルをセットする。

すると、『レディ』の音声の後叫ぶ。

 

 

 

れいか「プリキュア・スマイルチャージ!!」

 

 

 

 

『Go!GoGoLet’sGo!!・Beauty』

 

 

 

れいかはパフにふー、と息をかけると輝く冷気が彼女の身体を取り囲み水色の衣装に、髪は水色に染まり後方へ伸びる。

最後にパフを両頬に当てて変身完了。

 

 

 

れいか「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!!」

 

 

 

優しく透き通る心を持った戦士が降り立った。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『な、プリキュアだったのだか?お前!』

 

ビューティ「行きます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてようやく良々達はれいかの元へと駆けつけてきた。

 

 

 

みゆき「いた!」

 

キャンディ「ビューティが戦ってるクル!!」

 

 

 

ビューティはラコーンドックイマジンに何発も拳を繰り出していたが、ラコーンドックイマジンはまったく効いていない。

 

 

 

ビューティ「なんて硬い身体…」

 

ラコーンドックイマジン『ポンポコポーン、ぶくの体は鋼鉄製の茶釜なのだ。その程度の攻撃などいくらでも耐えられるのだ』

 

 

 

ポンポンと茶釜の腹を叩く。

 

 

 

みゆき「みんな行くよ!!」

 

あかね「おし!」

 

やよい「うん」

 

なお「ええ!」

 

良々「わかった!」

 

 

 

みゆき、やよい、あかね、なおはスマイルパクトを開き、それぞれ変身。

良々もベルトを腰に巻き、赤いボタンを押してパスを横切らせる。

 

 

 

「「「「プリキュア・スマイルチャージ!」」」」

 

「変身!」

 

 

 

 

 

『Go!GoGoLet’sGo!!』

 

 <SWORD FORM>

 

 

 

 

みゆき「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

 

あかね「太陽さんさん熱血パワー!キュアサニー!」

 

やよい「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン♪キュアピース!」

 

なお「勇気りんりん直球勝負!キュアマーチ」

 

M良々「俺、参上!」

 

 

 

それぞれの登場台詞が終わるとデンオウはデンガッシャーを組み上げる。

 

 

 

デンオウSF「行くぜ行くぜ行くぜーっ!!」

 

 

 

組み上がるのと同時に先頭切って走りだす。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『ぬおっ!デンオウ!?』

 

ビューティ「皆さんも」

 

 

 

援軍が来てくれた事に少し安堵するビューティだったが、デンオウSFの周囲にバスケットボール程の大きさの赤いエネルギー弾が着弾した。

 

 

 

デンオウSF「うおっ!」

 

プリキュア「「「「「なっ!?」」」」」

 

 

 

全員が驚く中、現れたのは杖を持ったハロウィッチだった。

 

 

ハッピー「なっ、何?」

 

 

ラコーンドックイマジン『あなたは…』

 

 

デンオウSF「てめぇは…!!」

 

 

 

ハロウィッチの登場に各々の反応をした。

 

 

 

ハロウィッチ「初めまして、アンタがデンオウそしてアンタ達が伝説の戦士プリキュアね。アタシの名前はハロウィッチ」

 

 

 

ハロウィッチは当たりを見回し、確認する様に言う。

 

途中キャンディにも視線を向けると、キャンディは怯えてハッピーの背中に隠れる。

 

 

 

デンオウSF「よう、カボチャ女。俺は取りあえず久しぶりって言っとこうか?」

 

ハロウィッチ「あら?アンタなの?裏切り者のイマジン…」

 

デンオウSF「裏切り者?俺はお前らに付いたつもりも覚えもねェ!」

 

ハロウィッチ「フン、粗悪ね」

 

デンオウSF「あ?」

 

 

 

ハロウィッチとデンオウSFのただならぬ雰囲気にまず割って入ったのはマーチ。

 

 

 

マーチ「モモタロス、知ってるの?」

 

 

 

しかし、それに答えたのはハロウィッチだった。

 

 

 

ハロウィッチ「知ってるも何も、イマジンはアタシが作ったのよ」

 

ピース「作っ…た?」

 

ハロウィッチ「そう、いわばアタシはそいつの産みの親つまりお母さんってワケ」

 

「「「「「『お母さんんっ!!!?」」」」」』

 

デンオウSF「言葉のアヤだ、バカ」

 

 

 

その場にいた全員が口をあんぐりと開け驚く。

 

 

 

デンオウSF「てめぇみたいなのが母ちゃんだったら、俺はグレるな」

 

 

 

デンオウSFは皮肉気に言った。

 

 

 

ハロウィッチ「はっ!やっぱりアンタは駄作ね。それにモモタロスなんてダッサい名前付けられて、人間ごときに飼い馴らされて、呆れを通り越して哀れね」

 

 

デンオウSF「…ッ!!」

 

 

 

デンオウSFは少し動揺するも。

 

 

 

デンオウSF「うるせえ!!俺は世界がバッドだろうがヘッドだろうが関係ねぇ!ただかっこ良く戦えりゃそれでいいんだよ!」

 

ハロウィッチ「ヘッドがバッドなのはアンタの方じゃないの?」

 

デンオウSF「どういう意味だ?」

 

 

 

デンオウSFがハッピーに顔を向けて訊いた。

 

 

 

ハッピー「頭が悪いって事じゃないかな?」

 

デンオウSF「何ぃ!?もういっぺん言ってみ…がはっ!!」

 

 

 

最後まで言わないうちにエネルギー弾を撃たれ吹っ飛ばされた。

 

 

 

サニー「モモタロス!!」

 

ハロウィッチ「人の事心配してる場合かしら?」

 

 

 

ハロウィッチは次々とエネルギー弾を放ち、プリキュアを攻撃する。

しかし、全員咄嗟に避けた。

全員思わぬ敵の登場に驚くも気を引きしめる。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『あ、見てる場合じゃないのだ。今の内に逃げちゃお』

 

 

 

一方ラコーンドックイマジンは自分の契約を果たすまでやられるわけにはいかないのでコソコソと逃げようとする。

 

 

 

良々『モモタロス、イマジンが逃げる』

 

デンオウSF「なに!?逃がすか亀狸!!うぉっ!」

 

 

 

慌てて飛び起きイマジン目掛けてダッシュするが、ハロウィッチはエネルギー弾をデンオウSFの足元に撃って動きを制する。

 

 

 

ハロウィッチ「アンタ達の相手はアタシよ」

 

デンオウSF「チッ!カボチャ女が…!!」

 

 

 

デンオウSFが悪態をつくがハロウィッチは強かった。

まず最初に飛び出したハッピーの拳を難無く避け、サニーやマーチのパワーやスピードを受け流し、返り討ちにする。

ビューティやピースの攻撃も通用せず、デンオウSFは持ち前のスピードで斬り掛かるが杖で迎え撃つ。

 

 

 

ハロウィッチ「動きはスマートとは言い難いけど、力強い動き…だけど、それだけじゃアタシには敵わないわ」

 

 

 

ハロウィッチは杖を華麗に振るい、相手の力を利用して剣筋をそらし、反撃する。

 

 

 

ハロウィッチ「はっっ!!」

 

デンオウSF「ぐあっ!!」

 

 

 

長い杖で鳩尾を突かれたデンオウSFは吹き飛ばされゴロゴロところがった。

 

 

 

ハッピー「モモタロスさん」

 

デンオウSF「くそっ!!」

 

良々『モモタロス、大丈夫?』

 

デンオウSF「ああ、どうってことねぇよ」

 

 

 

むくりと起き上がる。

ハロウィッチはフフッと笑うと杖を下ろした。

 

 

 

ハロウィッチ「やーめた」

 

 

 

まるで気まぐれな子供みたいに言った。

 

 

 

デンオウSF「何!?」

 

ハロウィッチ「あのイマジンは充分逃がしたし、アンタ達いじめるのはまた今度にするわ」

 

 

 

ハロウィッチがエネルギー弾を放ち、爆風がおさまるとその姿はもう無かった。

 

 

 

ハッピー「逃げられた…」

 

デンオウSF「くそ!!」

 

 

 

デンオウSFは悔しさのあまり地面を蹴飛ばした。

 

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