フロム脳患者の妄想爆裂・支離滅裂な世界感でお届けします。
あと、アーマードコアの新作まだですかね!!
日本で爆発的な人気を起こしたゲーム「ユグドラシル」。
その一時代を築いたゲームの最後の日、その影で同じように消えかけていた
ゲームがあった。
ーまるで、燻るの火のように。
*
最後のボスを倒し、一息つく。なんとか間に合ったようだ。
手に持っていた大鉈を背中に担ぎ直し、現れた篝火に腰を下ろす。
「これで、終わりか。新作は、もう出ないんだろうなぁ」
エンディングを眺めながら呟く。このゲームで遊べるのは、今日で最後なのだ。
過去に発売されたゲームのリメイク。当時、そのゲーム会社が作っていたゲームは
どれも高難易度と没入感を売りにして人気を博した。その中でダークファンタジー系
のタイトルがリメイクされたのだ。
ニューロンナノインターフェイスデバイス版のそのゲームは、元々の高難易度を更に
引き上げられ、コアなファン達によって大いに盛り上がったのだ。
しかしそれも、もうひと昔前の話。高難易度過ぎた設定のせいか、新規ユーザーを獲得できずにそのまま静かに衰退していったのだ。そして今日がその最後の日、サーバーダウンとともに永久に起動されることは無くなってしまうのだ。
(こんなにやりがいのあるゲームも、そうそうなかったんだけどなぁ。つぎは、何で遊ぼうか、確か同じ会社でロボット系のリメイクがあったしそっちをやるかなー。でもやっぱり、寂しいな。)
目の前で赤々と燃え揺らぐ篝火の火を見つめながらそんなことを思う。
欲しい武器のドロップを狙いひたすら同じ敵と戦った。
何度も何度も死に、その度に攻略法を考えるトライアンドエラーの繰り返し。
投げ出しても良かった、でもそうしなかったのは本当にこのゲームが好きだったから。
生活の一部になっていた。それが今、終わる。
サーバーダウンまであと10秒。
胸が苦しかった。
このゲームで、自分がこんなにも諦めが悪かったことを知った。
このゲームのおかげで、「折れない心」を手に入れた。
サーバーダウンまであと3秒。
そんなこのゲーム(世界)に、感謝する。
サーバーダウンまであと1秒。
そっと目を閉じる。
ありがとう。『ダークソウル』
篝火の火が、一際大きく爆ぜた音がした。
*
『ナザリック地下大墳墓』
ここは、ユグドラシルというゲームに存在していた。
そのダンジョンを根城にしていた一つのギルドを打ち倒そうと、1500人という最大規模の
ユーザーによる侵略を退けたダンジョン。
根城としていたギルドの名は『アインズ・ウール・ゴウン』
そのダンジョンがユグドラシルのサーバーダウンの日に、ギルド長であるモモンガと共に異世界に転移してしまい、本人の知らぬ間に始まった『世界征服』という目標のため、骸骨の身体には無い胃腸の心配をする日々。
いるかもしれないギルドの仲間を探す為、モモンガは愛したギルド名を己の名前に変えた。
そうやって過ごしていたある日、一つの検証を行おうと第6階層に向かっていた。