スマイルプリキュア&時を超える桃太郎   作:紅鮭

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オーナー

良々、みゆき、あかね、やよい、なお、れいかは帰りデンライナーの食堂車に集まっていた。

 

 

 

モモタロス『くそ!!あのカボチャ女!!』

 

 

 

モモタロスはよほど悔しかったのか怒り心頭でテーブルを叩く。

 

 

 

ハナ「やめなさいよ!!今はあのイマジンを何とかしないと…」

 

 

みゆき「それもそうですね」

 

 

 

ハナの言葉にみゆきは同意する。

 

 

 

やよい「れいかちゃん、あのイマジンはれいかちゃんに襲い掛かってきたの?」

 

れいか「ええ、契約内容まではわかりませんでしたが、私が生徒会副会長だと相手は知ると襲い掛かってきました」

 

 

 

やよいの質問にれいかはその通りに言った。

 

なお「でも、手掛かりがそれだけじゃあ…ねぇ…」

 

 

 

なおが頭を悩ます。

 

 

 

良々「れいかちゃん、失礼は承知で言わしてもらうけど……誰かに恨みを買うって事は……」

 

 

れいか「!?」

 

「「「「良々ちゃん!!!」」」」

 

みゆき「ありえないよ!!れいかちゃんに限ってそんな事!!」

 

 

 

生徒会副会長に恨みを持ち、仕返しするそんな願いかと良々は考えた。

しかし皆はそれを否定する。

 

 

 

良々「そ、そうね。ゴメン…」

 

れいか「いえ、こんなわたくしでも知らず知らずの内に人に迷惑を掛けているかもしれません。可能性はないとは言い切れないでしょう…」

 

 

 

皆が再び思考に入ろうとすると、そこへ極彩色の泡を浮かべたコーヒーが全員分運ばれてきた。

 

ナオミだ。

 

 

 

ナオミ「考える時にはコーヒーどうぞ♪頭がスッキリしますよ♪」

 

良々「あれ?ナオミさん。私たち注文していませんよ?」

 

ナオミ「オーナーからの差し入れです♪」

 

あかね「オーナー?」

 

 

 

聞き返すあかね。

 

 

 

???「なんか賑やかですね~」

 

 

 

車両の後方から陽気な声が聞こえ、皆が一斉に振りかえる。

初老の男は読んでいた英字新聞をしまいながら告げた。

 

 

 

オーナー「あ、ナオミ君。私にはいつもの、お願いします」

 

ナオミ「ハーイ♪」

 

 

 

立ち去るナオミ。

オーナーと呼ばれた初老の男は、柔和で不敵な笑みを浮かべながら7人と妖精1人、イマジン1体を見やる。

それを受けてハナが、良々達に簡単な紹介をした。

 

 

 

ハナ「彼がこのデンライナーのオーナー。私はあの人と契約して、イマジンを追ってるの」

 

みゆき「え?契約って…あの人イマジン?」

 

ハナ「違う違う」

 

 

 

ハナが手を振って否定する。

 

 

 

モモタロス『まぁ、どちらかっ…つうとこの女の方が怪物じみてるって──へぶっ!』

 

 

 

殴られた。

 

 

 

ナオミ「ハイ、どーぞ♪」

 

 

 

ナオミがオーナーに差し出したのは、デンライナーマークの旗付きピラフ。

 

 

 

オーナー「んん~っ、今日の旗もいいですねぇ~。この旗を最後まで倒れないように食べるのが、私の醍醐味なんですよ」

 

 

 

スプーンを手刀で跳ね上げ、オーナーは棒倒しの要領でピラフを食べ始めた。

 

 

 

良々「あの…オーナーさん」

 

オーナー「呼び捨てで結構ですよ?」

 

良々「オーナー、一つ聞いて良いですか?」

 

 

 

陽気なオーナーに対して、良々が深刻に質問を投げかけた。

 

 

 

良々「デンライナーって、何なんです?」

 

オーナー「列車ですよ」

 

あかね「いや、そのまんまやん」

 

やよい「ハナさんから前に時の列車って聞きましたけど、じゃあなんで時間越えたりしてるんですか」

 

なお「この列車はいったいどこに向かっているの?」

 

れいか「あなたはどうしてハナさんとイマジンを追っているのですか?」

 

 

 

その他、思いっきり危機感をぶちまけるような質問を繰り出そうとするも、オーナーの一言に全て吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

オーナー「わかっている人なんてそうはいませんよ。ハナさんだって全て知っているわけじゃあない。でも、知っていても知らなくても、時間は流れますからねぇ。いいんですよ」

 

みゆき「いいんですよって、それでいいんですかそれ?」

 

良々「なんか投げやり…」

 

オーナー「ただ、これだけは知っておいて下さい──

─“チケットまたはパスが無い者は、何人たりとも時を越えてはならない”──絶、対、に…!!」

 

 

 

 

 

オーナーが吹き上げた威圧感に圧されるかのように、ピラフの旗が倒れた。

 

 

 

オーナー「おぅ!」

 

 

 

とたんにしょんぼり顔と逆ムンクな手つきで残念がる。

 

 

 

オーナー「新記録だと思ったのに~」

 

 

 

唐突にナプキンをしまい、退席してしまった。

あっけに取られて 結局何も聞けず終いになってしまったが、一つだけ言えることがあった。

 

 

 

あかね「ひょっとしてあのおっちゃん、ウチらのことなんかどうでもええんとちゃう?」

 

 

 

そう。

彼はプリキュア、デンオウについて何一つ触れず語らなかった。

あまりにも中立過ぎる。

──なんとなく、背筋が冷たくなった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

この日は皆それぞれ帰宅し、イマジンの事は明日に持ち越しになった。

 

 

 

良々「あー、疲れた」

 

 

 

放課後の部活見学に続いて、ハロウィッチの戦いで良々は疲れが溜まっていた。

夕飯を食べてベットに横になるとすぐに寝息を立てた。

 

 

 

モモタロス『おい、良々…って、もう寝てんのか』

 

 

 

ちょうどその時モモタロスが上半身下半身逆の姿になって遊びにやってきたが、良々が寝ているのに少しがっくりした。

 

 

 

モモタロス『ん!』

 

 

 

その時であるモモタロスがとっさに感づいた。

あのラコーンドックイマジンの匂いである。

ここから少し遠いが、奴が近くにいる。

 

 

 

モモタロス『おい、良…』

 

 

 

すぐに良々を起こそうとしたが、その時ハロウィッチの言葉が頭をよぎった。

 

 

 

 

 

 

 

『人間ごときに飼い馴らされて、呆れを通り越して哀れね』

 

 

 

 

 

その言葉に戸惑い、モモタロスは勝手に良々の身体に憑いた。

 

 

 

M良々「かぼちゃ女、俺は別にこいつらの手下になったわけじゃねぇ」

 

 

 

玄関から靴を持ってきて2階から飛び降りる。

ハロウィッチの言葉に反発する気持ちで現場に向かう。

 

 

 

みゆき「ん?良々ちゃん?」

 

 

 

しかしその途中で部屋のカーテンを閉めようとしていたみゆきに見られてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフト部部長「おしかったな~。あの子入部してくれたらすぐレギュラーのイス取れる腕なのに…」

 

部員「そしたら、エース交代ですか?」

 

ソフト部部長「それは勘弁…」

 

 

 

今日良々と会ったソフトボール部の部長。

一人の部員と一緒に帰宅していた。

その時である。

彼女たちの目の前に突如あのラコーンドックドックイマジンが現れた。

 

 

 

ソフト部部長「え?」

 

部員「な!?」

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

M良々「こっちか?」

 

「「きゃあああああああああああああ!!!」」

 

 

 

M良々が走る最中悲鳴が聞こえてきた。

その悲鳴が聞こえた方に向かって走り出す。

そこで見たものはラコーンドックイマジンとその足元に倒れる二人の少女。

 

 

 

M良々「見つけたぞ狸亀野郎!!」

 

ラコーンドックイマジン『ん!お前はデンオウ!!』

 

 

 

ラコーンドックイマジンも気付き振りかえる。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『プリキュアは一緒じゃないのだか?』

 

 

 

あたりを見回し問いかける。

 

 

 

M良々「ハッ!!てめぇごとき、俺だけで十分だ!!」

 

ラコーンドックイマジン『ふん!!なら、お前だけならぶくだけでも十分なのだ!!』

 

M良々「面白れぇ!変身!」

 

 

 

 

<SWORD FORM>

 

 

 

 

デンオウSF「俺、参上!!」

 

 

 

変身と同時にデンオウSFはデンガッシャーをソードモードに組み上げ、ラコーンドックイマジンは柄杓ハンマーを取り出す。

 

 

 

デンオウSF「行くぜ行くぜ行くぜーっ!!!」

 

 

ラコーンドックイマジン目掛けて一気に駆け出しデンガッシャーで斬りつける。

ラコーンドックイマジンの柄杓ハンマーを素早い身のこなしで避けながら何度も何度も斬りつける。

しかし、ふっふっふっとラコーンドックイマジンは不敵に笑い、デンオウSFは一旦距離を置く。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『全然効かないのだ!!』

 

デンオウSF「チッ、バカみてぇに硬ぇな…」

 

 

 

ラコーンドックイマジンの茶釜の体にデンガッシャーの刃は全く歯が立たない。

 

 

 

みゆき「良々ちゃん!!」

 

デンオウSF「! みゆきか」

 

 

 

後ろから現れたのはみゆき。

 

 

 

スマイルパクトを取り出しキュアデコルをセットする。

 

 

 

みゆき「プリキュアスマイルチャージ!!」

 

 

 

早速キュアハッピーへと変身しデンオウSFの助太刀に走る。

 

 

 

ハッピー「はあっ!!」

 

 

 

ハッピーも加わりラコーンドックイマジンに加わるがハッピーの攻撃でもダメージを与える事は叶わなかった。

 

 

 

ハッピー「ううっ…かったー…」

 

デンオウSF「チッ!どいてろ!!邪魔だ!!」

 

ハッピー「きゃっ」

 

 

 

だが、デンオウSFはハッピーの助太刀を快く思わずハッピーを突き飛ばした。

 

 

 

ハッピー「ちょっと何すんのよ!!」

 

デンオウSF「余計なことすんな!!俺だけで十分だ!!」

 

 

ラコーンドックイマジン『ふん、二対一はさすがにキツイ…しからば』

 

 

 

ラコーンドックイマジンは二人から距離を取り、前屈みの体制になると背中の茶釜の口が開き、上に向かって砲弾の様なものを連続して発射した。

 

 

 

ハッピー「え、何?」

 

 

 

二人は上を見上げてたが、打ち上げたそれは楕円を描きながら落下してきた。

 

 

 

デンオウSF「避けろ!」

 

ハッピー「え!?」

 

 

 

直感的にやばいと感じ避けようとするも手足に当たった。

 

 

デンオウSF「ギャアア!!あちちち…」

 

ハッピー「キャアッ!!熱い!!何これ!?」

 

デンオウSF「お茶だ!!あっちーっ!!」

 

 

 

ラコーンドックイマジンの背中から打ち出されたものそれはお茶、しかも物凄い熱湯で当たった箇所は火傷するほどっだった。

 

 

ラコーンドックイマジン『もっとお茶をくらうのだ!!』

 

ハッピー「させない!!」

 

 

ハッピーはスマイルパクトに気合を込めると、両腕をハートの形にし、ピンク色の光線を放つ。

 

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワー!!」

 

 

 

だか、ラコーンドックイマジンは咄嗟に両手足を引込め茶釜になる。

ハッピーシャワーは茶釜状態のラコーンドックイマジンに直撃した。

しかし、光が消えるとそこには無傷の茶釜が残っていた。

 

 

 

ハッピー「うそ!効いてない!?」

 

 

 

必殺技を放ち、ばてて動けなくなる

 

 

 

デンオウSF「お前じゃだめだ!俺がやる!!」

 

 

駆け出し、やたらめったら斬りまくる。

しかし、

 

 

 

ラコーンドックイマジン『だから…効かないといっているのだ!!』

 

デンオウSF「ぐっ!!(何故だ?思うように力が…)」

 

 

 

デンオウSFは何故だか知らないが体に思いのほか力が入らなかった。

だが、そんな事を考ええる余裕なんてなかった。

デンオウSFはパスをバックルにかざす。

 

 

 

<FULL CHARGE>

 

 

 

デンオウSF「くらえ、俺の必殺技・パート2」

 

 

 

切っ先のオーラソードはデンガッシャーからドリルのように回転しながら分離し、デンオウのスイングに沿って宙を舞い、真上から振り下ろさせた。

しかし、オーラソードはラコーンドックイマジンの鋼鉄の茶釜に当たったかと思うと、激しい金属音を鳴らし、弾いた。

 

 

 

デンオウSF「何ッ!?」

 

 

そのオーラソードはデンオウSFに向かって跳ね返ってきた。

普段ならこんなヘマはしないのだが、この時は力が入らないことに多少なりと焦っていた。

咄嗟の事にデンオウSFは反応できずこのまま当たってしまうと観念した。

 

 

ハッピー「危ない!!」

 

 

なんと、ハッピーが動けないデンオウSFを抱え、押し倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバッ

 

 

 

 

 

デンオウSF「なっ!?」

 

ハッピー「うっ…」

 

 

 

ハッピーは右上腕部を抑える。

そこからは赤い血がにじみ出ていた。

 

 

 

デンオウSF「お前…」

 

ハッピー「…怪我はない?」

 

デンオウSF「バカ!お前が…」

 

 

 

ラコーンドックイマジン『でやああああああ!!』

 

 

 

ラコーンドックイマジンが柄杓ハンマーを振りおろしてきた。

デンオウSFは咄嗟に避ける。

ハッピーを遠くへ離し戦おうとしたその時、

 

 

 

良々『モモタロス、…何やってんの?』

 

デンオウSF「良々!?」

 

 

 

良々がデンオウSF・モモタロスに呼びかけた。

 

 

 

デンオウSF「ぐあっ…!!」

 

 

 

デンオウSF・モモタロスはそれに戸惑う。

その無防備な所をラコーンドックイマジンは見逃すはずもなく、柄杓ハンマーをモロにくらい、吹っ飛ばされてしまった。

 

 

 

ラコーンドックイマジン『フフフ、なんだかよく知らないけど、デンオウを倒すチャンスなのだ!!』

 

 

 

勢いよく振りかぶり、ハンマーを振りおろしデンオウSFにとどめを刺そうとしたその時、

 

 

 

あかね「みゆきーっ!!」

 

やよい「良々ちゃーん!!」

 

 

 

向こうの方からキャンディに連れられてやってきた。

あかね、やよい、なお、れいかが走ってくる。

 

 

ラコーンドックイマジン『増援か。今日はここまでにしておくのだ』

 

 

ラコーンドックイマジンはその場から消えていった。

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